ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

文字の大きさ
362 / 675
12章

486.誤解

しおりを挟む
「確か…誰かが結婚するからそれに行くとか何とか…」

「結婚…?」

いやまさか…まだミヅキさんは子供ですからそれは無い!

セバスは自分の考えを違うと払拭するように首を振る。

「ルンバさんとリリアンさんが面倒見ていた子の結婚式だって言ってなかったか?」

「そうなのか?」

「なんか店で飯食ってた人が言ってたぞ。だからすぐに店を閉めて向かったって…」

「子供…」

セバスは先程の天から注がれた祝福のような光を思い出す…

「あれは天からの祝福?そんな祝福を送られそうな子と言えば…」

セバスには一人しか思い浮かばなかった…

「はっ?ミヅキが?いやまさか!」

思わず口に出ると冒険者達が顔を引き攣らせて後ずさる…

「セ、セバスさん?」

冒険者達が恐る恐る声をかけると…

「すみません…私は今からあの光の調査に向かいます…ギルマスにそのようにお伝えいただけますか…」

冒険者達は黙ってコクコクと頷くと一目散にギルマスの元に向かう…そこにはセバス一人が立っていた…

セバスは一人光の差した方向へ向かいだした!

走っていると…この方向はポルクスさんの村?

ますますミヅキ達が近くにいる予感に胸がザワつく…

いや…ミヅキさんに限って結婚など…まだ子供ですし…ベイカーさんが許さないはず、しかも私に知らせないなど…

自分に言い聞かせるようにミヅキの事を思い出す。

あの子供らしからぬ言動…人を魅了する笑顔…考えれば考えるほど嫌な予感がする。

日が落ちる中森の中を走っているとひっきりなしに魔物が襲ってくる。

溢れ出る魔力を抑えられずにいて、それに反応するように魔物達が集まって来ていた。

「先を急いでいる時に限って…」

セバスはイライラしながら魔物達を殲滅していく…セバスが通ったところには魔物の死体の道ができていた…

ポルクスの村が近づくと、待ち構えていた魔物達が一気に押し寄せてきた!

「糞共が!!」

セバスは荒々しく特大の雷魔法を落とした…

ズンッ!

体の真に響く振動がおきる…そこには動くものは何も無い。

セバスは構うことなく先を急いだ…

しばらく行くと…

「セバス!やっぱりお前か!」

聞いた事のある呼び止める声にセバスがやっと足を止めた。

「なんでお前がここに居る…」

セバスは剣を構えるアランを睨みつけた。

「その前にそのダダ漏れの殺気を消せ!」

アランが少しづつ近づいてくるセバスを制止させようと手を前に出す。

「セ、セバスさん落ち着いてくれ!」

ベイカーもアランの斜め後ろから声をかける。

「ベイカーさん?って事はやはりミヅキさんが近くに?」

「あっ…そ、そうですけど…」

ベイカーはキッ睨まれ思わず目を逸らした…

セバスは構わず話を進める。

「では…結婚すると言う噂は…」

「なんでそれを!?」

ベイカーとアランがセバスがポルクスの結婚式の事を知っていた事に驚く!

「やはり…本当なのですか?」

セバスの顔が一瞬寂しそうに曇る。

まさか…本当だとは…

「あなたはそれを許したのですか?」

「許すも何も…本人達が好きあっているんだ。俺達が口を出すことじゃないし…」

「しかし…まだ幼い子に…」

なかなか納得出来ずに顔を顰めると

「そうか?そんなに幼いとは思わんが?」

アランが口を挟むと…

「お前は喋るな!」

セバスはアランの目の前に雷を落とす!

「と言うかお前はなんでここにいるんだ?まさかお前は呼ばれたのか?」

アランが結婚式にいた事と自分が呼ばれなかったことにどうしても納得出来なかった。

「あっぶねぇな!俺は部隊兵を辞めて来たから一緒にいただけだよ!」

「辞めた?」

セバスの顔が驚きで固まる…

「あっ…やば…咄嗟に言っちまった…」

アランはベイカーの方を振り返ると

「いや、知らないからな!俺を巻き込むな!」

ベイカーは嫌な予感に思わず後ずさりする。

セバスはフーっと息を大きく吐くと気持ちを落ち着かせる…

「まぁいい…いや良くはないがとりあえずはミヅキさんの方からだ…」

セバスは下がったベイカーに視線を戻すと

「それで?ミヅキさんは幸せなんですよね」

「へっ?ミ、ミヅキ?」

「結婚をしてです!いや…婚約か?」

セバスの言葉にベイカーは何やら噛み合わない気持ち悪さを感じる…

「ま、まぁミヅキは楽しそうだったよ…自分で張り切って準備してたからな」

「そうですか…まぁあの祝福を見ればそうなのでしょう」

「セバスさんも見たあのか……」

「当たり前でしょう!国中の人が見たと思っておいた方がいい…なんであんな事をさせたんだ!」

「いや…あれはミヅキが勝手に…」

「ミヅキさんのやる事いつも突然でしょうが!それを見て止めるのがベイカーさんの役目では?」

「返す言葉もない…」

ベイカーが不甲斐ない自分に顔を下に向ける。

「まぁまぁ、ミヅキのやらかしはいつもの事だろ?それにあれを見てたヤツは沢山いても誰がやったのかはわかんねぇだろ?村の奴らには口止めしたし大丈夫だろ」

アランが軽く言うと

「ミヅキにあんな格好させたのが良くなかったのかもなぁ!」

あははと笑い出す。

「あんな格好…?」

花嫁姿を想像してしまう…見たいような…見たくないような気持ちに揺れ動いていると

「後で見せてもらえよ!」

なんでもない事のようにあっけらかんとアランに言われてセバスの抑えていた気持ちがプツンと切れた…

「お前はその場で見たからいいよな!その姿を後から見せられる気持ちなんぞわからんだろう!」

セバスは鞭を取り出すと思いをアランにぶつける!

「な、なんなんだよ!」

アランは既の所でセバスの鞭を避けると…

「それに辞めたってどういう事だ!お前を王宮の部隊兵に入れるのにどんなに俺が苦労したと思っているんだ!」

「べ、別にそれは今いいだろうが!」

セバスの攻撃にアランも剣で応戦する!

「ちょ、ちょっと二人とも落ち着いて…」

ベイカーが止めようとすると

「来ればあなたにも攻撃がいきますよ」

ベイカーの方をチラッと向くと何かが飛んできた!

「えっ!」

ベイカーは咄嗟に剣で攻撃を受けるが勢いのまま後ろへとぶっ飛ばされた…

見るとセバスさんの上に巨大な雷雲が広がっている…どうやらそこから雷が落ちて来たようだ。

「これは近くに来るものを攻撃しますから気をつけて下さいね」

セバスがにっこりと笑うと

「うわっ…あいつキレてるぞ…」

アランが嫌そうに顔を歪めた。

「な、なんであんなにキレてるんですか?そんなに怒る事だったか?」

ベイカーがアランさんに聞くと

「まぁ、俺が辞めた事を怒るとは思っていたが…こんなにとはなぁ…」

アランがため息をつく…

「アランさん…部隊兵に入るのにそんなにセバスさんに迷惑かけたんですか?」

ベイカーがアランを見ると…アランは何も言わずにニヤッと笑った…

(ありゃ…絶対言えない事したんだな…)

ベイカーは聞かない方がいいと判断した。

しおりを挟む
感想 6,829

あなたにおすすめの小説

転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!

饕餮
ファンタジー
  書籍化決定!   2024/08/中旬ごろの出荷となります!   Web版と書籍版では一部の設定を追加しました! 今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。 救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。 一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。 そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。 だが。 「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」 森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。 ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。 ★主人公は口が悪いです。 ★不定期更新です。 ★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。

転生幼女はお願いしたい~100万年に1人と言われた力で自由気ままな異世界ライフ~

土偶の友
ファンタジー
 サクヤは目が覚めると森の中にいた。  しかも隣にはもふもふで真っ白な小さい虎。  虎……? と思ってなでていると、懐かれて一緒に行動をすることに。  歩いていると、新しいもふもふのフェンリルが現れ、フェンリルも助けることになった。  それからは困っている人を助けたり、もふもふしたりのんびりと生きる。 9/28~10/6 までHOTランキング1位! 5/22に2巻が発売します! それに伴い、24章まで取り下げになるので、よろしく願いします。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

収容所生まれの転生幼女は、囚人達と楽しく暮らしたい

三園 七詩
ファンタジー
旧題:収容所生まれの転生幼女は囚人達に溺愛されてますので幸せです 無実の罪で幽閉されたメアリーから生まれた子供は不幸な生い立ちにも関わらず囚人達に溺愛されて幸せに過ごしていた…そんなある時ふとした拍子に前世の記憶を思い出す! 無実の罪で不幸な最後を迎えた母の為!優しくしてくれた囚人達の為に自分頑張ります!

私の家族はハイスペックです! 落ちこぼれ転生末姫ですが溺愛されつつ世界救っちゃいます!

りーさん
ファンタジー
 ある日、突然生まれ変わっていた。理由はわからないけど、私は末っ子のお姫さまになったらしい。 でも、このお姫さま、なんか放置気味!?と思っていたら、お兄さんやお姉さん、お父さんやお母さんのスペックが高すぎるのが原因みたい。 こうなったら、こうなったでがんばる!放置されてるんなら、なにしてもいいよね! のんびりマイペースをモットーに、私は好きに生きようと思ったんだけど、実は私は、重要な使命で転生していて、それを遂行するために神器までもらってしまいました!でも、私は私で楽しく暮らしたいと思います!

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

幼子は最強のテイマーだと気付いていません!

akechi
ファンタジー
彼女はユリア、三歳。 森の奥深くに佇む一軒の家で三人家族が住んでいました。ユリアの楽しみは森の動物達と遊ぶこと。 だが其がそもそも規格外だった。 この森は冒険者も決して入らない古(いにしえ)の森と呼ばれている。そしてユリアが可愛い動物と呼ぶのはSS級のとんでもない魔物達だった。 「みんなーあしょぼー!」 これは幼女が繰り広げるドタバタで規格外な日常生活である。

無名の三流テイマーは王都のはずれでのんびり暮らす~でも、国家の要職に就く弟子たちがなぜか頼ってきます~

鈴木竜一
ファンタジー
※本作の書籍化が決定いたしました!  詳細は近況ボードに載せていきます! 「もうおまえたちに教えることは何もない――いや、マジで!」 特にこれといった功績を挙げず、ダラダラと冒険者生活を続けてきた無名冒険者兼テイマーのバーツ。今日も危険とは無縁の安全な採集クエストをこなして飯代を稼げたことを喜ぶ彼の前に、自分を「師匠」と呼ぶ若い女性・ノエリ―が現れる。弟子をとった記憶のないバーツだったが、十年ほど前に当時惚れていた女性にいいところを見せようと、彼女が運営する施設の子どもたちにテイマーとしての心得を説いたことを思い出す。ノエリ―はその時にいた子どものひとりだったのだ。彼女曰く、師匠であるバーツの教えを守って修行を続けた結果、あの時の弟子たちはみんな国にとって欠かせない重要な役職に就いて繁栄に貢献しているという。すべては師匠であるバーツのおかげだと信じるノエリ―は、彼に王都へと移り住んでもらい、その教えを広めてほしいとお願いに来たのだ。 しかし、自身をただのしがない無名の三流冒険者だと思っているバーツは、そんな指導力はないと語る――が、そう思っているのは本人のみで、実はバーツはテイマーとしてだけでなく、【育成者】としてもとんでもない資質を持っていた。 バーツはノエリ―に押し切られる形で王都へと出向くことになるのだが、そこで立派に成長した弟子たちと再会。さらに、かつてテイムしていたが、諸事情で契約を解除した魔獣たちも、いつかバーツに再会することを夢見て自主的に鍛錬を続けており、気がつけばSランクを越える神獣へと進化していて―― こうして、無名のテイマー・バーツは慕ってくれる可愛い弟子や懐いている神獣たちとともにさまざまな国家絡みのトラブルを解決していき、気づけば国家の重要ポストの候補にまで名を連ねるが、当人は「勘弁してくれ」と困惑気味。そんなバーツは今日も王都のはずれにある運河のほとりに建てられた小屋を拠点に畑をしたり釣りをしたり、今日ものんびり暮らしつつ、弟子たちからの依頼をこなすのだった。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。