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4話「13歳の私が自分の金で土地買って自立してるんだから、いい年して実家暮らしのおっさん達は自立しましょう! 情けないと思わないんですか!」

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 「おぃぃー。もぉーー。ちゃっちゃっと歩けー」
 チャライケメン警官に蹴られました。
 !!
 「蹴ったわね!!この私を!!
私を誰だと思ってるのかしら。
私はね、貴方達とは違って特別な存在なのよ。
聖女なのよ。聖女様にそんな事して貴方達、どんな目にあっても知りませんよ」
 「うるさーい。特別な存在なのは僕だぁぁ。黙って乗れぇぇ」
 はぁ?自分が特別な存在だなんて随分自意識過剰の痛い中2秒警官に押されます。
ゆるっとちゃらっとした警官にパトカーに押し込まれる。
仕方ありませんね。実家に取りに来た物はちゃんと持ちましたし、とりあえず退散するとしましょう。
苛立ちますが、浩之と大人しくパトカーに乗りました。
 「加奈子ー何やってんのもぉー困るよぉー」
 ゆるっとちゃらっとしたイケメン警官が全然困ってなさそうに言います。
 「あら、私は被害者よ。私は何も悪くないもの」
 「10割加奈子が悪いんだろぉー。もう見てなくても分かるよぉー」
 はぁ。そうですか、そうやっていつも私が悪い事になるんですか。
 「私は何も悪くない!!ドン!!」
 「実家になんて帰るからこうなるんだよ」
 私は13歳ですが土地を持っていて両親と妹の美和子とは近くで別々に暮らしてます。
 「13歳の私が自分の金で土地買って自立してるんだから、世間のいい年して実家暮らしのおっさん達はいい加減自立しましょう!!
情けないと思わないんですか!!」
 「返事がそれか」
 「僕実家暮らしなんだけどぉ、傷つくなぁ。まぁ僕まだ23だしセーフ、だよねセーフだよね。セーフゥゥゥ」
 「ふぅ、アウトですよチャライケメン健吾君。いい加減自立しましょう。大人になりましょう。
実家ぐらしの男の子は私はアウトね。
私はレズなので男の子はすべからずアウトだけれども、特に23にもなって実家ぐらしの男の子はアウトです。
??アウト?セーフならどうなるのかしら。まさか私がこれだけセーフでイケメンならセックスしても良いかなとかなるわけがないわよね。
私はどれだけイケメンで大金持ちでも男の子とはセックスしないわ。
私は娼婦でもビッチでもないのです。
23で実家ぐらしだと一人暮らしだろうと年収80億のイケメン実業家だろうと年収150万のこどおじニートだろうと、どっちにしろ
私がセックスするわけではないのよ」
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