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11章
376.鍵
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ミヅキはムサシと会った洞窟に着くとシルバから降りてゆっくりと歩きながら進んで行く。
「ミヅキ、大丈夫か?」
ベイカーが手を掴もうとすると…
「大丈夫、歩くくらいならもう平気だよ」
転びそうになるとシルバが上手く支えになっていた…時に掴まりながら進んで行くとあの日本家屋に着いた。
「おー!いつ見ても素敵なお家!」
ミヅキが茅葺き屋根をうっとりと見つめている。
ベイカーも変わった建物を見上げると…
「ミヅキが王都に造った家に少し似てるな…」
不思議そうに家を眺めて扉に手をかけようとすると…
「おい、扉に取っ手がないぞ?押しても開かないし…」
ベイカーが扉を押してみるが動く気配がない…その様子にミヅキがクスクスと笑う。
「ベイカーさん、その扉は横に引くんだよ」
「横に?」
ベイカーが言われた通りに扉を横にスライドさせると
ガラガラ…
音を立てて扉が動いた。
「おお!変わった扉だな!」
ベイカーが何度も扉をガラガラと開け閉めしているのをミヅキが止めると
「おじゃましま~す…」
ミヅキがベイカーが開けた扉から中に入った、部屋の中を見ると家具などにはホコリが溜まっていた…
「うわっ…しばらく使って無かったみたいだな」
ベイカーが口に手を当てて中を見回すと
(うーん…確か…麹…を作る場所だよね…もしかして…地下とかあるのかな?)
ミヅキが下を見ながら歩いていると、不自然な窪みに四角くホコリが溜まっていた。
「これ…ベイカーさん!これ扉じゃない?」
ミヅキが床を指さすと
「どれ?おお!本当だ」
ベイカーが窪みに手をかけて引っ張りあげると
ガコッ!
地下へと降りる扉が開いた…
「か、かっこいい!秘密基地みたいだ…」
ミヅキが下を覗き込むと地下からひんやりとした空気が漂っていた…
ミヅキが下に降りようと手をかけると
「待てミヅキ、先に俺が降りる」
ベイカーがサッと下に飛び降りてみると
「シルバはデカすぎて降りれそうもないな、プルシアも翼が邪魔だな…来れるのはシンクとコハクとムーだな」
【なっ!】
シルバがショックな顔でミヅキを見ると
【ミヅキ…扉を壊して進もう!】
シルバが無理やり通ろうと頭を突っ込み出した!
【こら!駄目だよ人のお家を壊したら!】
【で、でも誰も住んでないぞ!しかもこの里の奴らは俺の眷族だし!】
【それは昔でしょ?今は違うってシルバが言ったんじゃん】
ミヅキに言われてシルバの尻尾が下がってしまった。
【ベイカーさんもシンクもコハクもムーもいるから大丈夫だよ、プルシアとここで待っててね】
ミヅキがシルバとプルシアを撫でると下から手を伸ばすベイカーに抱かれて降りていってしまった…
ミヅキを抱き上げて下に降ろすと
「シルバは大人しく待っていられるのか?」
ベイカーが確認すると
「うん、待っててって言っといたよ、お家の探索だし危ない事ないよね?」
「…分からん…ミヅキがいるからな」
「なんで!?私がいると安全じゃ無くなるの!」
「ミヅキは厄介事を引き寄せるからな…」
ベイカーがジロっとミヅキを見つめると
「す、好きで引き寄せてるわけじゃ無いもん」
ミヅキはぷいっと横を向いてしまった。
ひんやりとした地下を明かりをつけながら進んで行くと広い開けた場所に出た。
「ここは広いな…」
ベイカーがゆっくりと中心部分に近づいて行く。
【ミヅキ!ここ!ここに何かあるよ!】
コハクが飛び跳ねながら何かを教えてくれている。
ミヅキがコハクのそばに行くと…小さな石の人型の置物が土埃を被って置いてあった…
【なんだろこれ?】
ミヅキが置物の土をはらい除けるために触って人形を撫でながら埃をはらうと…石の置物が動いた気がした…
【あれ?今動かなかった?】
ミヅキがシンクとコハクとムーを見ると…みんな首を傾げる。
【気のせいかな?】
もう一度今度は綺麗に払おうとしっかりと掴むと…
[ご主人様おかえりなさい]
石の置物がギシギシとゆっくりと動き出しミヅキの方を向いた…
「ぎゃー!」
ミヅキはあまりの衝撃に置物をほおり投げてしまうとシンク達がミヅキを庇うように前に出た!
ベイカーもミヅキの叫び声に直ぐに駆けつけると
「どうしたんだ!」
急いでミヅキを抱き上げて腕の中で庇うように身構えると
「あっ、あれ…石の人形が動いて…喋った…」
ミヅキが恐る恐る人形を指さすと…
「何言ってるんだ…石はさすがに喋らんぞ」
ベイカーが肩の力を抜くと
「見間違いじゃないのか?」
ベイカーが倒れている人形を見るが動く気配がない…ミヅキが離して落ちたままの姿で固まっていた。
「あれ?…見間違い?気のせい…なのかな?」
【シンク達は見た?】
【うーん…動いた様な気がしたんだけど…今はなんも感じない…】
シンクが人形に近づいてツンツンとくちばしでつついてみるが反応は無かった。
「あれ~?」
ミヅキはベイカーさんに降ろしてもらいもう一度人形に近づいて見ると…ムーが心配そうにミヅキと人形の間に入った…
【ムー?】
ミヅキがムーを呼ぶと、ムーはおもむろに人形を体に取り込んだ!
【ムー!何してるの!】
ムーは人形の汚れをツルンと綺麗に取るとポンッと人形を吐き出した。
【あっ…綺麗にしてくれたんだ、ありがとうね~】
ミヅキはムーを抱き上げると膝に乗せてそのまま人形を持ち上げる。
(うーん…やっぱり気のせいだったのかな?)
ミヅキがジーッと人形を見つめていると
「そろそろ1回戻った方がいいんじゃないか?シルバ達が心配して突撃してきそうだぞ」
ベイカーが先程から感じる殺気に身震いすると…
「えー?シルバ達が?」
ミヅキはシルバ達に声をかけてみた…
【シルバ~大丈夫?】
【ミヅキ!遅いぞ!いつ戻って来るんだ!何かあったのか!】
ギャンギャンと大きな声が頭に響いた!
【シルバ落ち着いてよ、何も無いよ大丈夫!一度帰るからもう少し待っててね】
【ミヅキ…早めに頼むぞ】
プルシアも心配そうに声をかけてきた。
地下の開けた場所に人形しかいないのを確認すると、ミヅキは何となくそれを持ってシルバ達の所に一度戻ることになった。
来た道をベイカーさんに抱っこされながら戻っていると、ミヅキは人形を見つめる。
(さっき…嬉しそうな声でご主人様って言った気がしたんだけどなぁ~)
人形をキョロキョロと上から下まで回しながら隅々まで見ていると…足の裏に何か書いてあるのが見えた。
ミヅキがじっと見つめて足の裏を眺めていると
「なんだ?なんで足の裏なんて見てるんだよ」
ベイカーさんも一緒に覗き込むと
「ここ見て、何か書いてない?」
ミヅキがベイカーによく見えるように突き出すと
「うーん…文字…なのか?削れててよく見えないな」
【ムー、ここもう少し綺麗にできるかな?】
ミヅキがムーに人形の足の裏を見せると、その部分だけじっくりと身体に取り込んだ。
プルンッ!
ムーが人形から離れると先程の文字がよく見えるようになっていた…
ミヅキとベイカーで見ると…
「やっぱりわからんな?なんだこの模様は?」
ベイカーが首を傾げると…
「鍵?」
ミヅキがボソッと呟いた…
「ミヅキ、大丈夫か?」
ベイカーが手を掴もうとすると…
「大丈夫、歩くくらいならもう平気だよ」
転びそうになるとシルバが上手く支えになっていた…時に掴まりながら進んで行くとあの日本家屋に着いた。
「おー!いつ見ても素敵なお家!」
ミヅキが茅葺き屋根をうっとりと見つめている。
ベイカーも変わった建物を見上げると…
「ミヅキが王都に造った家に少し似てるな…」
不思議そうに家を眺めて扉に手をかけようとすると…
「おい、扉に取っ手がないぞ?押しても開かないし…」
ベイカーが扉を押してみるが動く気配がない…その様子にミヅキがクスクスと笑う。
「ベイカーさん、その扉は横に引くんだよ」
「横に?」
ベイカーが言われた通りに扉を横にスライドさせると
ガラガラ…
音を立てて扉が動いた。
「おお!変わった扉だな!」
ベイカーが何度も扉をガラガラと開け閉めしているのをミヅキが止めると
「おじゃましま~す…」
ミヅキがベイカーが開けた扉から中に入った、部屋の中を見ると家具などにはホコリが溜まっていた…
「うわっ…しばらく使って無かったみたいだな」
ベイカーが口に手を当てて中を見回すと
(うーん…確か…麹…を作る場所だよね…もしかして…地下とかあるのかな?)
ミヅキが下を見ながら歩いていると、不自然な窪みに四角くホコリが溜まっていた。
「これ…ベイカーさん!これ扉じゃない?」
ミヅキが床を指さすと
「どれ?おお!本当だ」
ベイカーが窪みに手をかけて引っ張りあげると
ガコッ!
地下へと降りる扉が開いた…
「か、かっこいい!秘密基地みたいだ…」
ミヅキが下を覗き込むと地下からひんやりとした空気が漂っていた…
ミヅキが下に降りようと手をかけると
「待てミヅキ、先に俺が降りる」
ベイカーがサッと下に飛び降りてみると
「シルバはデカすぎて降りれそうもないな、プルシアも翼が邪魔だな…来れるのはシンクとコハクとムーだな」
【なっ!】
シルバがショックな顔でミヅキを見ると
【ミヅキ…扉を壊して進もう!】
シルバが無理やり通ろうと頭を突っ込み出した!
【こら!駄目だよ人のお家を壊したら!】
【で、でも誰も住んでないぞ!しかもこの里の奴らは俺の眷族だし!】
【それは昔でしょ?今は違うってシルバが言ったんじゃん】
ミヅキに言われてシルバの尻尾が下がってしまった。
【ベイカーさんもシンクもコハクもムーもいるから大丈夫だよ、プルシアとここで待っててね】
ミヅキがシルバとプルシアを撫でると下から手を伸ばすベイカーに抱かれて降りていってしまった…
ミヅキを抱き上げて下に降ろすと
「シルバは大人しく待っていられるのか?」
ベイカーが確認すると
「うん、待っててって言っといたよ、お家の探索だし危ない事ないよね?」
「…分からん…ミヅキがいるからな」
「なんで!?私がいると安全じゃ無くなるの!」
「ミヅキは厄介事を引き寄せるからな…」
ベイカーがジロっとミヅキを見つめると
「す、好きで引き寄せてるわけじゃ無いもん」
ミヅキはぷいっと横を向いてしまった。
ひんやりとした地下を明かりをつけながら進んで行くと広い開けた場所に出た。
「ここは広いな…」
ベイカーがゆっくりと中心部分に近づいて行く。
【ミヅキ!ここ!ここに何かあるよ!】
コハクが飛び跳ねながら何かを教えてくれている。
ミヅキがコハクのそばに行くと…小さな石の人型の置物が土埃を被って置いてあった…
【なんだろこれ?】
ミヅキが置物の土をはらい除けるために触って人形を撫でながら埃をはらうと…石の置物が動いた気がした…
【あれ?今動かなかった?】
ミヅキがシンクとコハクとムーを見ると…みんな首を傾げる。
【気のせいかな?】
もう一度今度は綺麗に払おうとしっかりと掴むと…
[ご主人様おかえりなさい]
石の置物がギシギシとゆっくりと動き出しミヅキの方を向いた…
「ぎゃー!」
ミヅキはあまりの衝撃に置物をほおり投げてしまうとシンク達がミヅキを庇うように前に出た!
ベイカーもミヅキの叫び声に直ぐに駆けつけると
「どうしたんだ!」
急いでミヅキを抱き上げて腕の中で庇うように身構えると
「あっ、あれ…石の人形が動いて…喋った…」
ミヅキが恐る恐る人形を指さすと…
「何言ってるんだ…石はさすがに喋らんぞ」
ベイカーが肩の力を抜くと
「見間違いじゃないのか?」
ベイカーが倒れている人形を見るが動く気配がない…ミヅキが離して落ちたままの姿で固まっていた。
「あれ?…見間違い?気のせい…なのかな?」
【シンク達は見た?】
【うーん…動いた様な気がしたんだけど…今はなんも感じない…】
シンクが人形に近づいてツンツンとくちばしでつついてみるが反応は無かった。
「あれ~?」
ミヅキはベイカーさんに降ろしてもらいもう一度人形に近づいて見ると…ムーが心配そうにミヅキと人形の間に入った…
【ムー?】
ミヅキがムーを呼ぶと、ムーはおもむろに人形を体に取り込んだ!
【ムー!何してるの!】
ムーは人形の汚れをツルンと綺麗に取るとポンッと人形を吐き出した。
【あっ…綺麗にしてくれたんだ、ありがとうね~】
ミヅキはムーを抱き上げると膝に乗せてそのまま人形を持ち上げる。
(うーん…やっぱり気のせいだったのかな?)
ミヅキがジーッと人形を見つめていると
「そろそろ1回戻った方がいいんじゃないか?シルバ達が心配して突撃してきそうだぞ」
ベイカーが先程から感じる殺気に身震いすると…
「えー?シルバ達が?」
ミヅキはシルバ達に声をかけてみた…
【シルバ~大丈夫?】
【ミヅキ!遅いぞ!いつ戻って来るんだ!何かあったのか!】
ギャンギャンと大きな声が頭に響いた!
【シルバ落ち着いてよ、何も無いよ大丈夫!一度帰るからもう少し待っててね】
【ミヅキ…早めに頼むぞ】
プルシアも心配そうに声をかけてきた。
地下の開けた場所に人形しかいないのを確認すると、ミヅキは何となくそれを持ってシルバ達の所に一度戻ることになった。
来た道をベイカーさんに抱っこされながら戻っていると、ミヅキは人形を見つめる。
(さっき…嬉しそうな声でご主人様って言った気がしたんだけどなぁ~)
人形をキョロキョロと上から下まで回しながら隅々まで見ていると…足の裏に何か書いてあるのが見えた。
ミヅキがじっと見つめて足の裏を眺めていると
「なんだ?なんで足の裏なんて見てるんだよ」
ベイカーさんも一緒に覗き込むと
「ここ見て、何か書いてない?」
ミヅキがベイカーによく見えるように突き出すと
「うーん…文字…なのか?削れててよく見えないな」
【ムー、ここもう少し綺麗にできるかな?】
ミヅキがムーに人形の足の裏を見せると、その部分だけじっくりと身体に取り込んだ。
プルンッ!
ムーが人形から離れると先程の文字がよく見えるようになっていた…
ミヅキとベイカーで見ると…
「やっぱりわからんな?なんだこの模様は?」
ベイカーが首を傾げると…
「鍵?」
ミヅキがボソッと呟いた…
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