ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

文字の大きさ
421 / 675
13章

545.裏

しおりを挟む
「セバスさんすごく意地悪なお兄さんみたいだよ」

私が苦笑して後ろから声をかけると

じゃなくて紛れもなく意地悪なおじさんだろ!」

アランが口を挟む…

「まぁ違いないな」


ベイカーもその通りだと頷くと

「はい?」

セバスがニコッと振り返って聞き返す。

「いや…別に…何も…」

二人はサッと顔を逸らすと

「ど、どういう事…お父様や兄達は…」

オリビアが後ろを振り返ると、父達も驚いて自分と同じように困惑している。

「失礼な事を申し上げてすみません…ですが人の国では誘拐をすれば本当に先程申した罪に問われますからご注意ください」

セバスがオリビアを見ると

「今回はアルフノーヴァさんの故郷での妹のイタズラと多目に見ます…まぁ誘拐されたのが私やこの人達だったのも幸いでしたしね」

「この人って…」

「絶対俺達だけなら助けにも来ないよな」

アランさんとベイカーさんがコソコソ話していると…

「そんなことないよ!二人がさらわれたら私がちゃんと助けに来るよ!」

いじける二人の手を掴むと

「今回だって心配してたんだから…」

ベイカーさんを見上げると…

「ミヅキ…ありがとうな!まぁこんな事にならないようにするよ。俺達が来るとミヅキまで巻き込まれるのがわかったしな…」

ベイカーさんが困った顔をしながらも私を抱き上げると

「まぁミヅキが誘拐されたんじゃなくて本当に良かったよ」

「ええその通りですね…もしこれがミヅキさんの誘拐なら…エルフの皆さんには先程言った罰を本当に受けてもらうことになりましたから…」

「「えっ…」」

「いやぁ本当に誘拐されたのが我々で良かったですね…」

セバスの言葉にエルフ達はゴクリと唾を飲み込んだ…

あの人間は暗にミヅキをもし誘拐する様な事が今後あれは今回の件を持ち出して同じような罰を与えると言っているようにしか聞こえなかった…

「えらいもんに手を出した…」

誰のものか分からないつぶやきにエルフの想いが詰まっていた…

「大丈夫だよ、セバスさん!私なんて誘拐する人そうそういないから!」

当の本人は重い空気をサッと払うかのようにあっけらかんと笑う。

「「「「はぁ…」」」」

セバスさんをはじめ、ベイカー、コジロー、エヴァが同時にため息をつくと

「本人がこれだからな…」

「全くです…少しは自覚を持って欲しいものです」

「無理だろ、ミヅキだぞ」

「そうですね…」

肩を落とす人間達を唖然と見ていると

「あれ?みんなどうしたの?」

注目されて戸惑うミヅキにシルバがベロンと頬を舐めると

【ミヅキが可愛いからみんな見ているんだな。大丈夫俺達が守るから】

「きゃっ!」

突然舐められ驚くと

【そうだね!ミヅキには手は出させないよ】

シンクまで髪の毛の間に入ってふわふわの羽を首元に近づける。

「あはっ!くすぐったい!」

【そうだな、人だろうがエルフだろうが関係ない、手を出そうものなら俺達の基準で裁くまでだ】

プルシアが頭にちょこんと乗ると

【えっ?プルシアまで?なぁにみんな、どうしたの!?】

コハクやムーやレムまで取り囲んでくる。

そんなミヅキの様子に…

「確かに、あれだけ守られていれば手は出せませんね」

セバスが苦笑すると

「聖獣達にまで牽制されるとは…本当に彼女に手を出す前でよかった…」

ウォールの言葉に王子達は黙って頷いた…

エルフ達はミヅキの作った料理を堪能すると…

「本当に美味しく素晴らしい料理をありがとうございました。この後はゆっくりとお風呂にでも入りおやすみ下さい」

「わぁ!お風呂あるんだ!楽しみだね!」

お風呂と聞いて喜んでいる姿にエルフ達はほっと息を吐く…

「良かった…料理ではちゃんともてなすことができませでしたから…お風呂はこの国でも自慢の造りになっております…まぁミヅキさんなら入った事があるとは思いますがゆっくり疲れをとっていただければ…」

伺うように見ていると

「お風呂大好きなので楽しみです!ありがとうございます!シルバ達は入らない方がいいですか?」

「いえ!聖獣様なら大歓迎です!ごゆるりと堪能してください」

「やった!」

【シルバ達も一緒に入れるって!】

【俺は大丈夫だ、シンク達はゆっくり入ってこいよ】

シルバが自分は大丈夫だからとシンク達に行かせようとすると

【え…シルバ入らないの?せっかく一緒に入れるの楽しみにしてたのに】

ガックリと肩を落とすと

【あっ!ちょっと…ちょっとだけ入ろうかな!やはり少し汚れたしな】

シルバが慌てて答えると

【本当に!】

ミヅキの顔がパァっと明るくなる!

【みんなで入ろうね!】

ミヅキの笑顔にシルバはしょうがなさそうに笑った。

「エヴァさんも一緒に入ろうね!」

「ああ、そうだな」

ミヅキ達が案内されて湯殿に向かうと

「よろしければ皆様もどうですか?」

残されてベイカー達も声をかけられると

「せっかくだから入らせてもらうか」

ベイカーの言葉に皆頷いて案内してもらった。

「あっ私は少しエルフの皆さんと話がありますのでお構いなく」

セバスさんがやんわりと断ると

「「「え…」」」

エルフ達が固まる…

「あっ…今後のミヅキさんが使った食材について話したいと思っておりましたが…大丈夫そうですね。でしたら私もお風呂に行きましょう」

セバスさんがベイカー達の方に歩き出すと

「あー!すみません!よろしくお願い致します!」

エルフ達が慌ててセバスを止めると

「ほらほら、セバス意地悪しないでよ。みんなもそんなに慌てて、セバスの冗談だよ」

アルフノーヴァさんがおかしそうに笑いながらセバスの肩をトントンと叩くと

「絶対…冗談じゃないと思うけどなぁ…」

「だよな、アルフノーヴァさんはセバスがどう見えてるんだか」

さすがのアランも呆れると

「では、師匠と私は少しお話してから行きますので…あなた達、騒ぎは起こさないようにお願いしますよ」

セバスさんがしっかりと念押しをする。

「ミヅキじゃあるまいし、風呂に入るだけだぞ。なんかあるわけないだろ」

アランがナイナイ!と笑うと…

「なんか…嫌な予感がする…」

ベイカーが顔を顰めた。

ミヅキ達は先に湯殿に付くとエヴァさんの案内でならた様子で中へと入る!

そこは大きな浴槽が広がっていた!

「すごい!木のお風呂だ!まさか…檜風呂!」

たったっと小走りで浴槽に向かうと

【危ないぞ】

シルバがそっと寄り添う、濡れた床がツルツルと滑り転びそうになるところをシルバがサッと助けてくれた。

【ありがとう、ごめん興奮しちゃって】

シルバにお礼を言うと

「ミヅキ、気をつけて。ほら洗ってからゆっくり入ろう」

エヴァさんは前を隠すことなく裸で堂々と歩いて来た…

「ご、ごめんなさい…」

エヴァさんのナイスバディに見とれていると

「ほら、洗ってあげるからここに座りな」

エヴァさんはペタっと木の台に座るとパンパンと自分の太ももを叩く…私は失礼しますと心の中でお礼を言ってエヴァさんのツルツルの膝に座った。

エヴァさんに隅々まで洗ってもらうと今度は私がエヴァさんの背中を洗ってあげる。

綺麗なすべすべの肌を堪能しながら洗うと…

【はい、次はシルバ達だよ】

私が来るっと振り返ってシルバ達をみると

【お、お手柔らかに…】

シルバが珍しく尻尾を下げた。
しおりを挟む
感想 6,829

あなたにおすすめの小説

転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!

饕餮
ファンタジー
  書籍化決定!   2024/08/中旬ごろの出荷となります!   Web版と書籍版では一部の設定を追加しました! 今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。 救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。 一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。 そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。 だが。 「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」 森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。 ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。 ★主人公は口が悪いです。 ★不定期更新です。 ★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。

転生幼女はお願いしたい~100万年に1人と言われた力で自由気ままな異世界ライフ~

土偶の友
ファンタジー
 サクヤは目が覚めると森の中にいた。  しかも隣にはもふもふで真っ白な小さい虎。  虎……? と思ってなでていると、懐かれて一緒に行動をすることに。  歩いていると、新しいもふもふのフェンリルが現れ、フェンリルも助けることになった。  それからは困っている人を助けたり、もふもふしたりのんびりと生きる。 9/28~10/6 までHOTランキング1位! 5/22に2巻が発売します! それに伴い、24章まで取り下げになるので、よろしく願いします。

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

幼子は最強のテイマーだと気付いていません!

akechi
ファンタジー
彼女はユリア、三歳。 森の奥深くに佇む一軒の家で三人家族が住んでいました。ユリアの楽しみは森の動物達と遊ぶこと。 だが其がそもそも規格外だった。 この森は冒険者も決して入らない古(いにしえ)の森と呼ばれている。そしてユリアが可愛い動物と呼ぶのはSS級のとんでもない魔物達だった。 「みんなーあしょぼー!」 これは幼女が繰り広げるドタバタで規格外な日常生活である。

収容所生まれの転生幼女は、囚人達と楽しく暮らしたい

三園 七詩
ファンタジー
旧題:収容所生まれの転生幼女は囚人達に溺愛されてますので幸せです 無実の罪で幽閉されたメアリーから生まれた子供は不幸な生い立ちにも関わらず囚人達に溺愛されて幸せに過ごしていた…そんなある時ふとした拍子に前世の記憶を思い出す! 無実の罪で不幸な最後を迎えた母の為!優しくしてくれた囚人達の為に自分頑張ります!

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

私の家族はハイスペックです! 落ちこぼれ転生末姫ですが溺愛されつつ世界救っちゃいます!

りーさん
ファンタジー
 ある日、突然生まれ変わっていた。理由はわからないけど、私は末っ子のお姫さまになったらしい。 でも、このお姫さま、なんか放置気味!?と思っていたら、お兄さんやお姉さん、お父さんやお母さんのスペックが高すぎるのが原因みたい。 こうなったら、こうなったでがんばる!放置されてるんなら、なにしてもいいよね! のんびりマイペースをモットーに、私は好きに生きようと思ったんだけど、実は私は、重要な使命で転生していて、それを遂行するために神器までもらってしまいました!でも、私は私で楽しく暮らしたいと思います!

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。