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12章
491.信者
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ミヅキを抱っこしながらギルマスがギルドに向かおうとすると
「お、おい、じじい!せっかく帰ってきた実の息子にその態度はないだろ!」
ギルマスはアランに冷たい視線を送ると…
「お前が来るのはわかっとった。王都から知らせが来ていたからな」
「えっ…」
「ギルとアルフから手紙が来たわ!全くせっかくお前みたいなのを雇ってくれていたのに…アランお前爵位をもらって貴族になるのが嫌で辞めたんだろ」
「げっ!そこまで聞いてるのかよ!」
それは初耳だ!
ミヅキはアランさんを見ると気まずそうに目を逸らした…
「アランさん、そんな理由で部隊長辞めちゃったの?」
「まぁ他にも色々とな…俺にはそういう硬っ苦しい肩書きは合わないんだよ。やれパーティーだやれ嫁を取れだ…本当にうんざりだ…でもまぁ家族は出来たけどな」
チラッとアランを見るとニヤニヤと笑っている。
ディムロスじいちゃんは怪訝な顔をしてアランさんを見ると
「家族ができたってのはどういう事だ?」
食いついた!とばかりにアランが笑うと
「じじいも見ただろ?数日前の光を…」
「ああ、セバスが調査しに行ったやつだな。今からその報告を聞くんだろうが」
「あれな、実はミヅキが婚約したから天から祝福があったらしい…」
「なんじゃと…」
ギルマスが驚いて抱いている私を見つめると…ちょっと罪悪感が…
「は、は…」
笑って目を逸らしてしまう。
アランはそんな親の戸惑いにお構い無しにペラペラと嘘をつく…
「あのミヅキが助けたリュカって坊主がいただろ?そいつが婚約者なんだよ。それでミヅキにも婚約するなら正式に親をってことになってなぁ…俺が選ばれたんだ!」
「はっ?」
ギルマスが何言ってんだこいつはとアランと私を見ると
「本当かミヅキ?」
じいちゃんに驚いた顔で聞かれてやっぱり嘘をつかなければ良かったと後悔する…なんて答えようかと迷っているとアランさんが私をじいちゃんから取り上げると
「って事で正式に俺の子供になったから、ほら待望の孫だぞ!」
アランさんが私をギュッと抱きしめて頬を擦り合わせて頬擦りすると
バシッ!
セバスさんがアランさんの頭を叩いた!
「いい加減にしなさい!ミヅキさんが嫌がっているでしょうが!」
今度はセバスさんがアランからミヅキを取り上げると…
「ギルマス、わかってるとは思いますがあれはポルクスさんとイチカさんの結婚式にミヅキさんが司祭として祝福した為におきた現象でした」
「そ、そうなのか…じゃあアランの言ってることは…」
「全部デタラメです」
「あっ!セバス!ノリが悪ぃな!じじいも少し信じてたのに!」
ディムロスを見るとホッとしたようなガッカリとしたような複雑な表情をしている…ミヅキはセバスさんに下ろしてもらい足元に行くと…
「じいちゃん…騙してごめんね」
心配そうに見上げると
「いや、ミヅキが婚約なんてどうしてくれようかと思ったが…孫になるってのは魅力的だなぁ…」
残念そうに笑いかけられる。
「じいちゃん…アランさんが親じゃなくてもじいちゃんの事本当のおじいちゃんだと思ってるよ」
「ミヅキ…!」
じいちゃんはみるみる顔が明るくなると
「もうそいつは捨ててミヅキを孫として引き取ろう!」
じいちゃんは力強く私を抱きしめた。
「じいちゃん…アランさんの事捨てないであげて」
ミヅキが苦笑すると
「あんな親不孝者なんて居なくていいんじゃ、ほらミヅキこんな所で立ち話もなんだギルドに行こう。みんなもこい」
ギルマスがセバスさん達に声をかけると
「あーそこのお前は来なくていいからな。あとお前の家も部屋もないから泊まるところは自分で探せ」
アランさんにこっちに来るなと追っ払う。
「お、おいじじい、息子の可愛い冗談だろうが!本気にするなよ」
「誰だお前はもう私には息子はおらん、いるのは可愛い孫だけだ」
ギルマスはギャーギャー喚くアランを無視してさっさとギルドに向かって行った…
「じいちゃん…アランさん許してあげて…私も嘘ついたの謝るから…」
「いやいくら可愛いミヅキの頼みでもあいつは駄目だ!ミヅキのそばに置いといたら教育上よくない!なんだってあんなに馬鹿に育ったのか…親の顔が見てみたいわ!」
ブツブツとご立腹のようだ…
こんなに怒るとは思ってなくてじいちゃんの腕の中でアワアワとしていると…
「ミヅキさん気にしなくていいですよ。この二人はいつもの事ですから」
「えっ…いつもの事?」
「はい。アランが帰ってくれば必ず一回は喧嘩してますからね。二、三日すれば何事もなかったかのようになってますから…」
セバスさんの言葉に私はホッとするとお互い怒っているじいちゃんとアランさんを見つめる。
この二人に取ってこれは親子のコミュニケーションなのかもしれない、そう思うとじゃれついてる仲のいい親子に見えて思わず笑ってしまった。
「じいちゃんとアランさん仲良いんだね…良かった」
クスッと笑うと
「「仲良くなんてないわ」」
二人の言葉が被る。
やっぱり息ぴったり!
ミヅキは安心してじいちゃんに抱きついた!
ギルドにつくとサウス国で別れてからの事を聞かれる…
私はムサシさんの里でレムを見つけた事やコハクと幻影を使ったこと、帰ってから学校を作ったことを身振り手振りで話していると時折ベイカーさんやデボットさん達が口を挟んでくる。
その度にセバスさんやじいちゃんがピリつくのは勘弁して欲しい…
「ふーん…それでその闇ギルドは徹底的に潰したんでしょうね…」
セバスがベイカーを睨むと
「ちゃんとサウス国にミヅキが報告したよ。そのあとは国の方で処分してくれたらしい」
「商会は?」
「そっちも取り潰しだ」
「えっ…」
初耳にデボットさん達を見ると
「サウス国からウエスト国に書面が来たらしい」
レアルさんも頷く…どうやら知らないのは私だけみたいだ
「そうなんだ…」
「まぁならいいでしょう…それとその学校の馬鹿な教師と言うのはどうなっていますか?」
「式をぶち壊そうとしたやつは男しか居ない島に送られたらしい…女は資産を半分取り上げと王都に立ち入り禁止になったそうだ」
「えっ!それも初耳!」
なんだか私が知らないところできっちりと処分されていた…衝撃の事実…
「ミヅキに変に説明すると別にいいよーとか言うからな!ちゃんと国が処罰してるんだ」
「どのみちミヅキ達に手を出したら王都にはいれないからな…却って出れたのはよかったんじゃないか?」
アランさんが言うと
「なんで王都にいれないの?」
「そりゃミヅキ信者が結構いるからな、そいつらに目をつけられたら王都では暮らして行けねぇよ」
「信者!そんなのいないよ!」
「いるだろ?イチカやリクやマルコさんやらドラゴン亭の奴らとか…」
「ん?そりゃ仲はいいけどそんな少人数に嫌われても大丈夫でしょ?」
「あのな…あいつらはあいつらで個々に人気なんだぞ。里に住んでるガキ共だって街に行きゃ知り合いも増えたしな。ライラとかサラなんて街を歩けば花とか貰ってるぞ」
し、知らなかった…
確かにみんな可愛い、私が男でも惚れる!
「でもなんでそれが私の信者になるの?」
「あいつらがミヅキを一番に考えてるからだろうが…告白されてもミヅキ様が一番ですからなんて断ってんだぞ」
まじ…
私はベイカーさん達を見ると…ウンウンと頷かれる。
「一度ミヅキの事を悪く言ったヤツらがこっぴどく仕返しされてたしな」
「だからミヅキを大切にすれば自分にもチャンスがあるかもって街の男共はお前を影からみんな守ってるんだよ」
「そんな事になっていたなんて」
「まぁアイツらも楽しんでやってるみたいだからいいんじゃないのか?」
「ま、まぁみんなに負担がないなら好きにしてくれていいけど…」
なんだか知らないところでみんなに守られていたみたいでいたたまれない…
今度王都に帰ったらやめるように言おう!そう思っていたがこと既に遅い事に私は気づいていなかった…
「お、おい、じじい!せっかく帰ってきた実の息子にその態度はないだろ!」
ギルマスはアランに冷たい視線を送ると…
「お前が来るのはわかっとった。王都から知らせが来ていたからな」
「えっ…」
「ギルとアルフから手紙が来たわ!全くせっかくお前みたいなのを雇ってくれていたのに…アランお前爵位をもらって貴族になるのが嫌で辞めたんだろ」
「げっ!そこまで聞いてるのかよ!」
それは初耳だ!
ミヅキはアランさんを見ると気まずそうに目を逸らした…
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「まぁ他にも色々とな…俺にはそういう硬っ苦しい肩書きは合わないんだよ。やれパーティーだやれ嫁を取れだ…本当にうんざりだ…でもまぁ家族は出来たけどな」
チラッとアランを見るとニヤニヤと笑っている。
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「家族ができたってのはどういう事だ?」
食いついた!とばかりにアランが笑うと
「じじいも見ただろ?数日前の光を…」
「ああ、セバスが調査しに行ったやつだな。今からその報告を聞くんだろうが」
「あれな、実はミヅキが婚約したから天から祝福があったらしい…」
「なんじゃと…」
ギルマスが驚いて抱いている私を見つめると…ちょっと罪悪感が…
「は、は…」
笑って目を逸らしてしまう。
アランはそんな親の戸惑いにお構い無しにペラペラと嘘をつく…
「あのミヅキが助けたリュカって坊主がいただろ?そいつが婚約者なんだよ。それでミヅキにも婚約するなら正式に親をってことになってなぁ…俺が選ばれたんだ!」
「はっ?」
ギルマスが何言ってんだこいつはとアランと私を見ると
「本当かミヅキ?」
じいちゃんに驚いた顔で聞かれてやっぱり嘘をつかなければ良かったと後悔する…なんて答えようかと迷っているとアランさんが私をじいちゃんから取り上げると
「って事で正式に俺の子供になったから、ほら待望の孫だぞ!」
アランさんが私をギュッと抱きしめて頬を擦り合わせて頬擦りすると
バシッ!
セバスさんがアランさんの頭を叩いた!
「いい加減にしなさい!ミヅキさんが嫌がっているでしょうが!」
今度はセバスさんがアランからミヅキを取り上げると…
「ギルマス、わかってるとは思いますがあれはポルクスさんとイチカさんの結婚式にミヅキさんが司祭として祝福した為におきた現象でした」
「そ、そうなのか…じゃあアランの言ってることは…」
「全部デタラメです」
「あっ!セバス!ノリが悪ぃな!じじいも少し信じてたのに!」
ディムロスを見るとホッとしたようなガッカリとしたような複雑な表情をしている…ミヅキはセバスさんに下ろしてもらい足元に行くと…
「じいちゃん…騙してごめんね」
心配そうに見上げると
「いや、ミヅキが婚約なんてどうしてくれようかと思ったが…孫になるってのは魅力的だなぁ…」
残念そうに笑いかけられる。
「じいちゃん…アランさんが親じゃなくてもじいちゃんの事本当のおじいちゃんだと思ってるよ」
「ミヅキ…!」
じいちゃんはみるみる顔が明るくなると
「もうそいつは捨ててミヅキを孫として引き取ろう!」
じいちゃんは力強く私を抱きしめた。
「じいちゃん…アランさんの事捨てないであげて」
ミヅキが苦笑すると
「あんな親不孝者なんて居なくていいんじゃ、ほらミヅキこんな所で立ち話もなんだギルドに行こう。みんなもこい」
ギルマスがセバスさん達に声をかけると
「あーそこのお前は来なくていいからな。あとお前の家も部屋もないから泊まるところは自分で探せ」
アランさんにこっちに来るなと追っ払う。
「お、おいじじい、息子の可愛い冗談だろうが!本気にするなよ」
「誰だお前はもう私には息子はおらん、いるのは可愛い孫だけだ」
ギルマスはギャーギャー喚くアランを無視してさっさとギルドに向かって行った…
「じいちゃん…アランさん許してあげて…私も嘘ついたの謝るから…」
「いやいくら可愛いミヅキの頼みでもあいつは駄目だ!ミヅキのそばに置いといたら教育上よくない!なんだってあんなに馬鹿に育ったのか…親の顔が見てみたいわ!」
ブツブツとご立腹のようだ…
こんなに怒るとは思ってなくてじいちゃんの腕の中でアワアワとしていると…
「ミヅキさん気にしなくていいですよ。この二人はいつもの事ですから」
「えっ…いつもの事?」
「はい。アランが帰ってくれば必ず一回は喧嘩してますからね。二、三日すれば何事もなかったかのようになってますから…」
セバスさんの言葉に私はホッとするとお互い怒っているじいちゃんとアランさんを見つめる。
この二人に取ってこれは親子のコミュニケーションなのかもしれない、そう思うとじゃれついてる仲のいい親子に見えて思わず笑ってしまった。
「じいちゃんとアランさん仲良いんだね…良かった」
クスッと笑うと
「「仲良くなんてないわ」」
二人の言葉が被る。
やっぱり息ぴったり!
ミヅキは安心してじいちゃんに抱きついた!
ギルドにつくとサウス国で別れてからの事を聞かれる…
私はムサシさんの里でレムを見つけた事やコハクと幻影を使ったこと、帰ってから学校を作ったことを身振り手振りで話していると時折ベイカーさんやデボットさん達が口を挟んでくる。
その度にセバスさんやじいちゃんがピリつくのは勘弁して欲しい…
「ふーん…それでその闇ギルドは徹底的に潰したんでしょうね…」
セバスがベイカーを睨むと
「ちゃんとサウス国にミヅキが報告したよ。そのあとは国の方で処分してくれたらしい」
「商会は?」
「そっちも取り潰しだ」
「えっ…」
初耳にデボットさん達を見ると
「サウス国からウエスト国に書面が来たらしい」
レアルさんも頷く…どうやら知らないのは私だけみたいだ
「そうなんだ…」
「まぁならいいでしょう…それとその学校の馬鹿な教師と言うのはどうなっていますか?」
「式をぶち壊そうとしたやつは男しか居ない島に送られたらしい…女は資産を半分取り上げと王都に立ち入り禁止になったそうだ」
「えっ!それも初耳!」
なんだか私が知らないところできっちりと処分されていた…衝撃の事実…
「ミヅキに変に説明すると別にいいよーとか言うからな!ちゃんと国が処罰してるんだ」
「どのみちミヅキ達に手を出したら王都にはいれないからな…却って出れたのはよかったんじゃないか?」
アランさんが言うと
「なんで王都にいれないの?」
「そりゃミヅキ信者が結構いるからな、そいつらに目をつけられたら王都では暮らして行けねぇよ」
「信者!そんなのいないよ!」
「いるだろ?イチカやリクやマルコさんやらドラゴン亭の奴らとか…」
「ん?そりゃ仲はいいけどそんな少人数に嫌われても大丈夫でしょ?」
「あのな…あいつらはあいつらで個々に人気なんだぞ。里に住んでるガキ共だって街に行きゃ知り合いも増えたしな。ライラとかサラなんて街を歩けば花とか貰ってるぞ」
し、知らなかった…
確かにみんな可愛い、私が男でも惚れる!
「でもなんでそれが私の信者になるの?」
「あいつらがミヅキを一番に考えてるからだろうが…告白されてもミヅキ様が一番ですからなんて断ってんだぞ」
まじ…
私はベイカーさん達を見ると…ウンウンと頷かれる。
「一度ミヅキの事を悪く言ったヤツらがこっぴどく仕返しされてたしな」
「だからミヅキを大切にすれば自分にもチャンスがあるかもって街の男共はお前を影からみんな守ってるんだよ」
「そんな事になっていたなんて」
「まぁアイツらも楽しんでやってるみたいだからいいんじゃないのか?」
「ま、まぁみんなに負担がないなら好きにしてくれていいけど…」
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