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11章
400.アランとセシル
「おーい、セシル!ミヅキ達が帰ってきたって本当か?」
アランが仕事終わりにセシルに声をかけた。
「ああ、そうみたいです。先程国王に挨拶をしてあの家に戻ったみたいですよ。俺も後で来てくださいって言伝を貰いました」
セシルが従者から渡されたメモ用紙を見せる。
「えっ?俺のは?」
アランが聞くと…
「えっ?隊長の分はもらってませんよ。隊長も従者からてっきりもらっているかと…」
「誰も来てないぞ!…ああ、そうか俺はもう当たり前だから言葉はいらないって事だな」
アランがうんうんと納得する。
「そうかも知れませんね、言わなくても来るって思ってるんじゃ無いですか?」
セシルが冷たくあしらうと
「お前!なんか冷たくない?セシルくんどうしたの?俺がミヅキばっかり構うから妬いてんの?」
アランがセシルに肩を組んで体重を乗せる。
「重い!誰があんたの為に妬くか!全く…そんな事してるなら仕事して下さい!あとは書類の確認とサインだけです。これをやったらミヅキちゃん達の所に行くんでしょ?」
セシルが持っていた書類をアランに見せると
「あー…じゃ俺はミヅキに呼ばれてるんでセシルいつも通りよろしく!」
アランは脱兎のごとくセシルの前から逃げ出した!
「あっ!アラン隊長!」
セシルが手をのばすが遅く…アランの姿は既に見えなくなった…。
「あの野郎…」
セシルは書類をギュッと握りしめた。
「ミヅキ~!おかえり、帰りは無事に帰ってきたようだな」
アラン隊長がミヅキ達の元に来た。
「えっ?アラン隊長?お仕事中じゃないの?今日は今回サウス国に行けなかった人が来るって聞いたけど…」
ミヅキが訝しげに
「またセシルさんに仕事押し付けて来たんじゃないよねぇ?」
じっと目を向ける。
「そんな事ねぇよ、ちゃんと俺の仕事は終えてきたからな!」
アラン隊長が自信満々に胸を叩くと…
「何言ってんだ!あんたまた仕事押し付けていっただろ!」
セシルさんが仕事を終えて駆けつけた!
「あっセシルさんお疲れ様です!メモ見ましたか?」
ミヅキが声をかけると
「あっミヅキちゃんおかえり、メモ見たよ!お誘いありがとう」
セシルさんがミヅキに笑顔で挨拶を返す。
「セシルさんみんなが美味しいご飯作ってくれたから食べよう!人よりお仕事してるセシルさんは疲れてるでしょ?」
「そうなんだよ…隊長の仕事までさせられて…」
セシルが席に座るとみんなが料理を持ってきてくれる。
「あっあれ?俺には?」
アランが気まずそうに声をかける…
「あれ?アラン隊長お腹すく程お仕事したの?」
ミヅキがとぼけてアラン隊長に聞く。
「い、いや…その…すまなかった!これからは仕事するから!セシルすまん!」
アランが頭を机にゴンと付ける。
「どうする?セシルさん?」
「そうですねぇ~」
セシルがニヤニヤと笑ってアラン隊長を見ていると…
「そうだ!一日セシルさんが隊長でアランに副隊長してもらうってのはどうかな?」
「あっそれいいですね!」
セシルが手を叩く!
「わ、わかった…じゃあ明日一日俺が副隊長をする!だから!飯ください!」
「セシルさんそれでいいかな?」
「ありがとうミヅキちゃん!今日たっぷりと食べてもらって明日こき使うよ!」
「よかった~じゃあ明日アラン副隊長頑張ってね」
「お、おう…」
アランは黙って何か考えながら黙って飯を食らっていた…。
「おはようございます!隊長!朝ですよ」
セシルは野太いでかい声に朝一番に起こされた…。
「な、なんだ…」
寝ぼけながら起き上がると…目の前にアラン隊長が立っていた…。
「アラン隊長?なんですか?こんな早くから…いつもは起こしに行かないと起きないくせに…」
セシルがゴソゴソと起き出す。
「何言ってるんですか!セシル隊長!今日はセシルさんが隊長ですよね!」
アランがわざとらしく敬語を使う。
「あっ…」
セシルは昨日のやり取りを思い出した。
「それで起こしに?こんなに早く?」
「隊長を起こすのは副隊長の役目ですからね!」
「そんな役目普通はないんですけどね…」
セシルが欠伸をしながら支度を始める。
「今日の予定はどうしますか?隊長?」
アランが聞くと
「えっ?ま、まぁいつも通り朝訓練からの見回りでそのあとは各自持ち場と交代…そのあと書類整理ですかね」
セシルが今日の予定を言うと
「了解です!おーい!起きろお前ら!訓練に行くぞー!」
アラン隊長が第五部隊の兵士達の部屋を片っ端から開けてたたき起こしていく…
「隊長…なんすか?こんな早くから…」
「いつもは自分が一番遅いくせに…」
兵士達がアラン隊長に怪訝な顔を向ける。
「いいかお前ら今日は俺が副隊長だ!セシルが隊長となる!よく覚えておけ!」
「えっ!セシルさんが隊長!」
「マジか!なら今日の訓練はいつもより軽めか!」
兵士達がバタバタと用意を始めると…
「じゃあ隊長は朝の隊長会議よろしくお願いします!俺はこいつらの訓練見ておくので!」
アランがセシルに言うと…
「「「えっ?」」」
皆が唖然とする。
「いや!だってアラン隊長!隊長会議いつもサボるか遅刻の常習犯ですよね!」
セシルが責めると
「だけど今日はセシルが隊長だからな!じゃそういう事でよろしく~」
アランは部下達を引き連れて訓練所へと向かって行った…。
セシルは唖然と立ち尽くしていたが…慌てて会議室に向かった。
「失礼します…」
扉をノックして中に入ると
「あら、セシルじゃない?おはよう」
中にはミシェル隊長が座っていた。
「おはようございます!ミシェル隊長…」
浮かない顔のセシルにこれまでの経緯を聞くと…
「あらぁ~それは一本取られたわね。あなたも折角隊長代理なんだから副隊長に無理難題押し付ければいいじゃない」
「そうなんですが…それをやってしまうと…次に戻った時に何か言われそうで…」
「まぁそうね…」
ミシェル隊長が苦笑する。
「でも私としてはあなたが来てくれれば連絡もスムーズだし問題ないわ、頑張ってアラン隊長を上手く使って次頑張りなさい」
「はい…」
「セシル何かあれば言うんだぞ俺も手を貸すぞ」
ガッツ隊長がいつの間にか部屋に来ていて話を聞いていた…そして同情するように肩をガシッと叩く。
「あ、ありがとうございます」
痛む肩を抑えながらセシルは隊長達にお礼を言った。
セシルは会議を終えてみんなの所に戻ると…
「セシルさん!次はどうしますか?」
「セシルさん俺の今日の配置どこでしたっけ?」
「セシルさん飯の後で相談いいですか?」
部隊兵達が次から次に話しかけてくる。
「ちょ!ちょっと待てお前らなんで俺に聞くんだ!アラン隊長に聞けよ!」
「えーだってアラン隊長がセシル隊長代理に聞けって…」
「そうそう、どうせ把握してるのセシルさんだし…」
部隊兵達がなぁ!と顔を見合わせる。
「こ、これじゃあいつもと変わらないし…仕事が増えてる?」
セシルが思っていた感じと違うことにガックリと肩を落とす。すると…
「どうだ?隊長は楽じゃねえだろ?」
ニヤニヤとアラン隊長がセシルの前に現れた…。
「うっ……こんなならいつもの方がまだマシだ…」
「いや!今日一日の約束だぜ!後書類整理頼むな!俺はこいつら連れて見廻り行ってくるぜ!隊長!」
アラン隊長は笑顔で敬礼するとサッサと外に飛び出して行った…。
「くっそ~こんな時ばっかり上手く立ち回りやがって…いや…あの人やれば出来るのにやらないだけか…はぁ…」
セシルはため息を着くととぼとぼと書類整理に向かった…。
アランがご機嫌で見回りにみんなで向かっていると…
「アラン隊長?何処へ?」
カイル隊長がアラン達を見かけて声をかけてきた。
「おう!今日は俺は副隊長なんだよ、そんでもってセシルが隊長!だからセシルは書類整理で俺は見回り~」
ニコニコと話すと…
「アラン隊長…隊長の時だってセシルさんに書類整理させてるじゃないですか…」
呆れていると…
「いや!本来の隊長の役目は書類整理だろ?だから問題ない!」
アランは高らかに笑うと部隊兵達を引き連れて言ってしまった…。
「これは…報告ですね…」
カイルはアラン隊長を呆れて見送ると…ミヅキの元へと向かった。
カイルからこの事を聞いてミヅキは憤怒した…その後笑顔で里に遊びにきたアラン隊長は一週間の里への出禁を命じられた。
アランが仕事終わりにセシルに声をかけた。
「ああ、そうみたいです。先程国王に挨拶をしてあの家に戻ったみたいですよ。俺も後で来てくださいって言伝を貰いました」
セシルが従者から渡されたメモ用紙を見せる。
「えっ?俺のは?」
アランが聞くと…
「えっ?隊長の分はもらってませんよ。隊長も従者からてっきりもらっているかと…」
「誰も来てないぞ!…ああ、そうか俺はもう当たり前だから言葉はいらないって事だな」
アランがうんうんと納得する。
「そうかも知れませんね、言わなくても来るって思ってるんじゃ無いですか?」
セシルが冷たくあしらうと
「お前!なんか冷たくない?セシルくんどうしたの?俺がミヅキばっかり構うから妬いてんの?」
アランがセシルに肩を組んで体重を乗せる。
「重い!誰があんたの為に妬くか!全く…そんな事してるなら仕事して下さい!あとは書類の確認とサインだけです。これをやったらミヅキちゃん達の所に行くんでしょ?」
セシルが持っていた書類をアランに見せると
「あー…じゃ俺はミヅキに呼ばれてるんでセシルいつも通りよろしく!」
アランは脱兎のごとくセシルの前から逃げ出した!
「あっ!アラン隊長!」
セシルが手をのばすが遅く…アランの姿は既に見えなくなった…。
「あの野郎…」
セシルは書類をギュッと握りしめた。
「ミヅキ~!おかえり、帰りは無事に帰ってきたようだな」
アラン隊長がミヅキ達の元に来た。
「えっ?アラン隊長?お仕事中じゃないの?今日は今回サウス国に行けなかった人が来るって聞いたけど…」
ミヅキが訝しげに
「またセシルさんに仕事押し付けて来たんじゃないよねぇ?」
じっと目を向ける。
「そんな事ねぇよ、ちゃんと俺の仕事は終えてきたからな!」
アラン隊長が自信満々に胸を叩くと…
「何言ってんだ!あんたまた仕事押し付けていっただろ!」
セシルさんが仕事を終えて駆けつけた!
「あっセシルさんお疲れ様です!メモ見ましたか?」
ミヅキが声をかけると
「あっミヅキちゃんおかえり、メモ見たよ!お誘いありがとう」
セシルさんがミヅキに笑顔で挨拶を返す。
「セシルさんみんなが美味しいご飯作ってくれたから食べよう!人よりお仕事してるセシルさんは疲れてるでしょ?」
「そうなんだよ…隊長の仕事までさせられて…」
セシルが席に座るとみんなが料理を持ってきてくれる。
「あっあれ?俺には?」
アランが気まずそうに声をかける…
「あれ?アラン隊長お腹すく程お仕事したの?」
ミヅキがとぼけてアラン隊長に聞く。
「い、いや…その…すまなかった!これからは仕事するから!セシルすまん!」
アランが頭を机にゴンと付ける。
「どうする?セシルさん?」
「そうですねぇ~」
セシルがニヤニヤと笑ってアラン隊長を見ていると…
「そうだ!一日セシルさんが隊長でアランに副隊長してもらうってのはどうかな?」
「あっそれいいですね!」
セシルが手を叩く!
「わ、わかった…じゃあ明日一日俺が副隊長をする!だから!飯ください!」
「セシルさんそれでいいかな?」
「ありがとうミヅキちゃん!今日たっぷりと食べてもらって明日こき使うよ!」
「よかった~じゃあ明日アラン副隊長頑張ってね」
「お、おう…」
アランは黙って何か考えながら黙って飯を食らっていた…。
「おはようございます!隊長!朝ですよ」
セシルは野太いでかい声に朝一番に起こされた…。
「な、なんだ…」
寝ぼけながら起き上がると…目の前にアラン隊長が立っていた…。
「アラン隊長?なんですか?こんな早くから…いつもは起こしに行かないと起きないくせに…」
セシルがゴソゴソと起き出す。
「何言ってるんですか!セシル隊長!今日はセシルさんが隊長ですよね!」
アランがわざとらしく敬語を使う。
「あっ…」
セシルは昨日のやり取りを思い出した。
「それで起こしに?こんなに早く?」
「隊長を起こすのは副隊長の役目ですからね!」
「そんな役目普通はないんですけどね…」
セシルが欠伸をしながら支度を始める。
「今日の予定はどうしますか?隊長?」
アランが聞くと
「えっ?ま、まぁいつも通り朝訓練からの見回りでそのあとは各自持ち場と交代…そのあと書類整理ですかね」
セシルが今日の予定を言うと
「了解です!おーい!起きろお前ら!訓練に行くぞー!」
アラン隊長が第五部隊の兵士達の部屋を片っ端から開けてたたき起こしていく…
「隊長…なんすか?こんな早くから…」
「いつもは自分が一番遅いくせに…」
兵士達がアラン隊長に怪訝な顔を向ける。
「いいかお前ら今日は俺が副隊長だ!セシルが隊長となる!よく覚えておけ!」
「えっ!セシルさんが隊長!」
「マジか!なら今日の訓練はいつもより軽めか!」
兵士達がバタバタと用意を始めると…
「じゃあ隊長は朝の隊長会議よろしくお願いします!俺はこいつらの訓練見ておくので!」
アランがセシルに言うと…
「「「えっ?」」」
皆が唖然とする。
「いや!だってアラン隊長!隊長会議いつもサボるか遅刻の常習犯ですよね!」
セシルが責めると
「だけど今日はセシルが隊長だからな!じゃそういう事でよろしく~」
アランは部下達を引き連れて訓練所へと向かって行った…。
セシルは唖然と立ち尽くしていたが…慌てて会議室に向かった。
「失礼します…」
扉をノックして中に入ると
「あら、セシルじゃない?おはよう」
中にはミシェル隊長が座っていた。
「おはようございます!ミシェル隊長…」
浮かない顔のセシルにこれまでの経緯を聞くと…
「あらぁ~それは一本取られたわね。あなたも折角隊長代理なんだから副隊長に無理難題押し付ければいいじゃない」
「そうなんですが…それをやってしまうと…次に戻った時に何か言われそうで…」
「まぁそうね…」
ミシェル隊長が苦笑する。
「でも私としてはあなたが来てくれれば連絡もスムーズだし問題ないわ、頑張ってアラン隊長を上手く使って次頑張りなさい」
「はい…」
「セシル何かあれば言うんだぞ俺も手を貸すぞ」
ガッツ隊長がいつの間にか部屋に来ていて話を聞いていた…そして同情するように肩をガシッと叩く。
「あ、ありがとうございます」
痛む肩を抑えながらセシルは隊長達にお礼を言った。
セシルは会議を終えてみんなの所に戻ると…
「セシルさん!次はどうしますか?」
「セシルさん俺の今日の配置どこでしたっけ?」
「セシルさん飯の後で相談いいですか?」
部隊兵達が次から次に話しかけてくる。
「ちょ!ちょっと待てお前らなんで俺に聞くんだ!アラン隊長に聞けよ!」
「えーだってアラン隊長がセシル隊長代理に聞けって…」
「そうそう、どうせ把握してるのセシルさんだし…」
部隊兵達がなぁ!と顔を見合わせる。
「こ、これじゃあいつもと変わらないし…仕事が増えてる?」
セシルが思っていた感じと違うことにガックリと肩を落とす。すると…
「どうだ?隊長は楽じゃねえだろ?」
ニヤニヤとアラン隊長がセシルの前に現れた…。
「うっ……こんなならいつもの方がまだマシだ…」
「いや!今日一日の約束だぜ!後書類整理頼むな!俺はこいつら連れて見廻り行ってくるぜ!隊長!」
アラン隊長は笑顔で敬礼するとサッサと外に飛び出して行った…。
「くっそ~こんな時ばっかり上手く立ち回りやがって…いや…あの人やれば出来るのにやらないだけか…はぁ…」
セシルはため息を着くととぼとぼと書類整理に向かった…。
アランがご機嫌で見回りにみんなで向かっていると…
「アラン隊長?何処へ?」
カイル隊長がアラン達を見かけて声をかけてきた。
「おう!今日は俺は副隊長なんだよ、そんでもってセシルが隊長!だからセシルは書類整理で俺は見回り~」
ニコニコと話すと…
「アラン隊長…隊長の時だってセシルさんに書類整理させてるじゃないですか…」
呆れていると…
「いや!本来の隊長の役目は書類整理だろ?だから問題ない!」
アランは高らかに笑うと部隊兵達を引き連れて言ってしまった…。
「これは…報告ですね…」
カイルはアラン隊長を呆れて見送ると…ミヅキの元へと向かった。
カイルからこの事を聞いてミヅキは憤怒した…その後笑顔で里に遊びにきたアラン隊長は一週間の里への出禁を命じられた。
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