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●番外編

番外編:デート時、どうしていいか分からずちょっと暴走する将軍と、初夜【テオドシウス視点】③

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 顔を引きつらせるココに、私は優しく囁いた。
 
「君はすべて俺に任せてくれればよい。……大切にするから」
 
 経験値だけは無駄に踏んでいる私の手にかかれば、ココが痛がる可能性が低い事は分かっていたし、時間は十分にあるのだ。
 前戯に時間をかけさえすれば、処女であったとしても快楽を得る事は出来る。

(あとは、ココにそちらの素質があれば良いのだが……)
 
 寝台にココをうつ伏せに押し倒した私は、香油をたっぷりと塗り込めた指をゆっくりとココの尻穴へと沈めた。
 ココは恥ずかしがったが、後ろからの方が楽だと説明すれば、恥ずかしがりながらもうつ伏せになってくれた。
 
 柔らかい尻を揉みしだきたくて仕方なかったが、それで嫌がられてしまえば、きっと今日の初夜は成功しないだろうし、最悪の場合泣かれてしまい、中断という事も考えられる。
 
 既にココの中に挿入しなければ収まらない程、私のペニスは硬くなってしまっている。
 手や口では絶対に我慢が出来ないに違いないので、止めるのははっきり言って不可能に近い。
 
 私はゆっくりとその身体を開発していった。
 
「ふっ……んぅ」
 
 尻穴に入るのは、最初は人差し指一本だけだったが、ゆっくりと時間をかけた結果、現在では三本も入るようになったココの尻穴は、程よく私の指を締め付けてくる。
 
「あっ……っ」
 
 私の指に動きに合わせて、形の良い尻が震える様に、私はごくりと喉を鳴らした。
 抵抗があったのは最初だけであり、私の指がココの良い所を見つけて、執拗にそこをかき回せば、閉じていた足はゆっくりと開いていき、今では私の前にまるですべてを預けている様だった。
 
 前に手をやれば、ココのペニスもまた確かに勃起しているのが分かる。
 
 (前は触っていないが……これなら)
 
「ココ、そろそろ良い……か?」
 
 私は己のペニスを握り、怯えさせないよう出来る限りの優しい声で囁いた。

「テオドシウス様……っ」
 
 卑猥な体勢のまま、私を振り返るその仕草に私の理性は焼き切れそうだった。
 間違いなく血走っているに違いない私の目に、ココは怯える事は無かったけれど、泣きそうな声で小さく呟いた。
 
「この体勢は嫌だ」と。
 
「だが、こちらの方が辛くないと思うぞ?」
 
 男同士は、男女間の性行為とは違い、正常位での行為は色々と難易度が高い。
 女性の様に柔軟性がない事もあり、経験のない相手や少ない相手の場合、一番楽なのは後ろからというのが男同士における暗黙の了解だ。
 
 しかし、ココはなおも首を左右に振って、嫌だという。

「……顔が見えないのは、い、やです」
 
「っ……!」
 
 その言葉に、私は挿入しても居ないのに射精しそうになり、慌てて己のペニスをきつく掴んだ。
 それはいくらなんでも、さすがに恰好がつかない。
 
 (童貞か私は……っ)
 
 無自覚なのだろうが、その仕草は男をとても煽るものであり、特に長年我慢していた私からすれば、このまま暴走しかねないくらいのものだった。
 
 しかし、ココに無理をさせる気はない私は、全力でその欲望にあらがった。
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