ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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12章

485.襲来

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ズンッ!

それは夜遅く…みんなが寝静まった時に大地に響き渡った…

シルバが飛び起きると私の上に覆い被さった。

「な、なんだ!?」

ベイカーさんとアランさんも飛び起きると剣を瞬時に抜いて外へと飛び出して行く!

「ミヅキ!お前はそこにいろよ!」

「わ、わかった…ベイカーさん!」

思わず呼び止めると

「なんだ?」

「気をつけてね」

「ああ、デボット、レアル!ミヅキを頼むぞ」

ベイカーさんは軽く笑って出ていってしまった…

しかしなんだか嫌な予感が拭えない。

しばらく待っていると、音が止む。

「音が止んだよ…もう大丈夫かな?」

デボットさん達を見ると

「いや、まだベイカーさん達が戻ってないからやめておこう」

「なんで帰ってこないんだろ…」

私は不安な気持ちになっていると

ドンッ!

何かが叩きつけられる音がする!

「な、なに!?」

【ミヅキ…ヤバいのが来たみたいだ】

シルバがスクッと立ち上がると

【乗れ】

私に背中に乗れとかがみ込む。

急いでシルバの背中に乗り込むと

「ミヅキ!何してるんだ!?」

デボットさんが止めようとシルバの前に両手を広げ行く手を塞ぐように立つと

【ミヅキ、こいつを退かせ。あれはミヅキが行かないと止まらない】

シルバの言葉をデボットさんに伝えると

「大丈夫!シルバが私を危険なところに連れていくわけないでしょ」

安心させるように心配するみんなに笑いかけた。

「絶対だな!シルバ本当にミヅキは大丈夫なんだな」

【当たり前だろ。ミヅキには怪我ひとつさせない】

シルバがデボットさんを睨みながらフンと鼻で笑う。

その態度に渋々道を開けてくれた。

【行くぞ】

シルバが外に飛び出すと、プルシアやシンク達が後に続く。

【なんかすごいピリピリ怒ってるね…】

シンクが飛ぶのをやめて私の肩に止まっていると

【怒ってる?誰が?】

【あれだ】

プルシアが言うと村から少し離れた山を見つめる。

私もその先を見ると山の山頂には渦巻く雷雲がゴロゴロと不機嫌そうに鳴り響いている。

【な、何あれ…】

【雷だな…】

雷と聞いてミヅキは一人の顔を思い出す…

【ま、まさかあれって】

【そのまさかだ】

シルバが頷くと

【えっ?なんで?だって明日には行く予定なのに…なんでこっちに来てるの?】

【それはわからんが何やら怒ってるのは確かだな…】

【ど、どうしよう…あっ!ベイカーさんとアランさんは?】

私が思い出したように聞くと…

【あっちょうど来たよ】

シンクが言うと、こちらに向かって何かがすごい速さで木々をなぎ倒しながら飛んできた!

ドッゴッ!!

シルバがサッと避けると後ろの大木にそれはめり込んだ!

「まさか!今のベイカーさん?」

チラッと見えた人影にシルバから飛び降りると破壊された大木へと駆け寄る!

「ベイカーさん!」

「うっ…ミ、ミヅキ?なんでここに…」

ベイカーさんが頭から血を流しうっすらと目を開くと目の前にいた私に気がついた。

「大丈夫?今、回復魔法を!」

急いでベイカーさんを回復させると…

「た、助かった…」

フーと息を吐くが完全には回復できない。

「ベイカーさん、もう少し回復しないと…」

私がまた回復魔法をかけようとするがベイカーさんが腕を掴んで止める。

「もう大丈夫だ、少しすれば治る」

よろっと立ち上がると

「ベイカーさん、もしかしてあの雷雲…」

私がゴクッとベイカーさんを見ると

「ああ…セバスさんが来た…」

やっぱり…

「なんか怒ってるの?」

「なんでか知らないが凄い怒ってるんだ…結婚式の事をなんで知らせなかったとか何処のどいつが相手なんだって…」

「知らせる?相手…もしかして結婚式の事を何処かで聞いたのかな?」

「でもポルクスとイチカだぞ…セバスさん呼んでもなぁ…」

「と、とりあえず謝ろう!怖いから!アランさんは?」

「今必死にセバスさんと戦ってる…と思う」

山頂で響く何かを撃ち合う音に体が震えるがグッと気合いを入れると

「よし!行こう!」

私はシルバ達とベイカーさんを支えながらセバスさんの元に向かった!



少し遡り…ミヅキ達がポルクス達の結婚式を行っていた頃…空に眩い光が国中に広がっていた時…

「なんですか…あの光は…」

「わからんが…なんだか懐かしい温かい光だ」

セバスさんとギルマスも騒ぎに外に飛び出しあの光を目撃していた。

「天からの光…まさか!」

セバスさんはキョロキョロと周りを見ると…昨日自分から逃げ出した冒険者を見つける!

冒険者達も天からの光をぼうっと眺めていた…

「君!昨日何かを隠していましたよね?何があったか正直に話しなさい!」

ぐっと肩を掴むと

「えっ?セ、セバスさん!?」

冒険者が驚いて声をあげると…ヤバいと数名の冒険者達が立ち去ろうと背中を向ける!

「そこと、そこと、そこ。動くな」

セバスは背中を向けた冒険者達の前に雷を落とす。

「次に動けば体に当てる。その他にも隠している者が居れば正直に名乗り出なさい…今正直に言えばそれほど酷い目には合わないでしょう」

セバスがにっこりと笑いかけると

「は、はい…」

数名の冒険者達が手を挙げた…

セバスさんはそいつらを連れてギルドの外にある訓練場へと向かうと

「では正直にこれまで起きたことを話しなさい」

セバスさんが声をかけると恐る恐る一人の男が喋り出す。

「ま、まずは私が門番をしている時にシルバーウルフに乗った子供を見ました…あと小さなドラゴンも…」

「シルバーウルフ!子供!まさかミヅキさんが?」

「い、いえ…ミヅキ…さんは私は会ったことはありませんがその時いた子供は金髪の男の子でした」

「金髪…コハクさんか?それに小さなドラゴンならプルシアさんの可能性が…」

セバスさんは顎に手を当て思考すると先を話せと冒険者達に指示を出す。

「それを聞いてミヅキちゃんと面識のある俺が確認に行きましたがそこにはもう誰も居なくて…町を探しましたがシルバーウルフを見たと言う人もいませんでした…」

「なので見間違えかこの町には入らなかったのかと思い…セバスさんも今はミヅキちゃんの話題に敏感なので変に期待させない方がいいと…報告を怠りました…」

すみません!と冒険者達が頭を下げる。

「そうですか…」

自分の態度が彼らの行動の抑制になっていた事もあり冒険者達をあまり責められずにいると…

「もしミヅキさんならギルドに寄ったでしょう…ですので違ったのかもしれませんね」

自分に言い聞かせるように言う。

でも…シルバーウルフにドラゴン…彼らの可能性が高いが私に会わずに…

セバスさんが黙り込む。

あと行くとしたら…

「ドラゴン亭…」

セバスさんが呟くと…

「ドラゴン亭なら今はお休みです。ネイトがみんなで出かけるって言ってました…」

冒険者の一人がネイトに会った時のことを思い出す。

そして次の言葉にセバスさんの顔色が変わった…
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