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10章
353.油揚げ
「エヴァさんありがとう、じゃあ じいちゃんとセバスさんよろしくね」
ミヅキが二人に笑いかけると、イチカ達の方へと行ってしまった…
「お前のせいだぞ…」
ディムロスがセバスを睨むと
「何を言いますか!ギルマスが譲らないからこういう事になったんですよ!」
セバスもディムロスを睨みかえすと
「帰ったら覚えておいて下さいね…仕事を山のように持っていきますからね…」
「ひぃ…ひいぃぃ!」
ディムロスは書類の山を想像して悲鳴をあげた…
ミヅキはイチカ達の所に行くと…
「あっ!ミヅキ様ちょうど呼びに行こうかと!」
イチカが汗をかき鍋をかき混ぜながらミヅキをみる。
ミヅキは鍋を覗くと…
「ん~豆腐の匂いがしてきた…もうよさそうだね!今度はこれをザルに布を敷いて鍋に流し込んで液体と大豆のカスに分けるよ…熱いから気をつけてね」
ミヅキが言うと、ユキさんが軽々と鍋を持ち上げる。
ザルにこすと、
「熱いから私が魔法で絞るよ!」
ミヅキが大豆を煮た汁をおからと豆乳にわける。
「今度はこの豆乳にニガリを入れて…軽く混ぜて…」
ミヅキが木で作った木枠を用意すると…
「ユキさんここに豆乳入れて下さい!」
固まる前に型に流し込んでもらう。
「後は固まるのをまって…」
ミヅキが周りに冷たい風をおくると、豆腐がどんどん固まっていった。
「ミヅキ様、このカスはどうするんですか?」
イチカがおからを手を取ると
「あっ!それも食べられるから容器に入れておいてくれる?」
「はい!凄いですね…この小さな豆が色んな食べ物になるんですね!」
イチカが感心していると
「大豆は栄養価も高いし、育てるのも楽だし最高だよね!しかも料理のアレンジも沢山できるしね~」
「コレは是非ともポルクスさんに教えないと!」
「いいと思うよ!こっちの豆乳の薄い方が油揚げ用で濃い方が豆腐になるんだよ!しかもこれってヘルシーだから太りにくいんだよ!」
「「「えっ!それ本当!」」」
ユキさんとミシェル隊長とイチカが同時に反応する…
「う、うん…ま、まぁ料理方によっては…一概にそうとは言えないけど…大豆だけとか、豆腐やおからは太りにくいと思うよ…」
「凄いわ…イチカちゃん…ポルクスさんにきっちりとレシピ教えておいてね!出来たら絶対に食べに行くからね」
「了解です!師匠!」
イチカはミシェル隊長に敬礼をした!
豆腐が固まると
「半分は豆腐で保存しといて…もう半分は水切りをするね」
豆腐を収納にしまうと、残り油揚げ用の豆腐を型から外して重しを乗せる。
「こうやって重りを乗せて水切りするんだよ、魔法が使えるなら豆腐の水分を取っちゃってね」
【ムー】
ミヅキがムーを呼ぶと
【この豆腐の水分を抜いて欲しいんだけど…】
ミヅキの説明の途中でムーが豆腐に触ると急速に縮んでしまう!
【待って!全部の水分取らなくていいんだよ!ちょっとでいいからね】
ムーが水分を取った豆腐が高野豆腐の様に固くなっていた…。
ムーに水分をちょっと取ってもらうと豆腐を1cm位の厚さに切って、それを油で揚げていく。
「最初に低い温度で揚げて、もう一度今度は油の温度を上げて二度揚げしてね」
「二回も揚げるんですか?」
イチカが聞くと
「そうするとふっくら揚がって袋ができるんだよ」
「袋?」
ミヅキは笑って頷いた。
その間に鍋に出汁と醤油とさとうみりんを入れて煮出しておく。
「ミヅキ様、豆腐がコハクちゃんみたいな色になりましたよ~」
イチカがミヅキに声をかけると、コハクが反応してイチカの周りをぴょんぴょんと飛んでいる。
【コハク危ないから離れててね~後で油揚げあげるからね】
ミヅキがコハクに笑いかけると、コハクが嬉しそうに尻尾を振る。
【あっ!そうだ…コハク】
ミヅキが周りを確認すると…
【コハクに作って貰いたいものがあるんだけど…】
コハクがなぁに?と首を傾げると…
【これって生やせるかな?】
ミヅキがコハクに葉を見せると…コハクの顔が難色を示す、その様子にミヅキは苦笑して…
【お願い…油揚げおまけするから!】
コハクにパンッ!と手を合わせてお願いすると…コハクは仕方なさそうに頷いた。
【ありがとう~みんなには内緒ね!】
ミヅキがコハクを抱き上げてお腹をワシワシと触るとコハクが嬉しそうに悶えていた。
「ミヅキ様~豆腐全部揚がりましたよ!」
イチカの声に
「はーい!じゃあ一枚切って味見してみよう!」
熱々の揚げをイチカが一口サイズに切ると数滴醤油をかける。
【じゃあ、まずは今回お世話になったコハクとムーからね】
ミヅキがふたりに揚げ差し出すと…
「クゥゥゥーン!!」
コハクが雄叫びをあげた
「コハク?」
コハクの興奮した様子に一緒に食べたムーもオロオロと戸惑っていると…
パタパタパタ!!
尻尾を大振りに振ってミヅキの前でおすわりをする。
目をキラキラに輝かせて、舌なめずりをする様子はおかわりを催促しているようだった…
「コ、コハク…」
ミヅキが手に持っていた油揚げを見るとコハクがそれをジィーっと凝視している…
「コハクちゃんこれを凄い気に入ったみたいですね…」
「そうだね…コハクごめんね…コレはシンクとプルシアの分なんだよ…」
ミヅキが申し訳無さそうに言うと…
ピンと立っていた耳と、元気に動いていた尻尾がシューン…と垂れ下がった…。
(うっ…罪悪感…)
それを見ていたプルシアが
【ミヅキ、私の分をあげてやってくれ。コハクは今回頑張ったからな】
プルシアがミヅキの頭に止まって答えると
【僕のもいいよ!これからちゃんとしたご飯で食べれるからね】
シンクもお米を炊き終えたようでミヅキのそばに戻ってきた、ふたりの言葉にコハクの尻尾が復活する!
【二人ともありがとう、コハクもお礼を言ってね。この後もっと違う料理もあるから味見はこれで終わりだよ?】
コハクがコクコクと首を動かすとシンクとプルシアに伏せをしていた。
その可愛らしい仕草に
「ミヅキ様!私の味見の分もコハクちゃんにあげてもいいですか?」
イチカが揚げを見せるとコハクが嬉しそうに立ち上がった!
「ふふ、いいよ!私のもあげよう、コハク本当に油揚げ気に入ったみたいだね」
美味しそうに食べるコハクの頭をミヅキとイチカはずっと撫でていた。
油揚げを食べ終えたコハクに
【この後味を付けた油揚げ作るからコハクはさっき頼んだのよろしくね】
コハクは勢いよく頷くとミヅキの頼み事をする為に庭の反対側へと行ってしまった。
「じゃあ今度はこの油揚げを板に乗せて箸とかで押し付けながら油揚げの上を転がします」
「ミヅキ様?何してるんですか?」
イチカがミヅキの行動を変に思っていると
「こうすると中が剥がれて袋状になるんだよ」
ミヅキが揚げを半分に切ると中を開いて見せる。
「えっ?凄い!本当に袋みたいですね!」
「これをさっき作った煮出した調味料の中に入れていってね」
「わかりました!ユキさんたくさんあるから頑張りましょうね!」
イチカがユキさんに笑いかけると
「はい!頑張ります!」
ユキさんが箸を掴むと力任せに油揚げを押しつぶす…
案の定破けてしまうと…
「ユキさん…さっき言いましたよね?力が強すぎると…もっとミヅキ様を触る時の様に優しくと…」
イチカの目が据わる…
「す、すみません!緊張してつい力が…」
ユキさんが謝ると
「もしそれがミヅキ様だったらどうするんですか?ミヅキ様の柔肌に傷がつくかもしれないんですよ!」
「は、はい!ごもっともです…」
「次は気をつけて下さいね」
イチカがニコッと笑うと…
(うー…イチカちゃん…目が笑ってない~)
ユキさんが優しく優しく油揚げを扱いだした…
「イ、イチカ?別に失敗しても大丈夫だからね?」
ミヅキがひきつりながら言うと
「いえ!ミヅキ様が口にする物ですから細心の注意を払わないと…このくらい誰でもやっている事ですから」
イチカが答えると…
「そ、そうなんだー」(棒読み)
(ユキさんごめん!料理が上手くなるためだと頑張れ!)
ミヅキはユキさんにそっとエールを送った…
ミヅキが二人に笑いかけると、イチカ達の方へと行ってしまった…
「お前のせいだぞ…」
ディムロスがセバスを睨むと
「何を言いますか!ギルマスが譲らないからこういう事になったんですよ!」
セバスもディムロスを睨みかえすと
「帰ったら覚えておいて下さいね…仕事を山のように持っていきますからね…」
「ひぃ…ひいぃぃ!」
ディムロスは書類の山を想像して悲鳴をあげた…
ミヅキはイチカ達の所に行くと…
「あっ!ミヅキ様ちょうど呼びに行こうかと!」
イチカが汗をかき鍋をかき混ぜながらミヅキをみる。
ミヅキは鍋を覗くと…
「ん~豆腐の匂いがしてきた…もうよさそうだね!今度はこれをザルに布を敷いて鍋に流し込んで液体と大豆のカスに分けるよ…熱いから気をつけてね」
ミヅキが言うと、ユキさんが軽々と鍋を持ち上げる。
ザルにこすと、
「熱いから私が魔法で絞るよ!」
ミヅキが大豆を煮た汁をおからと豆乳にわける。
「今度はこの豆乳にニガリを入れて…軽く混ぜて…」
ミヅキが木で作った木枠を用意すると…
「ユキさんここに豆乳入れて下さい!」
固まる前に型に流し込んでもらう。
「後は固まるのをまって…」
ミヅキが周りに冷たい風をおくると、豆腐がどんどん固まっていった。
「ミヅキ様、このカスはどうするんですか?」
イチカがおからを手を取ると
「あっ!それも食べられるから容器に入れておいてくれる?」
「はい!凄いですね…この小さな豆が色んな食べ物になるんですね!」
イチカが感心していると
「大豆は栄養価も高いし、育てるのも楽だし最高だよね!しかも料理のアレンジも沢山できるしね~」
「コレは是非ともポルクスさんに教えないと!」
「いいと思うよ!こっちの豆乳の薄い方が油揚げ用で濃い方が豆腐になるんだよ!しかもこれってヘルシーだから太りにくいんだよ!」
「「「えっ!それ本当!」」」
ユキさんとミシェル隊長とイチカが同時に反応する…
「う、うん…ま、まぁ料理方によっては…一概にそうとは言えないけど…大豆だけとか、豆腐やおからは太りにくいと思うよ…」
「凄いわ…イチカちゃん…ポルクスさんにきっちりとレシピ教えておいてね!出来たら絶対に食べに行くからね」
「了解です!師匠!」
イチカはミシェル隊長に敬礼をした!
豆腐が固まると
「半分は豆腐で保存しといて…もう半分は水切りをするね」
豆腐を収納にしまうと、残り油揚げ用の豆腐を型から外して重しを乗せる。
「こうやって重りを乗せて水切りするんだよ、魔法が使えるなら豆腐の水分を取っちゃってね」
【ムー】
ミヅキがムーを呼ぶと
【この豆腐の水分を抜いて欲しいんだけど…】
ミヅキの説明の途中でムーが豆腐に触ると急速に縮んでしまう!
【待って!全部の水分取らなくていいんだよ!ちょっとでいいからね】
ムーが水分を取った豆腐が高野豆腐の様に固くなっていた…。
ムーに水分をちょっと取ってもらうと豆腐を1cm位の厚さに切って、それを油で揚げていく。
「最初に低い温度で揚げて、もう一度今度は油の温度を上げて二度揚げしてね」
「二回も揚げるんですか?」
イチカが聞くと
「そうするとふっくら揚がって袋ができるんだよ」
「袋?」
ミヅキは笑って頷いた。
その間に鍋に出汁と醤油とさとうみりんを入れて煮出しておく。
「ミヅキ様、豆腐がコハクちゃんみたいな色になりましたよ~」
イチカがミヅキに声をかけると、コハクが反応してイチカの周りをぴょんぴょんと飛んでいる。
【コハク危ないから離れててね~後で油揚げあげるからね】
ミヅキがコハクに笑いかけると、コハクが嬉しそうに尻尾を振る。
【あっ!そうだ…コハク】
ミヅキが周りを確認すると…
【コハクに作って貰いたいものがあるんだけど…】
コハクがなぁに?と首を傾げると…
【これって生やせるかな?】
ミヅキがコハクに葉を見せると…コハクの顔が難色を示す、その様子にミヅキは苦笑して…
【お願い…油揚げおまけするから!】
コハクにパンッ!と手を合わせてお願いすると…コハクは仕方なさそうに頷いた。
【ありがとう~みんなには内緒ね!】
ミヅキがコハクを抱き上げてお腹をワシワシと触るとコハクが嬉しそうに悶えていた。
「ミヅキ様~豆腐全部揚がりましたよ!」
イチカの声に
「はーい!じゃあ一枚切って味見してみよう!」
熱々の揚げをイチカが一口サイズに切ると数滴醤油をかける。
【じゃあ、まずは今回お世話になったコハクとムーからね】
ミヅキがふたりに揚げ差し出すと…
「クゥゥゥーン!!」
コハクが雄叫びをあげた
「コハク?」
コハクの興奮した様子に一緒に食べたムーもオロオロと戸惑っていると…
パタパタパタ!!
尻尾を大振りに振ってミヅキの前でおすわりをする。
目をキラキラに輝かせて、舌なめずりをする様子はおかわりを催促しているようだった…
「コ、コハク…」
ミヅキが手に持っていた油揚げを見るとコハクがそれをジィーっと凝視している…
「コハクちゃんこれを凄い気に入ったみたいですね…」
「そうだね…コハクごめんね…コレはシンクとプルシアの分なんだよ…」
ミヅキが申し訳無さそうに言うと…
ピンと立っていた耳と、元気に動いていた尻尾がシューン…と垂れ下がった…。
(うっ…罪悪感…)
それを見ていたプルシアが
【ミヅキ、私の分をあげてやってくれ。コハクは今回頑張ったからな】
プルシアがミヅキの頭に止まって答えると
【僕のもいいよ!これからちゃんとしたご飯で食べれるからね】
シンクもお米を炊き終えたようでミヅキのそばに戻ってきた、ふたりの言葉にコハクの尻尾が復活する!
【二人ともありがとう、コハクもお礼を言ってね。この後もっと違う料理もあるから味見はこれで終わりだよ?】
コハクがコクコクと首を動かすとシンクとプルシアに伏せをしていた。
その可愛らしい仕草に
「ミヅキ様!私の味見の分もコハクちゃんにあげてもいいですか?」
イチカが揚げを見せるとコハクが嬉しそうに立ち上がった!
「ふふ、いいよ!私のもあげよう、コハク本当に油揚げ気に入ったみたいだね」
美味しそうに食べるコハクの頭をミヅキとイチカはずっと撫でていた。
油揚げを食べ終えたコハクに
【この後味を付けた油揚げ作るからコハクはさっき頼んだのよろしくね】
コハクは勢いよく頷くとミヅキの頼み事をする為に庭の反対側へと行ってしまった。
「じゃあ今度はこの油揚げを板に乗せて箸とかで押し付けながら油揚げの上を転がします」
「ミヅキ様?何してるんですか?」
イチカがミヅキの行動を変に思っていると
「こうすると中が剥がれて袋状になるんだよ」
ミヅキが揚げを半分に切ると中を開いて見せる。
「えっ?凄い!本当に袋みたいですね!」
「これをさっき作った煮出した調味料の中に入れていってね」
「わかりました!ユキさんたくさんあるから頑張りましょうね!」
イチカがユキさんに笑いかけると
「はい!頑張ります!」
ユキさんが箸を掴むと力任せに油揚げを押しつぶす…
案の定破けてしまうと…
「ユキさん…さっき言いましたよね?力が強すぎると…もっとミヅキ様を触る時の様に優しくと…」
イチカの目が据わる…
「す、すみません!緊張してつい力が…」
ユキさんが謝ると
「もしそれがミヅキ様だったらどうするんですか?ミヅキ様の柔肌に傷がつくかもしれないんですよ!」
「は、はい!ごもっともです…」
「次は気をつけて下さいね」
イチカがニコッと笑うと…
(うー…イチカちゃん…目が笑ってない~)
ユキさんが優しく優しく油揚げを扱いだした…
「イ、イチカ?別に失敗しても大丈夫だからね?」
ミヅキがひきつりながら言うと
「いえ!ミヅキ様が口にする物ですから細心の注意を払わないと…このくらい誰でもやっている事ですから」
イチカが答えると…
「そ、そうなんだー」(棒読み)
(ユキさんごめん!料理が上手くなるためだと頑張れ!)
ミヅキはユキさんにそっとエールを送った…
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