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13章
505.日常
オイトも無事に産まれて慌ただしかった日が過ぎると平穏な日々が戻ってきた…
ミヅキは町の冒険者達と依頼を受けたり、毎日のようにリリアンさんの元に通ってオイトの顔を見たり、セバスさんや反省中のアランさんとファルさんのお店に行ったりと充実した日々を送っていた。
【今日は何をするんだ?】
朝ご飯を食べて出かける準備を整えるとシルバ達が声をかける。
【今日はベイカーさんと依頼を受けて、帰りにリリアンさんの所に寄ってその後はムツカとお出かけに行く予定!】
ミヅキが今日一日のスケジュールを話すと
【久しぶりにベイカーと依頼か!それなら骨のある依頼が受けられそうだな!】
シルバがウキウキしていると
「ミヅキー用意出来たか?」
ベイカーさんが声をかけてきた。
「うん!準備おっけーだよ!」
ミヅキはシルバ達と扉の前にたって待っていると
「じゃあ行くか!」
家を出て隣の家に声をかける。
「デボットさーん!レアルさーん!ギルドに行ってくるね」
二人は私の声に家から顔を出すと
「今日はベイカーさんとか?ならちょっとしたやらかしなら大丈夫だな、思いっきり楽しんでこいよ」
「それはどうかと思いますよ、程々に楽しんで」
二人が笑いながら送り出してくれる。
デボットとレアルはさすがにベイカーさんの家だとせまっ苦しくて仕方なかったので隣に家を建てた。
ついでにミヅキの考えた商品の管理、商人達の相手をする事務所の様なものとして使うことになった。
デボット達の家とベイカーの家はひとつの部屋を挟み繋がっていてその部屋はみんなでご飯を食べるリビングとして使っている。
二軒の家を合わせるとちょっとした大きな屋敷のようになるがパッと見は普通の家が二軒並んでるようにしか見えなかった。
デボットさんが豪華な屋敷はよからぬものを引きせると見た目は普通にして家の中は少し豪華に作ってあった。
「いやいや!やらかしなんてするなよ、やっと落ち着いて来たんだから」
ベイカーがデボットの言葉を否定すると
「オイトくんも産まれてミヅキさんもお姉さんになりましたからね」
いや…その前からお姉さんのつもりだったけど、まぁ色々迷惑もかけた覚えがあるから否定せずに受け入れよう。
「大丈夫、無理しないよー」
私は二人にいってきますと手を振ってギルドに向かった。
ギルドにつくと人集りが出来ている…見ると中心にいるのは今人気者のアランさんだった…
うんざりした顔をしている所に私達を見つけてパッと顔を輝かせると何か冒険者達に声をかけてあしらうとこちらに歩いてくる。
「アランさんおはよぉー今日も人気者だね」
ニヤニヤと笑うと、顔を曇らせてながら
「こんなことなら本気でやらなきゃ良かった…もっとのんびりやるつもりだったのによぉ…セバスのやつこれを見越してあんな事させやがって!」
ブツブツと文句を言っている。
アランはセバスさんの酒を飲み干してしまった事でずっと誰も受けていなかった依頼をこなすことを条件に許して貰う事を約束させられていた。
「その依頼ってのがすっげえ面倒なもんから理不尽なやつばっかりでさぁ…」
思い出したのかはぁ…とため息をつく
「でも全部こなしたんでしょ?」
「当たり前だろ、しかもそれが冒険者としてのランクを決める試験になってたんだ…」
「それで異例の一気にB級冒険者って事なんだ」
「アランさんは元からA級冒険者だったからしょうが無いだろ」
ベイカーが呆れると
「一度冒険者辞めたんだ…のんびり簡単な依頼を受けてミヅキと同じC級辺りでこなして暮らそうと思ってたのに!」
悔しそうにしている。
実は私もこの度めでたく?C級に昇格していた!
ちまちまとちゃんと依頼をこなし、まぁほぼシルバ達の力だが難易度の高い依頼も出来たことでじいちゃんとセバスさんが悩んだ挙句C級に留まった。
そんな私と同じC級はないよなぁ…とアランさんを見て
「あの熱烈なお誘いは?」
まだ諦めきれずにこちらを見ている冒険者達を指さす。
「パーティに入ってくれって執拗いんだよ…」
「別に誰かとパーティ組めばいいのに」
私がなんでと首を傾げると
「やだよ!そんな事したら俺がリーダーにさせられたり全部押し付けられたりするじゃねぇか!だから一人でいいんだ」
「まぁアランさんの戦力なら欲しがるよ…俺もよく勧誘来てたよ」
ベイカーさんが思い出した様に頷くと
「そう言えばベイカーさんもいたね…パーティ入ってくれって言ってた人…」
思い出してベイカーを見ると
「あれ?そう言えばあの人めっきりと来なくなったけど…どうしたんだろ?」
私が首を傾げると…
「そんな奴いたか?」
ベイカーが誰だと腕を組んで考えていると…
「いたよ!女の人で…少し怖かった人…」
「あー!あ…イタカモネー」
何かを思い出してチラッとシルバを見るがシルバはなんの事やら分からないようで首を傾げる。
「たしか…風の噂で遠くの遠くの街に拠点を移したとか何とか言ってた様な…もう会うことはないくらい遠い所だったと思う…」
「そうなの?なら良かった…ベイカーさん取られちゃうの嫌だもんね」
私がほっとしてベイカーさんに微笑むと
「そんなわけ無いだろ、今まで忘れてたやつだぞ…ミヅキを優先するに決まってるだろ!それにミヅキが来てからはそっちを優先してるから誘いも無くなったしな!」
ベイカーが笑うと
「それだ!」
アランが私とベイカーさんのやり取りを見ていて急に大声をあげる!
「なにがそれ?」
私がベイカーさんを見るとベイカーさんもわからんと顔をしかめる。
「ふふふ…」
アランさんは不気味に笑うと「じゃあまたな」と受付に向かって行った…絶対にろくなこと考えてない…
受付嬢と何やら話していると…受付のフレイシアさんが困り顔を浮かべているとこちらを見た。
ついニコッと笑いかけると、アランさんが何か言って納得したように書類を渡している。
「関わらない方が良さそうだ」
私は頷くとベイカーさんとギルマスとセバスさんの所に挨拶に向かった。
「じいちゃん、セバスさん、おはよぉー!」
ギルマスの部屋をノックして入ると仕事中のじいちゃんとセバスさんが顔をあげる。
疲れていた顔が笑顔になると…
「よく来たなぁ~じゃあ休憩だな!」
じいちゃんが書類を放り出して席をたとうとすると
「まだ始めてそんなに時間が経っていませんが?」
セバスさんが呆れ顔を浮かべるが
「まぁ…ミヅキさんが来ましたからね…午後の休憩を取りやめて今しましょうか」
セバスさんもきりのいい所まで片ずけるとソファーに座る。
「忙しそうだね?」
私が机の上に積まれた書類の束を見つめると
「ほとんど冒険者達の反省文ですがね…たまに適当に書いてる方がいますからちゃんと確認しませんと」
「あー…あのお酒の件のですね」
思わず苦笑する。
「そう言えばアランさんは反省文ないんだね」
「あの人に何を書かせても無駄ですからね。なら体で払ってもらった方が効率的です」
セバスさんが笑うと
「そういやさっきもなんかよからぬ事をやりそうな顔をしてたよな~」
ベイカーさんが下でのやり取りを思い出すと
「あの人はまだ懲りないのですか…」
セバスさんが頭を抑えて項垂れる。
「ベイカーさん!まだ何かやったわけじゃ無いのに…セバスさんまだわからないよ。だから元気だして…」
セバスさんを慰めると
「ミヅキさん…はぁ…アランにミヅキさんの爪の垢を煎じて飲ませてやりたいです…」
あははとセバスさんの冗談に笑っていると
「絶対に冗談じゃ無いと思うぞ…」
ベイカーさんがコソッと耳打ちしてくる。
「いや、だってあれってその人の事を手本にしてあやかる様に心がけようってことでしょ?本当に飲むわけじゃないよ」
「そうだがアランさんならそれぐらいしないと効果が無いのかもしれない…」
だからって…そんなの飲ませたらさすがのアランさんもお腹壊しちゃうよ…私はそっと爪を隠した。
ミヅキは町の冒険者達と依頼を受けたり、毎日のようにリリアンさんの元に通ってオイトの顔を見たり、セバスさんや反省中のアランさんとファルさんのお店に行ったりと充実した日々を送っていた。
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ベイカーさんが声をかけてきた。
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ミヅキはシルバ達と扉の前にたって待っていると
「じゃあ行くか!」
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「デボットさーん!レアルさーん!ギルドに行ってくるね」
二人は私の声に家から顔を出すと
「今日はベイカーさんとか?ならちょっとしたやらかしなら大丈夫だな、思いっきり楽しんでこいよ」
「それはどうかと思いますよ、程々に楽しんで」
二人が笑いながら送り出してくれる。
デボットとレアルはさすがにベイカーさんの家だとせまっ苦しくて仕方なかったので隣に家を建てた。
ついでにミヅキの考えた商品の管理、商人達の相手をする事務所の様なものとして使うことになった。
デボット達の家とベイカーの家はひとつの部屋を挟み繋がっていてその部屋はみんなでご飯を食べるリビングとして使っている。
二軒の家を合わせるとちょっとした大きな屋敷のようになるがパッと見は普通の家が二軒並んでるようにしか見えなかった。
デボットさんが豪華な屋敷はよからぬものを引きせると見た目は普通にして家の中は少し豪華に作ってあった。
「いやいや!やらかしなんてするなよ、やっと落ち着いて来たんだから」
ベイカーがデボットの言葉を否定すると
「オイトくんも産まれてミヅキさんもお姉さんになりましたからね」
いや…その前からお姉さんのつもりだったけど、まぁ色々迷惑もかけた覚えがあるから否定せずに受け入れよう。
「大丈夫、無理しないよー」
私は二人にいってきますと手を振ってギルドに向かった。
ギルドにつくと人集りが出来ている…見ると中心にいるのは今人気者のアランさんだった…
うんざりした顔をしている所に私達を見つけてパッと顔を輝かせると何か冒険者達に声をかけてあしらうとこちらに歩いてくる。
「アランさんおはよぉー今日も人気者だね」
ニヤニヤと笑うと、顔を曇らせてながら
「こんなことなら本気でやらなきゃ良かった…もっとのんびりやるつもりだったのによぉ…セバスのやつこれを見越してあんな事させやがって!」
ブツブツと文句を言っている。
アランはセバスさんの酒を飲み干してしまった事でずっと誰も受けていなかった依頼をこなすことを条件に許して貰う事を約束させられていた。
「その依頼ってのがすっげえ面倒なもんから理不尽なやつばっかりでさぁ…」
思い出したのかはぁ…とため息をつく
「でも全部こなしたんでしょ?」
「当たり前だろ、しかもそれが冒険者としてのランクを決める試験になってたんだ…」
「それで異例の一気にB級冒険者って事なんだ」
「アランさんは元からA級冒険者だったからしょうが無いだろ」
ベイカーが呆れると
「一度冒険者辞めたんだ…のんびり簡単な依頼を受けてミヅキと同じC級辺りでこなして暮らそうと思ってたのに!」
悔しそうにしている。
実は私もこの度めでたく?C級に昇格していた!
ちまちまとちゃんと依頼をこなし、まぁほぼシルバ達の力だが難易度の高い依頼も出来たことでじいちゃんとセバスさんが悩んだ挙句C級に留まった。
そんな私と同じC級はないよなぁ…とアランさんを見て
「あの熱烈なお誘いは?」
まだ諦めきれずにこちらを見ている冒険者達を指さす。
「パーティに入ってくれって執拗いんだよ…」
「別に誰かとパーティ組めばいいのに」
私がなんでと首を傾げると
「やだよ!そんな事したら俺がリーダーにさせられたり全部押し付けられたりするじゃねぇか!だから一人でいいんだ」
「まぁアランさんの戦力なら欲しがるよ…俺もよく勧誘来てたよ」
ベイカーさんが思い出した様に頷くと
「そう言えばベイカーさんもいたね…パーティ入ってくれって言ってた人…」
思い出してベイカーを見ると
「あれ?そう言えばあの人めっきりと来なくなったけど…どうしたんだろ?」
私が首を傾げると…
「そんな奴いたか?」
ベイカーが誰だと腕を組んで考えていると…
「いたよ!女の人で…少し怖かった人…」
「あー!あ…イタカモネー」
何かを思い出してチラッとシルバを見るがシルバはなんの事やら分からないようで首を傾げる。
「たしか…風の噂で遠くの遠くの街に拠点を移したとか何とか言ってた様な…もう会うことはないくらい遠い所だったと思う…」
「そうなの?なら良かった…ベイカーさん取られちゃうの嫌だもんね」
私がほっとしてベイカーさんに微笑むと
「そんなわけ無いだろ、今まで忘れてたやつだぞ…ミヅキを優先するに決まってるだろ!それにミヅキが来てからはそっちを優先してるから誘いも無くなったしな!」
ベイカーが笑うと
「それだ!」
アランが私とベイカーさんのやり取りを見ていて急に大声をあげる!
「なにがそれ?」
私がベイカーさんを見るとベイカーさんもわからんと顔をしかめる。
「ふふふ…」
アランさんは不気味に笑うと「じゃあまたな」と受付に向かって行った…絶対にろくなこと考えてない…
受付嬢と何やら話していると…受付のフレイシアさんが困り顔を浮かべているとこちらを見た。
ついニコッと笑いかけると、アランさんが何か言って納得したように書類を渡している。
「関わらない方が良さそうだ」
私は頷くとベイカーさんとギルマスとセバスさんの所に挨拶に向かった。
「じいちゃん、セバスさん、おはよぉー!」
ギルマスの部屋をノックして入ると仕事中のじいちゃんとセバスさんが顔をあげる。
疲れていた顔が笑顔になると…
「よく来たなぁ~じゃあ休憩だな!」
じいちゃんが書類を放り出して席をたとうとすると
「まだ始めてそんなに時間が経っていませんが?」
セバスさんが呆れ顔を浮かべるが
「まぁ…ミヅキさんが来ましたからね…午後の休憩を取りやめて今しましょうか」
セバスさんもきりのいい所まで片ずけるとソファーに座る。
「忙しそうだね?」
私が机の上に積まれた書類の束を見つめると
「ほとんど冒険者達の反省文ですがね…たまに適当に書いてる方がいますからちゃんと確認しませんと」
「あー…あのお酒の件のですね」
思わず苦笑する。
「そう言えばアランさんは反省文ないんだね」
「あの人に何を書かせても無駄ですからね。なら体で払ってもらった方が効率的です」
セバスさんが笑うと
「そういやさっきもなんかよからぬ事をやりそうな顔をしてたよな~」
ベイカーさんが下でのやり取りを思い出すと
「あの人はまだ懲りないのですか…」
セバスさんが頭を抑えて項垂れる。
「ベイカーさん!まだ何かやったわけじゃ無いのに…セバスさんまだわからないよ。だから元気だして…」
セバスさんを慰めると
「ミヅキさん…はぁ…アランにミヅキさんの爪の垢を煎じて飲ませてやりたいです…」
あははとセバスさんの冗談に笑っていると
「絶対に冗談じゃ無いと思うぞ…」
ベイカーさんがコソッと耳打ちしてくる。
「いや、だってあれってその人の事を手本にしてあやかる様に心がけようってことでしょ?本当に飲むわけじゃないよ」
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