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クール・ガイ編(完結済み)
モブがいい仕事してくれてるぅうぅぅ!
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「さあ、ヒロイン嬢とクール様!どちらがテマス嬢の心を奪うのか!後輩くんどう思う?」
「どうでもいいです。早く先輩を監禁したいのでさっさと終わりたいですね」
あ、後輩くん解説する気ないですね?というか、え?監禁?あ、相手は隣の………?いや、でも本人にああも直接言うことなんてないですよねー……。
「後輩くんは俺が大好きなんだなー!まあ、外の世界これが最後なんだし許してくれよ!」
おぉ!マジか!マジですか!ってかまさかの了承済み!こんな明るい監禁話見たことないですけど……モブといえど薔薇を垣間見れるのは素晴らしいです!
ちなみに周囲は何を聞かされてるんだとお二人に注目しております。もう私なんか取り合う話は終わりにしてあの二人の話を……。
「は?僕は1秒でも貴方へ視線を向ける人物にも殺意が湧くというのに我慢してるんですから十分許したでしょう?だから早く、さっさと終わらせてください。終わり次第帰ります」
よし、対決は長引かせるべきですね!はい!これ絶対連れてこられたんじゃなく自分で着いてきましたよね、後輩くん。
あ、睨まれてしまいました。嫉妬なんて可愛らしいものじゃないですね。私こんな殺意初めてです!ああっ先輩大好き過ぎか!後輩くん!
「しょうがねぇなぁ。ん……今はこれで我慢な?」
「頬ですか、口がいいです」
ぶはっ!声に出さなかった私を誰か褒めてほしい。だって目の前で先輩さんが後輩くんの頬にちゅって………ちゅってぇえぇぇっ!モブがいい仕事してるぅうぅぅ!後輩くんの不満そうな顔グッジョブ!
「殿下!これですよ、これ!」
「え?何が?」
思わず王子様に訴えてしまった。私が求めているものを。決して私は婚約したいわけじゃなく、薔薇の楽園を見たいだけ。
こんなモブたちみたいな関係を私は王子様とクール様に求めてるんです!
「口は人前じゃ恥ずかしいなぁ……ははっ」
あれだけ突き進みそうな人が照れて……なんか可愛いな!このモブ先輩!
「家帰ったら手錠はまだ許してあげますからしてくださいね?今は僕からしてあげます」
「んっ」
きぃいぃぃたぁあぁぁっ!
周囲がシーンとなる中、私は心の中で大興奮!もうあれですね、二人の世界ですね!ごちそうさまです!
ああ、今までうまくいかなかったストレスたちが浄化されていくのがわかります。年下攻めおいしいっ!ああ、監禁生活が覗きたいです!
「クサーレ嬢」
「ヒロイン嬢!もう、もうなんと言っていいか!」
「腐の勘が働いてちょっとお手伝いしたの」
「へ?」
まさかこれはヒロイン様による……?
「既に監禁場所も調べてカメラも設置済み」
「ん?カメラってこの世界には……」
「私、前世機械いじりを趣味にしていて部品さえ揃えばできるのよ。見たいでしょう?この勝負私の勝ちよね?」
「完全勝利ですぅうぅぅ!」
あの二人が来た時点で勝負は決まっていたのですね!ヒロイン様ハイスペックすぎて眩しいです!
「終わったみたいですね、よくわかりませんが。先輩帰りましょう」
「え、俺紹介以外何もしてないよね」
「あはは、僕なんて何を審査したらいいのかもわからなかったよ」
こうしてクール様は出番なく勝負が終わったと誰もが思うのだった。だが、当然一言も語らずして負けなど納得できるわけもなかった。
「どうでもいいです。早く先輩を監禁したいのでさっさと終わりたいですね」
あ、後輩くん解説する気ないですね?というか、え?監禁?あ、相手は隣の………?いや、でも本人にああも直接言うことなんてないですよねー……。
「後輩くんは俺が大好きなんだなー!まあ、外の世界これが最後なんだし許してくれよ!」
おぉ!マジか!マジですか!ってかまさかの了承済み!こんな明るい監禁話見たことないですけど……モブといえど薔薇を垣間見れるのは素晴らしいです!
ちなみに周囲は何を聞かされてるんだとお二人に注目しております。もう私なんか取り合う話は終わりにしてあの二人の話を……。
「は?僕は1秒でも貴方へ視線を向ける人物にも殺意が湧くというのに我慢してるんですから十分許したでしょう?だから早く、さっさと終わらせてください。終わり次第帰ります」
よし、対決は長引かせるべきですね!はい!これ絶対連れてこられたんじゃなく自分で着いてきましたよね、後輩くん。
あ、睨まれてしまいました。嫉妬なんて可愛らしいものじゃないですね。私こんな殺意初めてです!ああっ先輩大好き過ぎか!後輩くん!
「しょうがねぇなぁ。ん……今はこれで我慢な?」
「頬ですか、口がいいです」
ぶはっ!声に出さなかった私を誰か褒めてほしい。だって目の前で先輩さんが後輩くんの頬にちゅって………ちゅってぇえぇぇっ!モブがいい仕事してるぅうぅぅ!後輩くんの不満そうな顔グッジョブ!
「殿下!これですよ、これ!」
「え?何が?」
思わず王子様に訴えてしまった。私が求めているものを。決して私は婚約したいわけじゃなく、薔薇の楽園を見たいだけ。
こんなモブたちみたいな関係を私は王子様とクール様に求めてるんです!
「口は人前じゃ恥ずかしいなぁ……ははっ」
あれだけ突き進みそうな人が照れて……なんか可愛いな!このモブ先輩!
「家帰ったら手錠はまだ許してあげますからしてくださいね?今は僕からしてあげます」
「んっ」
きぃいぃぃたぁあぁぁっ!
周囲がシーンとなる中、私は心の中で大興奮!もうあれですね、二人の世界ですね!ごちそうさまです!
ああ、今までうまくいかなかったストレスたちが浄化されていくのがわかります。年下攻めおいしいっ!ああ、監禁生活が覗きたいです!
「クサーレ嬢」
「ヒロイン嬢!もう、もうなんと言っていいか!」
「腐の勘が働いてちょっとお手伝いしたの」
「へ?」
まさかこれはヒロイン様による……?
「既に監禁場所も調べてカメラも設置済み」
「ん?カメラってこの世界には……」
「私、前世機械いじりを趣味にしていて部品さえ揃えばできるのよ。見たいでしょう?この勝負私の勝ちよね?」
「完全勝利ですぅうぅぅ!」
あの二人が来た時点で勝負は決まっていたのですね!ヒロイン様ハイスペックすぎて眩しいです!
「終わったみたいですね、よくわかりませんが。先輩帰りましょう」
「え、俺紹介以外何もしてないよね」
「あはは、僕なんて何を審査したらいいのかもわからなかったよ」
こうしてクール様は出番なく勝負が終わったと誰もが思うのだった。だが、当然一言も語らずして負けなど納得できるわけもなかった。
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