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13章
516.鹿の魔物
私はシルバに乗りながらベイカーさんとシンクの元に急ぐ!
【シンク!どこら辺?】
【えっと…ミヅキ達があっあれだね!ここだよー!】
シンクが空に炎の柱を立てて目印を送る。
【あれか】
シルバが目印を確認して方向を変えると…
「何やってんだ…」
ベイカーさんが突然上がった火柱に愕然とする。
「シンクが場所を教えてくれてるんだよ!」
そうは言いながらも走り続けるベイカーとシルバがシンクの元にたどり着くと、シンクを見つけて声をかける。
【シンク~!】
私の姿を見るとシンクが胸に飛び込んできた。
【ミヅキ!こっちだよ!なんか怪我してる訳じゃないのに元気ないんだよね】
【えっ!大丈夫かな…】
私はシルバから降りるとシンクの案内で茂った森の中を進んで行くと
「ミヅキ!待て早いぞ!」
ベイカーさんとシルバのおおきな体が森に茂るツルに絡まってしまう…
「二人とも待っててよ。ここは小さい私とシンクで向かうよ」
【クソ!こんなの切り刻んでやる!】
シルバが風魔法でツルを切ろうとすると…次々にツルが伸びてきてシルバの体に巻きついていく。
【焼くか…】
シルバが小さい声でつぶやくと…
【だ、駄目だよ!山火事になっちゃう!】
【そうそう!それに焼くなら僕の役割だし】
シンクはミヅキの肩に乗りながら悠々としていると
「くっそ!切っても切っても絡んでくるな!」
ベイカーさんも同様にツルを剣で切るがきりがないようだ。
「ちょっと見てくるから二人は待っててよ」
「待て!お前だけで行ってろくな事にならない!」
ベイカーさんが止めると
「でもベイカーさん来れないじゃん。それにシンクがいるから大丈夫でしょ?変な事はしないよ」
「うっ…」
「それにこの森やな感じしないから大丈夫だと思うよ」
私が笑うと
「そうか…神木の加護があるからミヅキには森が傷つけることは無いのか」
ミヅキにだけツルが絡まないことに納得すると
「シンク…危なくなったら迷うことなく燃やせよ」
【おっけー♪】
シンクは頷くと私と先へと進んで行った。
奥に進むと茂っていた木が退くように生えて空間が出来ている…その中心部分に…木がベッドの様に生えてその上に大きな鹿の様な魔物が丸くなっていた…
私はそっと近づくと
「大きい…シルバぐらいあるね」
美しい毛並みは魔物と言うには失礼な感じがした。
【話しかけても返事がないんだよね、外傷も無いみたいだし】
【本当だ】
私も体を見るが何処にも怪我などは無いように思う。
「こんにちは~鹿さんですか?」
私は思い切って話しかけるとピクッ!
鹿の耳が動くと瞳をそっと開いた!
その瞳は綺麗な深い緑色をしていてやはり魔物とは思えなかった。
「ジンとユウって子供知ってるかな?鹿さんのこと心配してて…何か困ってるなら力になるよ?私達回復魔法も得意なの」
声をかけながらユウくんから預かった果物を見せると
シャリ…
力なく果物をかじった!
「よかった…やっぱりジン達が言ってた鹿さんなんだね!」
【で?何があったの?】
シンクが問いかけると…二人で何やら話し始める。
【へー…君もそんな事してるんだ…なるほど…それで魔力が尽きちゃったんだね】
どうやらシンクは鹿さんと意思疎通が出来たようだ。
【なんだって?】
私が聞いてみると
【なんかこのひとここの森の主らしい】
【森の主!凄い…偉い方だよ…どうしよう】
とりあえず膝まづいておくか…
私は鹿さんを撫でていた手を止めるとそっと離れて膝を着く。
【ミヅキ…何してるの?】
シンクが私の行動に首を傾げると
【だ、だって森の主でしょ…ここで一番偉いんだよ。どうしようたくさん撫でちゃったよ】
【あのさぁミヅキ…森の主と鳳凰ってどっちが偉いと思う?】
【えっ?鳳凰ってシンクだよね?あっ…もしかしてシンクの方が偉い感じ?】
【まぁね…森の主はこの森だけでしょ?僕は国単位で守護するからね!】
シンクが小さいふわふわな胸を張りながら笑うと
【このひとあのデッドサルコスクスが悪さをしだしたからお仕置しようとしたら、あの兄弟達を庇って逆にやられて魔力を奪われちゃったみたい】
【そうなんだ…だからあんなに巨大化してたのかな?】
【多分そうだろうね。それで力が弱まって森の木々を管理するのが難しくなったみたいで、魔力が回復するまでここにこもって力を貯めようとしてたみたい】
【なら私達の魔力あげられないかな?】
【だよね…ミヅキならそう言うと思った…ケリュネイア、私達が力を分けてやる】
シンクの口調が変わるとじっと鹿さんを見つめる。
【ケリュネイア?】
【それが名前みたいだよ】
【なんか長いね…ケリュさんでいっか。じゃあいくよ~】
勝手に略すとケリュさんの体に手を置いてシンクを抱っこする。
【あんまりあげすぎちゃ駄目だよ】
シンクに注意されながら少しずつ魔力を流すと…
【レムでやってるからなんかコツがわかったよ!このくらいで大丈夫かな?】
魔力を止めて様子を見ると!ケリュネイアはスクッと立ち上がってシンクと私に頭を下げる。
「ふふ、大丈夫そうだね。これからもこの森と村の人達を守ってね!あの巨体なデッドサルコスクスは私達の仲間が退治しておいたから」
大きな顔で寄ってくるケリュネイアを撫でると気持ちよさそうに角を擦りつけてくる。
【こら!この子は僕のだからマーキングするんじゃない】
シンクがシッシッと羽根でケリュネイアを下がらせると
【別に大丈夫だよ】
私が笑うと
【僕より嫉妬深いやつがいるでしょ?他の雄の匂いつけてたら怒られるよ…】
シンクが言うとイケメンフェンリルの顔が浮かぶ…
【そ、そうだね。このくらいにしておこうかな!じゃあケリュさん病み上がりで悪いんだけどちょっと付き合ってもらってもいいかな?ジン達が心配してて…元気な姿見せてあげて】
ケリュネイアは頷くと私達の前を悠然と歩き出す。
すると木々が道を開けるように広がっていった。
「すごーい!」
ケリュネイアのあとを付いて歩くとあっという間にベイカーさんとシルバが待つところまでたどり着いた。
「ミヅキ!」
【ミヅキ!】
気がついた二人に駆け寄ると
「ただいま!ほら!大丈夫だったでしょ?」
私は怪我なく元気に帰ってきた姿を見せると…
クンクンクン…
シルバが一心不乱に私の匂いを嗅いでいる…
【他の雄の匂いがする…】
【ほらぁ~】
シンクがだから言ったのにと私を見ると
【お前…ミヅキに何しててくれてんだ…】
グルゥゥゥ…
シルバは後ろに立つケリュネイアに威嚇するように唸ると…
【シルバ!ケリュさんは悪くないから喧嘩しないの!そんな心配しなくても私はシルバが一番だよ!】
シルバにギュッと抱きつくと
【ミヅキ…】
シルバがゴシゴシと自分の体を私に擦り付ける。
まぁそれでシルバが納得するなら…それにシルバの匂いがすると安心するしね。
私はシルバの気分が良くなるまで好きなようにさせた。
全身にシルバが自分の匂いをつけるとようやく満足する。
【よし、これでいいだろう】
納得いったのか機嫌よく私を見ている。
「アランさん達も心配してるだろうから戻ろうか」
私は行きと同じようにシルバに乗るとアランさん達がまつ川辺へと急いだ。
【シンク!どこら辺?】
【えっと…ミヅキ達があっあれだね!ここだよー!】
シンクが空に炎の柱を立てて目印を送る。
【あれか】
シルバが目印を確認して方向を変えると…
「何やってんだ…」
ベイカーさんが突然上がった火柱に愕然とする。
「シンクが場所を教えてくれてるんだよ!」
そうは言いながらも走り続けるベイカーとシルバがシンクの元にたどり着くと、シンクを見つけて声をかける。
【シンク~!】
私の姿を見るとシンクが胸に飛び込んできた。
【ミヅキ!こっちだよ!なんか怪我してる訳じゃないのに元気ないんだよね】
【えっ!大丈夫かな…】
私はシルバから降りるとシンクの案内で茂った森の中を進んで行くと
「ミヅキ!待て早いぞ!」
ベイカーさんとシルバのおおきな体が森に茂るツルに絡まってしまう…
「二人とも待っててよ。ここは小さい私とシンクで向かうよ」
【クソ!こんなの切り刻んでやる!】
シルバが風魔法でツルを切ろうとすると…次々にツルが伸びてきてシルバの体に巻きついていく。
【焼くか…】
シルバが小さい声でつぶやくと…
【だ、駄目だよ!山火事になっちゃう!】
【そうそう!それに焼くなら僕の役割だし】
シンクはミヅキの肩に乗りながら悠々としていると
「くっそ!切っても切っても絡んでくるな!」
ベイカーさんも同様にツルを剣で切るがきりがないようだ。
「ちょっと見てくるから二人は待っててよ」
「待て!お前だけで行ってろくな事にならない!」
ベイカーさんが止めると
「でもベイカーさん来れないじゃん。それにシンクがいるから大丈夫でしょ?変な事はしないよ」
「うっ…」
「それにこの森やな感じしないから大丈夫だと思うよ」
私が笑うと
「そうか…神木の加護があるからミヅキには森が傷つけることは無いのか」
ミヅキにだけツルが絡まないことに納得すると
「シンク…危なくなったら迷うことなく燃やせよ」
【おっけー♪】
シンクは頷くと私と先へと進んで行った。
奥に進むと茂っていた木が退くように生えて空間が出来ている…その中心部分に…木がベッドの様に生えてその上に大きな鹿の様な魔物が丸くなっていた…
私はそっと近づくと
「大きい…シルバぐらいあるね」
美しい毛並みは魔物と言うには失礼な感じがした。
【話しかけても返事がないんだよね、外傷も無いみたいだし】
【本当だ】
私も体を見るが何処にも怪我などは無いように思う。
「こんにちは~鹿さんですか?」
私は思い切って話しかけるとピクッ!
鹿の耳が動くと瞳をそっと開いた!
その瞳は綺麗な深い緑色をしていてやはり魔物とは思えなかった。
「ジンとユウって子供知ってるかな?鹿さんのこと心配してて…何か困ってるなら力になるよ?私達回復魔法も得意なの」
声をかけながらユウくんから預かった果物を見せると
シャリ…
力なく果物をかじった!
「よかった…やっぱりジン達が言ってた鹿さんなんだね!」
【で?何があったの?】
シンクが問いかけると…二人で何やら話し始める。
【へー…君もそんな事してるんだ…なるほど…それで魔力が尽きちゃったんだね】
どうやらシンクは鹿さんと意思疎通が出来たようだ。
【なんだって?】
私が聞いてみると
【なんかこのひとここの森の主らしい】
【森の主!凄い…偉い方だよ…どうしよう】
とりあえず膝まづいておくか…
私は鹿さんを撫でていた手を止めるとそっと離れて膝を着く。
【ミヅキ…何してるの?】
シンクが私の行動に首を傾げると
【だ、だって森の主でしょ…ここで一番偉いんだよ。どうしようたくさん撫でちゃったよ】
【あのさぁミヅキ…森の主と鳳凰ってどっちが偉いと思う?】
【えっ?鳳凰ってシンクだよね?あっ…もしかしてシンクの方が偉い感じ?】
【まぁね…森の主はこの森だけでしょ?僕は国単位で守護するからね!】
シンクが小さいふわふわな胸を張りながら笑うと
【このひとあのデッドサルコスクスが悪さをしだしたからお仕置しようとしたら、あの兄弟達を庇って逆にやられて魔力を奪われちゃったみたい】
【そうなんだ…だからあんなに巨大化してたのかな?】
【多分そうだろうね。それで力が弱まって森の木々を管理するのが難しくなったみたいで、魔力が回復するまでここにこもって力を貯めようとしてたみたい】
【なら私達の魔力あげられないかな?】
【だよね…ミヅキならそう言うと思った…ケリュネイア、私達が力を分けてやる】
シンクの口調が変わるとじっと鹿さんを見つめる。
【ケリュネイア?】
【それが名前みたいだよ】
【なんか長いね…ケリュさんでいっか。じゃあいくよ~】
勝手に略すとケリュさんの体に手を置いてシンクを抱っこする。
【あんまりあげすぎちゃ駄目だよ】
シンクに注意されながら少しずつ魔力を流すと…
【レムでやってるからなんかコツがわかったよ!このくらいで大丈夫かな?】
魔力を止めて様子を見ると!ケリュネイアはスクッと立ち上がってシンクと私に頭を下げる。
「ふふ、大丈夫そうだね。これからもこの森と村の人達を守ってね!あの巨体なデッドサルコスクスは私達の仲間が退治しておいたから」
大きな顔で寄ってくるケリュネイアを撫でると気持ちよさそうに角を擦りつけてくる。
【こら!この子は僕のだからマーキングするんじゃない】
シンクがシッシッと羽根でケリュネイアを下がらせると
【別に大丈夫だよ】
私が笑うと
【僕より嫉妬深いやつがいるでしょ?他の雄の匂いつけてたら怒られるよ…】
シンクが言うとイケメンフェンリルの顔が浮かぶ…
【そ、そうだね。このくらいにしておこうかな!じゃあケリュさん病み上がりで悪いんだけどちょっと付き合ってもらってもいいかな?ジン達が心配してて…元気な姿見せてあげて】
ケリュネイアは頷くと私達の前を悠然と歩き出す。
すると木々が道を開けるように広がっていった。
「すごーい!」
ケリュネイアのあとを付いて歩くとあっという間にベイカーさんとシルバが待つところまでたどり着いた。
「ミヅキ!」
【ミヅキ!】
気がついた二人に駆け寄ると
「ただいま!ほら!大丈夫だったでしょ?」
私は怪我なく元気に帰ってきた姿を見せると…
クンクンクン…
シルバが一心不乱に私の匂いを嗅いでいる…
【他の雄の匂いがする…】
【ほらぁ~】
シンクがだから言ったのにと私を見ると
【お前…ミヅキに何しててくれてんだ…】
グルゥゥゥ…
シルバは後ろに立つケリュネイアに威嚇するように唸ると…
【シルバ!ケリュさんは悪くないから喧嘩しないの!そんな心配しなくても私はシルバが一番だよ!】
シルバにギュッと抱きつくと
【ミヅキ…】
シルバがゴシゴシと自分の体を私に擦り付ける。
まぁそれでシルバが納得するなら…それにシルバの匂いがすると安心するしね。
私はシルバの気分が良くなるまで好きなようにさせた。
全身にシルバが自分の匂いをつけるとようやく満足する。
【よし、これでいいだろう】
納得いったのか機嫌よく私を見ている。
「アランさん達も心配してるだろうから戻ろうか」
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