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10章
368.やり残し
ミヅキ?と思われる少女の話と、捕まえていた罪人の話を聞くと…概ね話の筋は一致していた…所々おかしな箇所もあったが少女の意見を参考に話がまとまった…
「では、罪人の一人はもう死亡でいませんが…もう一人は部隊を不名誉除隊。役職を全て取り上げて奴隷落ち、そして飛竜島に島流し…という事でどうでしょうか…」
クラウスが刑罰を言うと
「飛竜島?島流しとは?」
ギルバートが聞くと
「飛竜達が多く生息する島がありまして…人が住めるような場所ではありません…そこに武器も持たせずに放り込みます…後は自分で生き延びるしかありません」
「へぇ…そんな罰が?でも上手く行けば生き残れますよね?」
セバスが聞くと
「普通の人ならほぼ生存は不可能です…」
クラウスが答えると…
「そして…罪人と共に私もそこに行きたいと思っています…」
「えっ!クラウスが?」
ピースが驚きクラウスを見ると、レミオロンが悲しそうに顔を顰めた…
「部下のした事は上司である私の責任でもあります…それに今回の事で私はエヴァさんに対して罪をおかしましたから…」
「そうですか…まぁそれがここの国での罪に対しての罰なら何も言うことはありません…ミヅキ…さんはどうですか?」
セバスがミヅキに聞くと
「ぼく?うーん…よくわかんないけど…セバスがそれでいいならいいよ」
ミヅキがうん、と頷くと
「では、近いうちに刑を執行したいと思っています…ピース王子の無事も確認できましたし…私の役目は今日で終わりですね」
クラウスはそう言うと剣を抜き王へと剣を返上した…
「誰か、私を地下牢に連れて行ってくれ。今日をもって私は罪人となる」
クラウスが元部下に頼むと…
「隊長…」
部下達が戸惑ってしまった…
「もう隊長ではない、ではレミオロン様、ピース様…これからのサウス国をよろしくお願い致します…ピース様の次期国王となる日を楽しみにしております…頑張って下さい」
クラウスは皆に頭を下げると、部隊兵に連れられ部屋を出ていった…。
「…すみませんがもう一人のクラークはサウス国の病気が沈静化しましたら罪人として捌きます…それまでは働く事をお許し下さい…」
レミオロンが頭を下げると…
「僕からもお願いします…クラークがいないとこの国の病気を治すことは難しいんです…他の苦しんでいる子供達の為にも…」
ピースもみんなに頭を下げてお願いすると
「ピース王子に免じてそこは妥協致しましょう…しかし今後はこの様な事が無いようにお願いしますよ」
セバスが仕方なしに納得すると
「はい…ギルバート様もよろしいでしょうか?」
「直接関わった彼らが了承するなら私が何か言うことはない」
「ありがとうございます、寛大なご処遇に感謝致します」
レミオロンがギルバートに頭を下げると、サウス国の皆もそれにならいウエスト国へと頭を下げた…
「他の細かい話はギルバート様よろしくお願いします、我らはもう戻りますので…これでもうここに来るのは最後ですね」
セバスが頭を下げるとギルバートが頷いた
「では明日この国を発って帰国しよう、君らは戻って帰国の準備を…」
『はい』
ギルバートと部隊長部隊兵を残しセバスとミヅキ達は屋敷に戻ることになった…
ピースはおもむろにミヅキに近づくと…
「コハクくん、凄い上手だったよ。本物のミヅキみたいだ」
ピースはコハクにだけ聞こえる声で囁くと
「えへへ…」
コハクがミヅキらしくニコッと笑った。
その頃本物のミヅキとベイカー、シルバ達は教会に向かっていた…
「ここだろ?ミヅキが世話になった教会って…」
ベイカーが案内すると…
「そう!ここだよ!みんないるかなぁ~」
ベイカーが教会の扉を開くと…
【俺は外にいる…シンクはミヅキといてくれ】
【了解】
シンクはベイカーの肩に止まるとミヅキが後ろから松葉杖をついて入っていく、すると奥からマリアさんが姿を現した。
「何か御用でしょうか?」
ベイカーに話しかけて後ろの子供を見ると…
「ミヅキさん!」
ミヅキの姿を見て驚いて駆け寄ってきた!
「ミヅキさん、無事だったのね!よかった…熱を出してラウロ先生が王宮に連れて行ってから行方知れずだと聞いていたのよ…」
マリアさんがミヅキを抱きしめようとして手を差し出すのをベイカーが止めた。
「あっ…」
マリアさんが思わず手を引っ込めてベイカーを見ると
「この子はうちの子です…こちらで世話になったと聞いて挨拶に来ました」
そう言うとミヅキを抱き上げた…
「ベイカーさん?」
ベイカーの態度にミヅキが驚いていると
「ミヅキはこの国で何度も誘拐されましてね…すみませんがこの国の人に抱かれると不安なんですよ…失礼ですがこれで勘弁して下さい」
ベイカーがマリアさんに謝ると
「そうでしたか…それはこの国の者として謝罪します…本当に恥ずべき事ですね…ミヅキさん…ごめんなさいね」
マリアさんがミヅキに頭を下げると
「い、いえ!マリアさんは悪くないです!むしろ感謝してます…誘拐されてどうしようもない時に助けて頂いて…ラウロ先生とマリアさん、アイシャ達にお礼と…お別れを言いに来ただけですから」
「お別れ…」
マリアさんが驚きベイカーを見ると
「ええ、こうしてミヅキが見つかりましたので国に連れて帰ります…ミヅキがどうしてもここに来たいと言うので連れてきただけですから」
「そうですか…ミヅキさんお父さんと会えてよかったわね、国に帰ってもミヅキさんのこれからをお祈りしておきますね」
マリアさんがミヅキに微笑むと
「今、アイシャ達を呼んでくるわ、あの子達も喜ぶわ、ミヅキさんの事を凄く心配していたから」
マリアさんが教会から出ていくと…
「ベイカーさん!マリアさんにあたりがキツくない?」
ミヅキが睨むと
「お前…忘れたのか?この国で何度も誘拐と迷子を繰り返した事を!ここであんな弱そうな人に抱かれてまた誰かに攫われでもしたらどうするんだ!」
ベイカーがミヅキをギュッと抱きしめると
「この国を出るまでは油断できん!しばらくは大人しく抱かれていろ」
降ろす気のないベイカーさんにミヅキはため息をついた…
【諦めなよミヅキ、みんな心配なんだよ…もちろん僕やシルバ達もね、しばらくは誰も離れないと思うよ】
シンクが言うと
「ミヅキー!」
「ミヅキが来たって…本当だ!ミヅキだ!」
「無事だったんだな!」
「よかったー」
アイシャ達が嬉しそうな笑顔でミヅキに駆け寄っていった!
「そのおっちゃんがミヅキの大切な人ってやつか?」
「お、おっちゃん…」
ベイカーがアークの言葉にショックを受けていると
「ぶっ…ア、アーク…この人はベイカーさん、私の親代わりの大切な人だよ」
ミヅキが笑いながら紹介すると
「よかったな…お前は捨てられたんじゃなかったんだ」
アーク達が優しい笑顔を浮かべた…
「うん…私の勘違いだったんだ」
ミヅキが言うとマリアさんが誘拐された事を伝えると
「まじかよ…ミヅキ大変だったな…それなのに悪かったな捨てられたんじゃないかなんて言って…」
「ううん、私もその時は誘拐されたの知らなかったからいいんだよ、それより今日来たのはみんなにお礼をしに来たんだから!」
ミヅキがベイカーを見ると渋々頷く。
「いいよそんなのミヅキにはもうパンの作り方とか教えて貰ったし」
「そうだよ!あれから凄い評判で毎日売り切れてるんだぜ」
「そうなの?みんなが喜んでくれてるならよかったよ…じゃあ違うレシピはいらないかな?」
ミヅキがレシピを書いた紙を渡そうとすると…
「「「「いる!」」」」
みんなが手を差し出した!
「ミヅキの新しい料理だろ!食べたい!」
「もう食べれないと思ってたから嬉しい!」
みんなが集まってミヅキを取り囲むと…
「みんなが作れるように簡単なメニューだよ…サウス国に来るのはしばらく無いと思うから」
「そ、そうなのか?」
みんなが寂しそうに差し出していた手を下ろすと…
「レシピはいらないから…また会いたいな…」
ミーナがボソッと言うと
「そうだな…レシピより、またミヅキに会いたいよ」
みんながミーナの言葉に同意すると
「みんな…ありがとう、また来れるように私もベイカーさん達を説得するね!」
「お、おい…ミヅキ」
ベイカーが困ったようにミヅキを見ると、すかさずみんなが
『お願いします!ベイカーさんまたミヅキを連れてきて下さい!』
ベイカーに頭を下げた。
「ミヅキ~知らないぞ…俺はよくてももう一人の怖い保護者はどうするんだよ…」
ベイカーの言葉にミヅキの頭にもう一人の顔が浮かぶ…
「そ、そこは…ベイカーさんも一緒に頼んで!」
お願いします!と手を合わせると
「他にも説得しなきゃいけない奴らが沢山いるからな…」
ベイカーは、はぁ…と疲れたようにため息をついた。
「では、罪人の一人はもう死亡でいませんが…もう一人は部隊を不名誉除隊。役職を全て取り上げて奴隷落ち、そして飛竜島に島流し…という事でどうでしょうか…」
クラウスが刑罰を言うと
「飛竜島?島流しとは?」
ギルバートが聞くと
「飛竜達が多く生息する島がありまして…人が住めるような場所ではありません…そこに武器も持たせずに放り込みます…後は自分で生き延びるしかありません」
「へぇ…そんな罰が?でも上手く行けば生き残れますよね?」
セバスが聞くと
「普通の人ならほぼ生存は不可能です…」
クラウスが答えると…
「そして…罪人と共に私もそこに行きたいと思っています…」
「えっ!クラウスが?」
ピースが驚きクラウスを見ると、レミオロンが悲しそうに顔を顰めた…
「部下のした事は上司である私の責任でもあります…それに今回の事で私はエヴァさんに対して罪をおかしましたから…」
「そうですか…まぁそれがここの国での罪に対しての罰なら何も言うことはありません…ミヅキ…さんはどうですか?」
セバスがミヅキに聞くと
「ぼく?うーん…よくわかんないけど…セバスがそれでいいならいいよ」
ミヅキがうん、と頷くと
「では、近いうちに刑を執行したいと思っています…ピース王子の無事も確認できましたし…私の役目は今日で終わりですね」
クラウスはそう言うと剣を抜き王へと剣を返上した…
「誰か、私を地下牢に連れて行ってくれ。今日をもって私は罪人となる」
クラウスが元部下に頼むと…
「隊長…」
部下達が戸惑ってしまった…
「もう隊長ではない、ではレミオロン様、ピース様…これからのサウス国をよろしくお願い致します…ピース様の次期国王となる日を楽しみにしております…頑張って下さい」
クラウスは皆に頭を下げると、部隊兵に連れられ部屋を出ていった…。
「…すみませんがもう一人のクラークはサウス国の病気が沈静化しましたら罪人として捌きます…それまでは働く事をお許し下さい…」
レミオロンが頭を下げると…
「僕からもお願いします…クラークがいないとこの国の病気を治すことは難しいんです…他の苦しんでいる子供達の為にも…」
ピースもみんなに頭を下げてお願いすると
「ピース王子に免じてそこは妥協致しましょう…しかし今後はこの様な事が無いようにお願いしますよ」
セバスが仕方なしに納得すると
「はい…ギルバート様もよろしいでしょうか?」
「直接関わった彼らが了承するなら私が何か言うことはない」
「ありがとうございます、寛大なご処遇に感謝致します」
レミオロンがギルバートに頭を下げると、サウス国の皆もそれにならいウエスト国へと頭を下げた…
「他の細かい話はギルバート様よろしくお願いします、我らはもう戻りますので…これでもうここに来るのは最後ですね」
セバスが頭を下げるとギルバートが頷いた
「では明日この国を発って帰国しよう、君らは戻って帰国の準備を…」
『はい』
ギルバートと部隊長部隊兵を残しセバスとミヅキ達は屋敷に戻ることになった…
ピースはおもむろにミヅキに近づくと…
「コハクくん、凄い上手だったよ。本物のミヅキみたいだ」
ピースはコハクにだけ聞こえる声で囁くと
「えへへ…」
コハクがミヅキらしくニコッと笑った。
その頃本物のミヅキとベイカー、シルバ達は教会に向かっていた…
「ここだろ?ミヅキが世話になった教会って…」
ベイカーが案内すると…
「そう!ここだよ!みんないるかなぁ~」
ベイカーが教会の扉を開くと…
【俺は外にいる…シンクはミヅキといてくれ】
【了解】
シンクはベイカーの肩に止まるとミヅキが後ろから松葉杖をついて入っていく、すると奥からマリアさんが姿を現した。
「何か御用でしょうか?」
ベイカーに話しかけて後ろの子供を見ると…
「ミヅキさん!」
ミヅキの姿を見て驚いて駆け寄ってきた!
「ミヅキさん、無事だったのね!よかった…熱を出してラウロ先生が王宮に連れて行ってから行方知れずだと聞いていたのよ…」
マリアさんがミヅキを抱きしめようとして手を差し出すのをベイカーが止めた。
「あっ…」
マリアさんが思わず手を引っ込めてベイカーを見ると
「この子はうちの子です…こちらで世話になったと聞いて挨拶に来ました」
そう言うとミヅキを抱き上げた…
「ベイカーさん?」
ベイカーの態度にミヅキが驚いていると
「ミヅキはこの国で何度も誘拐されましてね…すみませんがこの国の人に抱かれると不安なんですよ…失礼ですがこれで勘弁して下さい」
ベイカーがマリアさんに謝ると
「そうでしたか…それはこの国の者として謝罪します…本当に恥ずべき事ですね…ミヅキさん…ごめんなさいね」
マリアさんがミヅキに頭を下げると
「い、いえ!マリアさんは悪くないです!むしろ感謝してます…誘拐されてどうしようもない時に助けて頂いて…ラウロ先生とマリアさん、アイシャ達にお礼と…お別れを言いに来ただけですから」
「お別れ…」
マリアさんが驚きベイカーを見ると
「ええ、こうしてミヅキが見つかりましたので国に連れて帰ります…ミヅキがどうしてもここに来たいと言うので連れてきただけですから」
「そうですか…ミヅキさんお父さんと会えてよかったわね、国に帰ってもミヅキさんのこれからをお祈りしておきますね」
マリアさんがミヅキに微笑むと
「今、アイシャ達を呼んでくるわ、あの子達も喜ぶわ、ミヅキさんの事を凄く心配していたから」
マリアさんが教会から出ていくと…
「ベイカーさん!マリアさんにあたりがキツくない?」
ミヅキが睨むと
「お前…忘れたのか?この国で何度も誘拐と迷子を繰り返した事を!ここであんな弱そうな人に抱かれてまた誰かに攫われでもしたらどうするんだ!」
ベイカーがミヅキをギュッと抱きしめると
「この国を出るまでは油断できん!しばらくは大人しく抱かれていろ」
降ろす気のないベイカーさんにミヅキはため息をついた…
【諦めなよミヅキ、みんな心配なんだよ…もちろん僕やシルバ達もね、しばらくは誰も離れないと思うよ】
シンクが言うと
「ミヅキー!」
「ミヅキが来たって…本当だ!ミヅキだ!」
「無事だったんだな!」
「よかったー」
アイシャ達が嬉しそうな笑顔でミヅキに駆け寄っていった!
「そのおっちゃんがミヅキの大切な人ってやつか?」
「お、おっちゃん…」
ベイカーがアークの言葉にショックを受けていると
「ぶっ…ア、アーク…この人はベイカーさん、私の親代わりの大切な人だよ」
ミヅキが笑いながら紹介すると
「よかったな…お前は捨てられたんじゃなかったんだ」
アーク達が優しい笑顔を浮かべた…
「うん…私の勘違いだったんだ」
ミヅキが言うとマリアさんが誘拐された事を伝えると
「まじかよ…ミヅキ大変だったな…それなのに悪かったな捨てられたんじゃないかなんて言って…」
「ううん、私もその時は誘拐されたの知らなかったからいいんだよ、それより今日来たのはみんなにお礼をしに来たんだから!」
ミヅキがベイカーを見ると渋々頷く。
「いいよそんなのミヅキにはもうパンの作り方とか教えて貰ったし」
「そうだよ!あれから凄い評判で毎日売り切れてるんだぜ」
「そうなの?みんなが喜んでくれてるならよかったよ…じゃあ違うレシピはいらないかな?」
ミヅキがレシピを書いた紙を渡そうとすると…
「「「「いる!」」」」
みんなが手を差し出した!
「ミヅキの新しい料理だろ!食べたい!」
「もう食べれないと思ってたから嬉しい!」
みんなが集まってミヅキを取り囲むと…
「みんなが作れるように簡単なメニューだよ…サウス国に来るのはしばらく無いと思うから」
「そ、そうなのか?」
みんなが寂しそうに差し出していた手を下ろすと…
「レシピはいらないから…また会いたいな…」
ミーナがボソッと言うと
「そうだな…レシピより、またミヅキに会いたいよ」
みんながミーナの言葉に同意すると
「みんな…ありがとう、また来れるように私もベイカーさん達を説得するね!」
「お、おい…ミヅキ」
ベイカーが困ったようにミヅキを見ると、すかさずみんなが
『お願いします!ベイカーさんまたミヅキを連れてきて下さい!』
ベイカーに頭を下げた。
「ミヅキ~知らないぞ…俺はよくてももう一人の怖い保護者はどうするんだよ…」
ベイカーの言葉にミヅキの頭にもう一人の顔が浮かぶ…
「そ、そこは…ベイカーさんも一緒に頼んで!」
お願いします!と手を合わせると
「他にも説得しなきゃいけない奴らが沢山いるからな…」
ベイカーは、はぁ…と疲れたようにため息をついた。
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