空に沈む
七月二十二日、嫌気がさす程に青い空が広がっていたその日、鴨居生人は校舎四階の窓から飛び降りた。自殺だった。
高校三年生の夏休み直前だった鶴見陽樹は、友人である鴨居の死に戸惑いを覚える。鴨居が自ら死ぬような男だとは到底思えなかったのだ。しかし自殺の真相を知りたくても、鴨居とはあるきっかけを境に一年以上疎遠となっていた。なぜ彼が死んだのかなど今の鶴見には何もわからない。
鴨居の葬儀に出席した帰り道、ふとゴミ捨て場に捨てられた絵画を見つける。海の中を描いたようなその絵画を触れようとした途端、彼の意識は暗転する。そして目を覚ました鶴見が立っていたその場所は、真昼間のコンビニの中、ちょうど鴨居が死ぬ一カ月前の六月二十二日だった。
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