ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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11章

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「ベイカーさん達ご飯食べたかな?」

ミヅキ達が暇そうに待っていると…

【ミヅキ~】

シンクがひとりで戻ってきた

【シンクおかえり!何やってきたの?】

ミヅキが聞くと…

【えっ…うーん…敵の治療…かな?】

【治療!?敵の人そんなに悪かったの】

【えっ…ああそんなには酷くないよ、大丈夫大丈夫!】

シンクが笑うと

【ちょっと…見に行ってもいいかな?】

ミヅキがシルバ達に聞くと

【駄目だ】

【なんでー!私も見たい!取り調べ】

【危ないだろ】

シルバが無理だと首を振ると…

【危ない取り調べしてるの?ベイカーさん達…】

ミヅキが心配そうに顔を曇らせた…

【危なくはない!大丈夫だ】

シルバが慌てて否定すると…

【なら少し見に行こうよ!シルバ達からは離れないから!ね!お願い!】

ミヅキが頼み込むと…

【しょ、しょうがない…いいか?絶対に離れるなよ】

【わかってるって!】

ミヅキはシルバに乗ると…

【大人数で行ってもバレそうだし…シルバとコハクで行こうか?コハクが捕まえた人だしね】

【うん!】

コハクはミヅキと一緒なら満足そうだった…

ミヅキ達は気配を消して尋問場所に行くと、そこにはベイカーさん達はおらず捕まえた男が木に縛られてガックリと項垂れている所だった…

【あれ?ベイカーさん達は?】

【休憩でもしてるんじゃ無いか?】

ふーん…

ミヅキは男を見ると…

【ケガなおってる?】

コハクがあれ?っと首を傾げた。

【ぐったりしてるけどあれより酷かったの?】

ミヅキが聞くと

【うん、ちょっとだけ!】

コハクが無邪気に答える。

すると男から…

ぐうぅぅぅ~

凄い腹の音が聞こえてきた

「クソっ!」

男が悔しそうに地面をけると…

「グッ…!」

右足がやけに痛む…まるで異物でも入っているかのようだった。

自害仕様にも何故か舌を噛みきれない…このままあの夢の様にあぶられるのだろうか…

考えると腕と足がさらに痛み出した…

【なんか…お腹空いてるみたいだね。ベイカーさん作戦はどうしたんだろ?】

周りを見るが三人がそばにいる様子はなかった…

【どうする?私がやっちゃう?いい刑事役】

ミヅキがワクワクしながら言うと

【駄目に決まってるだろ、その姿を見せるなって言わただろうが】

シルバが呆れると…

【ならさぁ…いい考えがあるんだけど…】

ミヅキはシルバとコハクを引き寄せると誰が聞いてるわけでも無いのにコソコソと話し出した…。

男はなり続ける腹を誤魔化すように痛む足をさらに痛めつけていると…

「大丈夫ですか?」

どこからが女性が現れて声をかけてきた…

(この里のやつか?)

男は警戒して周りを見るが女のそばには犬が二匹いるだけだった…

(こいつは好都合だ…騙して身ぐるみ剥がしてここから逃げ出そう…)

男は情けなさそうに目を下げると

「すみません…実は盗賊に捕まって…助けてくれませんか?」

男が女に頼み込むと…

【うわっ…こいつ嘘ついたぞ…】

シルバが思わず言うと

【駄目な人だね!まだ反省してないみたい…ここはまずは…】

ミヅキが考えると…

「ここら辺に罪人が縛られるって聞きました…それがあなたなんじゃないんですか?」

女が聞くと…男の顔が変わる。

「なんだ…知ってるなら近づくな…」

男は女に興味が無くなった…

「あっ…その足…」

変な風に曲がってしまっている足に気がつくと…

「なんでこんなふうに…」

女性が痛そうに顔を顰めると

「うるさいぞ、お前には関係ない、構うなあっちに行け!」

周りをウロウロとする様にイライラとする。

そんな男にお構い無しに女は草むらをゴソゴソと何かを探すと…

「ちょっと…我慢してくださいね」

身動きの取れない男に近づくとおもむろに男の足に触れた

「な、何をする!やめろ!」

男が悶えようとするが縄はギッチリと体を縛っており触れている場所が赤く傷がつくだけだった…

女が足をつかんでガっ!と曲げると…

「ギャー!」

痛みに思わず叫ぶ!

「な、何を…」

「何をって…変に骨が曲がってたから…治してみました」

「はっ?」

(何を言っているんだ…)

男が唖然とすると…

「ほらこの草!薬草としてつかえるんですよね」

そう言って草を見せるとそれを赤く擦れた腕に付けると優しく撫でた…

すると傷がみるみると治っていく!

「な、なんだその草は!見た事無いぞ」

男が驚くと…

「そ、そうですか?どこにでも生えてると思うけどなぁ~」

女がしどろもどろに答え出した…

「確かに足の様子も治って…さっきまでの違和感が無くなった…」

男が驚いていると…

「本当に?よかったぁ~」

女が思わず笑顔を向けた…

「変な女だな…お前…俺が罪人って知ってるんだろ?怖くないのか?」

「えっ?そうだねぇ怖くないかな!だって縛られてるし、私にはここにナイトもいるしね」

そう言って二匹の犬を愛おしそうに撫でる。

「ふん、そんな犬っころがナイトだと?」

男の言葉に犬達が牙を剥いた!

「グルウッ!」

犬が吠えると男に寒気がおきた…

「こら!」

女が宥めると…

「ね?立派なナイトでしょ」

女は苦笑いして男を見た。

「やっぱり…変な女だ…お前は…」

男はふいっと横を向くと…

「もうすぐ俺を捕まえた男達が戻ってくる…お前も俺を逃がす気がないならどっかに行け…」

男が突き放すように言うと…

ぐうぅぅぅ~

場違いな腹の虫が鳴った…

「くそ…」

「ふふふ…さっきからずっと鳴ってるね」

女が笑うと…

「これ食べる?」

収納からカツ丼を出すと…

「そ、それは!」

男の目がカツ丼に食いつく!

「な、なんでお前がそれを!」

「えっ…さっき…貰って…?」

女が答えると

「まぁいいじゃない!食べる?」

カツ丼を前に差し出されると…あの匂いが煙と一緒に襲ってきた…

ぐう!ぐう!

腹の虫が代わりに答えるようになり続けると

「これをあげるから正直に悪い事した事話そ?ね!」

女が笑うと…男の笑顔がスンと抜け落ちた…

「お前もアイツらの仲間か…」

「あいつら?」

「そうやって騙して情報を得るわけだな!」

男はカツ丼から目をそらすと…

「何言ってるのかよくわかんないけど…要らないの?」

女が聞くと

「誰が食べるか!毒でも持ってあるか、自白剤でも入ってるんだろ」

「そんなの入れるわけ無いじゃん!」

女が急に怒り出した!

「そんなの料理じゃない!ご飯に毒を入れるなんで絶対にしない!しちゃ行けない!」

女が興奮すると…

「みてて!」

女はカツ丼の真ん中に箸を入れるとガブッ!と一口食べた!

「うーん!おいひい…アツアツ…」

ゴクンッと飲み込むと

「ほらね?」

ニコッと笑って見せた!

「おじさんも食べて見なよ!」

女が食べたそばのカツを掴むと男の口に近づける…

(毒なら死ぬだけだ…)

男は覚悟を決めて口を開けた!
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