ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

文字の大きさ
281 / 675
11章

405.ギルド

しおりを挟む
「えっと…今コハクなんて言った?」

「討伐…冒険者ギルドにこいって…」

リュカとテオが顔を見合わせる。

「どういう事だ?討伐に行ってこいって事?」

「とりあえずギルドに行ってみるか?」

リュカとテオはみんなに出かけることを言って冒険者ギルドに向かった。

冒険者ギルドに着くと…

「俺たち入っていいのか?」

リュカがテオに聞く。

「僕が知るかよ、まだ登録もしてないしなぁ…」

リュカとテオが扉を少し開いて中を覗き込んでいると…

「子供がこんな所で何してるんだ?」

後ろから冒険者達が話しかけてきた。

「あっ…俺…いや、僕ら人に呼ばれて…入ってもいいんですかね?」

リュカが聞いてみると

「なんだ?お前ら冒険者に登録でもするのか?」

冒険者達が笑いだす。

「お前らみたいな子供にはまだきつくないか?」

リュカは馬鹿にされてムッとすると…

「俺達だって戦える!テオ行くぞ!登録しようぜ!」

リュカはテオを引っ張ると受付けに向かった。

「すみません!冒険者登録お願いします!」

リュカがお姉さんに頼むと…

「登録ですね、ではこちらの用紙に必要事項をお書きください…字はかけますか?無理ならこちらで書きますが」

お姉さんが優しく教えてくれる。

「大丈夫です、自分でかけます」

リュカとテオは紙を受け取ると自分の名前や年齢等をスラスラと書いていく。

「君たち13歳なの?よく字が書けるね?」

お姉さんが感心してみている。

「はぁ…こんなガキが字なんて書けるかよ」

冒険者の男が受付嬢の言葉に覗き込むと…

「本当だ…書けてる」

男が驚くと、他の冒険者達も見に集まって来てしまった。

「こんなガキがすげぇな…身なりも綺麗だし…貴族か?」

「ああ、貴族の坊ちゃんがお遊びできたのか?それならやめとけ冒険者はいつ死ぬかわからないぞ」

呆れて帰れと言われる始末。

「俺たちはスラム出身だよ!親もいない、冒険者になりたくて来たんだ帰るかよ」

リュカは書いた紙を受付嬢のお姉さんに渡すと

「僕もです。よろしくお願いします」

テオも続いて紙を出した。

お姉さんは受け取ると後ろの扉を開けて裏に行く、しばらくしてカードを二枚持ってくると…

「ではこれに血を数滴垂らして下さい」

リュカとテオは持っていた自分のナイフを器用に使ってカードに血を垂らす。

「はい、回復薬で傷口をふさいでおいて下さい。これで登録は完了です、カードは身分証にもなるので無くさないようにお願いしますね」

「「はい」」

リュカとテオは嬉しそうにカードを受け取った…。

「お二人共新人講習は受けますか?新人の方にはなるべく受けてもらっていますが…」

お姉さんに言われてリュカはテオを見る。

「どうする?」

「うーん…一度ベイカーさん達に相談してからにしようか…」

コソコソと話し合うと

「とりあえず大丈夫です…あと僕らってランクはどうなってますか?」

「お二人共一番最初のEランクになりますね、受けられる依頼はそちらに張り出されている白い紙のものになります」

二人が依頼書を覗き込むと…

「ヤク草採取に、皿洗い、ごみ捨て、木の実採取…なんだこれ…」

小間使いのような内容に顔を顰める。

「あっこれは!オーク肉採取と討伐だって」

テオが言うと…

「そちらは緑の紙なのでCかDランクになりますね」

「えー…オークぐらい大丈夫なのに…」

「お姉さんこれでもいいんだけど…」

リュカとテオが紙を掴む。

「うーん…ランクアップをお望みでしたらそれなりに依頼をこなしていって上に上がるか、試験を受けて貰うことになっていますが…」

「依頼を受けるってこのごみ捨てとかって事?どのくらいやればいいんですか?」

テオが聞くと

「最低でも1ヶ月はやってもらいます」

「そんなにやるのかよ…」

リュカがガックリと肩を落とす。

「その試験って言うのは…」

テオが伺うと

「こちらで用意した講師と戦って貰います。その講師役の方から了承を得ることが出来ればランクアップ出来ます…がそんな方は稀ですよ」

お姉さんが困ったように笑って言うが

「でも僕らやってみたいです」

「そうだな、お姉さんお願いします!」

リュカとテオが頭を下げる。

「…分かりました。ではしばらくお待ちください」

お姉さんはまた席を立つと裏へと行ってしまった。

「おい、おい!お前ら本当に受けるのか?今日冒険者になった新人の癖に…」

冒険者達が呆れていると…

ゴン!

誰が壁を叩きつける音がした。

「お前ら冒険者を舐めてるのか!そんな簡単にランクアップなんて出来ねえんだよ!」

「そうだ!お前らには俺が引導を渡してやる…表に出ろ!」

リュカとテオは冒険者達に絡まれてしまった…。

「えー…どうする?」

リュカがテオを見ると

「冒険者って喧嘩しちゃダメなんじゃ?あっ…僕らも冒険者になったからお互いが了承すればいいのか!」

「じゃあどっちがやる?あの人そんなに早く動けなそうだしお前行くか?」

リュカが聞く。

「そうだね、僕の方が相性がいいかも」

二人が話し合うっていると

「どうしたぁ?怖気付いたのか?」

男達がニヤニヤと笑い出す。

「いや、大丈夫です。じゃあ僕が行きますねよろしくお願いします」

テオが頭を下げると外へと出ていった。

「おい!逃げる気か!」

男が後を追いかけて出るとテオが外で待っていた。

「いや…表へ出ろって言われたし、中じゃ出来ませから」

テオが笑って答える。

「余裕だな…その笑顔がいつまで続くかな!」

テオと男が向き合うと…面白そうだと周りに人が集まりだした!

「なんだ?なんだ?」

人集りに引き寄せられた他の冒険者達が二人が向かい合っているのを見ると

「なんだ?喧嘩か?」

なんの騒ぎかとヒソヒソと話し出す。

「どうも新人が生意気でお灸を据えるみたいだぞ」

男達がニヤニヤと面白がっている。

「あいつは…D級のビルじゃないか?相手は新人って事はE級だろ、可哀想に…」

「まぁそこは手加減するだろ」

男達が見つめる中、テオとビルが戦い出した…。


その頃…

「ギルマス…少しよろしいでしょうか?」

ベイカー達とギルマスが話していると受付嬢がギルマスを呼びに来た。

「なんだ?」

ギルマスが席を立ち上がるとベイカー達に頭を下げて受付嬢の元に向かう。

「先程新人の冒険者が登録にきまして…ランクアップを希望で試験を受けたいそうです」

「ほー今どきそんなやる気がある奴もいるんだな」

ベイカーが二人の話を聞いていると…

「ベイカーさん気になるならどうですか?講師役なんて!まだ時間ありますよね?」

ギルマスがベイカーが食いついて来たので話を振ってみると…

「うーん…リュカ達も遅いし待ってる間の運動になるかな?」

ボソッと呟くと…

「まぁいいよ」

ベイカーが立ち上がる。

「ベイカーさん何するの?」

ミヅキも一緒に立ち上がると

「冒険者がランクアップするのに相応しいか審査するんだよ、あいつら遅いからちょっと新人の相手して待ってようかと…」

「ふーん…じゃあ私は二人が来るの外で待ってるよ」

ベイカー達がギルマス達に連れられて受付けに行くと、ギルドには人がほとんどいなかった…。

「あれ?あの子達もいない」

受付嬢のお姉さんが新人の子を探すと…

「おおー!」

「すげぇ!」

外から騒ぎ声が聞こえてきた…。

「なんか外が騒がしいよ?」

ミヅキが外を気にするとベイカー達は様子を見に外へと出て行った。
しおりを挟む
感想 6,829

あなたにおすすめの小説

転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!

饕餮
ファンタジー
  書籍化決定!   2024/08/中旬ごろの出荷となります!   Web版と書籍版では一部の設定を追加しました! 今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。 救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。 一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。 そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。 だが。 「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」 森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。 ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。 ★主人公は口が悪いです。 ★不定期更新です。 ★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。

転生幼女はお願いしたい~100万年に1人と言われた力で自由気ままな異世界ライフ~

土偶の友
ファンタジー
 サクヤは目が覚めると森の中にいた。  しかも隣にはもふもふで真っ白な小さい虎。  虎……? と思ってなでていると、懐かれて一緒に行動をすることに。  歩いていると、新しいもふもふのフェンリルが現れ、フェンリルも助けることになった。  それからは困っている人を助けたり、もふもふしたりのんびりと生きる。 9/28~10/6 までHOTランキング1位! 5/22に2巻が発売します! それに伴い、24章まで取り下げになるので、よろしく願いします。

異世界カフェ食堂で皿洗いをしますと思ったら日本料理を創造する力が与えられていた!(もふもふ聖獣猫のモフにゃーと楽しく日本料理を創造します)

なかじまあゆこ
ファンタジー
可愛いもふもふ達とアリナは異世界でスローライフをします。 異世界召喚された安莉奈は幼女の姿になっていた。神様に与えられた能力を使い眷属聖獣猫モフにゃーや魔獣のライオン魔獣鳥に魔獣の日焼けとお料理を創造します! 熊元安莉奈(くまもとありな)は黄色のバスに乗せられ異世界召喚された。 そして、なぜだか幼女の姿になっていた。しかも、日本の地球人だったことを忘れていたのだ。 優しいモリーナ夫妻に養子として引き取れた安莉奈はアリナになった。 モリーナ夫妻はカフェ食堂を経営していたが繁盛しておらず貧乏だった。料理が出来ないアリナはお皿洗いなどのお手伝いを小さな体ながらしていたのだけど。 神様から日本料理を創造する力が与えられていた! その力を使うと。 地球では辛い生活を送っていた安莉奈が異世界ではアリナとしてお父さんに激愛され幸せに生きている。 エブリスタ、小説家になろうにも掲載しています。

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

夢のテンプレ幼女転生、はじめました。 憧れののんびり冒険者生活を送ります

ういの
ファンタジー
旧題:テンプレ展開で幼女転生しました。憧れの冒険者になったので仲間たちとともにのんびり冒険したいとおもいます。 七瀬千那(ななせ ちな)28歳。トラックに轢かれ、気がついたら異世界の森の中でした。そこで出会った冒険者とともに森を抜け、最初の街で冒険者登録しました。新米冒険者(5歳)爆誕です!神様がくれた(と思われる)チート魔法を使ってお気楽冒険者生活のはじまりです!……ちょっと!神獣様!精霊王様!竜王様!私はのんびり冒険したいだけなので、目立つ行動はお控えください!! 初めての投稿で、完全に見切り発車です。自分が読みたい作品は読み切っちゃった!でももっと読みたい!じゃあ自分で書いちゃおう!っていうノリで書き始めました。 【5/22 書籍1巻発売中!】

そんなに嫌いなら、私は消えることを選びます。

秋月一花
恋愛
「お前はいつものろまで、クズで、私の引き立て役なのよ、お姉様」  私を蔑む視線を向けて、双子の妹がそう言った。 「本当、お前と違ってジュリーは賢くて、裁縫も刺繍も天才的だよ」  愛しそうな表情を浮かべて、妹を抱きしめるお父様。 「――あなたは、この家に要らないのよ」  扇子で私の頬を叩くお母様。  ……そんなに私のことが嫌いなら、消えることを選びます。    消えた先で、私は『愛』を知ることが出来た。

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

コミカライズ決定!【完結】魔王様、溺愛しすぎです!

綾雅(りょうが)今年は7冊!
ファンタジー
コミカライズ決定です! 詳細は許可が出てから改めて発表しますので、しばらくお待ちください(*´꒳`*) 「パパと結婚する!」  8万年近い長きにわたり、最強の名を冠する魔王。勇者を退け続ける彼の居城である『魔王城』の城門に、人族と思われる赤子が捨てられた。その子を拾った魔王は自ら育てると言い出し!? しかも溺愛しすぎて、周囲が大混乱!  拾われた子は幼女となり、やがて育て親を喜ばせる最強の一言を放った。魔王は素直にその言葉を受け止め、嫁にすると宣言する。  シリアスなようでコメディな軽いドタバタ喜劇(?)です。 【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう 【表紙イラスト】しょうが様(https://www.pixiv.net/users/291264) 挿絵★あり 【完結】2021/12/02 ※2025/12/25,コミカライズ決定! ※2022/08/16 第3回HJ小説大賞前期「小説家になろう」部門 一次審査通過 ※2021/12/16 第1回 一二三書房WEB小説大賞、一次審査通過 ※2021/12/03 「小説家になろう」ハイファンタジー日間94位 ※2021/08/16、「HJ小説大賞2021前期『小説家になろう』部門」一次選考通過作品 ※2020年8月「エブリスタ」ファンタジーカテゴリー1位(8/20〜24) ※2019年11月「ツギクル」第4回ツギクル大賞、最終選考作品 ※2019年10月「ノベルアップ+」第1回小説大賞、一次選考通過作品 ※2019年9月「マグネット」ヤンデレ特集掲載作品

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。