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【勇者が仲間になりたそうにこちらを見ている② ~五大王国合同サミット~】

【第十四章】 疑念

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 少しして再び海の上を進む船からではそろそろ島も見えなくなってきた頃。
 ユノ王国の船の一室を借りて到着までを過ごすことになっている僕達はテーブルを囲んで座り、今後についての話をしている最中だ。
 そこまで大きな船ではないがそもそも乗組員などいないわけで、乗っているのが十一人であることを考えると十分な大きさであると言える。
 船内に四つある部屋に個室はなく、今僕達がいる部屋も十畳ほどの広さにテーブルがあったり暖炉があったりとどちらかといえば談話室といった感じだ。
 最初に聞いた話によると夕方になるまでには余裕で到着する距離らしく、船内で寝泊まりする必要が無い以上は特に不便もないだろう。
 乗組員なしに船が無事到着するのかどうかという疑問は当然あったものの、なんとあのシャダムさんが船を操縦出来るのだそうだ。
 例え中二病であってもそんなことが出来るだけで凄いものだと感心を通り越して尊敬しそうになる。
 聞くところによるとシャダムさんはユノ王国の軍師とか文官という類の役職の人らしい。
 軍師というからにはあの孔明や郭嘉の様な立場だと推測出来そうだが、よくよく考えてみるとユノ王国は軍隊を持たない国だと聞いたばかりだし、実際には少し違った意味になるだろうか。どちらにしても僕には確かめようのないことだし、大きく意味が変わることもないだろう。
「と、いうわけです」
 僕は説明を終える。
 終えたのだが、
「というわけって……どういうわけなん?」
 そう言って首を傾げる夏目さんを含め、誰一人として何一つとして分かっていなさそうだった。
 そりゃそうだ、何故なら僕は何一つ説明していないのだから。
 しれっと全ての説明を終えた場面まで描写が飛んだことにしようと思ったのだが、世界はそう甘くはないらしい。
 こうなってしまっては仕方がないので僕は王様から受け取った紙をテーブルに広げてみると、皆がそれを覗き込んだ。
 描かれているのはこの近辺の海図である。
「サミットが行われた島がここです。真っ直ぐというわけではないですが、この船は今ここから北上していて、こっちの小さな島に向かっています。目的地はラミントという小さな国で、僕達のグループはこの国にある水晶を担当することになっているというわけです。この国の南端から入国して北西にある洞窟に保管してある水晶の所へ向かうんですけど、その洞窟に入るためには二つの鍵が必要だそうで、船を降りたらここからさらに東回りと西回り、地図で言う左右二手に分かれて鍵を受け取りに行かないといけません。二つある鍵のうちどちらの国がどちらの鍵を取りに行くかということと、こちらも二つ候補がある鍵を手に入れた後の合流地点をどちらにするかということを僕達が決めてマリアー二さん達に連絡しなければならないというのが今話し合うべきことですね」
 ほとんど出発前のリュドヴィック王とマリアー二王の話し合いに同席させられた時に聞いた話をそのまましただけだが、多分説明に漏れはないはず。
 問題はどちらのルートを僕達が選ぶか、ということなのだが……。
「私はどっちでもいいわ。ていうかそれ以前に比較のしようも無いじゃない」
 サミュエルさんの言う通り、判断するだけの情報が無いのだ。
 僕はおろかセミリアさんもこの国に入ったことはないというし、リュドヴィック王からも役に立ちそうな情報は特に得られていない。どちらがいいかということを決めるだけの根拠は何一つないのが現状というわけだ。
「確かに、サミュやんの言う通りどっちがええかって言われてもウチらじゃ選びようないで康平君」
「こういう時は左と相場が決まってるんだよ。な、康平たん」
「前回だいぶそれで苦労した気がするので却下で。セミリアさんとミランダさんは何か意見や考えはありますか?」
「わわわわたしですか!? わたしはコウヘイ様の後を付いて行くだけですのでいいい意見なんてとんでもないですっ」
 何を慌てる理由があるのか、あわあわと両手を振りながら答えるミランダさんだった。
 使用人の習性なのか、今も椅子に座るように勧めても後ろに立っているし、雇い主である王様も居ないんだからそこまで遠慮しなくてもいのに。というのはやや酷というものか。
「私も皆と同じ意見だな。選べるだけの情報も無いし、理由も無くどちらが良いとは言えない」
 セミリアさんだけはやや真剣な表情だ。
 根が真面目なのでどっちでもいい、どっちも同じ、とは簡単に言わないのがセミリアさんである。
 そういう場合は、
「ちなみにだが、コウヘイはどう考えているのだ?」
 と、このように仲間に意見を求めるのがやっぱりセミリアさんなのだ。
「僕は西回りのルートでいくべきだと思っています」
「そうなん? 理由は?」
「こっちのルートを選んで、かつそのルートから近い方の合流地点を選べば僕達の移動距離はもう一方に比べると短くなります。どういう道を行くのか、道中に何があるのかが分からないので単純に楽なルートとは言い切れないですけど、向こうの連中と違って日頃から鍛錬しているメンバーだけで構成されていない僕達にとっては体力も考慮していくべきだと思うので」
「なるほどー、確かにセミリアはんとサミュやん以外はどう見ても体力に自信アリって感じやないわなぁ。しかしよー気付くもんやなぁ、康平君は」
「うむ、やはり聡明さでコウヘイに適う者はおらんな」
 いつだって持ち上げすぎの二人の言葉はやっぱりむず痒いけど、それよりも目を輝かせて僕を見ているミランダさんと目を合わせる勇気がなかった。
「ま、メイドたんも含めて俺達戦士と体力を比べるのは可哀相ってもんだし、いーんじゃねえの?」
「お前もどう見ても体育会系ちゃうやん、何が俺達戦士やえらっそーに。ていうか二人以外はみんなそうちゃうん? 康平君も文化系やろ?」
「まあタイプでいえば間違いなくそうでしょうけど、僕は中学時代陸上部なので体力はそれなりじゃないかなぁと」
「へぇ、意外やなー。でも確かに余計な肉とか全然ないもんな康平君て」
 感心した風の夏目さんはポンポンと僕の腹筋を触る。
 セミリアさんの二の腕といいミランダさんの頭といい人の身体を勝手に触るのが好きな人だな。
「ではコウヘイの提案を我々の総意としてユノの面々に報告する、ということでよいか? サミュエルはどうだ?」
「同じ事を言わせないで。私はどっちでもいい。どんな道だろうが誰が襲って来ようが関係ない、足を引っ張る奴は放って行くだけ」
「まったくお前という奴は……少しは仲間意識を持っても冥王の腹は空かんぞ」
「仲間意識? そんな物は犬にでも食わせておけば少しぐらいあんたの頭の中も平和になるんじゃないの」
 話が終わったんならもういいでしょ、と。
 素っ気なく言い残してサミュエルさんは部屋を出て行ってしまった。
「はぁ……すまんな、協調性の無い奴で」
 扉の向こうに消えていく後ろ姿を眺めつつ、溜息を漏らすセミリアさんは頭を抱えている。
 高瀬さんの暴走と違って周囲が制御しきれないというのも頭が痛い問題だ。
 口や態度だけで本当に人を見捨てるような人ではないと、分かっているのはセミリアさんと精々僕ぐらいのものか。
「別にセミリアはんが謝ることちゃうやん。ウチはそない気にならへんし、なんていうか子供やなーって感じでしかないから気悪ぅしたりはないもん。素直やないっていうか、ストイックな自分を意識してるっていうか、そんなもんやろ」
「ま、サミュたんはツンデレだからな。むしろあっちの方が萌えるぐらいだぜ」
 どうやら二人もそこまで気になっていないみたいだ。
 変にギスギスしていては旅に支障が出そうだし、二人が大人でよかったといったところか。いや……高瀬さんの言い分はよく分からないけども。
「そう言ってくれると助かる。あまり度が過ぎるようならキツく言うことも考えなければならないのだろうが、簡単に聞き入れるとも思えないのでな。お主等が寛容でいてくれれば揉め事にもならないだろう」
 なるほど、前回は春乃さんが何度か突っ掛かっていったりしていたけど、このメンバーじゃその心配も無さそうだ。
 逆にその寛容な態度が助長させてしまったりしない限りは大丈夫だと思う……多分。
「では僕はマリアー二さんのところへ行ってきますね」
 僕も海図を畳んで立ち上がる。
 ルートと合流地点はこちらに一任すると言っていたし、マリアー二王も異論を唱えたりはしないだろう。
 ただその前に、一度冷静に考え直す必要があるとは思う。
 自分の発言に責任を持つ。と言えば格好良いのだろうけど、安易な決定になってしまわない様に。
 また海でも眺めながら何か見落としがないかぐらいはおさらいしてから行くことにしよう。ちょっと気になることもあったし良い機会だ。

          ○

 船は緩やかに、それでいて快調に海を進んでいる。
 程よく日も照って良い天気だ。
 そんな人生二度目の木造の帆船の上、部屋を出てデッキに上がると僕はやはり無人の甲板で海を眺めていた。
 なんだか今日は景色を眺めてばかりいる気がする。
「はぁ……」
 気苦労が絶えないというほどのことはしていないけど、慣れない環境で何かをしようとするのは中々に大変なものだ。
 郷に入っては郷に従えというが、口でそう言っていても開き直って全てを受け入れるというのは簡単なことではない。
 まさか自分がホームステイとか出来ないタイプだとは思ってもいなかった。いや……逆にこの経験があればホームステイぐらいなんてことないのか?
『どうした相棒、溜息なんざ吐いてよ。何か気になることでもあるのか?』
 愁いの中、久々にジャックの声を聞いた気がする。
 数少ない僕の相談相手、その名もジャック。
 ゴツい髑髏のネックレスに慰められる人間という絵面は果たしてどれほど間抜けに見えるのかと思うと悲しいものがあるけど、これでもジャックの助言は何も知らない僕にとってはとても役に立つのだ。
 話の分かるジャックだし、ずっと身に着けていればあちらの認識じゃないけど相棒という表現もそろそろ馴染んでくる。
「あの人達をどこまで信用していいのかなーって思ってさ」
『前にも言ったかもしれねえが、何をするにしたって他所の国の連中をあんまりアテにするもんじゃねえぜ? 結局は利害によって敵にも味方にもなる様な関係なんだからよ』
「こんな世界じゃそうだろうね……いや、僕達の世界でもそれは一緒か」
『あのアルバートって野郎みたいに敵でも味方でもねえうちから情報の一つでも仕入れに来るぐれえが賢い生き方ってもんなのさ。必ずしも仲間の反対が敵にゃならねえんだろうが、かといって敵とそれ以外が同義にはなるまいよ。安易に信頼してると痛い目みるぜ』
「それも少し寂しい話な気がするけど、人の世っていうのはどこも同じなんだね。だったら僕も情報収集をしようかな、ジャックでさ」
『教えてやれることは何だってご教示くれてやるが、俺に聞いたって仕方ねえぜ? 俺は他所の国のことなんざ大して知らねえ』
「他所の国のことは知らなくてもこの世界のことなら分かるでしょ?」
『そりゃそうだが……一体何が聞きたいんでい』
「人の心を読むことが出来る……なんて魔法があるのかどうか、かな」
 この世界では化け物や魔法の存在は常識といっていい。
 僕達にとっての非現実的な事象もそれらが現実にしてしまうことが多々あるのだろう。移動方法然り、化け物退治の方法やジャックの存在然り。
 ではそういったものが現実にどこまで干渉することが出来るのかということを僕はほとんど知らない。こればかりは体験に基づいた知識か、聞いて覚える他ないというわけだ。
『また唐突な話題だな。なぜ急にそんな事を聞くんだ相棒』
「ちょっと気になることがあってさ、ウェハスールさんって居たでしょ?」
『あちらさんの魔法使いの女か?』
「そう、その人」
『あいつがどうかしたんでい』
 ジャックの反応を見るに僕の考え過ぎという線も浮上してしまった感じだが、それでも僕には気になっていることがあった。
 つい先程、正確には出発前にユノ王国の人達と挨拶をしている時のことだ。
 ウェハスールさんと自己紹介をし合い、年齢の話などをしている中、あの人はこんな事を言った。

「コウヘイ様はお城に仕えておられるのですか?」

 実際はそうではないが、勿論僕は肯定する。
 この世界においてはそれが自然だし、王様や僕の立場を考えてもそういうことにしておくのがベターだというのは考えるまでもないことだからだ。
 王のお供としてサミットに同行し、王の命を受けて王の代理として挨拶をしている人間がそれを否定してしまう方がおかしな話だし、それを肯定することに何ら不自然さはないはずなのだ。
 それは疑う余地もないし、それ以前にそういう質問をすること自体が逆に不自然だと言ってしまってもいい。
 にも関わらず、あの人はこう言った。

「何やら事情がおありのようですねぇ。わたしが口を出す問題ではないのでしょうけど~」

 にこやかな顔のまま、まるで歓談の続きであるかの様に、誤魔化したことを察していると言わんばかりのそんな台詞をサラッと口にしたのだ。
 僕の答えのどこに疑問を抱く要素があっただろうか。どこに察するだけの何かがあると思わせる要素があっただろうか。
 僕にはそれが不自然さや違和感があると思えてならない。
『なるほど、言われてみりゃ確かに相棒の言う通りだな』
「理解してくれたならよかったよ。それで、どうなの?」
『お前さんが望む答えかどうかは分からねえが、はっきり言っておく。俺の知る限りそんな魔法は存在しねえ』
「ジャックの知る限りってことは……」
『勘違いするなよ? 俺の知識の多寡でその有無が変わってくるって話じゃねえ。要するに、だ。既存の魔法やマジックアイテムにゃそういう力を発揮するものはねえってことだ』
「既存以外の魔法の定義が分からないけど、ジャックがそういう姿になったみたいに本来禁止されているようなものってこと?」
『それも違うな。禁呪だろうが黒魔術だろうが文献は残ってるもんだ、それらは俺の知る範囲として考えてくれていい。いくら俺でも敵が使ってくる可能性がある魔法ぐれえ全部覚えたもんだぜ』
「ますます話が分からなくなってきたけど、だったらジャックの知らない魔法って何を指すのさ」
『お前さんが知らねえのも無理はねえが、世の中にはその人間にしか使えねえ唯一無二の魔法ってもんが存在する』
「唯一無二の……魔法」
『例えば炎や氷を出したり、以前俺が相棒に使った回復魔法、他で言えば毒消しだったり逆に毒を浴びせたり相手を眠らせたりと魔法にもいくつか分野がある。得手不得手はあるもんだが、魔法力を持つものなら鍛錬すればいずれ身に付いていくのがここでいう既存の魔法だ。だがその概念に囚われない特殊な魔法ってのがあってな、血統や遺伝だったり、そんなもんは無関係にある日突然身に付いたり、何らかの危機に瀕した時に発揮することもあるかと思えば、魔法力なんざ縁もゆかりも無いような農家のガキが持って生まれたりもする。そういう既存の魔法とは異なる性質を持った、ただ一人にしか使えない魔法をこう呼ぶ」

 生まれナチュラル持ったボーン覚醒魔術ソーサリィー

 ジャックはそう言った。
『基本的には身に付けた本人以外には使えねえ。つまり世間一般に知れ渡ることはそうそうねえってことだ、余程その能力込みで有名な戦士にでもならねえ限りはな。どれだけ博識であってもこればかりは知る由もねえ、それが俺の言った意味ってわけだ』
「なるほど……そういう魔法を持っている人がいることを否定することは誰にも出来ないってわけか」
『そういうこった。だが、だからといって使い手が溢れている力でもねえ。世界中に何人いるんだってレベルの特殊な事例だ。それなりに才能も必要だろうぜ、そこまで考慮する必要はほとんど無いといってもいい。お前さんの知るところで言うと、以前国王の姿を借りた偽物が居ただろう? あれがまさにそうだ。他人の姿に変わる、或いは誰かを変えさせるってのは普通の魔法じゃ不可能だ』
「あの紫色の人か……でもまあ」
 ギアンという人……というか正確には魔族というのか。
 どちらにしてもあの人はもう死んでしまったという話だ。
 であれば今後偽物であるかどうかをいちいち疑わなくてもいいのだとしたらちょっと助かるかも、なんて思ったり。
『さっきも言ったが、基本的には能力を得た本人にしか使えねえ。何が言いたいか分かるか相棒』
「要はその本人にしか使えないはずの魔法すらも使うことが出来る能力を持った人が居なければ、って話でしょ?」
『ご名答、野暮な問題だったようだな。何が言いてえかっていうと、そんなところまで考えちまうとキリがねえって話さ』
「確かめる方法もないし、ってことか」
 ストレートに疑問をぶつけて、そういう能力を持っていますと答える馬鹿がいるとも思えない。
 確かにジャックの言う通りか。
「でも、今僕が知りたいことに限れば調べる方法はあるんじゃない?」
『どういうこった』
「ちょっと考えがあってね」
『ほう、興味深い話だなそりゃ』
 ジャックが答えたのと同時に、足音が近付いて来るのが聞こえた。
 誰かがデッキに上がってきているようだ。
「コウヘイ、ここに居たのか。マリアー二王のところへはもう行ったのか?」
 姿を現すなり僕に気が付き、近寄ってくるのはセミリアさんだった。
 来るときの船でも思ったことだが、風に舞うセミリアさんの銀色の髪の毛は余計に綺麗に見えるなぁ。
 なんて場違いなことを考えている場合ではなく、
「いえ、それはまだこれからでして。その前にセミリアさんを呼びに行こうと思っていたのでちょうどよかったです」
「私を? 何か話があるならば是非聞こう」
「マリアー二さんへの報告ですけど、セミリアさんに行ってもらえないかと思いまして」
「私は構わないが……何か理由があるのだろうか」
 無理に聞こうとは思わないし、コウヘイがそうしろというなら理由がなくても構わないのだが。
 なんてことを素で言うセミリアさんの信頼に若干心が痛むが、これも全て仲間のため。
「事情は後で説明しますので。それで、その報告に関してなんですけど、一つお願いがあります、、、、、、、、、、
 
 
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