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Chapter.9 言葉の代わりに
Act.4-02☆
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寝室に運ばれてからは、いつになく強引に高遠さんに抱かれた。獣じみた眼差しに恐怖を感じたものの、それもほんの一瞬のことで、気付けば私から高遠さんを求めていた。
「絢のここ、凄いことになってる」
高遠さんは私の蜜壺をじっくりと眺め、それから自らの唇を押し付けてナカに舌を挿し入れてきた。
「あ……っ……はぁ……んっ……」
恥ずかしい。なのに、心とは裏腹に身体が高遠さんの愛撫に昂ぶっている。
もっと、もっと私を滅茶苦茶にしてほしい。半ば朦朧としながら思う。
「悪い。俺ももう我慢出来そうにない」
高遠さんはそう言うと、ヘッドボードに置いている避妊具に手を伸ばした。我慢出来ない、と言っていたものの、それでも慎重に着けると、私のナカに高遠さん自身をゆっくりと沈めてきた。
最初はやはり多少なりとも圧迫感がある。でも、全て飲み込まれてゆくと、苦しさよりも高遠さんと繋がっているこの上ない幸福感を覚えた。
「気持ちいいですか?」
私のナカに留まったまま動かない高遠さんに訊ねてみると、高遠さんは、「うん」と頷いた。
「絢とこうしてるだけで最高に気持ちいいよ」
「じゃあ、このままでいますか?」
「まさか」
高遠さんが微苦笑を浮かべる。
「絢のことももっと気持ち良くさせてあげないと。俺だけ満足してたんじゃ意味がない」
私の唇に高遠さんのそれが重ね合わせられた。啄むように口付けされると、高遠さんは少しずつ身動きを始めた。
舌で攻められている時以上の快感が突き抜ける。高遠さんが奥まで入ってくるのが分かり、ほとんど無意識に声を出していた。
「は……あっ……もっと……っ……」
「もっと欲しいの?」
「欲しい……のっ……高遠さ……っ……あぁ……っ……」
高遠さんが私に応え、激しく突き上げてくる。
高遠さんからも時おり、切なげな声が漏れてくる。
高遠さんも感じてくれている。責められながらもそれが分かり、なおのこと、抱かれていることに幸せを覚える。
高遠さんの過去のことは知らない。けれど今、高遠さんは私だけを見て、私だけを感じてくれている。
私は強く高遠さんにしがみ付く。高遠さんは私だけのもの。高遠さんと過ごす時間も、誰にも邪魔なんてさせない、と思いながら。
高遠さんもきっと、私と同じ気持ちだと信じている。過度な束縛は間違っているけれど、好きな人を独り占めしたいと思うのは当然のことだから。
「すまない……もう、持ちそうにないかも……」
高遠さんの律動が速度を増す。激しく私のナカを打ち付けてきたかと思うと、小さく呻いて動きを止めた。
高遠さんが私に身体を預けてくる。ちょっと重いけれど、肩で息を繰り返す高遠さんを私は愛おしく思いながら抱き締めた。
「お疲れ様です」
労いの言葉を口にすると、高遠さんから、フッ、と小さく笑いが漏れ出た。
「悪いね。もう少し若かったら良かったんだけど」
「何がですか?」
不思議に思いながら訊ねる私に、高遠さんは繋がったままの状態で言葉を紡いだ。
「もう少し若かったら、絢を存分に満足させられるかな、って」
「満足? 充分してますけど?」
「そう?」
「はい」
「そっか」
私の言葉に嘘偽りがないと伝わったのか、高遠さんは先ほどよりも嬉しそうに満面の笑みを浮かべた。
「じゃあ、もう少し休んだらもう一回頑張ろうかな?」
「頑張る、って、まさか……」
「まだまだ時間はたっぷりあるんだし、休憩入れればまだいけるよ、俺だって」
私が絶句している間に、高遠さんは私のナカから自身を引き抜き、後処理を始めた。そして、私の秘所も丁寧にティッシュで拭ってくれた。
「そういえば、まだメシの途中だったな」
ひとしきり終わり、私の隣に横になった高遠さんが不意に口を突いた。
「どうする? 休憩がてら、またメシ食うのを再開しようか?」
「――ご飯食べたら、またですか……?」
恐る恐る訊ねる私に、高遠さんは、「当然」とやけに強く答える。
「さっきも言ったろ? 時間はたっぷりある。休憩入れればまだいける、って」
「――まあ、言ってましたけど……」
「満足したからもういいのか、絢は……?」
まるで子供のように拗ねている。私よりもいい大人なのに、と呆れつつ、苛めているような気分になってしまい、ちょっと可哀想にも思えてきた。
「――ほどほどにならばいいですよ……」
そう言うと、高遠さんの表情が一気に明るくなった。
「じゃあ、ほどほどにね」
高遠さんのことだから、ほどほどでは済まないだろうな、とは予想していた。口では、体力が、などと言っていても、結局は私の方がへばってしまう。
とりあえず、ご飯を食べるのに何も着ていないのはさすがにだらしなさ過ぎる。
それは高遠さんも同じように思ったようで、お互い、何も言わずに服を着てから寝室を出た。
【Chapter.9-End】
「絢のここ、凄いことになってる」
高遠さんは私の蜜壺をじっくりと眺め、それから自らの唇を押し付けてナカに舌を挿し入れてきた。
「あ……っ……はぁ……んっ……」
恥ずかしい。なのに、心とは裏腹に身体が高遠さんの愛撫に昂ぶっている。
もっと、もっと私を滅茶苦茶にしてほしい。半ば朦朧としながら思う。
「悪い。俺ももう我慢出来そうにない」
高遠さんはそう言うと、ヘッドボードに置いている避妊具に手を伸ばした。我慢出来ない、と言っていたものの、それでも慎重に着けると、私のナカに高遠さん自身をゆっくりと沈めてきた。
最初はやはり多少なりとも圧迫感がある。でも、全て飲み込まれてゆくと、苦しさよりも高遠さんと繋がっているこの上ない幸福感を覚えた。
「気持ちいいですか?」
私のナカに留まったまま動かない高遠さんに訊ねてみると、高遠さんは、「うん」と頷いた。
「絢とこうしてるだけで最高に気持ちいいよ」
「じゃあ、このままでいますか?」
「まさか」
高遠さんが微苦笑を浮かべる。
「絢のことももっと気持ち良くさせてあげないと。俺だけ満足してたんじゃ意味がない」
私の唇に高遠さんのそれが重ね合わせられた。啄むように口付けされると、高遠さんは少しずつ身動きを始めた。
舌で攻められている時以上の快感が突き抜ける。高遠さんが奥まで入ってくるのが分かり、ほとんど無意識に声を出していた。
「は……あっ……もっと……っ……」
「もっと欲しいの?」
「欲しい……のっ……高遠さ……っ……あぁ……っ……」
高遠さんが私に応え、激しく突き上げてくる。
高遠さんからも時おり、切なげな声が漏れてくる。
高遠さんも感じてくれている。責められながらもそれが分かり、なおのこと、抱かれていることに幸せを覚える。
高遠さんの過去のことは知らない。けれど今、高遠さんは私だけを見て、私だけを感じてくれている。
私は強く高遠さんにしがみ付く。高遠さんは私だけのもの。高遠さんと過ごす時間も、誰にも邪魔なんてさせない、と思いながら。
高遠さんもきっと、私と同じ気持ちだと信じている。過度な束縛は間違っているけれど、好きな人を独り占めしたいと思うのは当然のことだから。
「すまない……もう、持ちそうにないかも……」
高遠さんの律動が速度を増す。激しく私のナカを打ち付けてきたかと思うと、小さく呻いて動きを止めた。
高遠さんが私に身体を預けてくる。ちょっと重いけれど、肩で息を繰り返す高遠さんを私は愛おしく思いながら抱き締めた。
「お疲れ様です」
労いの言葉を口にすると、高遠さんから、フッ、と小さく笑いが漏れ出た。
「悪いね。もう少し若かったら良かったんだけど」
「何がですか?」
不思議に思いながら訊ねる私に、高遠さんは繋がったままの状態で言葉を紡いだ。
「もう少し若かったら、絢を存分に満足させられるかな、って」
「満足? 充分してますけど?」
「そう?」
「はい」
「そっか」
私の言葉に嘘偽りがないと伝わったのか、高遠さんは先ほどよりも嬉しそうに満面の笑みを浮かべた。
「じゃあ、もう少し休んだらもう一回頑張ろうかな?」
「頑張る、って、まさか……」
「まだまだ時間はたっぷりあるんだし、休憩入れればまだいけるよ、俺だって」
私が絶句している間に、高遠さんは私のナカから自身を引き抜き、後処理を始めた。そして、私の秘所も丁寧にティッシュで拭ってくれた。
「そういえば、まだメシの途中だったな」
ひとしきり終わり、私の隣に横になった高遠さんが不意に口を突いた。
「どうする? 休憩がてら、またメシ食うのを再開しようか?」
「――ご飯食べたら、またですか……?」
恐る恐る訊ねる私に、高遠さんは、「当然」とやけに強く答える。
「さっきも言ったろ? 時間はたっぷりある。休憩入れればまだいける、って」
「――まあ、言ってましたけど……」
「満足したからもういいのか、絢は……?」
まるで子供のように拗ねている。私よりもいい大人なのに、と呆れつつ、苛めているような気分になってしまい、ちょっと可哀想にも思えてきた。
「――ほどほどにならばいいですよ……」
そう言うと、高遠さんの表情が一気に明るくなった。
「じゃあ、ほどほどにね」
高遠さんのことだから、ほどほどでは済まないだろうな、とは予想していた。口では、体力が、などと言っていても、結局は私の方がへばってしまう。
とりあえず、ご飯を食べるのに何も着ていないのはさすがにだらしなさ過ぎる。
それは高遠さんも同じように思ったようで、お互い、何も言わずに服を着てから寝室を出た。
【Chapter.9-End】
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