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11章
384.レム
ミヅキはとりあえずエヴァさんとレムを連れて家に戻ってきた…
「はあぁ~」
大きな欠伸をする…
エヴァさんが戻って来たことで一気に気が抜けると眠気が襲ってきた…
記憶を見たり…レムの為に魔力を結晶化させたり…体にもいくらか疲れが出ていた。
「今日は…もう眠いし…夜も遅いから…報告は明日でいいよね…」
ミヅキがうとうととしだす。
【そうだな…疲れたようだからもう寝ろ】
シルバが布団に促すと…
「エヴァさん…一緒に寝よ…」
シルバに寄りかかるとエヴァさんに手を伸ばす。
エヴァさんは苦笑すると…
「シルバさん、お邪魔するよ」
ミヅキの横に寄り添うように横になるとミヅキがエヴァさんにくっつくとあっという間に眠ってしまった…。
エヴァはミヅキの髪の毛を愛おしそうに撫でていると…頬をうっすらと染めて気持ちよさそうに寝息を立てている。
その様子を幸せそうに眺めながらエヴァは左手のキラリと光る指輪を見つめる…
「ユウイチロウ、ミヅキ…ありがとう。あなた達転生者に会えた事を…神に感謝する」
エヴァはミヅキのふわふわの髪にキスを落とすと…自分も幸せの眠りについた…。
ミヅキはいい匂いに気が付き目を開くと…目の前に綺麗な寝顔のエヴァさんが目に入る。
(エヴァさん…)
ミヅキがエヴァさんを見つめると…スヤスヤと穏やかな寝顔で寝ていた…その顔はたまに見せる寂しさは消えていた。
ミヅキはなんだか嬉しくなると、エヴァさんに擦り寄った…
するとエヴァさんがミヅキの髪が顔にあたり目を覚ましてしまった…
「あっ…エヴァさんごめんね…起こしちゃった?」
ミヅキが寝ながら見上げると
「おはよう…ちょうど目が覚めたところだよ」
エヴァさんが笑顔でミヅキの頭を撫でると…
(雄一郎さん、ピース…ごめん…エヴァさんの寝起きの笑顔独り占めしちゃった…)
ミヅキは頬を染めると、恥ずかしさを誤魔化すように起きる準備を始めた…。
「さーじゃあベイカーさん達の所に行くかー」
ミヅキがレムを抱き上げると…
[ミヅキ…なぜ抱く]
「えっ?だってレム、ちゃんと歩けないでしょ?」
ミヅキがレムを見ると
[歩けますが…]
「えっ!どうやって!」
ミヅキがレムを降ろすと…レムが短い手足をしっかりと動かして進む…
「可愛い…」
ミヅキがブリキのおもちゃのように動くレムの姿に思わず微笑んでいると…
「なんだ…それは…」
ベイカー達が家から出てミヅキの前を歩いている人形の様子を眺めていた。
ベイカー達の視線がレムからミヅキに変わると…
「ミヅキ…なんであの人形が歩いてるんだ…」
「べ、ベイカーさん…お、おはよぉー」
ミヅキがニッコリと笑いかける。
「それはなんだ?」
ベイカーはミヅキの笑顔に目もくれずじっと睨む。
「こ、これは…エ、エヴァさんの守護者のゴーレムのレムちゃんです」
ミヅキがエヴァさんに視線を送ると…
「ああ、私の伴侶が私の為に遺してくれた物なんだ」
エヴァさんが嬉しそうに左手を触ると
「エヴァさんの?」
ベイカーが疑うようにエヴァとミヅキを交互に見ていると
「ゴーレムって…やっぱりろくでもないもん拾ってきたんだな…あの時俺が預かっておくべきだったか…」
ベイカーがガックリと肩を落とすと…
「ほらっ!ゴーレムくらいそこらじゅうにいるでしょ?」
ミヅキが慌てて言うと…
「ミヅキ…そのゴーレム最初は動いて無かったよな?」
ベイカーが話を変えると
「う、うん…」
「なんで今は動いているんだ?」
「それは…魔力の結晶を入れたから?」
ミヅキが首を傾げると
「はぁ…」
ベイカーがため息をつく。
「今どき魔力を結晶化できるのなんて限られた人しかいないぞ…まぁエヴァさんやアルフノーヴァさんエルフなら可能か?」
エヴァさんに視線を送ると
「そうだね…全盛期なら出来たかもね」
エヴァさんが苦笑すると
「でもそんな事他の人にはわからないだろうからね…この子を作ったのは私の伴侶、そして再起動させたのは私ってことさ」
「分かった…」
ベイカーが頷くと…
「あれ?いいの?」
ミヅキがベイカーさんを伺うようにエヴァさんの後ろから覗き込むと
「ちゃんとエヴァさんに感謝しろよ!」
「は、はい!」
ミヅキは姿勢を正した!
「エヴァさんありがとう~」
「感謝するのはこっちだ、どうって事はない。レムもいいかい外では私を主人のように扱うんだよ…」
[了承しました。ご主人様を守る為と理解します]
「おお!凄い…ゴーレムって初めて見たが頭がいいんだな…」
デボットが驚いてレムを見ると
「いや…あんなのは初めて見たな。魔物のゴーレムとかもいるがあんな知能は無いな」
ベイカーと改めてレムを見ると
「形も見た事ないフォルムだ…ゴーレムは造る人の技量でどうとでも変わるからな…エヴァさんの伴侶は…か、変わった人なんだな…」
「そう言えば…エヴァさん伴侶がいたんですね…」
レアルが聞くと
「もう亡くなってしまったけどね、ここの里の出身なんだよ」
「ここに寄る目的だった知り合いってのはその伴侶さんの事なのか?」
「ああ」
(あの時はまだ伴侶では無かったが…)
エヴァさんが頷くと
「そしてその人が遺してくれたのがこの子だ、だからこの子は連れていかせて貰うよ私の守護者として」
「まぁ…エヴァさんがそれでいいなら文句は無いよ…だが!ミヅキ!」
「は、はい!」
油断してたら矛先が戻ってきた…
「お前の軽率な行動でエヴァさんの身が危険になる事もあるんだ!気をつけるんだぞ!」
「はい…」
しゅんとすると、エヴァさんが庇うように
「ベイカーさん、今回は許してやって欲しい。ミヅキは私の命の恩人なんだ…この子が見つからなかったら…私は数日で命を落としていただろう」
「「えっ…」」
デボットとレアルが驚くと…
「セバスさんから長くないかもしれないとは聞いていたが…そんなに時間が無かったんですね…」
「やはり気がついていたか…」
エヴァが笑うと
「そんなんだ、だから責めるなら私にしてくれ」
エヴァさんが三人に頭を下げると
「わかった…だけど、相談くらいしてくれてもいいんだぞ」
ベイカーは少し寂しそうにミヅキを見つめた。
「うん…」
(言えなくてごめんね…ベイカーさん)
ミヅキは寂しそうに謝った…。
二人の間に微妙な沈黙が落ちると…
「さ、さぁ…じゃあゴーレムが新たに同行者に増えるって事で…里の方に行きましょう!みんな待ってますよ」
デボットが声をかけると
「そうだな…ミヅキ…行くぞ」
ベイカーがいつものように手を差し出すと
「うん!」
ミヅキは嬉しそうにその手をギュッと掴んだ。
里に行くと既にみんなが食事の準備をしていた…
教えたばかりのゴボウ料理のオンパレードだった…
「これ…全部ゴボウ料理?」
ミヅキが驚いていると
「あら!ミヅキちゃんおはよう」
おばちゃん達が声をかけてくると
「今日の朝は気持ちいいわねぇ~」
スッキリした顔で晴れ晴れとしていると
「このゴボウって最高だわ!これからは毎日食べるわよ!」
「そ、そうなの?でも食べ過ぎは良くないと思うよ…バランスよく…ね…」
「そう?まぁミヅキちゃんがそう言うならそうしようかしら…」
その言葉に里の男性陣は考え直したおばちゃん達にホッと肩を撫で下ろした…
「確かにゴボウは美味いが…これが毎日続くと思うとゾッとしたよ…」
「そうだな…俺なんて朝からゴボウを探してこいって叩き起こされた…」
眠そうな顔で欠伸を噛み殺している。
「俺も今日の朝から快便過ぎて…」
「このゴボウも里の名物になりそうだな」
男性陣が顔を見合わせると…
「いや…どうなんだ?あいつら自分達で食べ尽くすんじゃ無いのか?」
ゴボウを我が子の様に大切に扱うおばちゃん達を見て男達は考える事を放棄した…。
「はあぁ~」
大きな欠伸をする…
エヴァさんが戻って来たことで一気に気が抜けると眠気が襲ってきた…
記憶を見たり…レムの為に魔力を結晶化させたり…体にもいくらか疲れが出ていた。
「今日は…もう眠いし…夜も遅いから…報告は明日でいいよね…」
ミヅキがうとうととしだす。
【そうだな…疲れたようだからもう寝ろ】
シルバが布団に促すと…
「エヴァさん…一緒に寝よ…」
シルバに寄りかかるとエヴァさんに手を伸ばす。
エヴァさんは苦笑すると…
「シルバさん、お邪魔するよ」
ミヅキの横に寄り添うように横になるとミヅキがエヴァさんにくっつくとあっという間に眠ってしまった…。
エヴァはミヅキの髪の毛を愛おしそうに撫でていると…頬をうっすらと染めて気持ちよさそうに寝息を立てている。
その様子を幸せそうに眺めながらエヴァは左手のキラリと光る指輪を見つめる…
「ユウイチロウ、ミヅキ…ありがとう。あなた達転生者に会えた事を…神に感謝する」
エヴァはミヅキのふわふわの髪にキスを落とすと…自分も幸せの眠りについた…。
ミヅキはいい匂いに気が付き目を開くと…目の前に綺麗な寝顔のエヴァさんが目に入る。
(エヴァさん…)
ミヅキがエヴァさんを見つめると…スヤスヤと穏やかな寝顔で寝ていた…その顔はたまに見せる寂しさは消えていた。
ミヅキはなんだか嬉しくなると、エヴァさんに擦り寄った…
するとエヴァさんがミヅキの髪が顔にあたり目を覚ましてしまった…
「あっ…エヴァさんごめんね…起こしちゃった?」
ミヅキが寝ながら見上げると
「おはよう…ちょうど目が覚めたところだよ」
エヴァさんが笑顔でミヅキの頭を撫でると…
(雄一郎さん、ピース…ごめん…エヴァさんの寝起きの笑顔独り占めしちゃった…)
ミヅキは頬を染めると、恥ずかしさを誤魔化すように起きる準備を始めた…。
「さーじゃあベイカーさん達の所に行くかー」
ミヅキがレムを抱き上げると…
[ミヅキ…なぜ抱く]
「えっ?だってレム、ちゃんと歩けないでしょ?」
ミヅキがレムを見ると
[歩けますが…]
「えっ!どうやって!」
ミヅキがレムを降ろすと…レムが短い手足をしっかりと動かして進む…
「可愛い…」
ミヅキがブリキのおもちゃのように動くレムの姿に思わず微笑んでいると…
「なんだ…それは…」
ベイカー達が家から出てミヅキの前を歩いている人形の様子を眺めていた。
ベイカー達の視線がレムからミヅキに変わると…
「ミヅキ…なんであの人形が歩いてるんだ…」
「べ、ベイカーさん…お、おはよぉー」
ミヅキがニッコリと笑いかける。
「それはなんだ?」
ベイカーはミヅキの笑顔に目もくれずじっと睨む。
「こ、これは…エ、エヴァさんの守護者のゴーレムのレムちゃんです」
ミヅキがエヴァさんに視線を送ると…
「ああ、私の伴侶が私の為に遺してくれた物なんだ」
エヴァさんが嬉しそうに左手を触ると
「エヴァさんの?」
ベイカーが疑うようにエヴァとミヅキを交互に見ていると
「ゴーレムって…やっぱりろくでもないもん拾ってきたんだな…あの時俺が預かっておくべきだったか…」
ベイカーがガックリと肩を落とすと…
「ほらっ!ゴーレムくらいそこらじゅうにいるでしょ?」
ミヅキが慌てて言うと…
「ミヅキ…そのゴーレム最初は動いて無かったよな?」
ベイカーが話を変えると
「う、うん…」
「なんで今は動いているんだ?」
「それは…魔力の結晶を入れたから?」
ミヅキが首を傾げると
「はぁ…」
ベイカーがため息をつく。
「今どき魔力を結晶化できるのなんて限られた人しかいないぞ…まぁエヴァさんやアルフノーヴァさんエルフなら可能か?」
エヴァさんに視線を送ると
「そうだね…全盛期なら出来たかもね」
エヴァさんが苦笑すると
「でもそんな事他の人にはわからないだろうからね…この子を作ったのは私の伴侶、そして再起動させたのは私ってことさ」
「分かった…」
ベイカーが頷くと…
「あれ?いいの?」
ミヅキがベイカーさんを伺うようにエヴァさんの後ろから覗き込むと
「ちゃんとエヴァさんに感謝しろよ!」
「は、はい!」
ミヅキは姿勢を正した!
「エヴァさんありがとう~」
「感謝するのはこっちだ、どうって事はない。レムもいいかい外では私を主人のように扱うんだよ…」
[了承しました。ご主人様を守る為と理解します]
「おお!凄い…ゴーレムって初めて見たが頭がいいんだな…」
デボットが驚いてレムを見ると
「いや…あんなのは初めて見たな。魔物のゴーレムとかもいるがあんな知能は無いな」
ベイカーと改めてレムを見ると
「形も見た事ないフォルムだ…ゴーレムは造る人の技量でどうとでも変わるからな…エヴァさんの伴侶は…か、変わった人なんだな…」
「そう言えば…エヴァさん伴侶がいたんですね…」
レアルが聞くと
「もう亡くなってしまったけどね、ここの里の出身なんだよ」
「ここに寄る目的だった知り合いってのはその伴侶さんの事なのか?」
「ああ」
(あの時はまだ伴侶では無かったが…)
エヴァさんが頷くと
「そしてその人が遺してくれたのがこの子だ、だからこの子は連れていかせて貰うよ私の守護者として」
「まぁ…エヴァさんがそれでいいなら文句は無いよ…だが!ミヅキ!」
「は、はい!」
油断してたら矛先が戻ってきた…
「お前の軽率な行動でエヴァさんの身が危険になる事もあるんだ!気をつけるんだぞ!」
「はい…」
しゅんとすると、エヴァさんが庇うように
「ベイカーさん、今回は許してやって欲しい。ミヅキは私の命の恩人なんだ…この子が見つからなかったら…私は数日で命を落としていただろう」
「「えっ…」」
デボットとレアルが驚くと…
「セバスさんから長くないかもしれないとは聞いていたが…そんなに時間が無かったんですね…」
「やはり気がついていたか…」
エヴァが笑うと
「そんなんだ、だから責めるなら私にしてくれ」
エヴァさんが三人に頭を下げると
「わかった…だけど、相談くらいしてくれてもいいんだぞ」
ベイカーは少し寂しそうにミヅキを見つめた。
「うん…」
(言えなくてごめんね…ベイカーさん)
ミヅキは寂しそうに謝った…。
二人の間に微妙な沈黙が落ちると…
「さ、さぁ…じゃあゴーレムが新たに同行者に増えるって事で…里の方に行きましょう!みんな待ってますよ」
デボットが声をかけると
「そうだな…ミヅキ…行くぞ」
ベイカーがいつものように手を差し出すと
「うん!」
ミヅキは嬉しそうにその手をギュッと掴んだ。
里に行くと既にみんなが食事の準備をしていた…
教えたばかりのゴボウ料理のオンパレードだった…
「これ…全部ゴボウ料理?」
ミヅキが驚いていると
「あら!ミヅキちゃんおはよう」
おばちゃん達が声をかけてくると
「今日の朝は気持ちいいわねぇ~」
スッキリした顔で晴れ晴れとしていると
「このゴボウって最高だわ!これからは毎日食べるわよ!」
「そ、そうなの?でも食べ過ぎは良くないと思うよ…バランスよく…ね…」
「そう?まぁミヅキちゃんがそう言うならそうしようかしら…」
その言葉に里の男性陣は考え直したおばちゃん達にホッと肩を撫で下ろした…
「確かにゴボウは美味いが…これが毎日続くと思うとゾッとしたよ…」
「そうだな…俺なんて朝からゴボウを探してこいって叩き起こされた…」
眠そうな顔で欠伸を噛み殺している。
「俺も今日の朝から快便過ぎて…」
「このゴボウも里の名物になりそうだな」
男性陣が顔を見合わせると…
「いや…どうなんだ?あいつら自分達で食べ尽くすんじゃ無いのか?」
ゴボウを我が子の様に大切に扱うおばちゃん達を見て男達は考える事を放棄した…。
感想 6,830
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