ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

文字の大きさ
305 / 639
11章

465.コハクうどん

しおりを挟む
「何?今のウインク…」

アラン隊長らしからぬ行為に私は首を傾げた。

食事も終わり、国王達も帰っていった事で私とベイカーさんは今後の事で話し合うために家へと向かった。

「それで?これからどうするんだ」

「うーん…とりあえず学校が開校できたしそろそろリリアンさん達が待つ町に帰ろっか?」

私の提案にベイカーさんは好きにしろと笑って頷いた。


その夜に私は約束通りコハクに油揚げの料理を作ってあげることにした。

みんなには見つからないように家に作ったキッチンを使う。

【ミヅキ!なにつくるの?】

コハクが待ちきれずに私の周りをうろちょろしている。

【コハク、危ないから離れてな】

苦笑しながら離れるように言うとシルバがコハクの首根っこをやさしく噛み付いて離してくれる。

私は作ってあった油揚げを取り出すと鍋に入れて甘辛く煮ていく、小麦粉と塩を出して水を入れながらうどんを打つ力が無いので魔法を使って混ぜるとひとかたまりにする。

【シルバ達も手伝ってくれる?】

そう言って振り返るとみんなが待ってましたとばかりにズラっと並んでいた。

【準備万端だね、じゃみんなでこれを踏んで欲しいんだ】

みんなの前にうどんの生地を布で巻いて置くとみんなの脚をよく洗う。

【じゃぼくが!】

コハクがぴょんと乗るが生地は変化無し…

どうやら体重が足らない模様。残念。

という事で比較的重いシルバが踏むことになった、前脚でグイッと押し込むと一回でグッと生地が沈む。

シルバが踏んで私が折り込み何度か繰り返すと生地を綺麗に伸ばして切っていく。

シンクにお湯を沸かしてもらいうどんを茹でる。

プルシアにうどんを茹でてもらいその間に汁を作る。

【ミヅキ、うどんを上げたぞ】

プルシアが器用にうどんをザルにあげると急いで水で洗う。

【ミヅキ!まだか?汁の匂いがして腹が減った】

シルバが覗き込む。

【もうすぐ完成だよ、ベイカーさん呼んできてくれる?】

私はみんなの器を取り出すとうどんを軽く温めてよそうと汁を注いで油揚げを乗せる。

「なんだよ!シルバ服を噛むな!」

シルバがベイカーさんに服を引っ張って連れてくると

「あ、なんだ呼びに来てくれたのか」

伸びた服を戻すとベイカーが側にきた。

「何を作ったんだ?」

「コハクが今回頑張ってくれたからきつねうどん作ったの」

【きつねうどん!?】

コハクがビクッと毛を逆立てる。

【きつねさんが大好きな油揚げが入ってからきつねうどんなんだよ、うちではコハクうどんってところかな】

コハクの前にうどんを置くと、みんなより油揚げが多めに入ったうどんにコハクの目がキラキラと輝く!

【おいしそー!コハクうどん…ぼくのなまえだ!】

待ちきれずにうずうずとおしりと尻尾が動いている。

【もう少し待ってね】

ベイカーさんも手伝ってくれてみんなにうどんを用意すると

【じゃあ今回もみんなたくさん助けてくれてありがとう!いただきます】

【【【【【【いただきます!】】】】】】

「いただきます!」

ベイカーさんもみんなに続いてうどんを食べる。

「肉もいいけど夜はこういうのもいいな…」

ほっこりしながらうどんをすすっている。

【コハクどうかな?】

私がコハクに話しかけるが返事は無い。

コハクは夢中で油揚げを食べていた、その様子からすごく喜んでくれているがわかった。

【夜だからおかわりは一回だけね】

私がみんなに声をかけると

【【【【【【「おかわり!」】】】】】】

もれなく全員おかわりをして大満足でお夜食を終了した。


【ミヅキ、ありがとう!またつくってねコハクうどん!】

コハクが口の周りの揚げの油をペロペロと舐めながら笑顔でお願いしてくる。

【もちろん】

コハクの頭を撫でて次は何を作ろうかと思案した。

次の日朝からチーノさんが出来たての包丁を持ってラウルさんと里に来た。

「ミヅキさん!見てくださいこの仕上がり。私はかなりいいと思うのですが」

ラウルさんが私が指摘した所を直した包丁をみせる。

チーノさんは言われた通りに持ち手の部分を細くして木の取っ手をつけて手触りよくまるびを帯びた形になっていた。

握ってみるとつかみ心地も私の小さい手に合ってちょうどいい。

「チーノさんいいね!」

私がウインクしてグッと手でオッケィサインをすると

「はぁ…よかった」

チーノさんがドサッと尻もちをつく。

「どうしたの!?」

慌てて駆け寄ると

「いや、ミヅキがそろそろ王都を離れるって聞いたから早めに完成させて見せないとって思ってて…ホッとしたら力が抜けた…」

恥ずかしそうに頭をかいている。

「そんなの気にしなくてもよかったのに…」

苦笑しながらチーノさんに手を差し出す。

チーノさんが私の手を掴んで起き上がると

「まぁこれは私用だから売れないけどね!」

「えっ!?」

チーノさんが驚くと

「大人用はもう少し大きい方がいいと思うよ、私には大きかったから小さくしてもらったんだ。あとはラウルさんと話し合って決めてね」

「これはこれで女性にはいいと思いますけどね」

ラウルが私用の包丁セットを見つめると

「欲しい人はチーノさんに直接オーダーメイドを作って貰うのもいいですね」

「ミヅキさんのようにって事ですね。でもそうすると高くつきそうです」

「高くても自分だけのが欲しい人もいるからね。そこはチーノさんの好きにすればいいんじゃないですか?」

「そうですね…でもとりあえずは実演販売で安く広めて、さらに欲しい人にはチーノさんに直接紹介するって言うのはどうでしょうか?」

ラウルさんがチーノさんに確認すると

「俺はなんでも大丈夫です!でもとりあえず同じものが作れるように頑張ります」

二人は相性も良さそうだしたくさん売れそうだ。

「なら俺もオーダーメイドがいいな」

テリーさんが私が作って貰った包丁セットを眺める。

「早速お客さんが来たね!」

私がチーノさんに笑いかけると嬉しそうにしていた。

テリーさんは本当に欲しいらしくラウルさんとチーノさんと今後の事について話している。


リュカ達は朝の支度が終わると学校に行く準備をする、午前中は学校に行って午後は働くのもいいし、冒険者としてギルドに向かってもいい。

「「「じゃあ行ってくる!」」」

「「「「行ってきまーす!」」」」

リュカ達子供組が学校へと向かって行った…。

「しっかり勉強して来いよ!」

「友達と喧嘩するなよ」

ギースさん達がお見送りをするとみんなが手を振り返す、私もいってらっしゃいと手を振って送り出した!

しおりを挟む
感想 6,829

あなたにおすすめの小説

五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~

放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」 大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。 生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。 しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。 「すまない。私は父としての責任を果たす」 かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。 だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。 これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。

初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結保証】

星森 永羽
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。 だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。 しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。 王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。 そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。 地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。 ⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ユィリと皆の動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新 Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新 プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー! ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!

転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!

饕餮
ファンタジー
  書籍化決定!   2024/08/中旬ごろの出荷となります!   Web版と書籍版では一部の設定を追加しました! 今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。 救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。 一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。 そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。 だが。 「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」 森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。 ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。 ★主人公は口が悪いです。 ★不定期更新です。 ★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。

モブでいたはずの私が、ただひとりに溺愛されるまで

ChaCha
恋愛
乙女ゲームの世界に転生したことに気づいたアイナ・ネルケ。 だが彼女はヒロインではない――ただの“モブ令嬢”。 「私は観る側。恋はヒロインのもの」 そう決めて、治癒魔術科で必死に学び、気合いと根性で仲間を癒し続けていた。 筋肉とビンタと回復の日々。 それなのに―― 「大丈夫だ。俺が必ず君を守る」 野外訓練で命を救った騎士、エルンスト・トゥルぺ。 彼の瞳と声が、治癒と共に魂に触れた瞬間から、世界が静かに変わり始める。 幼馴染ヴィルの揺れる視線。 家族の温かな歓迎。 辺境伯領と学園という“日常の戦場”。 「……好き」 「これは恋だ。もう、モブではいたくない」 守られるだけの存在ではなく、選ばれる覚悟を決めたモブ令嬢と、 現実しか知らない騎士の、静かで激しい溺愛の始まり。 これは―― モブでいたはずの私が、ただひとりに溺愛されるまでの物語。 ※溺愛表現は後半からです。のんびり更新します。 ※作者の好みにより筋肉と気合い…ヤンデレ落ち掛けが踊りながらやって来ます。 ※これは恋愛ファンタジーです。ヒロインと違ってモブは本当に大変なんです。みんなアイナを応援してあげて下さい!!

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。