ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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10章

349.露見

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お風呂から出るともう既に男性陣は外で待っていた。

「ミヅキさん!」

松葉杖をついて歩いて出てきたミヅキに驚くと

「歩いて大丈夫なんですか?いつでも言っていただければ運びますよ」

セバスが抱きあげようと手を差し出すと

「そうだ!ミヅキ言えよ、ほら来い」

ベイカーも手を指し出す…

「セバスさん達はずっと抱っこしてたからここは俺達が変わりますよ…」

デボットとレアルがミヅキに近づく…すると

「ミヅキ、じいちゃんが抱っこしてやるぞ~」

ディムロスも笑いかけるとそばに寄っていった。

「みんなありがとう。でも大丈夫だよこれもリハビリになるからね!これからはなるべくみんなに迷惑をかけないように自分で歩くから!」

ミヅキが心配させないよう笑顔で松葉杖を見せる。

「これがあるから全然大丈夫!コハクが作ってくれたんだ!」

ねーとコハクを見るとコハクが

「キャン!」

とふわふわの胸を張った!

(コハクには今回本当に助けられたなぁ…何かあげられないかなぁ…)

「そういえば…」

ミヅキが収納を調べてみる、魔法が使えなくなってからずっと閉じたままだった。

そんなミヅキをよそに

「なんで…あんな物作ったんだ…」

ベイカーがガックリと肩を落とす。

「本当に…せっかくお風呂上がりのミヅキさんを抱っこ出来ると思っていたのに…」

セバスさんもこの時ばかりはベイカーに同意した…

「二人はずっと抱っこしてたじゃないですか…これから交代で抱っこする予定だったのに…」

「やっと帰って来たのに…甘えてもくれないんですね」

デボットとレアルもため息をつく。

「あの杖がなきゃいいんじゃないのか?」

ディムロスが憎たらしい松葉杖を睨むと…

「誰か…マルコさんを呼んで来て下さい。ミヅキがまた凄いものを作ったと…」

セバスさんがにっこりと笑うと…

「「はい!」」

デボットとレアルが走り出した!

「コレでしばらくはアレが取り上げられるでしょう…」

「お前…悪いヤツだなぁ…クックックッ…」

ベイカーがセバスをみて笑う…

「それほどでも…」

セバスも愉快そうに笑っていると…

【こいつら…】

【最低だな…】

話を聞いていたシルバとプルシアがどす黒いセバス達を呆れて見つめていた…。

話を聞いたマルコさんが慌てて駆けつけると

「ミヅキさん!また何か作ったらしいですね!」

マルコさんが目を輝かせてミヅキの持っている松葉杖を見つめる…

「マ、マルコさん…早いね…でもこれはただの杖だから誰でも作れるよ」

「いえ…この持ち手がある所や脇を支える部分など素晴らしいです!ちょっと見せてもらってもいいですか?」

マルコさんの言葉にベイカー達の目が光る!

誰がその間ミヅキを抱き上げるのかと周りを警戒すると…

【ミヅキ…乗れ】

シルバがミヅキのそばに寄った…プルシアがミヅキを掴むとシルバの上に乗せる。

マルコは松葉杖を借りると…

「なるほど…」

じっくりと舐め回すように見ていた…

「この杖の長さが使う人の身長に合ってるといいよね、だからこの杖の部分に螺旋状に溝を作って伸び縮み出来るようにするといいと思うんだ」

ミヅキがシルバに乗りながら説明すると…

「ミヅキ…凄いこと考えるんだね…」

ピースが驚いてミヅキを見つめていた…

「あっ…」

「えっ?」

皆がピースを見つめると…

「うわ!すっかりいること忘れてた!」

「誰ですか?この子はもしかして…今見られたのは不味い状況ですかね?」

マルコさんがみんなを見ると…コクコクと頷く…

ピースは、ミヅキに近づくと…

「ミヅキ…周りにいる人達といい…君自身といい…色々と隠してるみたいだね」

ピースがニコッと笑いかける…ミヅキは眉毛を下げて寂しそうに笑うと

「ごめんね…ピースが王子様じゃ無かったら…よかったな…」

小さな声で力無く言うと

「僕が王子なのが問題?」

「だって…私達の事みんなに言っちゃうでしょ?」

ミヅキが聞くと

「なんで?」

ピースが逆に聞く

「こんな変わった集団…報告しない方がおかしいでしょ!」

「まぁ…確かにね…国にとって脅威ではあるね」

その言葉にミヅキが顔を陰らせると

「でも、僕はミヅキがその力を悪い事に使わない子だって知ってるよ」

ピースがそっとミヅキの手を取ると…

「僕はミヅキの事…誰にも言わないよ」

「本当に?」

ミヅキが首を傾げると

「うん、せっかく出来た友達をこんな事で無くしたくないからね」

「ピース…」

ミヅキが嬉しそうに頬を染めると…

「ピース王子に大きな借りが出来てしまいましたね」

セバスがため息をつくと

「まぁ…しょうがねぇ、子供達の嬉しそうなあの顔を曇らせたく無いしな…」

「その代わり…お願いがあるんだ…」

ピースがミヅキにだけ聞こえるように話すと…

「何?」

ミヅキが耳を傾ける…

「··········」

ピースがミヅキにお願い事を言うと

「えっ?」

驚いてピースの顔を凝視すると、ピースが顔を赤らめ視線を逸らした…

「うーん…一応聞いてみる。でも出来るかわからないよ?」

ミヅキが困った様に言うが、ピースは嬉しそうに頷いた。


「よし!じゃあピースに隠し事も無くなったし!お腹も空いたし!ご飯食べよう!」

ミヅキが腕を突き上げると

「待ってました!」

アランが真っ先に答える。

「そう言うと思ってましたので色々な食材を集めておきましたよ!」

マルコさんがにっこりと笑いかけると

「テリー達からも食材を預かってきたぞ」

ギースがミヅキに預かってきたものを見せると

「みんな…用意がいいね」

ミヅキがびっくりして食材を手に取る。

「絶対にこうなると思ったからな」

ギースが得意げに笑った。

「ミヅキ様!私もポルクスさんから牛乳など預かってきましたよ」

イチカが収納から牛乳の樽を見せると

「ポルクスさんまで…」

「その代わり新しい料理を作ったら教えてくれ!との事です」

イチカが嬉しそうにしていると…

「でもなんでイチカに?ギースさんが一緒に預かってくればよかったのに…」

「いや、さすがに付き合ってる同士なんだからそこは相手に頼むだろ」

ギースが困った様に笑うと…

「付き合ってる?誰が?ギースさんとポルクスさん?」

「ぶっは!」

ベイカーが吹き出すと

「やめろ!気持ち悪い!鳥肌か立ったわ!」

ギースが寒気のする体をさすると

「ふふふ…ごめん、うそうそ!イチカとポルクスさん…とうとうねぇ~」

ミヅキがニヤニヤとイチカを見ると

「ミヅキ様のおかげでポルクスさんが好きだと再確認出来ました…」

イチカが可愛らしく頬を染めて恥ずかしいそうにミヅキを見つめる。

(うん!可愛い!コレで落ちない男はいないな!)

ミヅキがニコニコと笑っていると

「ん?私のおかげ?」

イチカの言葉がようやく脳に到達するが意味がわからない。

「今回の事で俺達は死を覚悟してここに来てるんだぞ」

ギースがミヅキの鈍感さにあきれていると

「し、死!?なんで!」

「そりゃあ、誘拐した奴らが国だっかからな…場合によっては戦争すると思ってたからな」

「そうなの?」

ミヅキが他の人達を見ると、うんうんと皆も同意するように頷く。

「いやいや!王族とかならともかく、いち一般人が誘拐されたからって戦争しちゃ不味いでしょ!」

ミヅキがまたまた~と笑っていると

「まぁお前がどう思おうと構わんが、俺達は今でも戦争する気もあるし、勝つつもりでいる」

ベイカーが真剣な顔で腕を組みミヅキを見下ろすと

「本気…?」

「それに俺達がやらなくてもこいつらがやっただろうしな」

ベイカーが顔を崩すとシルバ達を見る。

「な、なんだぁ~ベイカーさん脅かして…びっくりしたなぁ」

ミヅキがホッとしてシルバに抱きつくと…

「ミヅキ…」

ピースは唖然とミヅキ達を見つめていた…。
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