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11章
441.交渉
ミヅキはコソコソ話しているベイカーと副ギルから離れると、キョロキョロと人を探しだす。
「あっ!いた!」
ミヅキはお目当ての人の所に駆け寄ると
「アラン隊長!」
ミヅキはラーメンとチャーシュー丼を交互に食べているアラン隊長に声をかける。
「わぁんだ?」
口いっぱいに含んだままミヅキの方を見ると
「ちょっとお願いがあるんだけど…もし聞いてくれたらそのチャーシューで特製焼飯作って…」
あげると言おうとする前に
「やる!」
アランがゴクンと飲み込んで直ぐに立ち上がった!
「あ、ありがと…」
ミヅキがその勢いに若干引くと…
「今ベイカーさんと副ギルが話してるの見えるでしょ?」
ミヅキがベイカー達を指さすとアランが頷く。
「あの二人が昨日捕まった男の刑罰について話してるの…その内容を聞いてきて教えて欲しいんだ」
「なんだ?そんな事か?」
アランが肩透かしをくらうと
「ミヅキの事だからもっと恐ろしい内容かと思ったぞ」
「恐ろしい内容?」
ミヅキが首を傾げると
「セバスの大事にしてる物を取ってこいとか、王宮から宝を盗んで来いとかベイカーのへそくり全部使って来いとか…」
「何その内容…」
ミヅキが呆れていると
「まぁ簡単そうだから直ぐに行ってくるよ、例のもの頼むぞ」
アランがウインクすると
「まかせて!そこで作って待ってるね!」
ミヅキはシンクに火を出してもらうと焼飯を作り始めた!
アランは早速ベイカーの元に向かうと…
「よう!なんか昨日は大変だったみたいだな」
アランが軽く当たりを付けて声をかけながら二人に話しかける。
「なんだ??もうアランさんの方まで噂が言ってるのか?」
「噂がって程じゃないがな…それで?男の処遇は決まったのか?」
アランがカマをかけると
「ああ、奴隷落ちだな…後は新しい刑罰が作られたよ」
「新しい刑罰?」
(ミヅキが言ってたのはこれの事か?)
アランは顔色を変えずに聞き返すと
「今度から女性や幼女に犯罪紛いの行為を行った者は…」
ベイカーが顔を険しくすると
「者は…?」
アランもゴクリと唾を飲む。
「去勢する事になった…」
「去勢…?」
「ああ…あそこちょん切るって事だ…」
「マジか…」
アランは下半身がゾクッとすると…
「その男もそうなったと?」
「ああ…ギルドの受付嬢達が薄ら笑いながら切除したらしい…」
「お、恐ろしいな…」
「体を椅子に巻き付けて見せながらやるそうだ…切った瞬間に白目を向いて気絶したらしいがすぐさま気付け薬で目を覚まさせて何度も見せたらしいぞ…」
「なんて恐ろしい刑罰なんだ…その男よく気が狂わなかったな?」
「いや、気はギルドに来た時から狂ってたんだ。そこも回復させて正常に戻してからやったらしい…傷も一応手当して明日にでも奴隷商に引き渡すそうだ」
ベイカーが副ギルを見るとこくんと頷く。
「いや…彼女達のあの潔さには脱帽です…躊躇なく斧を振り下ろしましたからね…」
副ギルがその時の事を思い出しブルっと震える。
「犯罪者にはいい薬になるだろう、ミヅキを狙う奴も多いしいい罰なんじゃないか?」
なぁとベイカーがアランを見ると
「なに?そいつミヅキに手を出したのか?」
アランの顔色が変わると
「手を出そうとしたんだよ」
「なるほど…それはしょうがないな」
アランも納得すると
「ありがとうな助かったよ」
アランはベイカーと副ギルの肩を叩くと笑ってその場を去って行った…。
「なんだ?一体なんの用だったんだ?」
ベイカーがおかしな様子のアランに首を傾げていると
「さすがにこんな話女の子のミヅキさんには出来ませんからね」
副ギルが苦笑すると
「もちろんだ!そんなの話したなんてうちの副ギルにバレて見ろよ…俺達も同じ目にあうぞ…」
ベイカーが寒気から自分の体を抱きかかえる。
「うちの副ギル…と言うと…セバスさんの事ですか?」
「そうだ…あの人も俺と同じ親代わりみたいなもんだからな」
なるほど…副ギルが頷くと
「ゼバスさんのお噂はかねがね伺っております…あの人の拷問はギルドのマニュアルになっていますからね」
「そんな人にミヅキにあの刑罰の事を話したなんて知れたら…」
『何を余計な事をミヅキさんに話しているのですか…あなたも同じ様な目に合わせて差し上げましょうか?』
「なんてにっこり笑って言うに決まってる!」
「そ、それは怖い…」
副ギルの口が引き攣ると…
「だからな、ミヅキにそんな罰があるなんて言わないようにな」
副ギルは絶対に話しませんと頷いた。
「ミヅキー」
その頃アランはミヅキの元に行くと…
「あっアラン隊長!ほら出来てるよ~」
ミヅキがまだホカホカの焼き飯をアラン隊長に見せると…
「おお!」
アラン隊長が焼き飯を取ろうとするのをミヅキがヒョイとかわす。
「その前に…」
ミヅキが耳に手を当ててアラン隊長に近づけると…
「それだがな…ミヅキは聞かない方がいいと思うぞ」
アラン隊長がミヅキの顔色を伺うと…
「ならこれは無しね」
ミヅキは湯気が立ちのぼるホカホカの焼き飯を一口食べると
「うん!我ながら美味いね!やっぱりチャーシューがいい味出してる、ネギと卵とチャーシュー塩コショウだけのシンプルなのが一番だよね~」
ミヅキがウマウマと頬っぺを膨らませてもぐもぐと食べると…
「わ、分かった!言うから!」
アランが慌ててミヅキの手を止める。
「それで?」
ミヅキがアランを見つめると
「いいか、俺から聞いたとこは内緒だぞ?」
うんうんとミヅキが頷くと
「女子供に手を出した奴は…」
「やつは?」
「去勢…されるらしい…」
アランが堪らずミヅキから顔を逸らす…
「去勢?」
ミヅキが聞き返すと…
「あのな…男の大事な…」
「あっわかるよ!違くて…そんな酷い事するのかと思って…」
「それはしょうが無いと思うぞ…また同じ事を繰り返したらどうするんだ?」
「そ、そっか…」
「お前は自分ならと我慢するが…イチカやハル達が同じ目にあっても同じ事が言えるか?」
「駄目だね!うん!妥当な罰だね!」
「だろ?」
アラン隊長が笑うと…
「じゃあそういう事で…それ…貰えるか?」
アラン隊長が焼き飯を指さす。
「ああ、どうぞ!教えてくれてありがとうございました」
ミヅキがアラン隊長に焼き飯を渡すと…
「何を教えてもらったんだ?」
ベイカーがアラン隊長の後ろから声をかける。
「べ、ベイカー!いつからそこに…」
(やべぇ…飯に夢中で全然気配に気が付かなかった…)
アラン隊長が慌てて焼き飯を隠すと…
「アランさん?何を隠した?ん…なんかいい匂いが…」
ベイカーがアランの後ろを覗き込むと
「いや…なんでも無いよ、なぁミヅキ」
アランがミヅキに助けを求める様に見ると
「ベイカーさんも食べる?焼き飯?」
「焼き飯?」
「うん、アラン隊長がラーメンだけじゃ足りないみたいだからね」
ミヅキがもうひとつ焼き飯の盛られた皿を出すと
「いいのか?」
ベイカーが焼き飯を受け取ると
「なっ!なんでベイカーに渡すんだよ!これは俺が話を聞いてきたご褒美だろ!」
アランが納得いかず思わず叫ぶ!
「どういう事ですか?」
ベイカーがアランとミヅキを見ると…
「あっ…」
「馬鹿…」
ミヅキは肩を落として頭を抱えた…。
「あっ!いた!」
ミヅキはお目当ての人の所に駆け寄ると
「アラン隊長!」
ミヅキはラーメンとチャーシュー丼を交互に食べているアラン隊長に声をかける。
「わぁんだ?」
口いっぱいに含んだままミヅキの方を見ると
「ちょっとお願いがあるんだけど…もし聞いてくれたらそのチャーシューで特製焼飯作って…」
あげると言おうとする前に
「やる!」
アランがゴクンと飲み込んで直ぐに立ち上がった!
「あ、ありがと…」
ミヅキがその勢いに若干引くと…
「今ベイカーさんと副ギルが話してるの見えるでしょ?」
ミヅキがベイカー達を指さすとアランが頷く。
「あの二人が昨日捕まった男の刑罰について話してるの…その内容を聞いてきて教えて欲しいんだ」
「なんだ?そんな事か?」
アランが肩透かしをくらうと
「ミヅキの事だからもっと恐ろしい内容かと思ったぞ」
「恐ろしい内容?」
ミヅキが首を傾げると
「セバスの大事にしてる物を取ってこいとか、王宮から宝を盗んで来いとかベイカーのへそくり全部使って来いとか…」
「何その内容…」
ミヅキが呆れていると
「まぁ簡単そうだから直ぐに行ってくるよ、例のもの頼むぞ」
アランがウインクすると
「まかせて!そこで作って待ってるね!」
ミヅキはシンクに火を出してもらうと焼飯を作り始めた!
アランは早速ベイカーの元に向かうと…
「よう!なんか昨日は大変だったみたいだな」
アランが軽く当たりを付けて声をかけながら二人に話しかける。
「なんだ??もうアランさんの方まで噂が言ってるのか?」
「噂がって程じゃないがな…それで?男の処遇は決まったのか?」
アランがカマをかけると
「ああ、奴隷落ちだな…後は新しい刑罰が作られたよ」
「新しい刑罰?」
(ミヅキが言ってたのはこれの事か?)
アランは顔色を変えずに聞き返すと
「今度から女性や幼女に犯罪紛いの行為を行った者は…」
ベイカーが顔を険しくすると
「者は…?」
アランもゴクリと唾を飲む。
「去勢する事になった…」
「去勢…?」
「ああ…あそこちょん切るって事だ…」
「マジか…」
アランは下半身がゾクッとすると…
「その男もそうなったと?」
「ああ…ギルドの受付嬢達が薄ら笑いながら切除したらしい…」
「お、恐ろしいな…」
「体を椅子に巻き付けて見せながらやるそうだ…切った瞬間に白目を向いて気絶したらしいがすぐさま気付け薬で目を覚まさせて何度も見せたらしいぞ…」
「なんて恐ろしい刑罰なんだ…その男よく気が狂わなかったな?」
「いや、気はギルドに来た時から狂ってたんだ。そこも回復させて正常に戻してからやったらしい…傷も一応手当して明日にでも奴隷商に引き渡すそうだ」
ベイカーが副ギルを見るとこくんと頷く。
「いや…彼女達のあの潔さには脱帽です…躊躇なく斧を振り下ろしましたからね…」
副ギルがその時の事を思い出しブルっと震える。
「犯罪者にはいい薬になるだろう、ミヅキを狙う奴も多いしいい罰なんじゃないか?」
なぁとベイカーがアランを見ると
「なに?そいつミヅキに手を出したのか?」
アランの顔色が変わると
「手を出そうとしたんだよ」
「なるほど…それはしょうがないな」
アランも納得すると
「ありがとうな助かったよ」
アランはベイカーと副ギルの肩を叩くと笑ってその場を去って行った…。
「なんだ?一体なんの用だったんだ?」
ベイカーがおかしな様子のアランに首を傾げていると
「さすがにこんな話女の子のミヅキさんには出来ませんからね」
副ギルが苦笑すると
「もちろんだ!そんなの話したなんてうちの副ギルにバレて見ろよ…俺達も同じ目にあうぞ…」
ベイカーが寒気から自分の体を抱きかかえる。
「うちの副ギル…と言うと…セバスさんの事ですか?」
「そうだ…あの人も俺と同じ親代わりみたいなもんだからな」
なるほど…副ギルが頷くと
「ゼバスさんのお噂はかねがね伺っております…あの人の拷問はギルドのマニュアルになっていますからね」
「そんな人にミヅキにあの刑罰の事を話したなんて知れたら…」
『何を余計な事をミヅキさんに話しているのですか…あなたも同じ様な目に合わせて差し上げましょうか?』
「なんてにっこり笑って言うに決まってる!」
「そ、それは怖い…」
副ギルの口が引き攣ると…
「だからな、ミヅキにそんな罰があるなんて言わないようにな」
副ギルは絶対に話しませんと頷いた。
「ミヅキー」
その頃アランはミヅキの元に行くと…
「あっアラン隊長!ほら出来てるよ~」
ミヅキがまだホカホカの焼き飯をアラン隊長に見せると…
「おお!」
アラン隊長が焼き飯を取ろうとするのをミヅキがヒョイとかわす。
「その前に…」
ミヅキが耳に手を当ててアラン隊長に近づけると…
「それだがな…ミヅキは聞かない方がいいと思うぞ」
アラン隊長がミヅキの顔色を伺うと…
「ならこれは無しね」
ミヅキは湯気が立ちのぼるホカホカの焼き飯を一口食べると
「うん!我ながら美味いね!やっぱりチャーシューがいい味出してる、ネギと卵とチャーシュー塩コショウだけのシンプルなのが一番だよね~」
ミヅキがウマウマと頬っぺを膨らませてもぐもぐと食べると…
「わ、分かった!言うから!」
アランが慌ててミヅキの手を止める。
「それで?」
ミヅキがアランを見つめると
「いいか、俺から聞いたとこは内緒だぞ?」
うんうんとミヅキが頷くと
「女子供に手を出した奴は…」
「やつは?」
「去勢…されるらしい…」
アランが堪らずミヅキから顔を逸らす…
「去勢?」
ミヅキが聞き返すと…
「あのな…男の大事な…」
「あっわかるよ!違くて…そんな酷い事するのかと思って…」
「それはしょうが無いと思うぞ…また同じ事を繰り返したらどうするんだ?」
「そ、そっか…」
「お前は自分ならと我慢するが…イチカやハル達が同じ目にあっても同じ事が言えるか?」
「駄目だね!うん!妥当な罰だね!」
「だろ?」
アラン隊長が笑うと…
「じゃあそういう事で…それ…貰えるか?」
アラン隊長が焼き飯を指さす。
「ああ、どうぞ!教えてくれてありがとうございました」
ミヅキがアラン隊長に焼き飯を渡すと…
「何を教えてもらったんだ?」
ベイカーがアラン隊長の後ろから声をかける。
「べ、ベイカー!いつからそこに…」
(やべぇ…飯に夢中で全然気配に気が付かなかった…)
アラン隊長が慌てて焼き飯を隠すと…
「アランさん?何を隠した?ん…なんかいい匂いが…」
ベイカーがアランの後ろを覗き込むと
「いや…なんでも無いよ、なぁミヅキ」
アランがミヅキに助けを求める様に見ると
「ベイカーさんも食べる?焼き飯?」
「焼き飯?」
「うん、アラン隊長がラーメンだけじゃ足りないみたいだからね」
ミヅキがもうひとつ焼き飯の盛られた皿を出すと
「いいのか?」
ベイカーが焼き飯を受け取ると
「なっ!なんでベイカーに渡すんだよ!これは俺が話を聞いてきたご褒美だろ!」
アランが納得いかず思わず叫ぶ!
「どういう事ですか?」
ベイカーがアランとミヅキを見ると…
「あっ…」
「馬鹿…」
ミヅキは肩を落として頭を抱えた…。
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