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13章
519.試食
「じゃあベイカーさんは焼き場の準備お願いします。私は味付けしていくから」
【シンクはベイカーさん手伝ってね】
【は~い】
シンクがベイカーの頭に止まると
【コハクも味付け手伝ってくれる?この前出来たって言ってたよね?ムーとレムもコハクを手伝ってあげて】
【まかせて!】
【かしこまりました】
ープルプル!
コハクがくるんと回って人型になると
「じゃあ塩コショウを肉にしていってね」
調味料をコハクに渡しておく。
「アランさん串に刺さないでいくつかお肉くれる」
アランさんが切った肉を貰うと
「なんか違う料理も作るのか?」
「そうだね、串焼きだけじゃ物足りないでしょ」
ニコッと笑うと
「楽しみだ、手伝う事あれば言えよ」
アランさんが頭をぽんと叩いた。
「じゃあ早速!」
「えっ…まぁいいけどさ…」
アランさんは串を全部ジン達に渡すと
「私達もお手伝い致しましょうか?」
村長が声をかけてきた。
「お!いいのか?なら頼む。刺すだけだからな」
「は、はい」
村長が串を持つと
「じゃあ俺も!A級冒険者の手伝いしたって自慢しよう!」
門番がやりたいと近づくと
「お前は門番してろよ!」
自分の仕事をしろと追い返される。
「そんなぁ~」
門番はとぼとぼと門まで恨めしそうに歩き出した。
なんか可哀想…後で少し手伝わせてあげよう。
私は苦笑してみていると
「で、何すりゃいいんだ?言っとくが難しい事は出来んぞ」
アランさんが堂々と宣言する。
「料理にそんなに難しい事ないよ。単純で簡単でも美味しいものは作れるんだから」
私は大量の一口大に切ったサルコスクス肉を大きな容器に入れて下味を付ける。
「はい、アランさん良く味が馴染むように揉み込んで~」
「こういうのなら得意だ」
アランさんが大きな手で肉を豪快に揉み込む
「次は小麦粉をまぶします。全体に衣がつくように混ぜてね」
アランさんに大きく混ぜて貰う。
「次はこれを揚げます。ベイカーさんシンク火は大丈夫?」
「バッチリ出来てるぞ」
【火加減も大丈夫だよ!】
「ありがとう~!アランさんこの肉をどんどんあげてってね」
「わかった」
アランさんは温度が上がった油に肉をボトンッ!と落とすと油が跳ねる!
「熱!」
「アランさん、そんなに高いところから落としたら駄目だよ。もっと油のそばでそっと落として」
「こ、こうか…」
アランさんが慎重に油に肉を落とした。
「そうそう、大丈夫そうだね。色がコハク色になったらここの油切りに乗せてね」
大きな葉っぱのお皿を置いておく。
揚げるのはちょっと心配だがアランさんに任せて肉に絡めるタレを作る。
醤油に酒にみりんにさとう。全部を鍋に入れて煮立たせる。
「ミヅキ~こんなもんでどうだ?」
アランさんの声に見に行くと…美味しそうな色に上がっていた。
「いい感じだよ!アランさん上手だね!」
素直に褒めると
「まぁな、なんでも結構そつなくこなすから」
アランさんが得意げに笑うと
「はい、はい。じゃあ同じように他のも揚げてね」
サラッと流してお皿に一度あげて貰い回収すると
「あっ…ミヅキあれは?」
アランさんが何かを頼んでくる。
「ん?何?」
「ほらぁ、作った人だけが出来る特別なやつだよ」
「あー!味見したいの?」
「それ!一度してみたかったんだよな」
「でもこれ完成じゃないよ」
「大丈夫!完成とくらべるから」
アランさんがキラキラした目で唐揚げを見つめる。
「まぁいっか、頑張ったもんね」
はいどうぞと一つつまんでアランさんの口に持っていくと
「はっ!ほほっ!美味!」
熱がりながら一口で食べてしまう。
「揚げたては美味いなぁ…いくらでも食えそうだ」
今現在揚がっている肉をじっと見つめる…
「味見は終わりだからね!それはちゃんと揚げてここに置いといてよ」
なんか心配だなぁと思いながら注意すると
「わかった、わかった」
アランさんは笑って手をあげる。
「大丈夫かなぁ~」
私が心配になってると
【ミヅキ、俺がアランを見張っておいてやるよ】
暇そうにしていたシルバが声をかけてきた。
【あっそれなら安心だな、シルバよろしくね】
アランさんはシルバに任せて私は揚げたての肉を作ったタレに絡ませた。
「後は白ゴマを振って…」
お皿に盛っておく。
「これで甘辛サルコスクスの出来上がり!後はアランさんが追加で揚げてくれたのをさらに絡めれば…」
ちゃんと唐揚げが残ってるといいけど…
心配になりながら二人の様子を見に行った…
アランとシルバは二人して熱々に揚る唐揚げを見つめる…
アランが一つ…また一つとあげては皿に乗せると
ポタッ…ポタッ…
何かが滴る音がする。
見ればシルバがヨダレを垂らして食い入るように唐揚げを見つめている。
「シルバ…食うか?」
アランが聞くと、シルバはマジで!と顔をアランに向けるがミヅキとの約束を思い出す。
自分がアランのつまみ食いを阻止しなければいけないのにその己がつまみ食いをするなど駄目だ!
シルバはぐっと堪えるとブンブンと首を振る…
「シルバ、我慢は良くないぞ!ほら見ろよこの美味そうに揚がった肉を…熱々の出来たては倍うまいぞ!」
アランがニヤッと笑い誘惑してくる…
「二人だけの秘密で一個だけ食ってみないか?」
【秘密…一個…】
いや…ミヅキにそんな秘密を作りたくは無い!
シルバはキッとアランを睨みつけグルグルと唸ると
「わかったよ…じゃあ真面目に揚げるか…」
シルバの厳しい視線を感じながら黙々とあげていると
「アランさんいい匂いだな!」
串刺しを終えたジン達が匂いにつられてやってきた。
「おお、そっちは終わったのか?」
アランが声をかけると
「うん!ベイカーさんが焼いてくれてるよ。それもなんかすごい美味そうだね」
じっと揚がった肉を見ていると
「食ってみるか?」
アランが一つつまんでジンとユウに差し出すと…
「ガウ…」
シルバがあっ…と鳴く。
「こいつらは食ってないからな、子供だし見逃してやれよ」
アランが言うとシルバも仕方なさそうに頷く。
「ついでにお前も一個食っとけよ、まだ食ってないだろ?」
アランがシルバの鼻先に唐揚げを持ってくると…
いい香りがシルバを襲う!
シルバがミヅキの約束と唐揚げの誘惑に揺れ動いていると…
「アランさーん!シルバー!どうかな?全部終わった?」
ミヅキが様子を見に来た!
シルバはハッと我に返るとミヅキを見る。
するとミヅキはアランが目の前持った肉とシルバを交互に見つめる…
どう見てもその現場はシルバがつまみ食いをしているように見えた。
【ち、違う!ミヅキ!】
シルバが慌てると
【ん?何が?】
ミヅキは首を傾げる。
【これは俺がつまみ食いをしているように見えるが違うんだ!俺はちゃんと見張ってたんだぞ!】
シルバの様子にミヅキは思わず笑うと
【シルバなに慌ててるの、そんなのわかってるよ。どうせアランさんがシルバにも食べさせて共犯にでもしようとしてたんでしょ?】
シルバを撫でると
【それに1~2個なら別に食べても大丈夫だよ。シルバはまだ味見もしてないしね】
【ミヅキ!】
「なんだ?その様子だと味見のお許しが出たのか?」
アランはシルバが喜んで尻尾を振ってる様子に唐揚げを出すと
「ほらよ、シルバ」
唐揚げを出すと
【どうぞ】
ミヅキがにっこり笑うのを確認して、シルバは念願の味見をゆっくりと噛みしめた。
【シンクはベイカーさん手伝ってね】
【は~い】
シンクがベイカーの頭に止まると
【コハクも味付け手伝ってくれる?この前出来たって言ってたよね?ムーとレムもコハクを手伝ってあげて】
【まかせて!】
【かしこまりました】
ープルプル!
コハクがくるんと回って人型になると
「じゃあ塩コショウを肉にしていってね」
調味料をコハクに渡しておく。
「アランさん串に刺さないでいくつかお肉くれる」
アランさんが切った肉を貰うと
「なんか違う料理も作るのか?」
「そうだね、串焼きだけじゃ物足りないでしょ」
ニコッと笑うと
「楽しみだ、手伝う事あれば言えよ」
アランさんが頭をぽんと叩いた。
「じゃあ早速!」
「えっ…まぁいいけどさ…」
アランさんは串を全部ジン達に渡すと
「私達もお手伝い致しましょうか?」
村長が声をかけてきた。
「お!いいのか?なら頼む。刺すだけだからな」
「は、はい」
村長が串を持つと
「じゃあ俺も!A級冒険者の手伝いしたって自慢しよう!」
門番がやりたいと近づくと
「お前は門番してろよ!」
自分の仕事をしろと追い返される。
「そんなぁ~」
門番はとぼとぼと門まで恨めしそうに歩き出した。
なんか可哀想…後で少し手伝わせてあげよう。
私は苦笑してみていると
「で、何すりゃいいんだ?言っとくが難しい事は出来んぞ」
アランさんが堂々と宣言する。
「料理にそんなに難しい事ないよ。単純で簡単でも美味しいものは作れるんだから」
私は大量の一口大に切ったサルコスクス肉を大きな容器に入れて下味を付ける。
「はい、アランさん良く味が馴染むように揉み込んで~」
「こういうのなら得意だ」
アランさんが大きな手で肉を豪快に揉み込む
「次は小麦粉をまぶします。全体に衣がつくように混ぜてね」
アランさんに大きく混ぜて貰う。
「次はこれを揚げます。ベイカーさんシンク火は大丈夫?」
「バッチリ出来てるぞ」
【火加減も大丈夫だよ!】
「ありがとう~!アランさんこの肉をどんどんあげてってね」
「わかった」
アランさんは温度が上がった油に肉をボトンッ!と落とすと油が跳ねる!
「熱!」
「アランさん、そんなに高いところから落としたら駄目だよ。もっと油のそばでそっと落として」
「こ、こうか…」
アランさんが慎重に油に肉を落とした。
「そうそう、大丈夫そうだね。色がコハク色になったらここの油切りに乗せてね」
大きな葉っぱのお皿を置いておく。
揚げるのはちょっと心配だがアランさんに任せて肉に絡めるタレを作る。
醤油に酒にみりんにさとう。全部を鍋に入れて煮立たせる。
「ミヅキ~こんなもんでどうだ?」
アランさんの声に見に行くと…美味しそうな色に上がっていた。
「いい感じだよ!アランさん上手だね!」
素直に褒めると
「まぁな、なんでも結構そつなくこなすから」
アランさんが得意げに笑うと
「はい、はい。じゃあ同じように他のも揚げてね」
サラッと流してお皿に一度あげて貰い回収すると
「あっ…ミヅキあれは?」
アランさんが何かを頼んでくる。
「ん?何?」
「ほらぁ、作った人だけが出来る特別なやつだよ」
「あー!味見したいの?」
「それ!一度してみたかったんだよな」
「でもこれ完成じゃないよ」
「大丈夫!完成とくらべるから」
アランさんがキラキラした目で唐揚げを見つめる。
「まぁいっか、頑張ったもんね」
はいどうぞと一つつまんでアランさんの口に持っていくと
「はっ!ほほっ!美味!」
熱がりながら一口で食べてしまう。
「揚げたては美味いなぁ…いくらでも食えそうだ」
今現在揚がっている肉をじっと見つめる…
「味見は終わりだからね!それはちゃんと揚げてここに置いといてよ」
なんか心配だなぁと思いながら注意すると
「わかった、わかった」
アランさんは笑って手をあげる。
「大丈夫かなぁ~」
私が心配になってると
【ミヅキ、俺がアランを見張っておいてやるよ】
暇そうにしていたシルバが声をかけてきた。
【あっそれなら安心だな、シルバよろしくね】
アランさんはシルバに任せて私は揚げたての肉を作ったタレに絡ませた。
「後は白ゴマを振って…」
お皿に盛っておく。
「これで甘辛サルコスクスの出来上がり!後はアランさんが追加で揚げてくれたのをさらに絡めれば…」
ちゃんと唐揚げが残ってるといいけど…
心配になりながら二人の様子を見に行った…
アランとシルバは二人して熱々に揚る唐揚げを見つめる…
アランが一つ…また一つとあげては皿に乗せると
ポタッ…ポタッ…
何かが滴る音がする。
見ればシルバがヨダレを垂らして食い入るように唐揚げを見つめている。
「シルバ…食うか?」
アランが聞くと、シルバはマジで!と顔をアランに向けるがミヅキとの約束を思い出す。
自分がアランのつまみ食いを阻止しなければいけないのにその己がつまみ食いをするなど駄目だ!
シルバはぐっと堪えるとブンブンと首を振る…
「シルバ、我慢は良くないぞ!ほら見ろよこの美味そうに揚がった肉を…熱々の出来たては倍うまいぞ!」
アランがニヤッと笑い誘惑してくる…
「二人だけの秘密で一個だけ食ってみないか?」
【秘密…一個…】
いや…ミヅキにそんな秘密を作りたくは無い!
シルバはキッとアランを睨みつけグルグルと唸ると
「わかったよ…じゃあ真面目に揚げるか…」
シルバの厳しい視線を感じながら黙々とあげていると
「アランさんいい匂いだな!」
串刺しを終えたジン達が匂いにつられてやってきた。
「おお、そっちは終わったのか?」
アランが声をかけると
「うん!ベイカーさんが焼いてくれてるよ。それもなんかすごい美味そうだね」
じっと揚がった肉を見ていると
「食ってみるか?」
アランが一つつまんでジンとユウに差し出すと…
「ガウ…」
シルバがあっ…と鳴く。
「こいつらは食ってないからな、子供だし見逃してやれよ」
アランが言うとシルバも仕方なさそうに頷く。
「ついでにお前も一個食っとけよ、まだ食ってないだろ?」
アランがシルバの鼻先に唐揚げを持ってくると…
いい香りがシルバを襲う!
シルバがミヅキの約束と唐揚げの誘惑に揺れ動いていると…
「アランさーん!シルバー!どうかな?全部終わった?」
ミヅキが様子を見に来た!
シルバはハッと我に返るとミヅキを見る。
するとミヅキはアランが目の前持った肉とシルバを交互に見つめる…
どう見てもその現場はシルバがつまみ食いをしているように見えた。
【ち、違う!ミヅキ!】
シルバが慌てると
【ん?何が?】
ミヅキは首を傾げる。
【これは俺がつまみ食いをしているように見えるが違うんだ!俺はちゃんと見張ってたんだぞ!】
シルバの様子にミヅキは思わず笑うと
【シルバなに慌ててるの、そんなのわかってるよ。どうせアランさんがシルバにも食べさせて共犯にでもしようとしてたんでしょ?】
シルバを撫でると
【それに1~2個なら別に食べても大丈夫だよ。シルバはまだ味見もしてないしね】
【ミヅキ!】
「なんだ?その様子だと味見のお許しが出たのか?」
アランはシルバが喜んで尻尾を振ってる様子に唐揚げを出すと
「ほらよ、シルバ」
唐揚げを出すと
【どうぞ】
ミヅキがにっこり笑うのを確認して、シルバは念願の味見をゆっくりと噛みしめた。
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