しがらみ

山代裕春

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話した理由

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……一年後

柳母「五喜ちゃん」
 声をかけられ振り向くとやつれた義母。
柳母「ちょっと来て?」
 弱々しく言う義母に義娘は怪訝な顔をした。

……母の部屋

 義母はベッドに座り義娘を椅子に座らせる。
五喜「何?」
柳母「……あなたには話しておこうと思って」
五喜「?」
柳母「私の前夫……柳十の父親のことよ」
五喜「!」
柳母「あの子の父親は…っ…化け物だった…」
五喜「お、お義母さん…辛かったら」
柳母「駄目!聞いて」
五喜「…」
柳母「毎晩毎晩私を……柳十が生まれてからさらにひどくなって…」
 泣きながら語る義母…そのあとの話も吐き気をもようす内容だった…
柳母「柳十が七音に手を出した時…私…私」
五喜「お義母さん…」
柳母「殺してやろうって思った」
五喜「…」
柳母「何で…何で私だけこんな目に…」
 頭を抱え俯く義母をそっと抱きしめ、目を閉じる。
柳母「うぅっ…うっ」
義父(五喜……母さんを大事にしてくれ)
五喜「…」
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