Blissful Kiss

雪原歌乃

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Chapter.7 愛され続けて

Act.4-05☆

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 私は仰向けになったまま、後処理をする高遠さんを見ていた。避妊具の先には白く濁ったものが溜まっている。
「精子に興味があるの?」
 不意を衝くように問われ、私は答えに窮した。
「ちょっと触ってみる?」
 私が答える間もなく、高遠さんは精子が溜まった避妊具を私の手元まで持ってきた。
 恐る恐る触れてみる。ほんのりと温かい。けれど、外側がべと付いているのが気になった。
「あったかいけど、ベトベトしてますね……」
 正直な感想を述べると、高遠さんは「そりゃそうだ」と苦笑いした。
「表面には絢の愛液が付いてるんだから。これぐらい濡れないとちゃんとセックス出来ないんだし」
「――汚い……」
「俺のが?」
「いえ、私のが……」
「絢のが汚いわけないだろ」
 呆れ気味な高遠さんは避妊具の口をしっかり締め、ティッシュに包んでごみ箱に捨てた。そして、私の秘部もティッシュで綺麗に拭い、それも済ませてから私の頭の下に高遠さんの腕を挿し入れてきた。
「絢のが汚いなら、初めての時に舐めたりしないから」
「――無理しなかったですか……?」
「無理するわけないじゃない。美味しかったよ、絢の愛液」
 美味しかった、などと真顔で言われ、今度は私が呆れる番だった。
「――変態ですよ、それって……」
 つい本音が出るも、高遠さんは、「普通だろ」と全く意に介していない。
「好きな子をじっくり味わいたいと思うのは男の本能なんだし。それより、絢の方が無理したんじゃない?」
「――何がですか?」
「俺のを咥えてくれただろ?」
 高遠さんに言われ、私は改めて意識してしまった。雰囲気に流されたとはいえ、二度目にしてとんでもないことをしてしまった。
「無理は、してないです……。ただ……」
「『ただ』?」
「――はしたないことをしてしまった気が……」
「全然はしたなくないよ」
 高遠さんは笑いを含みながら続けた。
「俺はむしろ嬉しかったけどね、絢にご奉仕されて。気持ち良かったよ」
「――ほんとに……?」
「うん。まあでも、一番は絢のナカだけどね」
 平然と口にする高遠さんに、私の方が恥ずかしくなってきた。まともに顔が見れなくなって、高遠さんの胸に顔を埋めてしまう。
「可愛い」
 高遠さんが私を強く抱き締めてくる。高遠さんの身体からは、ほんのりと汗の匂いを感じた。
「絢が可愛いから、またしたくなってきた」
 冗談かと思ったのだけど、中心部に当たっていたものが硬さを増している。
「――また、するんですか……?」
 顔を埋めたままで恐る恐る訊ねると、高遠さんは、「当然」とサラリと答えた。
「せっかく一晩中絢といられるのにもったいないよ。それに、絢がいちいち可愛いのがいけない」
「――人のせいにしないで下さい……」
 口では非難しつつ、私も高遠さん自身が硬くなったことに意識してしまっている。
 高遠さんは私から腕を抜き、再び私を見下ろす格好となった。
「大丈夫だよ、ゴムはまだある。生では絶対しないから安心していいよ」
 そうゆう問題ではないです、と言いたかったけれど言えなかった。
 結局、流されるままに二度目に突入してしまった。
「いっぱい鳴いてみせて?」
 耳元で囁かれ、ゾクリとする。
 結局、どれほど抱かれたのか分からない。高遠さんは予想以上に体力があり、最終的には私が意識を失うまで愛され続けた。

【Chapter.7-End】
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