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6話 「学校の成績が悪く虐げられ蔑ろにされなかった者達も、私は受け入れましょう。 何せ私は慈しみ深い懐の深い聖女なのですから」

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 ああ、お父さんお母さんが今すぐいなくなっても売春でもすれば幾らかは稼げますかね。
売春(笑)くくくく!その点私は売春婦の売上をぶん取る側の人間ですから。
美和子がこの街で売春してもその金は私の懐に入ってくるのです。
もしこの街で私を通さず売春でもしようものなら、ふふふ。
まぁこの街で私を通さず売春する程の世間知らずも怖いもの知らずもいないでしょう。
それもいいかもしれませんねぇ、私の事を馬鹿にしてきた私を虐げてきた美和子が、
売春婦になりおっさんのアナルを舐めて稼いだ金を私が頂くのです。
それはもう私の勝ちではないでしょうか。
私は勝ったんだ!!
美和子にだけじゃないわ。この街では大人も警察も私に逆らえないのよ。
この街を、弟や家来達を引き連れ堂々と歩くのはそれはそれは気持ちいいものでした。
誰もが、私に頭を下げました。誰もが私に道を譲りました。
そうです。それで良いのです。
私は選ばれた聖女で強く特別な存在なのです。
これこそが、強さなのです。これこそが勝利なのです。
 「学校の成績が悪く虐げられ蔑ろにされなかった者達も、私は受け入れましょう。
何せ私は慈しみ深い懐の深い聖女なのですから」
 「僕はぁ~学校の成績悪くは無かったから~そんなに関係ないかなぁぁ」
 そんな感じがします。あまりに勉強出来ないと警官の採用試験通りませんからね。
 「健吾は成績悪くは無かったのね。美和子みたいね。
美和子も悪くない程度よ」
 美和子も成績が悪くはないのです。悪くない程度ですが。
しかし、何で美和子といい健吾といい学校の成績が悪くない程度でこんなに偉そうなんでしょうか。
どうして学校の成績が悪くないという程度の事で私を見下し馬鹿にしてくるんでしょうか。
腹立たしいです。くそファックな弱者共がふざけやがりましてねぇ。殺してやろうかしら弱者共。
貴方達なんて私が指先一本動かせば私の家来達兵隊達がいつでも殺せるのよ。
ならそれは私の方が偉く私の方が強くて私の方が勝ちという当然の摂理じゃないですか。
学校の成績ぐらいで偉そうに私様を見下しやがりまして、何様のつもりかしら。
全員ぶち殺しますわよクズども!!
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