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しおりを挟むどれくらいの時間が過ぎたのだろうか。
薬を飲んだが痛みは益々強くなる一方。眠る事も出来なかった。
それに体まで熱い。
ちょっと外に出て風に当たりたい。
喉も渇いた。
覚束ない足どりで部屋を出てみたのは良いが力が入らずその場に崩れ落ちた。
僕の体どうしちゃったんだよ。
「くっ、ぅ……」
なんとか立ち上がり寝室まで戻ろうとするが頭痛と寒気で目が眩み前に進むことも出来なかった。
……僕このまま死ぬのかな。
母さん。助けて。
その時ふと母さんが僕の体調が悪くなった時に良く言っていた言葉を呟いていた。
どこの国かも知らない言葉を。
「……、………っ、………。
……あ!……んぐっ、っ、あぁぁぁあああ!!」
その言葉を合図に今までで1番強い痛みとともに体が焼ける様な痛みに襲われた。
あまりの痛みに僕は気を失った。
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