ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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11章

448.食べちゃいたい

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最後のラーメンを部隊兵の人がもらっていくと…アラン隊長が膝をつく。

「俺のラーメンが…」

「ふふふ…そんなアラン隊長にはいい物用意してあるよ」

ミヅキが笑うと

「本当か!」

アラン隊長が立ち上がってミヅキを抱き上げる!

「わぁ!ほ、本当だよ、だから落ち着いて!」

アラン隊長に落ち着いてもらい下ろしてもらおうとするが…

「よし、じゃあ早速行こうか!お前らはしっかりと訓練しとけよ!」

アランは部隊兵に声をかけと

「じゃあミヅキ行こうか!」

優しくミヅキを抱いたまま向かおうとする。

「じゃあそこ右ね~次を左…」

ミヅキがアラン隊長を案内していると

「こっちって俺たちの寮の方じゃねぇか?」

知った道にアラン隊長が怪訝な顔をする…

「そうだよ~ここの部屋ね!」

「ここは、セシルの部屋だろ…」

アラン隊長が嫌な予感にセシルの部屋の前で止まる。

「またセシルから何か頼まれたのか?」

ジロッとミヅキを見ると

「何か頼まれるような事でもしたの?」

ミヅキが逆に聞くと

「まぁちょっと調子に乗ったのはあるな…」

アラン隊長が頭をかく…

「まぁまぁ…セシルさんがいい物用意してるからとりあえず入ろうよ」

渋るアラン隊長をミヅキは押し込んで中に入れる。

扉を開けると先程の甘辛い匂いが香ってきた!

匂いを嗅いだ途端に…

グウゥゥ…

アラン隊長の腹が鳴る。

「美味そうな匂いだなぁ…さっきラーメン食い損ねてるから尚更…」

うるさく鳴く腹を宥めるようにさする…

「ミヅキちゃん、アラン隊長ようこそ」

セシルがドヤ顔で迎え入れると

「今度は何をミヅキに用意してもらったんだよ」

アランが聞くと

「今回の料理はセシルさんが作ったんだよ」

ミヅキがニヤッと笑う。

「セシルが?なら期待できないな」

アランが肩をあげてため息をつくと

「文句は食べてから言ってください!」

セシルは一から自分で作った肉巻きおにぎりが乗った皿をアラン隊長の前にドンッと置いた!

形は少し歪で焦げている所もあるが美味しそうな匂いがしている。

「うっ…結構美味そうじゃねぇか…」

アラン隊長が美味しそうな匂いにヨダレが溜まる…

「本当だな」

ベイカー達も覗き込むと

「少し焦がしてしまいましたが味はよかったですよ!どうぞ食べて見てください!」

アランが手を伸ばしながらも渋っていると…

「じゃあ俺が!」

ベイカーが一つ手に取った。

【ミヅキ!僕も食べたい!】

シンクがミヅキをくちばしで突く!

「セシルさんシンクも食べて見たいって!貰ってもいい?」

「もちろん!ミヅキちゃんも食べて見てよ」

ミヅキはシンクと自分の分を取るとシンクの口元に持っていく。

【うーん…なんかさっきの方が美味しい…かな】

シンクが考えながら食べていると

「おお、まぁまぁだな!」

ベイカーがペロッと一口で平らげる、それを見てアランもようやく手に取った。

「肉…だよな」

伺いながらカブっと齧り付くと

「ん?飯が中にあるぞ!」

「そうだよ肉巻きおにぎりだからね」

「うまっ!これなら何個でも食べられそうだ!」

「お酒のおつまみにもいいと思うよ」

「確かに!よしセシルたくさん作って今夜は飲み明かそうぜ!」

アランが笑って提案すると…

「いいですよ…でもその前にきっちりとご自分の仕事をしてください!私には私の仕事があるのでアラン隊長の分は出来ません!」

「わかったわかった!じゃあ仕事してくるからよろしく頼むな!」

アランがあっさりと了承すると…

「あれ…?」

セシルはアラン隊長がもう少しごねると思っていて肩透かしを食らう…

「いやぁ~楽しみだなぁ他の奴らも呼んでいいかセシル?」

「えっ…まぁいいですけど…本当に仕事してくれるんですよね!」

「ああ、やるよ。もうセシルに教える仕事は一通りやらせたしな…」

アランは誰にも聞こえないように呟いた…。



アランが早速仕事をしてくると残りの肉巻きおにぎりを全てたいらげて行ってしまったのでミヅキ達も里に戻る事にした。

「なんか…ありがとうございました。思ってた感じと違いましたが仕事はしてくれそうです」

「でも違う仕事が増えちゃいましたね」

ミヅキが笑うと

「でも自分が作った物を美味しそうに食べてくれるのは嬉しいね、ミヅキちゃんがみんなに料理を振舞ってくれる理由が少しわかったような気がするよ」

「そうなんですよね~だから止められません!」

ミヅキが嬉しそうに笑った!


「これでアラン隊長が仕事しなかったらみんなで肉巻きおにぎり食べちゃえばいいですね」

「うん、そうするよ。その為にも今からたくさん作っておくよ」

「セシルさんも自分のお仕事忘れないようにしてくださいね」

「そこは大丈夫!アラン隊長に言った手前自分がやってなかったら目も当てられないからね」

セシルさんなら大丈夫そうだな

ミヅキは笑って手を振るとシルバ達を迎えに行った。

シルバ達が庭でポカポカと日向ぼっこをしながら寝ていると

ドーン!

とミヅキがシルバにダイブする!

【お待たせー】

【ミヅキ、おかえり…なんか美味そうな匂いがするな!】

シルバはミヅキの顔を見るなり口の周りをペロペロと舐める!

【シ、シルバ!やめてぇ~】

【あっ!ほんとうだ!さっきのにくのにおいがする!】

コハクもクンクンと寄ってくるとミヅキの頬を舐める!

【コ、コハクまでぇ~!】

ミヅキがシルバ達に埋もれるとベイカーが上から助けてくれる。

「お前らミヅキが溺れてるぞ…うわ!汚い!」

ベトベトに濡れたミヅキの顔を見ると…

「ベイカーさ~ん」

ミヅキが目を瞑っていると布で拭いてくれた。

【す、すまんなミヅキあんまりにも美味しそうな匂いとミヅキの匂いが混ざって止まらなくなってしまった】

シルバが心配そうに謝ると

【いいよ~って私が美味しいの?】

【美味いな!舐めると止まらん】

【わかる!なんか安心するんだよね~】

【ミヅキおいしい!】

【そうだな、愛しくて舐めたくなる感じ…というところかな】

【なんとなく分かります】

【そ、そうなの…でもシルバ達もかじりたくなるくらい可愛いからそんな感じなのかな?】

ミヅキがうーんと首を傾げると…

「どうした?まだどこか濡れてるのか?」

ベイカーが布を取り出すと…

「ううん、もう大丈夫!ベイカーさんありがと!なんかシルバ達が私が美味しいって言うからさー」

「ミヅキが美味い?」

ベイカーがじっとミヅキのぷにぷにの腕をを見つめるとミヅキがサッと腕を隠す!

「美味しくないよ!」

ミヅキはベイカーの腕から逃れるとシルバの後ろに隠れた。

「いや…本当に食うわけないだろ…」

ベイカーが言うと

「なんか…怪しい…いい!ベイカーさん人は食べられないからね!」

「だから食わねぇって言ってるだろ!ただ…」

「ただ?」

「ミヅキのそのぷにぷにの腕を噛んだら気持ちよさそうだと…」

「きゃー!変態だー!」

ミヅキはベイカーから急いで離れた!

シルバに乗りながらベイカーを警戒していると

「おい、ミヅキ冗談だよ~ほら、可愛い子を見ると食べちゃいたいとか思うだろ?あれだよあれ!」

チラッ…

ミヅキが伺いながらベイカーを睨む。

「確かにシルバ達のお腹とか見てるとかじりたくなる…それ?」

「そうだ!それそれ!」

ベイカーがうんうんと頷く!

【ミヅキ大丈夫だ、ベイカーがミヅキに噛み付いたら俺がちゃんとあいつを噛んでやるからな安心しろ】

【僕もベイカーの目を突いてあげる!】

【ぼくもあしにかみつく!】

【なら私は一飲みしようか】

プルプル!

【ムーも飲み込むのがいいみたいですね】

【みんなありがとう~でもそれするとベイカーさん死んじゃうから程々にしてあげてね】

ミヅキはシルバ達の気持ちだけ受け取った。
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