ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

文字の大きさ
323 / 675
11章

447.世話焼き

しおりを挟む
「じゃあまずはギルバート王からかな…」

セシルさんの部屋を出ると通路を通って王宮へと入る、警備をしてた兵士に声をかけると…

「ギルバート王の所に行きたいんですけど…」

「あっミヅキちゃん!ベイカーさん達もこんにちは!皆さんならそのままお通り下さい」

兵士達が道を開けると

「えっ…いいんですか?」

「はい大丈夫です。陛下からも問題無いと言われてますから!」

「あ、ありがとうございます…シルバ達はどうする?」

ミヅキが聞くと

【つまらなそうだから俺は庭で寝てる】

【私もシルバに同意だな】

【じゃあ僕は行く!】

【ぼくは…まってる!】

コハクがポンッとシルバの身体に乗っかるとムーもおずおずとシルバの上に乗っかった。

【じゃあシンクとレムは一緒に行こうか】

シンクはミヅキの肩に乗り、レムを抱き上げるとミヅキ達は顔パスで王の間に向かった…。

扉の前の兵士に声をかけると先程と同じように扉を開けてくれる。

「ギルバート王!ラーメンの出前ですよー」

ミヅキが部屋に入るなり声をかけると…

「ラーメン!」

ギルバート王が椅子から立ち上がる!

「ラーメンてのは部隊兵達が噂して食べ物の事だな!」

「そうですよー里に食べに来れなかった皆さんの為に持ってきました!ここに出してもいいですか?それとも食事室に行きます?」

「ここで!」

ギルバートは急いで魔法でテーブルを出す!

「ここだ!ここでいいぞ!」

ギルバートは椅子を出してすわると

「はい!これが醤油ラーメンでこっちが味噌ラーメンです」

ギルバート王の前に二種類のラーメンを出すと王の近衛兵達が近づいて覗き込む…

「ギルバート王…私が先に味見…いや毒味しましょうか…」

ゴクッと喉を鳴らす

「いや!それなら私が!是非やらせて下さい!」

「狡いぞ!いつもならそんな事しないだろ!」

「お前こそ!」

「そこ!喧嘩など見苦しいぞ!陛下…ここは私が…」

大臣が近衛兵に叱咤するとそそくさと席に座る。

「結構だ!ミヅキの飯に毒味なんてのは要らないからな!」

ギルバートは構わずに箸に手を伸ばすと…

「「「あ、ああ…」」」

羨ましそうな声が漏れる…

「皆さんの分もありますよ、お仕事終わったら食べて下さいね」

「「「「「ありがとうございます!」」」」」

「あっ…毒味って言ったお前の分はないからな!」

ベイカーが近衛兵を指さすと…

「えっ!」

「まぁそうだな、ミヅキの料理に失礼にあたる!」

「そうですね!私もそれは思いました!」

大臣達が頷くと…

「あっ…た、大変失礼しました!」

近衛兵がミヅキに土下座する!

「いいですよー王のご飯の前に毒味は普通の事だよね?」

確認するようにみんなを見るが顔をそらされる…

「ちょ、ちょっと!ギルバート王!なんか言ってください!」

「ん?…いや、知らん相手ならしょうがないがミヅキのこの美味いラーメンを食べたいが為にあんな失礼な嘘はいかんな!」

「でも…いつも毒味してるのに今回だけしないとか良くないと思いますよ」

ミヅキが兵士が可哀想になりフォローすると

「元々毒味なんて必要ないんだよ!少しの毒なんか効きやしないんだから…」

ギルバートは気にした様子もなくラーメンをあっという間に平らげる!

「これがラーメンか…いや美味いなぁ…」

ふーっと一息つくと

「えっと…毒味だっけ?さすがに失礼な発言だな、お前は…今回のラーメンは没収だ!午後の私の分で取っておいてくれ」

ギルバートが指示を出すと…

「は、はい…」

近衛兵はガックリと項垂れて下がって行った…あまりにも可哀想な後ろ姿に…

「ギルバート王…これさっきの人に今度渡してあげて下さい」

ミヅキはチャーシュー丼を出すと

「ラーメンじゃないからいいよね」

「こ、これは?」

「醤油ラーメンに乗ってたチャーシューを丼にしたんですよ」

ゴクッとチャーシュー丼を見つめて動かないでいると…

「ギルバート王?」

ミヅキが声をかける。

「あっ…わ、わかった…渡しておこう…」

ギルバートは自分の収納にチャーシュー丼をしまった…。

「じゃあ失礼します…この後ジェフさんの所にも行こうと思っていますので…」

ミヅキが頭を下げると

「う、うむ…いつもすまないな…あっ…ミヅキ」

ギルバートが声をかけると

「この、ラーメンだがドラゴン亭に行けば食べられるのか?」

「いや…これは売り物で出てないので…また食べたいんですか?」

「う、うむ…」

「なら、ジェフさんに作り方教えておきますから王宮料理で出してもらって下さいね!」

「わかった…」

ギルバートは満足そうに微笑んだ。

その後王宮では二週間ラーメンメニューが続いたらしい…


ジェフさん達にもラーメンをご馳走して作り方を教えると部隊兵達が訓練をしている練習場に向かう…

そこではお目当てのアラン隊長と他の部隊長や部隊兵達が訓練をしていた。

「あっミヅキちゃん!」

ミシェル隊長がミヅキに気がつくと…兵士達に訓練を続けるように指示を出して駆け寄ってきた!

「どうしたの?アラン隊長に用かしら」

「えっと…それもあるけどこの前ご飯作ったの知ってますか?」

「あー部隊兵達が騒いでたやつね。私は仕事で行けなかったのよね~残念だったわ」

ミシェル隊長が整った眉毛を下げて残念そうにすると…

「そのラーメン持ってきたのでよかったらみんなお昼にどうかなぁ~と思って…」

『やったー!』

聞き耳を立てていた兵士達がミヅキの言葉に飛び上がって喜んだ!

「全く…あいつらは…」

ミシェル隊長がもう訓練どころではない兵士達を困ったように睨むと…

「午後の訓練は厳しくしようかしら…」

ボソッと呟いた…ミヅキがミシェル隊長を見上げるとその目は笑っていなかった…

訓練を早めに切り上げてお昼にするとミヅキがラーメンを用意する。

「すみません、あんまり数が無いので醤油ラーメンか味噌ラーメンか選んで下さいね」

ミヅキが説明すると…

「まずなぁこの醤油ラーメンは味噌よりさっぱりしてるがスープの出汁が感じられて美味い!上に乗ってるこのメンマとチャーシューが相性バッチリだ!あとこの味噌!こっちはこっちでこってりしてて野菜とのバランスがいい!このスープで飯が食える!」

どっちも食べたアラン隊長が説明すると…

「俺は今日は醤油だな」

そう言って醤油ラーメンを取ろうとすると…

「ちょっと待って下さい!アラン隊長はもう一回食ってるんですよね?」

「それがどうした?」

「なら今回は自粛するべきでは?」

「そうだ!そうだ!その分違う人が食べれるだろ!」

「そうだ!あんた食いすぎなんだよ!」

部隊兵達から野次が飛ぶ!

アラン隊長は気にした様子も無く

「だが今日は初めて食べるからな!嫌なら俺を倒して食え!」

「「「はぁ!?」」」

平気な顔をしてラーメンを取ろうとするアラン隊長にミヅキがそっと手を重ねると

「アラン隊長、みんなはまだ食べてないんだから取るのは最後にしようね!さぁ皆さんからどうぞ!」

ミヅキが声をかけると

「さすがミヅキちゃん!」

「ありがとうございます!俺醤油!」

「ミヅキちゃんご馳走になります!味噌で!」

「はい、熱いから気をつけて食べて下さいね~ミシェル隊長はどうしますか?」

「私は…じゃあアラン隊長オススメの醤油で」

「はい、どうぞ!」

「あ、ああ…」

どんどんと数が減っていくラーメンのどんぶりを心配そうにアラン隊長が見ていると…

「アラン隊長、記憶無くしてた時の事覚えてるの?」

ミヅキが何気なく聞くと

「ん?あー…まぁな」

気持ちがラーメンに行きながらアランが答える。

「へー!じゃあセシルさんの態度とかも覚えてるんだ!」

「いや、あんまり意識してなかったから良くは覚えてないがなんか元気が無かったのは覚えてる。あいつどんだけ俺が好きなんだか…」

困るよなとアランが笑うと

「でも、アラン隊長だってセシルさんいないと困るでしょ?なんだってあんなに世話かけるの?」

「いや、最初はそんなに世話して無かったんだけどな…なんでもやってくれるからどこまでなら嫌だって言うのかと思って色々と試したらきりがなくなって、俺も楽でついな」

(セシルさん…セシルさんも世話やき過ぎなんだなぁ…まぁいいコンビなのかな?)

ミヅキは苦笑しながら心配そうにラーメンを見つめるアラン隊長を見ていた。
しおりを挟む
感想 6,829

あなたにおすすめの小説

転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!

饕餮
ファンタジー
  書籍化決定!   2024/08/中旬ごろの出荷となります!   Web版と書籍版では一部の設定を追加しました! 今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。 救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。 一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。 そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。 だが。 「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」 森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。 ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。 ★主人公は口が悪いです。 ★不定期更新です。 ★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。

転生幼女はお願いしたい~100万年に1人と言われた力で自由気ままな異世界ライフ~

土偶の友
ファンタジー
 サクヤは目が覚めると森の中にいた。  しかも隣にはもふもふで真っ白な小さい虎。  虎……? と思ってなでていると、懐かれて一緒に行動をすることに。  歩いていると、新しいもふもふのフェンリルが現れ、フェンリルも助けることになった。  それからは困っている人を助けたり、もふもふしたりのんびりと生きる。 9/28~10/6 までHOTランキング1位! 5/22に2巻が発売します! それに伴い、24章まで取り下げになるので、よろしく願いします。

異世界カフェ食堂で皿洗いをしますと思ったら日本料理を創造する力が与えられていた!(もふもふ聖獣猫のモフにゃーと楽しく日本料理を創造します)

なかじまあゆこ
ファンタジー
可愛いもふもふ達とアリナは異世界でスローライフをします。 異世界召喚された安莉奈は幼女の姿になっていた。神様に与えられた能力を使い眷属聖獣猫モフにゃーや魔獣のライオン魔獣鳥に魔獣の日焼けとお料理を創造します! 熊元安莉奈(くまもとありな)は黄色のバスに乗せられ異世界召喚された。 そして、なぜだか幼女の姿になっていた。しかも、日本の地球人だったことを忘れていたのだ。 優しいモリーナ夫妻に養子として引き取れた安莉奈はアリナになった。 モリーナ夫妻はカフェ食堂を経営していたが繁盛しておらず貧乏だった。料理が出来ないアリナはお皿洗いなどのお手伝いを小さな体ながらしていたのだけど。 神様から日本料理を創造する力が与えられていた! その力を使うと。 地球では辛い生活を送っていた安莉奈が異世界ではアリナとしてお父さんに激愛され幸せに生きている。 エブリスタ、小説家になろうにも掲載しています。

幼子は最強のテイマーだと気付いていません!

akechi
ファンタジー
彼女はユリア、三歳。 森の奥深くに佇む一軒の家で三人家族が住んでいました。ユリアの楽しみは森の動物達と遊ぶこと。 だが其がそもそも規格外だった。 この森は冒険者も決して入らない古(いにしえ)の森と呼ばれている。そしてユリアが可愛い動物と呼ぶのはSS級のとんでもない魔物達だった。 「みんなーあしょぼー!」 これは幼女が繰り広げるドタバタで規格外な日常生活である。

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

夢のテンプレ幼女転生、はじめました。 憧れののんびり冒険者生活を送ります

ういの
ファンタジー
旧題:テンプレ展開で幼女転生しました。憧れの冒険者になったので仲間たちとともにのんびり冒険したいとおもいます。 七瀬千那(ななせ ちな)28歳。トラックに轢かれ、気がついたら異世界の森の中でした。そこで出会った冒険者とともに森を抜け、最初の街で冒険者登録しました。新米冒険者(5歳)爆誕です!神様がくれた(と思われる)チート魔法を使ってお気楽冒険者生活のはじまりです!……ちょっと!神獣様!精霊王様!竜王様!私はのんびり冒険したいだけなので、目立つ行動はお控えください!! 初めての投稿で、完全に見切り発車です。自分が読みたい作品は読み切っちゃった!でももっと読みたい!じゃあ自分で書いちゃおう!っていうノリで書き始めました。 【5/22 書籍1巻発売中!】

そんなに嫌いなら、私は消えることを選びます。

秋月一花
恋愛
「お前はいつものろまで、クズで、私の引き立て役なのよ、お姉様」  私を蔑む視線を向けて、双子の妹がそう言った。 「本当、お前と違ってジュリーは賢くて、裁縫も刺繍も天才的だよ」  愛しそうな表情を浮かべて、妹を抱きしめるお父様。 「――あなたは、この家に要らないのよ」  扇子で私の頬を叩くお母様。  ……そんなに私のことが嫌いなら、消えることを選びます。    消えた先で、私は『愛』を知ることが出来た。

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。