ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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13章

506.シンクのイタズラ

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セバスさん達との雑談を終えると…

「それで今日はなんの依頼を受けるのですか?」

セバスさんが私達に聞くと

「何受けるの?」

私も内容を知らずにベイカーさんを見る。

「面倒な依頼はあらかたアランさんが終わらしてくれたから今日は残ってた依頼の中で一番ランクの高いのにした。どうせシルバ達が暴れたがると思ってな」

ベイカーがミヅキ達が座るソファーの横で寝ているシルバ達を見るとシルバがピクッと耳を立たせて反応する。

【だって!よかったねみんな】

私がシルバ達に笑いかけると

【じゃあ久しぶりに思いっきりやっていいんだな!】

【楽しみだなぁ~】

【思いっきりは不味いんじゃないか?なぁミヅキ】

プルシアが心配そうにすると

【そうだね~地形が壊れない程度にお願いね】

苦笑して言うと

【なんだ…じゃあそんなに本気は出せないな…】

シルバがフーとため息をつくと

【待って!地形が変わらなきゃいいんでしょ?物を壊さないようにやればいいだけだよ!】

シンクがニヤッと笑うと

【なるほど…戦い方を気をつければいいのか】

【そうだな…俺も空に向かってやれば問題ないかもしれないな…】

プルシアまでシンクの考えに納得している。

まぁベイカーさんもいるから大丈夫かな…

私は楽しそうに話しているシルバ達に注意するのをやめた。

「じゃあそろそろ行くか!」

ベイカーさんが立ち上がると

「なんじゃもう行くのか?」

ギルマスが寂しそうに私を見つめる。

「また帰ってきたら寄るからね、お土産楽しみにしててよ」

嬉しそうに笑う二人に手を振ってミヅキ達はギルドを出ていった。

「じゃあとりあえず外に行くか」

ベイカーさんと町の外に歩いていると

「おーい!ちょっと待ってくれ!」

アランさんが私達の後を追いかけて来た!

「俺も一緒に行く」

ガシッとベイカーさんと肩を組むと

「アランさんも依頼?場所が違うんじゃないの?」

私が聞くと

「大丈夫!大丈夫!ほぼ一緒だから」

アランさんは言葉を濁して私達と行くことになった…シルバはそんなアランさんを見つめて。

【こいつも来るのか?】

嫌そうに顔をしかめる。

【あれ、なんで嫌なの?アランさんだよ?】

【こいつがくると俺たちの取り分が減るからなぁ…色々と…】

魔物が倒される事と途中で食べるご飯の心配をしているようだ。

【大丈夫だよその分余分に作るし、私達の依頼にアランさんが手を出す事は無いと思うから】

私が笑って答えると

【ならいいが…】

それならとシルバが同伴を認めると

「それで?どこに行くんだ?」

アランさんがベイカーさんに聞いている…

「アランさん…場所も知らないのについてくるの?大丈夫?」

なんかおかしいと私がアランさんをじっと見つめると

「そんな顔するなよ、可愛い顔が台無しだぞ!」

アランさんは私を抱き上げてほっぺたをぎゅっと掴む…

「むむむっ!」

頬っぺを挟まれて喋れないでいると

「俺の依頼はお前らの近くで出来ることだから大丈夫なんだよ、さぁ行こうぜ!」

「むー?」

なんか採取の依頼なのかな?ヤク草とかならどこにでも生えてるしね…

いまいちスッキリしないがアランさんが大丈夫と笑うのであまり気にしない事にした。

「アランさん着いてくるのはいいけど邪魔するなよ」

ベイカーさんもなんだかアランさんの行動が腑に落ちない様子だった。

「アランさんだからな…」

とボソッと言うと依頼の場所に向かう事になった。

「ここから南東に行ったところにある草原で魔物が大量発生しているそうだ。商人たちも使う道なので早めに討伐して欲しいらしい」

「みんなが使う道ならしっかりと綺麗にしないとね!」

私が頷くと

「どうやって向かうの?走る?飛ぶ?」

【走る!】

「走る!」

ベイカーさんとシルバが同時に答えると

【ミヅキとプルシアは背中に乗るか?】

シルバが聞くと

【私は飛んでついて行こう、代わりにムーとレムを乗せてやってくれ】

プルシアの言葉にムー達を見ると

【じゃあお前ら落ちないようにしっかりと乗ってろよ】

シルバが背中を見せると

【シルバよろしくね!】

私がぴょんっ!と乗ると

【ムー、レム。おいで!】

二人に両手を差し出す。

二人が嬉しそうに私の腕に飛び込むと…

「なんだ、ミヅキはシルバの上か?プルシアで飛んで行かないのか?」

アランさんが残念そうにすると

「アランさんは走れば早いんだから頑張りなよ!」

私の言葉にしょうがないと腕と足を動かして準備運動をしている。

「最近本気で走ってないからなぁ…」

面倒くさそうにしていると…

【怠けてるな…シンク、プルシアどうせならアランの頭にでも乗って負荷をかけてやれ】

シルバがニヤッと二人に笑いかけると

【それいいねー!じゃあ僕は今日は楽しよう~】

シンクが愉快気にアランの頭の上に乗った!

 【じゃあ私はベイカーの上に乗るかな】

プルシアは小さい体のままベイカーの頭に乗ると

「なんだよ…お前ら今日は飛ばないの?」

アランとベイカーがお互いの頭の上を見る、知らん顔している二人に諦めると

「じゃあ行くぞ、コハクも大丈夫だな?」

【うん!ぼくはシルバおじちゃんのあとついてく!】

【コハク大変になったら言ってね】

私がコハクに笑いかけるとうん!と尻尾を振って答えた。

「じゃあ行くぞー」

気だるげな掛け声と共にベイカーさんがダッシュするとその後をシルバとアランコハクとついて行く。

ベイカーさんが時折地図を確認しながら止まることなく走り続けていると…

「ちょっ!ちょっと待て!」

アランさんから声がかかる。

「どうしたんだ?」

ベイカーさんが走るのを止めずに声をかけると

「な、なんかシンクが異様に重くなってきてるんだけど…」

アランさんの声に振り返ってシンクを見るが別に変わった所もなくすました顔でアランの頭の乗っている。

「別に普通だよ?」

私が答えると…

「絶対重い…なんか首の負担が凄いし地面がめり込んでる!」

見るとアランさんの足跡だけ嫌に深く跡がついていた…

「えー?でも変わった様子ないけどなぁ…」

【シンク何かしてるの?】

声をかけると

【別に僕大人しく座ってるよ?】

シンクがなんの事?と首を傾げる。

「別になんにもしてないよ」

「いや!何かしてる!おい止まれ!」

アランさんがベイカーに声をかけると

「ムーとレム!シンクと交換してくれ!」

アランさんがはぁはぁと肩で息をしていると

「アランさん、最近怠けてたからじゃねえのか?部隊長辞めてから訓練もしてないだろ?」

「いや…少しはしてるぞ。じじいがうるせぇからな」

おかしいなと体を動かすと

【じゃあムー達と変わるよ!】

シンクがムーとレムを掴んで飛ぶとアランの頭の上に下ろす。

ムーが下になってレムがムーの上にいると

「これ…バランス大丈夫か?」

心配そうに頭の上を気にしている。

「大丈夫だよ、二人とも落ちたことないから」

私が保証すると…

「重さはどう?」

「なんか変わらん…やっぱりシンクのせいじゃなかったのか?」

アランはおかしいなと首を傾げるがムーとレムは絶妙なバランスでしっかりとアランの頭の上に乗っていた。
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