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116.転売屋はキノコを食べる
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風の魔道具は中々にいい仕事をしてくれている。
やはり扇風機のように首振り機能がないので体に向けるのはあれだが、サーキュレーターとしての機能は十分に果たしてくれている。
特に氷の後ろに置いて冷たい風を送るのには最適だ。
これで環境が変わったのは俺というよりもアネットの方なのかもしれない。
あの部屋に置くだけで部屋の温度が一気に下がったもんな。
やはり屋根に近いだけあって熱もこもりやすい。
今一番の頑張りやだし、これぐらいの役得があってもいいだろう。
「キノコが食べたい。」
「はぁ?」
「だから、キノコがたべたいの。」
「勝手に食べて来いよ。」
「ちーがーうーのー、シロウと食べたいの。」
「キノコなぁ・・・。俺は肉の方が好きだけど。」
「シロウはキノコの素晴らしさを全然わかってない!」
なぜおれは真昼間から怒られているんだろうか。
しかもキノコごときで。
だってキノコだろ?
そりゃあ世の中には美味しいキノコが山ほどあるのは知っている。
だがキノコはキノコだ。
「そういえばそろそろ旬ですね。」
「七月も終わりですから、そろそろ出てくると思います。」
「出るって何がだ?」
「そりゃもちろんあれよ。」
「「「キノコ!」」」
いや、三人綺麗にハモらんでも。
キノコ如きで何をそんなにテンションあがっているんだろうか。
俺には全く分からない。
「そんなに有名なキノコなのか?」
「ダンジョンの中にだけ生えるキノコなの。」
「その名も『デリシャスキノコ』です。」
「どんだけ安直なんだよ。」
「名前に負けない美味しさなんです。シロウ様は食べられたことがないのですね。」
「あぁ、今の今まで一度も無いな。」
「そんな・・・あの美味しさを経験したことないなんて・・・。」
なんだよその人生の半分損してるみたいな反応。
酒もたばこもそうだけど、そういうものを集めたら何回人生をやり直す必要があるんだろうか。
人の好みなんて違って当たり前だし、損しているかどうかなんて誰にもわからないと思うんだがなぁ。
「そこまで言うなら食べてやろうじゃないか。」
「言ったわね、あの美味しさを知って腰抜かさないでよ。」
「でも出始めは高くありませんか?」
「大丈夫、狩りに行くから。」
「そうですね、エリザ様でしたら問題ないでしょう。」
「この時期はみんなキノコ行くからね、最近は他の子にやらせてあげてたけど昔は『キノコ狩りのエリザ』なんて呼ばれてたんだから。」
なんだよその全然うれしくない称号は。
ってかキノコは狩るのか?
あー、リンゴ狩りっていうし間違ってないんだろうけど・・・。
「ちなみにどこに生えてるんだ?」
「ダンシングマッシュルームの頭よ?」
「は?」
「だから、魔物の頭に生えてるの。」
「キノコってそっちのキノコかよ。」
そりゃ狩る方になるわ。
キノコの魔物の頭に生えるキノコ。
しかも生えるキノコはダンシングマッシュルームて、食べた美味しさで小躍りするんじゃなくて危ない成分で踊りだすんじゃないだろうな。
「ダンシングマッシュルームはダンジョンでもかなり下層に出現する魔物で、素早い動きから並みの冒険者では太刀打ちできないと言われています。ですので、この時期だけ出稼ぎで狩りに来る冒険者もいるんですよ。」
「ほぉ、ってことはこの前みたいに冒険者が増えるのか。」
「それも中級以上の熟練冒険者がね。」
「それはいいことを聞いた。」
冒険者差別をするわけでは無いが、中級以上の冒険者はそれなりに稼ぐからな。
良い品を用意していれば買ってくれる可能性が高い。
こりゃ頻繁にギルドや取引所に出入りした方がいいだろう。
「ご主人様の目つきが変わりましたね。」
「またお金儲けでしょ。」
「当たり前だ、今稼がずにいつ稼ぐんだよ。」
「シロウはいつでもよ。」
それが生きがいだからな。
今でしょ!と昔はよく聞いた気がする。
あの先生、今でもテレビに出てるんだろうか。
「熟練冒険者向けのディスプレイに変更しておきましょうか。」
「そうだな、属性や効果の付与された装備を多めに頼む。普通の装備は見飽きているだろうからメモも一緒に貼りつけといてくれ。」
「かしこまりました。」
「じゃあ私は探索用の薬を多めに作りますね。」
「あ、素早さ増強と毒耐性の薬がいいかも。アネットの薬なら安心して使えるしギルドもいいお金出すんじゃないかな。」
「作るのは構わないが素材はどうする。」
「ポイズントードもしくはパープルスネークの毒腺があると助かります。それとラピッドラビットの肝も欲しいです。」
「ちなみにどれもうちに在庫はございません。」
まぁそうだよな。
どれも常設で買取している素材ではない。
「ヘビはあまり見かけないけど、カエルとウサギは低階層によく出るから初心者が集めてくれるんじゃないかな。」
「よし、エリザは依頼を出してきてくれ。相場から銅貨10枚までは好きにしていい。」
「私が決めるの!?」
「魔物の素材はお前の方が得意だろ。」
「そうだけど・・・。」
「自分が初心者だったらどう思うか考えればいい。彼らが喜ぶ値段をつければ必然的に買取は増える。」
もちろん高すぎるのは困るが、冒険者の使う薬なら多少余ってもいずれ捌けるだろう。
今後はアネット用にそういう素材も備蓄していった方がいいかもしれないな。
とはいえ倉庫に限りもある。
大量に買い込んだスライムの核なんかは少しずつ減ってきてはいるが、販売ピークが冬になるのでまだまだ倉庫を圧迫中だ。
庭を潰して倉庫を新設してもいいんだが、土いじりが思った以上に面白くてその案も流れてしまった。
とりあえずは様子見だな。
「わかった、やってみる。」
「困ったらニアに話を聞けばいいさ。」
「そうね、そうする。」
「アネットは薬の準備、ミラは店内の変更を頼む。」
「シロウは?」
「市場に行ってくる。冒険者の動向が知りたい。」
たかがキノコ、されどキノコだ。
まさにキノコに踊らされている状況だが、金になるのなら喜んで踊ってやろう。
市場に行きなじみの店主から客層について話を聞く。
冒険者は少しずつ増えているようだが、まだ本格的には始まっていないらしい。
しかしながら例年それ目当てに販売物を変える店主もいるぐらいなので期待していいだろう。
「この時期は暑さで乳の出も悪くなるから干し肉とか冒険者が喜びそうなやつに変えてるな。ダンジョンの深くまで潜るらしいから良く売れるんだ。」
「なるほどなぁ。」
「結構評判良いんだぞ、うちの干し肉。」
「知ってるよ、俺もお世話になってる。」
「お前はちゃんと食べろよ。」
「小腹がすいた時に丁度いいんだよ、噛めば噛むほど味も出てくるし。」
「塩分が多すぎるとすぐに体を壊すよ、うちの子を路頭に迷わせたら承知しないからね。」
何故かおっちゃんおばちゃん両方に怒られているんだが。
昔の俺ならともかくこの若さなら塩分は気にしなくていいだろう。
ってか気にした事なんてなかった。
食べても食べても太らなかったしな。
「一応気をつけるよ。」
「まったく、いつまでも若いと思ったら大間違いだからね。さっさと孫の顔みせとくれ。」
「いや、嫁いだわけじゃないんだし。」
「なんだい、うちの子じゃ不満かい?」
「そうじゃないけど早すぎるだろ。」
「私の命だっていつまであるかわからないんだ、さっさと頼むよ。」
自分の娘を奴隷にしている男に言う言葉じゃないよね、それ。
まぁその辺はいずれ、だな。
「しかしもうあのキノコが出回るのか。今年も一回ぐらいは食いたいなぁ。」
「おっちゃんも食べたことあるのか?」
「当たり前だろ、あれを食わないで夏をこえられるか。」
「ウナギかよ。」
「この街の風物詩だからね、もちろん私も食べるよ。」
「じゃあエリザが拾ってきたら持ってくるよ。」
「ほんとか!嘘ついたらもうチーズ持って来てやらないからな。」
「そんなレベル!?」
食べ物の恨みは怖いというが・・・。
簡単に約束なんてするもんじゃないなぁ。
気をつけよう。
ぐるりと回ってもう一度店に戻ると、エリザがギルドから戻って来ていた。
「そっちはどうだった?」
「依頼は出しといたから明日には持ち込まれるだろうって。ここでも買取するんでしょ?」
「いや、今回はギルドに一任する。たまにはギルドに恩を売っとくさ。」
「ふーん。」
「店内の配置は変更してあります。また、露店で販売出来そうな装備は倉庫の手前に置いていますのでご確認ください。」
「そこまでやってくれたのか、助かる。」
さすがミラだな、仕事が早い。
戻ったらやろうと思っていたことが一つ片付いていた。
「アネットは薬の準備でこもってるみたい。晩御飯になったら呼んで欲しいってさ。」
「相変わらずだな。」
「私も薬をもらったら潜るから。その代り、今晩は・・・ね。」
「ミラのじゃなかったか?」
「エリザ様と順番を代りました。これもキノコの為です。」
「俺にはその熱量がまったくわからん。」
キノコの為に順番まで変わるのか。
まぁエリザたちが納得しているのであれば何も言うまい。
俺は楽しませてもらっている側だしな。
「と、いう事で今晩はお肉にしました。たくさん食べてくださいね、エリザ様。」
「うん!たくさん食べて頑張って来るから!」
「期待しております。」
狩りに行くのってただのキノコだよな。
俺は間違ってないよな?
この街のキノコにかける情熱についていけず一人戸惑うのであった。
やはり扇風機のように首振り機能がないので体に向けるのはあれだが、サーキュレーターとしての機能は十分に果たしてくれている。
特に氷の後ろに置いて冷たい風を送るのには最適だ。
これで環境が変わったのは俺というよりもアネットの方なのかもしれない。
あの部屋に置くだけで部屋の温度が一気に下がったもんな。
やはり屋根に近いだけあって熱もこもりやすい。
今一番の頑張りやだし、これぐらいの役得があってもいいだろう。
「キノコが食べたい。」
「はぁ?」
「だから、キノコがたべたいの。」
「勝手に食べて来いよ。」
「ちーがーうーのー、シロウと食べたいの。」
「キノコなぁ・・・。俺は肉の方が好きだけど。」
「シロウはキノコの素晴らしさを全然わかってない!」
なぜおれは真昼間から怒られているんだろうか。
しかもキノコごときで。
だってキノコだろ?
そりゃあ世の中には美味しいキノコが山ほどあるのは知っている。
だがキノコはキノコだ。
「そういえばそろそろ旬ですね。」
「七月も終わりですから、そろそろ出てくると思います。」
「出るって何がだ?」
「そりゃもちろんあれよ。」
「「「キノコ!」」」
いや、三人綺麗にハモらんでも。
キノコ如きで何をそんなにテンションあがっているんだろうか。
俺には全く分からない。
「そんなに有名なキノコなのか?」
「ダンジョンの中にだけ生えるキノコなの。」
「その名も『デリシャスキノコ』です。」
「どんだけ安直なんだよ。」
「名前に負けない美味しさなんです。シロウ様は食べられたことがないのですね。」
「あぁ、今の今まで一度も無いな。」
「そんな・・・あの美味しさを経験したことないなんて・・・。」
なんだよその人生の半分損してるみたいな反応。
酒もたばこもそうだけど、そういうものを集めたら何回人生をやり直す必要があるんだろうか。
人の好みなんて違って当たり前だし、損しているかどうかなんて誰にもわからないと思うんだがなぁ。
「そこまで言うなら食べてやろうじゃないか。」
「言ったわね、あの美味しさを知って腰抜かさないでよ。」
「でも出始めは高くありませんか?」
「大丈夫、狩りに行くから。」
「そうですね、エリザ様でしたら問題ないでしょう。」
「この時期はみんなキノコ行くからね、最近は他の子にやらせてあげてたけど昔は『キノコ狩りのエリザ』なんて呼ばれてたんだから。」
なんだよその全然うれしくない称号は。
ってかキノコは狩るのか?
あー、リンゴ狩りっていうし間違ってないんだろうけど・・・。
「ちなみにどこに生えてるんだ?」
「ダンシングマッシュルームの頭よ?」
「は?」
「だから、魔物の頭に生えてるの。」
「キノコってそっちのキノコかよ。」
そりゃ狩る方になるわ。
キノコの魔物の頭に生えるキノコ。
しかも生えるキノコはダンシングマッシュルームて、食べた美味しさで小躍りするんじゃなくて危ない成分で踊りだすんじゃないだろうな。
「ダンシングマッシュルームはダンジョンでもかなり下層に出現する魔物で、素早い動きから並みの冒険者では太刀打ちできないと言われています。ですので、この時期だけ出稼ぎで狩りに来る冒険者もいるんですよ。」
「ほぉ、ってことはこの前みたいに冒険者が増えるのか。」
「それも中級以上の熟練冒険者がね。」
「それはいいことを聞いた。」
冒険者差別をするわけでは無いが、中級以上の冒険者はそれなりに稼ぐからな。
良い品を用意していれば買ってくれる可能性が高い。
こりゃ頻繁にギルドや取引所に出入りした方がいいだろう。
「ご主人様の目つきが変わりましたね。」
「またお金儲けでしょ。」
「当たり前だ、今稼がずにいつ稼ぐんだよ。」
「シロウはいつでもよ。」
それが生きがいだからな。
今でしょ!と昔はよく聞いた気がする。
あの先生、今でもテレビに出てるんだろうか。
「熟練冒険者向けのディスプレイに変更しておきましょうか。」
「そうだな、属性や効果の付与された装備を多めに頼む。普通の装備は見飽きているだろうからメモも一緒に貼りつけといてくれ。」
「かしこまりました。」
「じゃあ私は探索用の薬を多めに作りますね。」
「あ、素早さ増強と毒耐性の薬がいいかも。アネットの薬なら安心して使えるしギルドもいいお金出すんじゃないかな。」
「作るのは構わないが素材はどうする。」
「ポイズントードもしくはパープルスネークの毒腺があると助かります。それとラピッドラビットの肝も欲しいです。」
「ちなみにどれもうちに在庫はございません。」
まぁそうだよな。
どれも常設で買取している素材ではない。
「ヘビはあまり見かけないけど、カエルとウサギは低階層によく出るから初心者が集めてくれるんじゃないかな。」
「よし、エリザは依頼を出してきてくれ。相場から銅貨10枚までは好きにしていい。」
「私が決めるの!?」
「魔物の素材はお前の方が得意だろ。」
「そうだけど・・・。」
「自分が初心者だったらどう思うか考えればいい。彼らが喜ぶ値段をつければ必然的に買取は増える。」
もちろん高すぎるのは困るが、冒険者の使う薬なら多少余ってもいずれ捌けるだろう。
今後はアネット用にそういう素材も備蓄していった方がいいかもしれないな。
とはいえ倉庫に限りもある。
大量に買い込んだスライムの核なんかは少しずつ減ってきてはいるが、販売ピークが冬になるのでまだまだ倉庫を圧迫中だ。
庭を潰して倉庫を新設してもいいんだが、土いじりが思った以上に面白くてその案も流れてしまった。
とりあえずは様子見だな。
「わかった、やってみる。」
「困ったらニアに話を聞けばいいさ。」
「そうね、そうする。」
「アネットは薬の準備、ミラは店内の変更を頼む。」
「シロウは?」
「市場に行ってくる。冒険者の動向が知りたい。」
たかがキノコ、されどキノコだ。
まさにキノコに踊らされている状況だが、金になるのなら喜んで踊ってやろう。
市場に行きなじみの店主から客層について話を聞く。
冒険者は少しずつ増えているようだが、まだ本格的には始まっていないらしい。
しかしながら例年それ目当てに販売物を変える店主もいるぐらいなので期待していいだろう。
「この時期は暑さで乳の出も悪くなるから干し肉とか冒険者が喜びそうなやつに変えてるな。ダンジョンの深くまで潜るらしいから良く売れるんだ。」
「なるほどなぁ。」
「結構評判良いんだぞ、うちの干し肉。」
「知ってるよ、俺もお世話になってる。」
「お前はちゃんと食べろよ。」
「小腹がすいた時に丁度いいんだよ、噛めば噛むほど味も出てくるし。」
「塩分が多すぎるとすぐに体を壊すよ、うちの子を路頭に迷わせたら承知しないからね。」
何故かおっちゃんおばちゃん両方に怒られているんだが。
昔の俺ならともかくこの若さなら塩分は気にしなくていいだろう。
ってか気にした事なんてなかった。
食べても食べても太らなかったしな。
「一応気をつけるよ。」
「まったく、いつまでも若いと思ったら大間違いだからね。さっさと孫の顔みせとくれ。」
「いや、嫁いだわけじゃないんだし。」
「なんだい、うちの子じゃ不満かい?」
「そうじゃないけど早すぎるだろ。」
「私の命だっていつまであるかわからないんだ、さっさと頼むよ。」
自分の娘を奴隷にしている男に言う言葉じゃないよね、それ。
まぁその辺はいずれ、だな。
「しかしもうあのキノコが出回るのか。今年も一回ぐらいは食いたいなぁ。」
「おっちゃんも食べたことあるのか?」
「当たり前だろ、あれを食わないで夏をこえられるか。」
「ウナギかよ。」
「この街の風物詩だからね、もちろん私も食べるよ。」
「じゃあエリザが拾ってきたら持ってくるよ。」
「ほんとか!嘘ついたらもうチーズ持って来てやらないからな。」
「そんなレベル!?」
食べ物の恨みは怖いというが・・・。
簡単に約束なんてするもんじゃないなぁ。
気をつけよう。
ぐるりと回ってもう一度店に戻ると、エリザがギルドから戻って来ていた。
「そっちはどうだった?」
「依頼は出しといたから明日には持ち込まれるだろうって。ここでも買取するんでしょ?」
「いや、今回はギルドに一任する。たまにはギルドに恩を売っとくさ。」
「ふーん。」
「店内の配置は変更してあります。また、露店で販売出来そうな装備は倉庫の手前に置いていますのでご確認ください。」
「そこまでやってくれたのか、助かる。」
さすがミラだな、仕事が早い。
戻ったらやろうと思っていたことが一つ片付いていた。
「アネットは薬の準備でこもってるみたい。晩御飯になったら呼んで欲しいってさ。」
「相変わらずだな。」
「私も薬をもらったら潜るから。その代り、今晩は・・・ね。」
「ミラのじゃなかったか?」
「エリザ様と順番を代りました。これもキノコの為です。」
「俺にはその熱量がまったくわからん。」
キノコの為に順番まで変わるのか。
まぁエリザたちが納得しているのであれば何も言うまい。
俺は楽しませてもらっている側だしな。
「と、いう事で今晩はお肉にしました。たくさん食べてくださいね、エリザ様。」
「うん!たくさん食べて頑張って来るから!」
「期待しております。」
狩りに行くのってただのキノコだよな。
俺は間違ってないよな?
この街のキノコにかける情熱についていけず一人戸惑うのであった。
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