ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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11章

418.タニア先生

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「じゃあ魔法の授業はここまでですね、ウェンドさんありがとうございました。次の方で今日最後の先生になります」

ウェンドと入れ替わるように今度は女性の先生が入ってきた。

「タニアです、よろしくぅ。タニア先生って呼んでね!」

タニアがウインクして挨拶をすると…

「私は一般常識と貴族との対応について教えるわ」

甘ったるい喋り方のタニアが貴族について話していると…リク達の目がトロンとしだし話も頭に入っていないうっとりとした様子でタニアを見つめだした。

「リク…大丈夫?」

ミヅキが隣のリクを揺すって見るが反応がない…後ろのイチカを振り返って見るといつもならミヅキを見つめるような瞳でタニアを眺めていた。

(あれ?なんかおかしいな…)

ミヅキはじっとタニアを見つめ観察していると…

「はぁ…暑いわ…ここの教室暑すぎる」

そう言って服を一枚脱ぎ出すと、豊満な体が現れた…その様子に

「タニア先生!窓をお空けしましょうか?」

リュカが手を挙げて立ち上がると

「お願いできるぅ?えっと…君は…」

「僕リュカって言います!」

「そう?リュカくんよろしくね~」

タニアがリュカにウインクすると

「はぁ~い…」

リュカはふわふわとした足取りで窓の方に向かった。

「マルコさん達ももう大丈夫ですからお休みになっていて下さい~」

タニアが後ろで見ていたマルコ達に話しかけると…

「はい、では失礼します」

マルコさん達も言いなりになるようにゾロゾロと外に出ていってしまった。

「ねぇ…ミヅキ…あれって魅了の魔法じゃないの?」

斜めにいたテオがコソッと話しかけてきた…

「あっテオは大丈夫?よかった~私だけかと…」

ミヅキがホッとすると

「多分…素直な子はかかりやすいんじゃ無いかな?でもそうするとマルコさん達にもかかったのは納得出来ないなぁ~」

テオがうーん…と悩むと

「テオはかからないの?」

ミヅキが不思議そうにテオの顔を覗き込む。

「僕は…リュカ達ほど素直じゃないからね…」

そう言って意味深に笑って見せた。

「そんな事ないよ…テオだって素直だよ?まぁ周りがリュカみたいな真っ直ぐな子がいると大人にならないといけなくなる時もあるよね…でも無理しないで子供でいていいんだよ?」

ミヅキがテオの手を取ると…

「ふふ…僕より小さいミヅキにそんな事言われると不思議な気持ちになるね…でもありがとう。ミヅキの気持ちとその言葉だけで間違わずに僕は僕でいられるよ」

ミヅキとテオが話していると…

「あらぁ~先生の話を聞かないでおしゃべりをしてる悪い子がいるわ~みんなどう思う?」

タニアがみんなに笑いかけながらミヅキとテオを見ると

「悪い子はお仕置きですね…」

「タニア先生を困らせるやつは有罪」

イチカとリュカが立ち上がりミヅキとテオを睨みつける。

「イチカ…リュカ…」

ミヅキがイチカ達の冷たい視線や言葉に悲しい顔を浮かべる。

「うっ!」

ミヅキの視線やにイチカが胸を抑えた。

「リュカ…イチカお前達それでいいのか?」

テオがリュカ達に語りかける。

「お前らの言葉がミヅキを傷つけてるぞ」

「それがどうしたの?君も素直になりなさい!ほら…私の言葉に耳を傾けて…」

タニアがテオに笑いかけると…

「ふふ…おばさんちょっと化粧濃すぎません?それにその胸の脂肪…垂れてきてますよ」

テオがくすくす笑いながらタニアを上から下まで蔑むように見つめると…

「う、うるさい!何言ってるのよ!私はまだピチピチの二十代よ!」

タニアが目を釣り上げる!

「えっ!そうなんですか!?それはすみません…全然見えなかった…」

テオが申し訳無さそうに下を向く。

「そ、そうでしょうよ!」

タニアが頷くと…

「僕はてっきりもう三十代半ばなのを無理して誤魔化しているのかと…まぁ二十代って言っても後半もいいとこですよね」

ははは…と笑う。

「まだあと一年あるわ!」

「てことは二十九歳ですか…」

憐れむようにテオが眺める。

「く、糞ガキが!少し顔がよくて若いからっていい気になるんじゃないわよ!」

「えー!先生なのにそんな言葉使っていいんですか?」

テオが驚いた顔を見せると

「あなたもすぐに私の魅力の虜になるわ!ほうら…私の瞳をよく見て…どう?私の美しさわ…」

タニアが微笑むと…

「あー…やっぱり無理ですね僕ならミヅキの方が好みです。そこの二人は知らないけど…」

テオが挑発するようにイチカとリュカを見ると…

「わ、私…」

イチカが苦しそうに歯を食いしばると吹っ切ったように叫んだ!

「私が好きなのは…ミヅキ様とポルクスさんだけなんだから!」

「なんで!?」

タニアが魅了が解けたことに驚いていると…

「お、俺だって…こんなおばさん嫌だー!」

リュカが自分の頬をぶん殴った!

「ミヅキ様ー!」

イチカがミヅキ目掛けて駆け寄るとミヅキをぎゅっと抱きしめた!

「すみませんでした!なんだか…あのおばさん見ていたらふわふわとした気持ちになって…思ってもいないことを言ってミヅキ様を傷つけてしまいました…」

「俺もだ…何だかあの人の言う事に逆らえなくて…」

頬を腫らしたリュカがすまなそうにミヅキの前に来ると

「リュカ…自分の頬を叩いて解くなんて」

ミヅキがそっとリュカの頬に触れて回復魔法をかける。

「なんなのよーなんで解けちゃったの?」

タニアがガクッと膝をつくと…

「先生!しっかりして下さい!」

「僕らがついてるよ?」

「立って!おばちゃん」

ミト、ラバ、ディアがタニアを心配そうに駆け寄ると…

「お、おばちゃん…なんでみんなおばちゃんって言うのよ!お姉さんよ!で、でもそうよ、まだこの子達もいるわ!もう一度あの子達にも…」

タニアがイチカとリュカをじっと見つめる。

「ミト!ラバ!ディア!ミヅキ様がご飯作ってくれたよ!」

イチカはタニアをキッ!と睨みつけるとラバ達の方を向いて声をかける。

「「「えっ!どこ!」」」

ラバ達は支えていたタニアを放り出してキョロキョロと周りを見ると…

「あっ!ミヅキ!ご飯どこ!」

バタバタッ!と駆け寄ってきた…。

「は、はぁ~!そんな事で私の魅了が…」

ミト達にも見放され尻もちをついているタニアにサラとライラが支えに来た。

「タニア先生大丈夫ですか?」

「全く野蛮な人達だわ…」

「あなた達なら大丈夫よね?綺麗な女同士助け合いましょ!」

タニアが二人に笑いかけると…

「「えっ…」」

二人の顔が一瞬で冷める…。

「綺麗な?」

「女…同士?」

「「私達とおばさんがですか?」」

サラとライラが口を揃えて顔を顰めた…。

「なんなのよ!さっきからおばさん、おばさんって!まだ私はおばさんじゃない!まだ二十九歳なのよ!」

「えっ…私達の二倍以上生きてる」

「二十九っていくつ?ベイカーさんと一緒?」

ミトがテオに聞くと

「ベイカーさんの方が若々しく見えるね」

「そうだな、エヴァさんの方が綺麗だしね」

散々な言われようにタニアの心はボロボロになっていると…

「なんで…こんな事に、子供なら簡単に魅了がかかるはずなのに…子供を味方にしてこの職をどうにか手に入れようと思ったのが台無しよ!」

タニアの呟きに

「そんな事が目的だったのですか…」

マルコさん達が呆れて教室に入ってきた。

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