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第4章 王立魔法学校一年目
291 お茶会①
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お菓子はどれも本当においしかった。フェアリス王女様とフェアレイ王子様と一緒になって、気になるお菓子を夢中になって食べる。少し落ち着いたところで、視線を感じて顔を上げると、王太子様とラミエル王女様が、微笑まし気にこちらを見ていた。
…さりげなく持っていたフォークを皿の上に置く。はぁー、紅茶が美味しいなぁ!!
「学校生活には慣れた?」
私がカップをソーサーに置いたタイミングで、王太子様に話しかけられる。なんとも絶妙なタイミングだ。私のわざとらしい誤魔化しを、見て見ぬふりをしてくれるらしい。やったね!!はぁー…
でも、学校生活に慣れた、かぁ。授業が始まって一か月ほどたったわけだけれど、私としてはあっという間に感じる一か月だった。ローズさんとキャシーちゃん達の件から始まって、ケルベロスにイヴァンカ先生との騒動でしょう。これだけ色々あったのに、まだ一か月しかたっていないとなんて、信じられないほどだ。思わず言葉に詰まる。
王太子様には言葉に出さずとも、何を考えていたのかお見通しなのだろう。「色々とあったからね」と納得した様に頷いている。
「貴族科の生徒達の話はリュミエルから聞いているわ。彼らはまだ爵位を授かったわけでもないのに、困ったものね。何より、それを増長させるような教師がいることが問題なのだけれど…」
自分が在籍していた時もそうだったと、憂い顔で話すラミエル王女様は昨年まで魔法学校に通っていたそうだ。でも、ここで疑問が一つ。ラミエル王女様は十四歳だったはず。だったら、今年卒業じゃないのかな?
「わたくしは来年の成人の儀式が済んだら、隣国へ嫁ぐことになっているの」
結婚の話が出たのは数年前だそうだけれど、正式に婚約したのは昨年のこと。そこから、隣国についての勉強が始まったのだそうなのだけれど、寮生活が絶対の魔法学校ではとてもではないけれど勉強が追い付かないそうで、王女様は諦めるしかなかったそうだ。
途中でやめなくてはいけないなんて、残念だったろうなと思っていたら、ラミエル王女様に否定された。
「そんな顔をしないで。学校で学びたいことは既に学んでいたし、そこまで気にしてるわけではないのよ」
もしかしたら、私に気を使ってくれての発言だったかもしれないけど、残念ながらラミエル王女様の表情からはどう思っているのかは窺うことはできなかった。
…それにしても、私ってそんなにわかりやすいのかな?もう少しポーカーフェイスができるように頑張ったほうが良いのかもしれない。
「ただ、残念だったのは、一般科の生徒と最後まで親しくなることができなかったことね。わたくしはもっと仲良くしたかったのだけれど、わたくしが近づくと委縮してしまうみたいで…」
「だから、こうしてサラをお茶会に誘うことができてとてもうれしかったのよ」と可愛らしく微笑むラミエル王女様には申し訳ないけれど、私には先輩方が委縮してしまう気持ちがよくわかってしまった。
ラミエル王女様も王太子様も、私達からしたら貴族科の生徒達以上に雲の上の存在で、こうやって話せるのも学校という特殊な環境だから許されているだけなのだ。そんな雲の上の存在から話しかけられて、まともに話せるはずがない。
自分も謁見の際はそうだったと、密かに先輩方に同情していると、王太子様が思い出したように口を開いた。
「親しくなると言えば、サラには貴族科の友人ができたんだね」
「へ?」
はて?貴族科の友人って誰のことだろう?
…さりげなく持っていたフォークを皿の上に置く。はぁー、紅茶が美味しいなぁ!!
「学校生活には慣れた?」
私がカップをソーサーに置いたタイミングで、王太子様に話しかけられる。なんとも絶妙なタイミングだ。私のわざとらしい誤魔化しを、見て見ぬふりをしてくれるらしい。やったね!!はぁー…
でも、学校生活に慣れた、かぁ。授業が始まって一か月ほどたったわけだけれど、私としてはあっという間に感じる一か月だった。ローズさんとキャシーちゃん達の件から始まって、ケルベロスにイヴァンカ先生との騒動でしょう。これだけ色々あったのに、まだ一か月しかたっていないとなんて、信じられないほどだ。思わず言葉に詰まる。
王太子様には言葉に出さずとも、何を考えていたのかお見通しなのだろう。「色々とあったからね」と納得した様に頷いている。
「貴族科の生徒達の話はリュミエルから聞いているわ。彼らはまだ爵位を授かったわけでもないのに、困ったものね。何より、それを増長させるような教師がいることが問題なのだけれど…」
自分が在籍していた時もそうだったと、憂い顔で話すラミエル王女様は昨年まで魔法学校に通っていたそうだ。でも、ここで疑問が一つ。ラミエル王女様は十四歳だったはず。だったら、今年卒業じゃないのかな?
「わたくしは来年の成人の儀式が済んだら、隣国へ嫁ぐことになっているの」
結婚の話が出たのは数年前だそうだけれど、正式に婚約したのは昨年のこと。そこから、隣国についての勉強が始まったのだそうなのだけれど、寮生活が絶対の魔法学校ではとてもではないけれど勉強が追い付かないそうで、王女様は諦めるしかなかったそうだ。
途中でやめなくてはいけないなんて、残念だったろうなと思っていたら、ラミエル王女様に否定された。
「そんな顔をしないで。学校で学びたいことは既に学んでいたし、そこまで気にしてるわけではないのよ」
もしかしたら、私に気を使ってくれての発言だったかもしれないけど、残念ながらラミエル王女様の表情からはどう思っているのかは窺うことはできなかった。
…それにしても、私ってそんなにわかりやすいのかな?もう少しポーカーフェイスができるように頑張ったほうが良いのかもしれない。
「ただ、残念だったのは、一般科の生徒と最後まで親しくなることができなかったことね。わたくしはもっと仲良くしたかったのだけれど、わたくしが近づくと委縮してしまうみたいで…」
「だから、こうしてサラをお茶会に誘うことができてとてもうれしかったのよ」と可愛らしく微笑むラミエル王女様には申し訳ないけれど、私には先輩方が委縮してしまう気持ちがよくわかってしまった。
ラミエル王女様も王太子様も、私達からしたら貴族科の生徒達以上に雲の上の存在で、こうやって話せるのも学校という特殊な環境だから許されているだけなのだ。そんな雲の上の存在から話しかけられて、まともに話せるはずがない。
自分も謁見の際はそうだったと、密かに先輩方に同情していると、王太子様が思い出したように口を開いた。
「親しくなると言えば、サラには貴族科の友人ができたんだね」
「へ?」
はて?貴族科の友人って誰のことだろう?
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