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12章
494.笑顔
「えっ?えっ?」
なんか店のマスターとセバスさんとじいちゃんが私の発言に賑やかに話をしている。
マスターがどうだとか言われたから普通だと失礼な事を言ったのが良くなかったのかと思ったが…どうやらそうではないようだ。
「べ、ベイカーさん…何か不味いこと言ったの私…」
隣のベイカーさんを突いてコソッと聞くと
「大丈夫だ、ミヅキはミヅキの思う通りに話せばいいんだよ」
「う、うん…」
笑ってそう言うベイカーさんに頷き返すと…
「はい、フルーツジュースだよ」
お店のマスターが笑いながらジュースを置いてくれる。
「ありがとうございます!」
美味しそうなジュースにお礼を言うと嬉しそうに笑う顔が可愛らしい
「あっ笑うと可愛い!」
思わず声がでるとマスターが驚いて固まってしまった。
なんかよく固まる人だな?
それにしてもまさに店のマスターという感じ…是非とも可愛いエプロンしてサングラスかけてコーヒーを出す喫茶店をしてもらいたいものだ…
私はそんな事を考えながらジュースを飲むと
「美味しい!」
甘すぎずさっぱりとした後味のいいジュースだった!ごくごくと飲んでいると
「だろ?ミヅキをこの店に連れて来たかったんじゃ!」
ギルマスが喜ぶ私の顔をみて満足そうに頷くと…
「ギルマスもセバスさんも今夜の酒は私の奢りです…ゆっくり楽しんで下さい」
マスターは嬉しそうに料理を作りに厨房へと戻って行った。
「ずりぃな!二人とも酒がタダとは…」
ベイカーが羨ましそうにしていると
「ミヅキのおかげだな!」
「ではミヅキさん達の帰還に乾杯しましょう」
セバスさんが酒を持つと
「乾杯」
「乾杯!」
ギルマスとベイカーが続く…
「あっ!私も!カンパーイ!」
私はフルーツジュースを持つと三人のコップにカツンと当てて音を立てた!
みんなで乾杯をしていると…
「お待たせしました。おつまみとお酒のおかわりです。ギルマスとセバスさんはいつもので大丈夫ですか?」
マスターはお酒を樽ごと持ってくるとドンと隣の席に置いた…
えっ…それ飲むの?
私は驚いて樽を見つめると
「もう一つは後日に…」
マスターは笑顔そんな事を言う…ていうか、まだあるのか…
「やったな!酒飲み放題だ!」
嬉しそうなギルマスに
「俺にもくれよ!」
ベイカーさんもおかわりを要求する。
呑みすぎても知らないんだから…私はマスターが持ってきてくれたおつまみに手を伸ばして口に運ぶと
「ん!おいしい!」
ホクホクの揚げポテトを見つめる。
「ああ、それはドラゴン亭のルンバさんに作り方を聞いて自分なりに味付けしてみたんです」
「うん!おいしいです!このスパイスが効いてるからお酒のおつまみにはちょうど良さそうですね!おかずにもなりそう!」
パクパクと食べると
「ベーコンがあればジャーマンポテトになりそうだなぁ…」
収納にあったかな?
私は収納をあさってベーコンを見つけると
「マスター!これといっしょに炒めてブラックペッパーで味付けしてみてください!」
わたしはベーコンをマスターに差し出すと
「えっ…これは?」
「これはオーク肉を燻製した物です。それでジャーマンポテト作って下さい!」
「ジャーマンポテト?」
「ベーコンを適当な大きさに切って炒めて玉ねぎとこの揚げたポテトで炒めて欲しいんです!」
「わ、わかりました」
マスターはミヅキからベーコンを受け取ると急いで厨房へと戻った。
店の奥から美味しそうな匂いがしてくると…
「こんな感じですか?」
マスターが言われたとおりに作って持ってきてくれる。
私は一口食べてみると…
「うん!美味しい!ほらベイカーさん達も食べてみて!」
どれどれとベイカーさんが食べてみると…
「おお!美味いな!酒に合うぞ!」
クビっとお酒をあおる。
セバスさんとじいちゃんも食べてみると
「やっぱりファルは料理が美味いな~」
じいちゃんがご機嫌にマスターを褒めると
「いえ!これはこの子に…」
ミヅキを見るが気にした様子も無くパクパクとポテトを食べる事に集中している。
そしてメニュー表を見ると…
「マスター!次はこれ!あとこれも食べてみたい!」
美味しそうなメニューを片っ端から頼む。
「次はこれとこれで!」
「は、はい!」
マスターはすぐに厨房に戻ると…
「じいちゃん…マスターの作るところ見てきてもいい?」
どんな風に作るのか気になって聞いてみると
「大丈夫じゃないか?他に客もいないしな」
「邪魔にならないようにしてくださいね」
セバスさんに注意されて返事を返すと私はお店のカウンターの上に身を乗り出した。
椅子に膝を立てるとちょうど中の様子が見える。
「マスター!料理作るところ見ててもいいですか?」
「か、構わないけど…そんなに楽しくないと思うよ」
「大丈夫!料理作るところ見るの好きなんです」
私はニコニコ笑ってマスターを見つめた。
マスターは見られているからか少し固くなったがしばらくたつと慣れて来たのか手際よく料理を作っている。
「それは薬草炒めですね!」
私は頼んだメニューを思い出すと
「そ、そう。冒険者達の回復メニューとして考えたんだけど…」
「えー!凄い!冒険者のみんな喜びそうですね!」
「いや…まだ一度も頼まれたことないからなぁ…」
マスターが寂しそうに眉を下げると
「そうなの?みんな情報に疎いよね~今度教えておきますね!」
「い、いや…別に無理には…」
マスターが断ろうとすると
「だっていいお店はやっぱり人に薦めたくなりますからね!」
ミヅキは出来上がるのをワクワクしながら待っていると…
「はい…」
出来たての薬草炒めを目の前に置かれる。
「いただきます!」
…の前に鑑定!
成分はどうなっているのか気になって鑑定してみると…
《薬草炒め》
回復薬としての効果は少し落ちるが美味しい。
あー、やっぱり生で食べる物なのかな?
私は薬草炒めを口にすると…
「うん!美味しいです!ちょっと苦めなのがいいですね!これで回復出来るなら文句ないなぁ…効果が落ちても問題ないね…あと少しこれを足せば…」
ミヅキは収納から醤油を出すと
「マスター良かったらこれあげます!王都で流行ってる醤油っていう調味料なんですけど…」
「これが醤油!」
マスターが今までになく大きな反応を見せる!
ミヅキの渡そうとした容器をミヅキの手ごと両手で包むと
「ルンバさんにきいて気になってたんです!でもまだこっちにはなかなか入ってこなくて…これが醤油かぁ~」
先程まで大人しかったマスターが興奮しているのを驚いて見つめていると…マスターが自分の手を見て慌てて離すと
「ご、ごめん!」
謝ってくる。
「大丈夫ですよ。でもマスターそんなに大きな声出るんですね」
落ち着いた喋り方も素敵だけど豪快な感じも見た目にあっている。
「こんな見た目だからあんまり大きな声を出さないようにしてるんだ…驚かせてごめんよ」
マスターが小さい声で謝ると
「なんで自分の見た目で声を変えるんですか?そのままでもいいのに…」
モグモグと薬草炒めを食べながら聞くと
「いや…だって怖いだろ?」
「怖い?マスターが?」
どこがだと私は顔をしかめると…チラッとじいちゃん達の方をみて、ちょいちょいとマスターに手招きする…
マスターは恐る恐る顔を近づけると、私はマスターの耳元で小さい声で囁くように話しかける。
「怖いって言うのは…怒ったセバスさんやベイカーさんの事を言うんです…見た目で怖いなんて意味ないよ…」
わかってないなぁと私は呆れて首を振った…
マスターの顔はなんだかいつも眉が下がってて自信なさげ…全然怖くなんてない。
それよりもセバスさんの含みある笑顔の方が何十倍も怖いね!いや…何百倍か?
私が説明すると…マスターは驚いていたかと思うと急に顔をクシャクシャにして笑いだした!
「確かに!それに比べたら私の顔なんて怖くないね!」
あははと大声で豪快に笑っている。
「でしょ?」
私が得意げに答えると…
「何が怖くないんですか?」
ビクッ!
今まさに話していた笑顔が真後ろに迫っていた…
なんか店のマスターとセバスさんとじいちゃんが私の発言に賑やかに話をしている。
マスターがどうだとか言われたから普通だと失礼な事を言ったのが良くなかったのかと思ったが…どうやらそうではないようだ。
「べ、ベイカーさん…何か不味いこと言ったの私…」
隣のベイカーさんを突いてコソッと聞くと
「大丈夫だ、ミヅキはミヅキの思う通りに話せばいいんだよ」
「う、うん…」
笑ってそう言うベイカーさんに頷き返すと…
「はい、フルーツジュースだよ」
お店のマスターが笑いながらジュースを置いてくれる。
「ありがとうございます!」
美味しそうなジュースにお礼を言うと嬉しそうに笑う顔が可愛らしい
「あっ笑うと可愛い!」
思わず声がでるとマスターが驚いて固まってしまった。
なんかよく固まる人だな?
それにしてもまさに店のマスターという感じ…是非とも可愛いエプロンしてサングラスかけてコーヒーを出す喫茶店をしてもらいたいものだ…
私はそんな事を考えながらジュースを飲むと
「美味しい!」
甘すぎずさっぱりとした後味のいいジュースだった!ごくごくと飲んでいると
「だろ?ミヅキをこの店に連れて来たかったんじゃ!」
ギルマスが喜ぶ私の顔をみて満足そうに頷くと…
「ギルマスもセバスさんも今夜の酒は私の奢りです…ゆっくり楽しんで下さい」
マスターは嬉しそうに料理を作りに厨房へと戻って行った。
「ずりぃな!二人とも酒がタダとは…」
ベイカーが羨ましそうにしていると
「ミヅキのおかげだな!」
「ではミヅキさん達の帰還に乾杯しましょう」
セバスさんが酒を持つと
「乾杯」
「乾杯!」
ギルマスとベイカーが続く…
「あっ!私も!カンパーイ!」
私はフルーツジュースを持つと三人のコップにカツンと当てて音を立てた!
みんなで乾杯をしていると…
「お待たせしました。おつまみとお酒のおかわりです。ギルマスとセバスさんはいつもので大丈夫ですか?」
マスターはお酒を樽ごと持ってくるとドンと隣の席に置いた…
えっ…それ飲むの?
私は驚いて樽を見つめると
「もう一つは後日に…」
マスターは笑顔そんな事を言う…ていうか、まだあるのか…
「やったな!酒飲み放題だ!」
嬉しそうなギルマスに
「俺にもくれよ!」
ベイカーさんもおかわりを要求する。
呑みすぎても知らないんだから…私はマスターが持ってきてくれたおつまみに手を伸ばして口に運ぶと
「ん!おいしい!」
ホクホクの揚げポテトを見つめる。
「ああ、それはドラゴン亭のルンバさんに作り方を聞いて自分なりに味付けしてみたんです」
「うん!おいしいです!このスパイスが効いてるからお酒のおつまみにはちょうど良さそうですね!おかずにもなりそう!」
パクパクと食べると
「ベーコンがあればジャーマンポテトになりそうだなぁ…」
収納にあったかな?
私は収納をあさってベーコンを見つけると
「マスター!これといっしょに炒めてブラックペッパーで味付けしてみてください!」
わたしはベーコンをマスターに差し出すと
「えっ…これは?」
「これはオーク肉を燻製した物です。それでジャーマンポテト作って下さい!」
「ジャーマンポテト?」
「ベーコンを適当な大きさに切って炒めて玉ねぎとこの揚げたポテトで炒めて欲しいんです!」
「わ、わかりました」
マスターはミヅキからベーコンを受け取ると急いで厨房へと戻った。
店の奥から美味しそうな匂いがしてくると…
「こんな感じですか?」
マスターが言われたとおりに作って持ってきてくれる。
私は一口食べてみると…
「うん!美味しい!ほらベイカーさん達も食べてみて!」
どれどれとベイカーさんが食べてみると…
「おお!美味いな!酒に合うぞ!」
クビっとお酒をあおる。
セバスさんとじいちゃんも食べてみると
「やっぱりファルは料理が美味いな~」
じいちゃんがご機嫌にマスターを褒めると
「いえ!これはこの子に…」
ミヅキを見るが気にした様子も無くパクパクとポテトを食べる事に集中している。
そしてメニュー表を見ると…
「マスター!次はこれ!あとこれも食べてみたい!」
美味しそうなメニューを片っ端から頼む。
「次はこれとこれで!」
「は、はい!」
マスターはすぐに厨房に戻ると…
「じいちゃん…マスターの作るところ見てきてもいい?」
どんな風に作るのか気になって聞いてみると
「大丈夫じゃないか?他に客もいないしな」
「邪魔にならないようにしてくださいね」
セバスさんに注意されて返事を返すと私はお店のカウンターの上に身を乗り出した。
椅子に膝を立てるとちょうど中の様子が見える。
「マスター!料理作るところ見ててもいいですか?」
「か、構わないけど…そんなに楽しくないと思うよ」
「大丈夫!料理作るところ見るの好きなんです」
私はニコニコ笑ってマスターを見つめた。
マスターは見られているからか少し固くなったがしばらくたつと慣れて来たのか手際よく料理を作っている。
「それは薬草炒めですね!」
私は頼んだメニューを思い出すと
「そ、そう。冒険者達の回復メニューとして考えたんだけど…」
「えー!凄い!冒険者のみんな喜びそうですね!」
「いや…まだ一度も頼まれたことないからなぁ…」
マスターが寂しそうに眉を下げると
「そうなの?みんな情報に疎いよね~今度教えておきますね!」
「い、いや…別に無理には…」
マスターが断ろうとすると
「だっていいお店はやっぱり人に薦めたくなりますからね!」
ミヅキは出来上がるのをワクワクしながら待っていると…
「はい…」
出来たての薬草炒めを目の前に置かれる。
「いただきます!」
…の前に鑑定!
成分はどうなっているのか気になって鑑定してみると…
《薬草炒め》
回復薬としての効果は少し落ちるが美味しい。
あー、やっぱり生で食べる物なのかな?
私は薬草炒めを口にすると…
「うん!美味しいです!ちょっと苦めなのがいいですね!これで回復出来るなら文句ないなぁ…効果が落ちても問題ないね…あと少しこれを足せば…」
ミヅキは収納から醤油を出すと
「マスター良かったらこれあげます!王都で流行ってる醤油っていう調味料なんですけど…」
「これが醤油!」
マスターが今までになく大きな反応を見せる!
ミヅキの渡そうとした容器をミヅキの手ごと両手で包むと
「ルンバさんにきいて気になってたんです!でもまだこっちにはなかなか入ってこなくて…これが醤油かぁ~」
先程まで大人しかったマスターが興奮しているのを驚いて見つめていると…マスターが自分の手を見て慌てて離すと
「ご、ごめん!」
謝ってくる。
「大丈夫ですよ。でもマスターそんなに大きな声出るんですね」
落ち着いた喋り方も素敵だけど豪快な感じも見た目にあっている。
「こんな見た目だからあんまり大きな声を出さないようにしてるんだ…驚かせてごめんよ」
マスターが小さい声で謝ると
「なんで自分の見た目で声を変えるんですか?そのままでもいいのに…」
モグモグと薬草炒めを食べながら聞くと
「いや…だって怖いだろ?」
「怖い?マスターが?」
どこがだと私は顔をしかめると…チラッとじいちゃん達の方をみて、ちょいちょいとマスターに手招きする…
マスターは恐る恐る顔を近づけると、私はマスターの耳元で小さい声で囁くように話しかける。
「怖いって言うのは…怒ったセバスさんやベイカーさんの事を言うんです…見た目で怖いなんて意味ないよ…」
わかってないなぁと私は呆れて首を振った…
マスターの顔はなんだかいつも眉が下がってて自信なさげ…全然怖くなんてない。
それよりもセバスさんの含みある笑顔の方が何十倍も怖いね!いや…何百倍か?
私が説明すると…マスターは驚いていたかと思うと急に顔をクシャクシャにして笑いだした!
「確かに!それに比べたら私の顔なんて怖くないね!」
あははと大声で豪快に笑っている。
「でしょ?」
私が得意げに答えると…
「何が怖くないんですか?」
ビクッ!
今まさに話していた笑顔が真後ろに迫っていた…
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