文字の大きさ
大
中
小
308 / 639
12章
468.日常
「うっほぉ~!これで昼は肉食い放題だぜ!」
アランさんが大量に押し寄せてくる魔物を片っ端から倒していく!
「馬鹿!アランさんこれじゃあ足るわけ無いだろ!」
ベイカーも負けじとアランさんの取りこぼしを倒して行く。
すると反対側から魔物が吹き飛ばされ宙に舞っていた…そのままアランさんとベイカーさんの方へと向かってきた…
「お、おい!ちょっと待てよ…」
「あれは…シルバだな!おい!止まれ!」
シルバはベイカー達を巻き込みながら魔物の群れの中を突進していた!
【ミヅキー!今日は鍋がいいなぁ!】
沢山の肉の前にシルバの目はギラギラに輝いている。
そんな光景をミヅキ達は安全な崖の上から眺めていた。
「あ…ベイカーさん達が吹っ飛ばされたな」
「あの人達連携ってもんが取れて無いよな」
デボットさんとレアルさんが隣に座りながらのんびりと感想を言っている。
「ミヅキ!鍋はこの大きさのでいいのか?」
ポルクスさんは慣れたもんで構わずに料理の準備を進めていた。
「あっーちょっと小さいかも…凄い食べそうな気がするからもう一つ同じ大きさの鍋用意しようかな」
私は収納から鍋を取り出す。
「ミヅキ様~コハクちゃんとお野菜採って来ましたよ」
コハクと何か食べらる野菜は無いかと周りを伺っていたイチカが戻ってきた。
「イチカとコハクご苦労さま!大変だった?」
「いいえ!コハクちゃんがすぐに食材がある場所を見つけてくれたから凄い楽でした!」
ありがとうとコハクの頭を撫でている。
【コハク偉いねぇ!ありがとう】
私も一緒に撫でていると…
【おーい!ミヅキここら辺にいた群れは全部倒したぞ】
下からシルバが声をかけてくる。
【あれ?アランさんとベイカーさんは?】
私が崖の下を覗き込むと大量に積まれた魔物の死体の上にシルバがひとり立っていた。
吹き飛ばされたベイカーさん達の姿がない。
【えっ?あいつらいたのか?】
シルバがキョロキョロと周りを確認するが近くに人影は無い。
【あいつらどっか行ったんだろ?それより肉を捌いてくれ!】
【えー?さっきまでそこにいたんだよ?】
まぁ二人なら大丈夫かとポルクスさんとデボットさんが魔物を捌きに下に向かう。
すると魔物の死体が動き出した…
「デボットさん!ポルクスさん!気をつけて!」
私が上から二人に声をかける!
【シルバ!まだ魔物が生きてるよ!二人を守ってあげて!】
【わかった!任せろ!肉追加だな!】
シルバが意気揚々と動き出した魔物目掛けて風魔法を放った!
ガキンッ!
風魔法が弾かれる音がする。
【なに…?】
シルバがいつもと違う雰囲気にデボットとポルクスの前に立って身構えていると
ズボッ!
死体の山から剣が飛び出した。
見覚えのある剣に…
「シルバ!それベイカーさんだよ!」
「えっベイカーさん?」
デボットさんがシルバの後ろから覗き込むと死体の山から剣と腕だけが生えていた。
「やばい!掘りだせ!」
急いでデボットとポルクスが周りの死体を退かして行くと…
「死ぬかと…思った…」
ベイカーが這い上がってきた…
「待てよ…って事はアランさんもこの下のどこかに?」
「どこにいるんだよ…」
デボットが為す術もなく立ち尽くすと…
「アランさーん!ご飯だよ!」
私が上から大声で叫ぶ!
「……!!」
ベイカーさんから少し離れた所で反応があった!
【シルバ!そこ掘って!】
シルバが仕方なさそうに後脚で死体の山を崩して行くと…
「め、飯はどこだ…!」
アランさんが死体の山から這い上がってきた。
「よかった、二人とも大丈夫そうだね」
私がホッとしていると
「無事じゃねぇよ!何してくれてんだシルバ!」
【知るか、なんで下になんか潜ってたんだ?】
シルバはツーンと横を向くとサッサと私の元に登ってきた。
【わっ!シルバ返り血が凄いよ~】
抱きつこうとしてシルバの汚れに気がつくと
【ああ…体当たりしてたからな】
シルバは水魔法で自分の体をさっぱりと洗うと風魔法で乾かしていく。
「ちょっと量が多そうだから私も手伝って来ますね」
大変そうな四人の手伝いに、レアルが下に降りていく。
「ベイカーさんにアランさん大丈夫ですか?」
死体の血などで泥だらけの二人に声をかける。
「最悪だ…もう絶対あの二人と狩りはやらないぞ」
ベイカーが自分の体を洗うと
「それはこっちのセリフだ!いや…シルバとやらなきゃ大丈夫なのか?」
「そうだな、あいつミヅキ以外は虫みたいに思ってるからな」
二人が頷きあっていると…
「シルバさんは結構私達には普通ですよね?」
レアルが二人から離れるとポルクスとデボットにコソッと聞く。
「多分あの二人にだけ当たりが強いんだよな…似たもの同士だからじゃないか?」
「そうだな、さっきも魔物が出たと思って俺達の事を庇ってくれていたからな」
「それはミヅキの手前仕方なくかもしれないですけどね」
レアルが苦笑する。
「「あぁ…」」
否定できない二人の声が被った。
その後は五人でひたすら魔物を捌いていく。
私は準備を終えてシルバと下に降りると
「ベイカーさん、アランさん大丈夫?」
散々な二人に声をかけた。
「ああどうにかな…それよりほら、ここのはもう持ってっていいぞ」
もう捌き終わっている肉を指さす。
「もうそれくらいでいいんじゃないの?」
まだ半分くらい残ってる魔物の死体の山を見つめると
「勿体ないだろ!全部持っていくぞ!」
アランさんがすごい速さで次から次に捌いていた。
捌くのをやめる気配のない二人を置いてもう捌き終わった肉を受け取った。
これでしばらくは肉には困らなそうだ。
【ミヅキ早く肉持って上に行こう。ここには魔物の血の匂いが溜まってる】
シルバが急かすので急いで収納にしまってシルバの背に乗った。
「ポルクスさん料理の準備するから手伝ってくれる?」
一緒に捌いてたポルクスさんに声をかけると
「俺達も1回上がるか?」
レアルさんとデボットさんも捌いた肉を持って一緒に崖の上に戻ってきた。
三人も汚れていたので魔法で綺麗にしてあげるとみんなで料理の下ごしらえをする。
「野菜は適当な大きさに切っといて。まずは調味料を入れた出し汁にお肉を入れて火にかけて煮立ったら野菜を入れていってね」
ポルクスさん達に野菜と肉を切ってもらうのを頼むと私は肉を風魔法でミンチにする。
イチカ達が採って来てくれた野菜の中にネギを見つけてみじん切りにしてミンチに入れる。
塩コショウして酒とかたくり粉を入れて混ぜて団子状にすると煮立って鍋に入れていく。
お肉に火が通って野菜がくたっとなるといい具合に食べ頃になる。
料理も出来たのでベイカーさん達を呼ぼうと崖の下に声をかけた。
アランさんが大量に押し寄せてくる魔物を片っ端から倒していく!
「馬鹿!アランさんこれじゃあ足るわけ無いだろ!」
ベイカーも負けじとアランさんの取りこぼしを倒して行く。
すると反対側から魔物が吹き飛ばされ宙に舞っていた…そのままアランさんとベイカーさんの方へと向かってきた…
「お、おい!ちょっと待てよ…」
「あれは…シルバだな!おい!止まれ!」
シルバはベイカー達を巻き込みながら魔物の群れの中を突進していた!
【ミヅキー!今日は鍋がいいなぁ!】
沢山の肉の前にシルバの目はギラギラに輝いている。
そんな光景をミヅキ達は安全な崖の上から眺めていた。
「あ…ベイカーさん達が吹っ飛ばされたな」
「あの人達連携ってもんが取れて無いよな」
デボットさんとレアルさんが隣に座りながらのんびりと感想を言っている。
「ミヅキ!鍋はこの大きさのでいいのか?」
ポルクスさんは慣れたもんで構わずに料理の準備を進めていた。
「あっーちょっと小さいかも…凄い食べそうな気がするからもう一つ同じ大きさの鍋用意しようかな」
私は収納から鍋を取り出す。
「ミヅキ様~コハクちゃんとお野菜採って来ましたよ」
コハクと何か食べらる野菜は無いかと周りを伺っていたイチカが戻ってきた。
「イチカとコハクご苦労さま!大変だった?」
「いいえ!コハクちゃんがすぐに食材がある場所を見つけてくれたから凄い楽でした!」
ありがとうとコハクの頭を撫でている。
【コハク偉いねぇ!ありがとう】
私も一緒に撫でていると…
【おーい!ミヅキここら辺にいた群れは全部倒したぞ】
下からシルバが声をかけてくる。
【あれ?アランさんとベイカーさんは?】
私が崖の下を覗き込むと大量に積まれた魔物の死体の上にシルバがひとり立っていた。
吹き飛ばされたベイカーさん達の姿がない。
【えっ?あいつらいたのか?】
シルバがキョロキョロと周りを確認するが近くに人影は無い。
【あいつらどっか行ったんだろ?それより肉を捌いてくれ!】
【えー?さっきまでそこにいたんだよ?】
まぁ二人なら大丈夫かとポルクスさんとデボットさんが魔物を捌きに下に向かう。
すると魔物の死体が動き出した…
「デボットさん!ポルクスさん!気をつけて!」
私が上から二人に声をかける!
【シルバ!まだ魔物が生きてるよ!二人を守ってあげて!】
【わかった!任せろ!肉追加だな!】
シルバが意気揚々と動き出した魔物目掛けて風魔法を放った!
ガキンッ!
風魔法が弾かれる音がする。
【なに…?】
シルバがいつもと違う雰囲気にデボットとポルクスの前に立って身構えていると
ズボッ!
死体の山から剣が飛び出した。
見覚えのある剣に…
「シルバ!それベイカーさんだよ!」
「えっベイカーさん?」
デボットさんがシルバの後ろから覗き込むと死体の山から剣と腕だけが生えていた。
「やばい!掘りだせ!」
急いでデボットとポルクスが周りの死体を退かして行くと…
「死ぬかと…思った…」
ベイカーが這い上がってきた…
「待てよ…って事はアランさんもこの下のどこかに?」
「どこにいるんだよ…」
デボットが為す術もなく立ち尽くすと…
「アランさーん!ご飯だよ!」
私が上から大声で叫ぶ!
「……!!」
ベイカーさんから少し離れた所で反応があった!
【シルバ!そこ掘って!】
シルバが仕方なさそうに後脚で死体の山を崩して行くと…
「め、飯はどこだ…!」
アランさんが死体の山から這い上がってきた。
「よかった、二人とも大丈夫そうだね」
私がホッとしていると
「無事じゃねぇよ!何してくれてんだシルバ!」
【知るか、なんで下になんか潜ってたんだ?】
シルバはツーンと横を向くとサッサと私の元に登ってきた。
【わっ!シルバ返り血が凄いよ~】
抱きつこうとしてシルバの汚れに気がつくと
【ああ…体当たりしてたからな】
シルバは水魔法で自分の体をさっぱりと洗うと風魔法で乾かしていく。
「ちょっと量が多そうだから私も手伝って来ますね」
大変そうな四人の手伝いに、レアルが下に降りていく。
「ベイカーさんにアランさん大丈夫ですか?」
死体の血などで泥だらけの二人に声をかける。
「最悪だ…もう絶対あの二人と狩りはやらないぞ」
ベイカーが自分の体を洗うと
「それはこっちのセリフだ!いや…シルバとやらなきゃ大丈夫なのか?」
「そうだな、あいつミヅキ以外は虫みたいに思ってるからな」
二人が頷きあっていると…
「シルバさんは結構私達には普通ですよね?」
レアルが二人から離れるとポルクスとデボットにコソッと聞く。
「多分あの二人にだけ当たりが強いんだよな…似たもの同士だからじゃないか?」
「そうだな、さっきも魔物が出たと思って俺達の事を庇ってくれていたからな」
「それはミヅキの手前仕方なくかもしれないですけどね」
レアルが苦笑する。
「「あぁ…」」
否定できない二人の声が被った。
その後は五人でひたすら魔物を捌いていく。
私は準備を終えてシルバと下に降りると
「ベイカーさん、アランさん大丈夫?」
散々な二人に声をかけた。
「ああどうにかな…それよりほら、ここのはもう持ってっていいぞ」
もう捌き終わっている肉を指さす。
「もうそれくらいでいいんじゃないの?」
まだ半分くらい残ってる魔物の死体の山を見つめると
「勿体ないだろ!全部持っていくぞ!」
アランさんがすごい速さで次から次に捌いていた。
捌くのをやめる気配のない二人を置いてもう捌き終わった肉を受け取った。
これでしばらくは肉には困らなそうだ。
【ミヅキ早く肉持って上に行こう。ここには魔物の血の匂いが溜まってる】
シルバが急かすので急いで収納にしまってシルバの背に乗った。
「ポルクスさん料理の準備するから手伝ってくれる?」
一緒に捌いてたポルクスさんに声をかけると
「俺達も1回上がるか?」
レアルさんとデボットさんも捌いた肉を持って一緒に崖の上に戻ってきた。
三人も汚れていたので魔法で綺麗にしてあげるとみんなで料理の下ごしらえをする。
「野菜は適当な大きさに切っといて。まずは調味料を入れた出し汁にお肉を入れて火にかけて煮立ったら野菜を入れていってね」
ポルクスさん達に野菜と肉を切ってもらうのを頼むと私は肉を風魔法でミンチにする。
イチカ達が採って来てくれた野菜の中にネギを見つけてみじん切りにしてミンチに入れる。
塩コショウして酒とかたくり粉を入れて混ぜて団子状にすると煮立って鍋に入れていく。
お肉に火が通って野菜がくたっとなるといい具合に食べ頃になる。
料理も出来たのでベイカーさん達を呼ぼうと崖の下に声をかけた。
感想 6,830
あなたにおすすめの小説
過保護すぎる家族に囲まれて育ったら、外の世界が危険すぎました 〜冷酷公爵の父と最強兄たちに溺愛される日々〜
由香過保護な父と兄たちに囲まれて育った少女。
初めての外は危険だらけ——のはずが、全部“秒で解決”。
溺愛×コメディ×ほんのり成長の、ほっこり家族物語。
一夜の過ちで懐妊したら、幼なじみの冷酷皇帝に溺愛されました
由香没落貴族の娘・柳月鈴は、宮廷で医官見習いとして働いていた。
ある夜、皇帝即位の宴で酒に酔い、幼なじみだった皇帝・李景珩と再会する。
遠い存在になったはずの彼。
けれど、その夜をきっかけに月鈴の運命は大きく動き出す。
冷酷と恐れられる皇帝が、なぜか彼女だけには甘すぎて――。
私の作るおにぎりが、騎士団の士気を異常に上げています(犯人は副団長)
星乃和花おにぎりを配っただけで、騎士団の士気が異常値になりました。
団長は警戒、監察部は呪術検査、国まで動きかけるのに――副団長だけが平然と断言。
副団長「彼女のご飯は軍事物資です」
私「えっ重い」
胃袋で落ちた策略家副団長の“最適化溺愛”に巻き込まれ、気づけば専属補給係(=婚約)寸前!?
ほのぼの爆笑&甘々の騎士団ラブコメです。
(完結済ー本編16話+後日談6話)
【完結】悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
本編完結済です。
もっちもっち感謝祭で、リクエストいただいたお話を更新しています。
皆さまの応援のおかげで『もふもふ獣人に転生したら、最愛の推しに溺愛されています』書籍化、心から、ありがとうございます!
皆の動画をつくりました!
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
表紙や動画にAIを使っていますが、小説にはAIを使っておりません
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
一妻多夫の獣人世界でマッチングアプリします♡
具なっしー前世の記憶を持つソフィアは、綿菓子のような虹色の髪を持つオコジョ獣人の令嬢。
この世界では男女比が極端に偏っており、女性が複数の夫を持つ「一妻多夫制」が当たり前。でも、前世日本人だったソフィアには、一人の人を愛する感覚しかなくて……。
そんな私に、20人の父様たちは「施設(強制繁殖システム)送り」を避けるため、マッチングアプリを始めさせた。
最初は戸惑いながらも、出会った男性たちはみんな魅力的で、優しくて、一途で――。
■ 大人の余裕とちょっと意地悪な研究者
■ 不器用だけど一途な騎士
■ ぶっきらぼうだけど優しい元義賊
■ 完璧主義だけど私にだけ甘えん坊な商人
■ 超ピュアなジムインストラクター
■ コミュ力高めで超甘々なパティシエ
■ 私に一生懸命な天才年下魔法学者
気づけば7人全員と婚約していた!?
「私達はきっと良い家族になれます!」
これは、一人の少女と七人(…)の婚約者たちが、愛と絆を育んでいく、ちょっと甘くて笑える逆ハーレム・ラブコメディ。
という異世界×獣人×一妻多夫×マッチングアプリの、設定盛りだくさんな話。超ご都合主義なので苦手な人は注意!
※表紙はAIです
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。