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Ep.5-4《現実からの刺客》
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――カツ、カツ、カツ……
どんどんと近づいてくる足音。
このまま足音が真っ直ぐこちらに近づいてきたら、リリアに責められている自分の姿を見られてしまう。
(いやぁ、見つかる……ッ! 来ないでぇ……ッ!! ああっ、体、触らないでぇ……ッ!!)
頭の中でそう懇願するが、リリアの指は止まらない。
恐れるものが何もないのか、太ももや腹部を撫でていた指先がまた下着の内側へと入り込んでいく。
「私ね、もう杏奈ちゃんの体分かっちゃった。どこをどう責めれば、どんな反応をするのか」
「んっ……んんっ……」
リリアの指はギリギリ杏奈の性感帯に触れぬよう、むず痒い所を撫で回していく。
杏奈は近づいてくる足音に怯えながら、漏れる声を必死に抑える。
――カツ、カツ、カツ
近づいてくる足音が杏奈たちのすぐ手前で止まった。
そして今は、杏奈が体重を預けている本棚の向こう側に人の気配を感じる。
静かな図書館内では反対側にいる誰かが、本棚に本を並べる音さえ鮮明に聞こえた。
それに気づくと自分の吐息さえ向こう側にいる誰かに聞かれてしまうのではないかと不安になり、息が詰まる。
「今から杏奈ちゃんの乳首とクリトクス、一緒にぎゅ~~ってしてあげる。エッチな杏奈ちゃんはきっと、潮吹きしながらイクの止まらなくなっちゃうんだろうな~」
いたずらっ子がヒソヒソ話しをするように、杏奈の耳元でリリアが囁く。
「や、やめて……ほんとに、やめて……ください……っ!」
そんな涙混じりの杏奈の震えた声が、リリアの嗜虐心をさらにくすぐる。
「ほら、しっかり口を押さえないと、杏奈ちゃんのエッチな声、漏れちゃうよ?」
「――ひっ!?」
平常心を失っている今の杏奈は、言われた通りに両手で口を塞ごうとする。
その瞬間無防備になる杏奈の体。
まるでそのタイミングを最初から狙っていたかのように、リリアは両手で杏奈の乳首とクリトクスを摘んだ。
「ぎゅ~~~~~~~~っ!」
「わっ!? あッ、あぁああああああッ!?」
なんの前触れも無くやってくる強い刺激。
不意に二つの性感帯を同時に責められ、声を抑えられるはずもなかった。
背筋がビクンと跳ねるのと同時に全身が痙攣して、自分の手で口を押さえることもできない。
「大声、だめだよ……あむっ」
「んっ!? んんん~~~~っ!?」
そんな杏奈の口を、リリアの口が塞ぐ。
フロンティアでは呪いの効果を受けて、性感帯へと変えられた口内。
そんな杏奈の口内を、リリアの舌が蹂躙していく。
胸とクリトリスに痺れるような刺激が続く最中、口内を責めるリリアの舌先の動きだけは妙に優しい。
舌と舌とが絡み合うたびに頭の中が甘く蕩けて、何も考えられなくなって……絶頂する。
「ンぐっ!? ンッ、んぁうううッ!!」
ビクン、ビクン、ビクンと何度も小刻みに腰が震える。
頭がぼうっとして、夢の中に意識が引き摺られていくような錯覚を感じたその瞬間、杏奈は足を支える力さえ失って床に崩れ落ちた。
「どどど、どうかしましたか……っ!?」
ちょうどそのタイミングで本棚の向こう側にいた誰かが、こちらの様子に気づいて顔を覗かせた。
受付にいた彼女だった。
「あーすいません司書さん。この子、本棚の高い所にある本取ろうとしたらずっこけちゃって。ね?」
放心状態になっていた杏奈の耳元で「合わせて」とリリアが囁く。
「え、あ、そ、そうなんです……お騒がせしてすいません……」
たどたどしい口調で、申し訳なさそうな演技をしながらそう答える。
「そ、そうですか……危険ですので今度から高い位置にある本を取る場合はあっちにある踏み台を使ってくださいね」
「あはは、そうします……」
杏奈の無事を確認すると司書の女性は元いた受付の方へと帰っていく。
どうやら杏奈がリリアに何をされていたのか、司書に気付かれずに済んだようだ。
安堵と共に再び図書館内に静寂が訪れる。
「バレずに済んで良かったね…………ところで、ねぇ杏奈ちゃん」
「い、いや……ッ」
「ねぇ杏奈ちゃーん、これさ……」
「言わ、ないで……ッ!」
杏奈は小刻みに体を震わせながら、ぶんぶんと首を何度も横に振る。
「これは、だめだよ……流石に……」
「んぐっ……うぅ……ッ!」
リリアの責めによる強い絶頂。
それを公共の場で誰かに見られたかもしれないという恐怖と羞恥。
結果的に司書の女性を誤魔化すことができて安堵するも、それらの緊張感の緩急のせいで杏奈の体にある異変が起きた。
「こんなにお漏らしされたら、タオルじゃちょっと吸いきれないよ」
「い、いやぁ……言わな、あっ、漏れ……ちゃ……あぁ……ッ!」
リリアは杏奈の体を後ろから抱き寄せながら、杏奈の股にハンドタオルを当て続ける。
だがそのハンドタオルはどんどんと濡れてゆき、吸水性を失っていく。
止まらない失禁。
必死に腹部に力を入れるが、秘所から少しづつ小水が漏れていく。
「だめ……だめぇ……っ!」
もう自分の意志ではこの生理反応に抗うことができない。
「もう、しょーがないにゃあ」
しばらく杏奈の様子を見てるだけだったリリアが、急に上に着ていたジャケットを脱ぎ始める。
何を始めるつもりなのかと杏奈が警戒していると、リリアはそのジャケットをハンドタオルの上から杏奈の股に押し当てた。
「な、何を……ッ!? よ、汚れちゃう、からぁ……ッ!」
相変わらず読めないリリアの行動に杏奈は驚く。
他人の上着を汚してしまうのは流石に気が引けるが、リリアはとくに嫌がる様子もなかった。
「いーのいーの、それとも今から立ってトイレまで行ける?」
「んっ……む、無理……っ」
「でしょ? じゃあここで全部出しちゃお。ね?」
そう言われると何も言い返せなくなる。
図書館の床を濡らすわけにはいかず、今の杏奈はリリアの好意に頼る他ない。
「手、離さないで……」
「はいはい、離さない離さない」
いつの間にか杏奈はすがるようにリリアの腕を掴んでいた。
安堵から腹部に入れていた力が緩み、我慢していたものが一気にあふれる。
「んッ……んん~~~~ッ!」
そうして勢いよくあふれ出す小水が、リリアのジャケットを汚していく。
さらには公共の場でお漏らしをするという背徳感が、杏奈の快楽神経を刺激する。
(な、なんで、おしっこしてる、だけなのに……こんな、体痺れて……っ)
まるで尿道が性感帯になったかのように、尿があふれるたびに体がヒクつき頭が快楽に染まっていく。
「んぁッ! あっ……あぁ……ッ!」
そして全て出し切るとアーニャの体が一際大きくビクンと跳ねて、そのままリリアの胸に体を預けてぐったりと項垂れる。
「すっご、今お漏らししながらイってたよね? イケナイ場所でお漏らしするの、気持ちいいもんね。でもそのまま絶頂しちゃう子、初めて見たかも」
「はぁ……あぁ……っ」
杏奈にはもう反論する余力もなかった。
目を瞑れば、そのまま意識を失ってしまいそうだった。
「あぁ……ぐったりして、無防備な杏奈ちゃん可愛い……このまま責め尽くしたら、また可愛い声を上げて何度もイっちゃうんだろうなぁ……」
リリアの唇が、杏奈の唇に近づく。
もはや意識が飛びかけている杏奈は顔を背けることすらしない。
二人の唇が重なりかけたその瞬間、リリアの動きが止まる。
「おっと、自制するのよリリア。今日の目的はそれじゃないんだから」
「もく、てき……?」
「そう、私はね。杏奈ちゃん、いやアーニャちゃんが呪いを克服する方法を伝えに来たの」
(呪い……克服……?)
克服とは即ち、呪いを解くとは違う意味なのだろうか。
少なくともリリアのその言葉を聞いた途端、くすんでいた杏奈の瞳に光が戻る。
「本当に、そんなことが――」
「ああでもその前に……パンツ履き替えようか。話はその後。トイレまで私がおぶっていってあげるね」
「え、あっ、ああちょっと!?」
リリアは本人の承諾もなしに杏奈の体をお姫様抱っこで持ち上げる。
一瞬抵抗を試みる杏奈だったが暴れると逆に悪目立ちすると気づいたのか、しばらくすると顔を赤らめながらもリリアの腕の中でじっとして縮こまる。
そうして杏奈は図書館内のトイレにまで連行されていくのであった。
どんどんと近づいてくる足音。
このまま足音が真っ直ぐこちらに近づいてきたら、リリアに責められている自分の姿を見られてしまう。
(いやぁ、見つかる……ッ! 来ないでぇ……ッ!! ああっ、体、触らないでぇ……ッ!!)
頭の中でそう懇願するが、リリアの指は止まらない。
恐れるものが何もないのか、太ももや腹部を撫でていた指先がまた下着の内側へと入り込んでいく。
「私ね、もう杏奈ちゃんの体分かっちゃった。どこをどう責めれば、どんな反応をするのか」
「んっ……んんっ……」
リリアの指はギリギリ杏奈の性感帯に触れぬよう、むず痒い所を撫で回していく。
杏奈は近づいてくる足音に怯えながら、漏れる声を必死に抑える。
――カツ、カツ、カツ
近づいてくる足音が杏奈たちのすぐ手前で止まった。
そして今は、杏奈が体重を預けている本棚の向こう側に人の気配を感じる。
静かな図書館内では反対側にいる誰かが、本棚に本を並べる音さえ鮮明に聞こえた。
それに気づくと自分の吐息さえ向こう側にいる誰かに聞かれてしまうのではないかと不安になり、息が詰まる。
「今から杏奈ちゃんの乳首とクリトクス、一緒にぎゅ~~ってしてあげる。エッチな杏奈ちゃんはきっと、潮吹きしながらイクの止まらなくなっちゃうんだろうな~」
いたずらっ子がヒソヒソ話しをするように、杏奈の耳元でリリアが囁く。
「や、やめて……ほんとに、やめて……ください……っ!」
そんな涙混じりの杏奈の震えた声が、リリアの嗜虐心をさらにくすぐる。
「ほら、しっかり口を押さえないと、杏奈ちゃんのエッチな声、漏れちゃうよ?」
「――ひっ!?」
平常心を失っている今の杏奈は、言われた通りに両手で口を塞ごうとする。
その瞬間無防備になる杏奈の体。
まるでそのタイミングを最初から狙っていたかのように、リリアは両手で杏奈の乳首とクリトクスを摘んだ。
「ぎゅ~~~~~~~~っ!」
「わっ!? あッ、あぁああああああッ!?」
なんの前触れも無くやってくる強い刺激。
不意に二つの性感帯を同時に責められ、声を抑えられるはずもなかった。
背筋がビクンと跳ねるのと同時に全身が痙攣して、自分の手で口を押さえることもできない。
「大声、だめだよ……あむっ」
「んっ!? んんん~~~~っ!?」
そんな杏奈の口を、リリアの口が塞ぐ。
フロンティアでは呪いの効果を受けて、性感帯へと変えられた口内。
そんな杏奈の口内を、リリアの舌が蹂躙していく。
胸とクリトリスに痺れるような刺激が続く最中、口内を責めるリリアの舌先の動きだけは妙に優しい。
舌と舌とが絡み合うたびに頭の中が甘く蕩けて、何も考えられなくなって……絶頂する。
「ンぐっ!? ンッ、んぁうううッ!!」
ビクン、ビクン、ビクンと何度も小刻みに腰が震える。
頭がぼうっとして、夢の中に意識が引き摺られていくような錯覚を感じたその瞬間、杏奈は足を支える力さえ失って床に崩れ落ちた。
「どどど、どうかしましたか……っ!?」
ちょうどそのタイミングで本棚の向こう側にいた誰かが、こちらの様子に気づいて顔を覗かせた。
受付にいた彼女だった。
「あーすいません司書さん。この子、本棚の高い所にある本取ろうとしたらずっこけちゃって。ね?」
放心状態になっていた杏奈の耳元で「合わせて」とリリアが囁く。
「え、あ、そ、そうなんです……お騒がせしてすいません……」
たどたどしい口調で、申し訳なさそうな演技をしながらそう答える。
「そ、そうですか……危険ですので今度から高い位置にある本を取る場合はあっちにある踏み台を使ってくださいね」
「あはは、そうします……」
杏奈の無事を確認すると司書の女性は元いた受付の方へと帰っていく。
どうやら杏奈がリリアに何をされていたのか、司書に気付かれずに済んだようだ。
安堵と共に再び図書館内に静寂が訪れる。
「バレずに済んで良かったね…………ところで、ねぇ杏奈ちゃん」
「い、いや……ッ」
「ねぇ杏奈ちゃーん、これさ……」
「言わ、ないで……ッ!」
杏奈は小刻みに体を震わせながら、ぶんぶんと首を何度も横に振る。
「これは、だめだよ……流石に……」
「んぐっ……うぅ……ッ!」
リリアの責めによる強い絶頂。
それを公共の場で誰かに見られたかもしれないという恐怖と羞恥。
結果的に司書の女性を誤魔化すことができて安堵するも、それらの緊張感の緩急のせいで杏奈の体にある異変が起きた。
「こんなにお漏らしされたら、タオルじゃちょっと吸いきれないよ」
「い、いやぁ……言わな、あっ、漏れ……ちゃ……あぁ……ッ!」
リリアは杏奈の体を後ろから抱き寄せながら、杏奈の股にハンドタオルを当て続ける。
だがそのハンドタオルはどんどんと濡れてゆき、吸水性を失っていく。
止まらない失禁。
必死に腹部に力を入れるが、秘所から少しづつ小水が漏れていく。
「だめ……だめぇ……っ!」
もう自分の意志ではこの生理反応に抗うことができない。
「もう、しょーがないにゃあ」
しばらく杏奈の様子を見てるだけだったリリアが、急に上に着ていたジャケットを脱ぎ始める。
何を始めるつもりなのかと杏奈が警戒していると、リリアはそのジャケットをハンドタオルの上から杏奈の股に押し当てた。
「な、何を……ッ!? よ、汚れちゃう、からぁ……ッ!」
相変わらず読めないリリアの行動に杏奈は驚く。
他人の上着を汚してしまうのは流石に気が引けるが、リリアはとくに嫌がる様子もなかった。
「いーのいーの、それとも今から立ってトイレまで行ける?」
「んっ……む、無理……っ」
「でしょ? じゃあここで全部出しちゃお。ね?」
そう言われると何も言い返せなくなる。
図書館の床を濡らすわけにはいかず、今の杏奈はリリアの好意に頼る他ない。
「手、離さないで……」
「はいはい、離さない離さない」
いつの間にか杏奈はすがるようにリリアの腕を掴んでいた。
安堵から腹部に入れていた力が緩み、我慢していたものが一気にあふれる。
「んッ……んん~~~~ッ!」
そうして勢いよくあふれ出す小水が、リリアのジャケットを汚していく。
さらには公共の場でお漏らしをするという背徳感が、杏奈の快楽神経を刺激する。
(な、なんで、おしっこしてる、だけなのに……こんな、体痺れて……っ)
まるで尿道が性感帯になったかのように、尿があふれるたびに体がヒクつき頭が快楽に染まっていく。
「んぁッ! あっ……あぁ……ッ!」
そして全て出し切るとアーニャの体が一際大きくビクンと跳ねて、そのままリリアの胸に体を預けてぐったりと項垂れる。
「すっご、今お漏らししながらイってたよね? イケナイ場所でお漏らしするの、気持ちいいもんね。でもそのまま絶頂しちゃう子、初めて見たかも」
「はぁ……あぁ……っ」
杏奈にはもう反論する余力もなかった。
目を瞑れば、そのまま意識を失ってしまいそうだった。
「あぁ……ぐったりして、無防備な杏奈ちゃん可愛い……このまま責め尽くしたら、また可愛い声を上げて何度もイっちゃうんだろうなぁ……」
リリアの唇が、杏奈の唇に近づく。
もはや意識が飛びかけている杏奈は顔を背けることすらしない。
二人の唇が重なりかけたその瞬間、リリアの動きが止まる。
「おっと、自制するのよリリア。今日の目的はそれじゃないんだから」
「もく、てき……?」
「そう、私はね。杏奈ちゃん、いやアーニャちゃんが呪いを克服する方法を伝えに来たの」
(呪い……克服……?)
克服とは即ち、呪いを解くとは違う意味なのだろうか。
少なくともリリアのその言葉を聞いた途端、くすんでいた杏奈の瞳に光が戻る。
「本当に、そんなことが――」
「ああでもその前に……パンツ履き替えようか。話はその後。トイレまで私がおぶっていってあげるね」
「え、あっ、ああちょっと!?」
リリアは本人の承諾もなしに杏奈の体をお姫様抱っこで持ち上げる。
一瞬抵抗を試みる杏奈だったが暴れると逆に悪目立ちすると気づいたのか、しばらくすると顔を赤らめながらもリリアの腕の中でじっとして縮こまる。
そうして杏奈は図書館内のトイレにまで連行されていくのであった。
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