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11章
394.美月
「コハク…なんでその姿にしたの?」
ミヅキが聞くと
「なんで?」
コハクが訳がわからずに首を傾げると
「ミヅキがおとなになったのをかんがえてこれにした…だめだった?」
コハクが怒られたと思ったのか…シュンと美月の姿で反省すると…
「ご、ごめんね…怒ってないよ…驚いた…だけ…」
(びっくりした…なんでコハクがこの姿知ってるんだろ?)
コハクが表現した姿は久しぶりに見る前の姿に少し似ていた…
(こんな姿だったっけ?)
ジロジロとコハクを見て回る。
「何をそんなに見てるんだ?」
ベイカーがミヅキの様子を不審に思っていると
「いや…ねぇベイカーさんこの姿どう思う?」
ミヅキが美月の姿を指さすと…
「ん?いや…なんかミヅキの面影があるな…確かにミヅキが大きくなったらこうなりそうだ…」
「本当に?」
「ああ、可愛いぞ」
ベイカーに可愛いと言われて何だかくすぐったい気持ちになると…
「ありがとう…」
ミヅキがお礼を言うと
「本当にこうなるならな」
ベイカーがニヤッと笑った。
「なるよ…」
ミヅキは複雑な気持ちで頷いた…。
ベイカー達は変化したコハクを連れて男の元に戻ると…
「ほら、連れてきたぞ…この人だろ?」
シルバ達とミヅキは男から見えないように草むらに隠れていた…
「ベイカーさん…」
「あの人は…」
デボットもレアルも初めて見る女性を見つめると…
(でも…ミヅキに似てる?)
二人はベイカーの出方を見る為に黙っていると…
「2人っきりで話したい…」
男は変化したコハクを見つめると
「そんな事させるわけないだろ!連れてきただけでもありがたく思え…」
「別に縛られたままでいい、手を出すつもりもない、ただこの人と話したい」
男の言葉にベイカーが悩んでいると
「いいよ」
コハクが軽く答える。
男は目を見開くと…
「…名前は?」
女に語りかけた
「なまえ?」
コハクはちらっとミヅキの方を見る
【あーどうしよ…】
ミヅキはなんて答えようか悩んでいるとベイカーが…
「名前は教えられん。お前は犯罪者なんだぞ!それを忘れるな」
ベイカーが調子に乗るなよ…と殺気を飛ばした。
「では、なんと呼べばいい?君とでも?」
「それでいいだろ」
ベイカーが投げやりに言うと
「君はさっき俺に食わせてくれた物があったな?あれはなんて言う物だ?」
ベイカーはミヅキを睨む…
(ミヅキ!やっぱり食わせてたのか!)
ミヅキはサッとシルバに隠れるとコハクは…
「えっと…あれは…ドン!あぶらあげドン!」
コハクは自分が食べたご飯を思い出して答えると…
「も、もういいだろ、早くギルドの場所を言え!」
ベイカーが不味いとコハクを止めて男を急かす。
「馬鹿にしているのか?見た目は似ているがまるで違う女だ…この話は無かった事に…似るなり焼くなり好きにしろ…」
男は目の前の女に興味が無くなると口を噤むだ…。
【コハク!私に幻覚かけて!】
ミヅキがコハクに言うと草むらから飛び出した!
【やっぱり、こうなるのか…】
シルバがよっこらしょ…とミヅキに付いていくと…
「ベイカーさん!やっぱり私が話聞くよ!」
コハクは自分の変化を解いてミヅキに寄り添い幻覚をかけた。
「ば、馬鹿!ミヅキ、出てくるな!」
ベイカーが注意すると…
「ミヅキ?」
男が顔をあげる。
「あっ…」
ベイカーが口を抑えるが事すでに遅し…男の目にはミヅキが目に入った。
「誤魔化した事はごめん。で?私に話って?」
「本当に…お前か?」
男が疑うと
「そうだよ…でも信じられないならしょうがないな…」
ミヅキは困ったように眉を下げた。
「お前だ…ミヅキと言うのか?」
ミヅキはちらっとベイカーを見ると自分の過失に複雑な表情を浮かべている。
「そう、ミヅキ…それで?おじさんのギルドの場所は?」
「場所は…ここから南に十キロ程行くと町がある…そこを今度は西に五キロ程行き目の前に森が見えたら南西に向きを変えてまた十キロ程向かうと岩場の多い森がある…そこの洞穴にアジトがある…しかしそこもあと数日で移動する予定だ…行くんなら急いだ方がいいぞ…」
「ベイカーさん…」
ミヅキが心配そうにベイカーを見ると…
「デボット今のをメモしておけ!近くのギルドがある町に知らせに行く」
デボットが急いでメモをベイカーに渡すと…
「嘘ならわかっているな…」
「あぁ…」
ベイカーは男を木から外して手を縛りつけると…
「じゃあ俺はこいつをギルドに連れて行ってくる、二人はミヅキの事を頼むぞ」
「「はい!」」
デボットとレアルが頷く。
「ミヅキ、ヒポを借りるぞ」
「わ、わかった…ベイカーさん、気をつけてね」
「分かってる、いい子に待ってるんだぞ」
ミヅキの頭をポンポンと撫でる。
「おじさんも話してくれてありがとう…なんで喋る気になったのかな?」
ミヅキが縛られた男に話しかける
「飯を…食わせてもらったからな…」
男はフッと笑うと…
「行くぞ」
ベイカーがミヅキからさっさと離して連れていってしまった。
ベイカーはヒポに乗って後ろに男を乗せて紐でくくる。
「飛ばすからなヒポ行ってくれあっちに向かうんだ!」
ベイカーが南の方向を指差すとヒポが凄い速さで駆け抜けた!
「おたくは…あの子の…ミヅキって子のなんなんだ?」
男はベイカーに聞くと
「ミヅキは俺の大切な人(娘)だ。手を出したら殺す」
後ろを振り返ることなくベイカーが答えると…
あの時のやり取りを思い出す…
(確かに…お互いを思いやっている雰囲気だった…)
男は微かに感じる胸の痛みに…
「あぁ…もう一度だけあのカツ丼ってのを食ってみたかったな…」
ボソッと呟く。
ベイカーは男の呟きに聞こえないふりをして何も答えずに前を見ていた。
ミヅキ達はベイカーを見送ると
「ミヅキ…その姿…どうしたんだ?」
デボットとレアルがミヅキに近づいて様子を見ている。
「コハクの変化と幻覚を使って姿を変えたんだよーほら!」
ミヅキがコハクに解くように言うと、あっという間にいつもの姿に戻った!
「す、すごいな…本当に大人になったのかと思ったぞ」
「ええ…凄いですね…」
二人ともミヅキの大人の姿に戸惑いを隠せない。
「ベイカーさんに可愛いって言ってもらっちゃった!コハクは大人になったら私がああなるって思ってる見たい」
ミヅキが無邪気に笑う。
「しばらくは小さいままでいろよ…」
「そうですね…無理して大人にならなくてもいいと思います」
デボットもレアルも大人になったらミヅキが更なる揉め事を引き起こしそうで、不安だった…。
「現にあの男もな…」
デボットがレアルを見ると、レアルがわかったように頷く。
「まぁあの方はもう陽のあたる場所には出れないでしょう…最後にいい思い出が出来たんじゃ無いですか?」
「そうだな…」
デボットは身をもってその意味を感じていた…。
そんな二人の心配も他所に…
「そうだ!ピースに報告しとかないとだよね?サウス国の事だし…」
ミヅキはパッパッと手紙を書くと…
【プルシアこれサウス国に届けてくれる?】
ミヅキが手紙をプルシアに見せる。
【なんだ?またあそこに戻るのか?】
【私も行ってもいいけど…多分怒られると思うからなぁ】
ミヅキがうーんと悩んでいると
【そうだな、やめておけ。届けるだけなら私がサッと行って来よう。腹もいっぱいだし数時間で戻って来れるだろう】
プルシアは手紙を預かると…
【では行ってくる。ピースかあの国王に渡せばいいな?】
【うん!一応ピースとレミオロン国王へって書いたから!】
プルシアは頷くと空に飛び立ちあっという間に見えなくなった。
「これで悪い人達がみんな捕まるといいけど…」
「大丈夫だろ?ミヅキからの手紙だってわかれば急いで行動するさ」
「さぁ我々もベイカーさんが戻ったら帰れるように準備をしておきましょう」
「はーい」
ミヅキ達はゾロゾロと里に戻っていった。
ミヅキが聞くと
「なんで?」
コハクが訳がわからずに首を傾げると
「ミヅキがおとなになったのをかんがえてこれにした…だめだった?」
コハクが怒られたと思ったのか…シュンと美月の姿で反省すると…
「ご、ごめんね…怒ってないよ…驚いた…だけ…」
(びっくりした…なんでコハクがこの姿知ってるんだろ?)
コハクが表現した姿は久しぶりに見る前の姿に少し似ていた…
(こんな姿だったっけ?)
ジロジロとコハクを見て回る。
「何をそんなに見てるんだ?」
ベイカーがミヅキの様子を不審に思っていると
「いや…ねぇベイカーさんこの姿どう思う?」
ミヅキが美月の姿を指さすと…
「ん?いや…なんかミヅキの面影があるな…確かにミヅキが大きくなったらこうなりそうだ…」
「本当に?」
「ああ、可愛いぞ」
ベイカーに可愛いと言われて何だかくすぐったい気持ちになると…
「ありがとう…」
ミヅキがお礼を言うと
「本当にこうなるならな」
ベイカーがニヤッと笑った。
「なるよ…」
ミヅキは複雑な気持ちで頷いた…。
ベイカー達は変化したコハクを連れて男の元に戻ると…
「ほら、連れてきたぞ…この人だろ?」
シルバ達とミヅキは男から見えないように草むらに隠れていた…
「ベイカーさん…」
「あの人は…」
デボットもレアルも初めて見る女性を見つめると…
(でも…ミヅキに似てる?)
二人はベイカーの出方を見る為に黙っていると…
「2人っきりで話したい…」
男は変化したコハクを見つめると
「そんな事させるわけないだろ!連れてきただけでもありがたく思え…」
「別に縛られたままでいい、手を出すつもりもない、ただこの人と話したい」
男の言葉にベイカーが悩んでいると
「いいよ」
コハクが軽く答える。
男は目を見開くと…
「…名前は?」
女に語りかけた
「なまえ?」
コハクはちらっとミヅキの方を見る
【あーどうしよ…】
ミヅキはなんて答えようか悩んでいるとベイカーが…
「名前は教えられん。お前は犯罪者なんだぞ!それを忘れるな」
ベイカーが調子に乗るなよ…と殺気を飛ばした。
「では、なんと呼べばいい?君とでも?」
「それでいいだろ」
ベイカーが投げやりに言うと
「君はさっき俺に食わせてくれた物があったな?あれはなんて言う物だ?」
ベイカーはミヅキを睨む…
(ミヅキ!やっぱり食わせてたのか!)
ミヅキはサッとシルバに隠れるとコハクは…
「えっと…あれは…ドン!あぶらあげドン!」
コハクは自分が食べたご飯を思い出して答えると…
「も、もういいだろ、早くギルドの場所を言え!」
ベイカーが不味いとコハクを止めて男を急かす。
「馬鹿にしているのか?見た目は似ているがまるで違う女だ…この話は無かった事に…似るなり焼くなり好きにしろ…」
男は目の前の女に興味が無くなると口を噤むだ…。
【コハク!私に幻覚かけて!】
ミヅキがコハクに言うと草むらから飛び出した!
【やっぱり、こうなるのか…】
シルバがよっこらしょ…とミヅキに付いていくと…
「ベイカーさん!やっぱり私が話聞くよ!」
コハクは自分の変化を解いてミヅキに寄り添い幻覚をかけた。
「ば、馬鹿!ミヅキ、出てくるな!」
ベイカーが注意すると…
「ミヅキ?」
男が顔をあげる。
「あっ…」
ベイカーが口を抑えるが事すでに遅し…男の目にはミヅキが目に入った。
「誤魔化した事はごめん。で?私に話って?」
「本当に…お前か?」
男が疑うと
「そうだよ…でも信じられないならしょうがないな…」
ミヅキは困ったように眉を下げた。
「お前だ…ミヅキと言うのか?」
ミヅキはちらっとベイカーを見ると自分の過失に複雑な表情を浮かべている。
「そう、ミヅキ…それで?おじさんのギルドの場所は?」
「場所は…ここから南に十キロ程行くと町がある…そこを今度は西に五キロ程行き目の前に森が見えたら南西に向きを変えてまた十キロ程向かうと岩場の多い森がある…そこの洞穴にアジトがある…しかしそこもあと数日で移動する予定だ…行くんなら急いだ方がいいぞ…」
「ベイカーさん…」
ミヅキが心配そうにベイカーを見ると…
「デボット今のをメモしておけ!近くのギルドがある町に知らせに行く」
デボットが急いでメモをベイカーに渡すと…
「嘘ならわかっているな…」
「あぁ…」
ベイカーは男を木から外して手を縛りつけると…
「じゃあ俺はこいつをギルドに連れて行ってくる、二人はミヅキの事を頼むぞ」
「「はい!」」
デボットとレアルが頷く。
「ミヅキ、ヒポを借りるぞ」
「わ、わかった…ベイカーさん、気をつけてね」
「分かってる、いい子に待ってるんだぞ」
ミヅキの頭をポンポンと撫でる。
「おじさんも話してくれてありがとう…なんで喋る気になったのかな?」
ミヅキが縛られた男に話しかける
「飯を…食わせてもらったからな…」
男はフッと笑うと…
「行くぞ」
ベイカーがミヅキからさっさと離して連れていってしまった。
ベイカーはヒポに乗って後ろに男を乗せて紐でくくる。
「飛ばすからなヒポ行ってくれあっちに向かうんだ!」
ベイカーが南の方向を指差すとヒポが凄い速さで駆け抜けた!
「おたくは…あの子の…ミヅキって子のなんなんだ?」
男はベイカーに聞くと
「ミヅキは俺の大切な人(娘)だ。手を出したら殺す」
後ろを振り返ることなくベイカーが答えると…
あの時のやり取りを思い出す…
(確かに…お互いを思いやっている雰囲気だった…)
男は微かに感じる胸の痛みに…
「あぁ…もう一度だけあのカツ丼ってのを食ってみたかったな…」
ボソッと呟く。
ベイカーは男の呟きに聞こえないふりをして何も答えずに前を見ていた。
ミヅキ達はベイカーを見送ると
「ミヅキ…その姿…どうしたんだ?」
デボットとレアルがミヅキに近づいて様子を見ている。
「コハクの変化と幻覚を使って姿を変えたんだよーほら!」
ミヅキがコハクに解くように言うと、あっという間にいつもの姿に戻った!
「す、すごいな…本当に大人になったのかと思ったぞ」
「ええ…凄いですね…」
二人ともミヅキの大人の姿に戸惑いを隠せない。
「ベイカーさんに可愛いって言ってもらっちゃった!コハクは大人になったら私がああなるって思ってる見たい」
ミヅキが無邪気に笑う。
「しばらくは小さいままでいろよ…」
「そうですね…無理して大人にならなくてもいいと思います」
デボットもレアルも大人になったらミヅキが更なる揉め事を引き起こしそうで、不安だった…。
「現にあの男もな…」
デボットがレアルを見ると、レアルがわかったように頷く。
「まぁあの方はもう陽のあたる場所には出れないでしょう…最後にいい思い出が出来たんじゃ無いですか?」
「そうだな…」
デボットは身をもってその意味を感じていた…。
そんな二人の心配も他所に…
「そうだ!ピースに報告しとかないとだよね?サウス国の事だし…」
ミヅキはパッパッと手紙を書くと…
【プルシアこれサウス国に届けてくれる?】
ミヅキが手紙をプルシアに見せる。
【なんだ?またあそこに戻るのか?】
【私も行ってもいいけど…多分怒られると思うからなぁ】
ミヅキがうーんと悩んでいると
【そうだな、やめておけ。届けるだけなら私がサッと行って来よう。腹もいっぱいだし数時間で戻って来れるだろう】
プルシアは手紙を預かると…
【では行ってくる。ピースかあの国王に渡せばいいな?】
【うん!一応ピースとレミオロン国王へって書いたから!】
プルシアは頷くと空に飛び立ちあっという間に見えなくなった。
「これで悪い人達がみんな捕まるといいけど…」
「大丈夫だろ?ミヅキからの手紙だってわかれば急いで行動するさ」
「さぁ我々もベイカーさんが戻ったら帰れるように準備をしておきましょう」
「はーい」
ミヅキ達はゾロゾロと里に戻っていった。
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