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しおりを挟む「この話は子供向けの絵本にもなっているから知っていると思うが、200年程前アトリスにはユマン族とアンジュ族がいたんだ。
ユマン族は僕たちみたいに翼がない者達で、アンジュ族は翼を持つ者だ。」
そこからのダミさんの話はよく母さんと読んでいた本と同じ内容だった。
「と、この様に伝えられているんだが、この写真に写っている城は間違えなくアトリス城だ。
それにこの男性、なんだかルイくんに似ていないかい?」
「そう見えます?
僕も少し気になっていたんですけど、もしかしたらご先祖様なのかも。」
ダミさんは母さんを知らないから男性の方に目がいったのだろう。
でも隣に写っている女性は母さんだ。
一体どうなっているんだ。
200年前に母さんと僕に似た男性。
今は亡きアトリス。
「ここ一帯はアトリスの歴史本が多いから興味があったら見てみると良いよ。
それじゃ、俺は行くよ。またお店で。」
「ありがとうございます。ダミさん。」
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