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第十三話(マルサス視点)
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とりあえず、ケータリングで百人前ぐらいの料理を用意させていたので、残念パーティーを開くことにした。
街の人の評判は上々で「面白かった」、「続きが気になる」みたいな意見が飛び交い、第二回公演が切望されることになる。
僕も主演として、もっと演技や芸に磨きをかけて、一流の芸人にならなくては――。
「って、違うだろ!? なんで、僕が次の舞台について考えなければならんのだ!」
「どうせ、勘当されるんですから、今のうちに食い扶持の心配されたらどうですかね。モグモグ……」
「お前! ここぞとばかりに、原価が高いメニューばかり……!」
「原価覚えている、若様にドン引きです……」
呑気に海老やらカニやらを食べているアネットに苛立つ僕。
か、勘当だとぉ……!? この僕が、プロポーズを二度失敗したくらいで勘当なんて、許されるか……!
なんで、あんなに美人のルティアと別れてしまったんだ!?
今日、久しぶりに会って確信した。彼女こそ、僕の運命の人だ!
「まぁまぁ、やらかしたことは最低ですし、男としても最低ですけど、これより下はないんですから。みっともなく謝りましょう。旦那様もあれで甘い方ですから、ボコボコにされて、廃嫡くらいで済む可能性もありますし」
このまま、父上に謝るか。
そうだな。確かに遅かれ早かれ侯爵家からルティアに二度目の求婚をしたことは伝わるだろう。
そうなったら、エリナに振られたこともバレてしまう。
父上は僕がルティアと別れてエリナと結婚をするために侯爵家に多額の慰謝料を払っているし、それが全部無駄になったと知られれば大変だ。
バレること、もうそれは致し方ないことだと思う。
僕が運悪く選択を間違えてしまった結果だ。この運命は甘んじて受け入れよう。
「そうだな。父上には謝るのが筋だよな。――だが、僕は運命の人であるルティアだけは諦めない……!」
「最低を競う世界大会にでもエントリーしたんですか? もしくはバカの世界チャンピオン目指してるとか」
「そうだ! よく考えたらフラッシュモブは静かなムードが好きな女性には刺激が強過ぎたな!」
「よく考えていたら一回婚約して別れた女にプロポーズしないと思うんですけど」
「よし! ルティアに愛の詩を綴った手紙を書こう! 出だしは、ええーっと、ルティア、月の女神を連想させる君よ――」
「若様……、今、食事中なんですから、食べたもの吐き出させようとしないで下さいよ」
さっきからブツブツ、ブツブツ、アネットがうるさいが無視だ、無視!
僕はこの先、何を犠牲にしてもルティアと結婚をする。
燃えるなぁ……! 滾るなぁ……!
ある登山家が言った。「山は高く険しいからこそ、登り甲斐がある」と。
今の僕にはその気持ちがはっきりと分かる。
きっと、僕とルティアの前には幾つもの愛の障害が出てくることだろう。
しかし、僕は決して負けない。
えっ? 何故かだって?
ふふ、愛の力は何よりも偉大なのさ。心配ないよ。最後には愛は勝つのだから――。
街の人の評判は上々で「面白かった」、「続きが気になる」みたいな意見が飛び交い、第二回公演が切望されることになる。
僕も主演として、もっと演技や芸に磨きをかけて、一流の芸人にならなくては――。
「って、違うだろ!? なんで、僕が次の舞台について考えなければならんのだ!」
「どうせ、勘当されるんですから、今のうちに食い扶持の心配されたらどうですかね。モグモグ……」
「お前! ここぞとばかりに、原価が高いメニューばかり……!」
「原価覚えている、若様にドン引きです……」
呑気に海老やらカニやらを食べているアネットに苛立つ僕。
か、勘当だとぉ……!? この僕が、プロポーズを二度失敗したくらいで勘当なんて、許されるか……!
なんで、あんなに美人のルティアと別れてしまったんだ!?
今日、久しぶりに会って確信した。彼女こそ、僕の運命の人だ!
「まぁまぁ、やらかしたことは最低ですし、男としても最低ですけど、これより下はないんですから。みっともなく謝りましょう。旦那様もあれで甘い方ですから、ボコボコにされて、廃嫡くらいで済む可能性もありますし」
このまま、父上に謝るか。
そうだな。確かに遅かれ早かれ侯爵家からルティアに二度目の求婚をしたことは伝わるだろう。
そうなったら、エリナに振られたこともバレてしまう。
父上は僕がルティアと別れてエリナと結婚をするために侯爵家に多額の慰謝料を払っているし、それが全部無駄になったと知られれば大変だ。
バレること、もうそれは致し方ないことだと思う。
僕が運悪く選択を間違えてしまった結果だ。この運命は甘んじて受け入れよう。
「そうだな。父上には謝るのが筋だよな。――だが、僕は運命の人であるルティアだけは諦めない……!」
「最低を競う世界大会にでもエントリーしたんですか? もしくはバカの世界チャンピオン目指してるとか」
「そうだ! よく考えたらフラッシュモブは静かなムードが好きな女性には刺激が強過ぎたな!」
「よく考えていたら一回婚約して別れた女にプロポーズしないと思うんですけど」
「よし! ルティアに愛の詩を綴った手紙を書こう! 出だしは、ええーっと、ルティア、月の女神を連想させる君よ――」
「若様……、今、食事中なんですから、食べたもの吐き出させようとしないで下さいよ」
さっきからブツブツ、ブツブツ、アネットがうるさいが無視だ、無視!
僕はこの先、何を犠牲にしてもルティアと結婚をする。
燃えるなぁ……! 滾るなぁ……!
ある登山家が言った。「山は高く険しいからこそ、登り甲斐がある」と。
今の僕にはその気持ちがはっきりと分かる。
きっと、僕とルティアの前には幾つもの愛の障害が出てくることだろう。
しかし、僕は決して負けない。
えっ? 何故かだって?
ふふ、愛の力は何よりも偉大なのさ。心配ないよ。最後には愛は勝つのだから――。
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