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13章
552.胸騒ぎ
セバスさんやベイカーさん達が戻ってくると
「あれ?ハイドラさん達は?」
チラッと覗き込もうとするが体で隠されて確認できない。
「ああ、あいつらならよろしくと。まぁ人の国にもし来たらまたゆっくりと挨拶すりゃいいよ…ゆっくりとな…」
ニコッと笑うベイカーさんにそう言われては…何故が逆らえない雰囲気にわかったと頷いておく。
確かにこれから交流が増えればまた会う機会もあるだろう…
するとエルフの王子達が早く馬車に乗ってくれと焦った顔で促して来るので私達はエルフのみんなに手を振っていよいよ人の国に戻る事になった。
最初に着いた洞窟を目指して移動すると
「ここから入ってきたのですね」
王子達が洞窟を覗き込んで確認をすると、アルフノーヴァさんが頷いた。
「では魔力を込めますね」
王子達が数人で魔力を込めて道を繋げてくれると、見送りに来てくれたみんなに手を振って挨拶をする。
「じゃあお世話になりました!こっちにきたら今度は私達が目一杯おもてなししますね!」
「今度来る時はまっすぐ城に来てくださいね!あと来る前に知らせをいただけると助かります!本当にどうかお願いします!」
王子達が頭を下げる、その目は笑っておらず真剣そのものだった。
「は、はい…わかりました」
やっぱり急な来客は迷惑なのかな?
若干引き気味にもし来る時は連絡してからにしようと心に留めておくことにした。
「じゃあオリビア、そちらに迷惑をかけないように頑張れよ」
王子達はミヅキ達に挨拶をすると隣にいる妹に優しく声をかけた。
「お前ならちゃんとやれば出来る!しっかりな」
アッシュもオリビアに頑張れよとエールを送っていた。
「アッシュ…」
「アッシュだってオリビアの事を心配していたんだね」
アルフノーヴァがオリビアの頭を撫でると優しくほほ笑みかける。
「皆さんオリビアさんの事を心配なさってるようですよ」
王子達が一人一人オリビアに心配そうに声をかけている。
「私…邪魔者扱いじゃ無くて、本当にみんなに大切にされてたんですね」
オリビアは窓から顔を出すと
「行ってきます!兄様達も成長した私を見に来てくださいね!向こうでお待ちしてます」
オリビアの元気そうな顔と声に王子達もほっと胸を撫で下ろした。
エルフ達の馬車を借りて向こうまで付くと湖から大きな馬車が顔を出す。
岸まで上がるとミヅキ達を降ろしてエルフの国へと戻って行った。
「なんかあっという間だったね、でも面白かった!」
満足そうに笑うと
「では、我々の町まで帰りましょう」
「じゃあプルシア籠で運んでくれる」
プルシアをみると快く頷いてくれる。
「プルシアならすぐに町に帰れるな」
ベイカーがやれやれと首を回すと…
「ベイカーさんとアランさんは走って帰ってください」
セバスさんがニコッと二人に笑いかける。
「えっ!」
「な、なんでだよ!今回は疲れたから俺は乗るぞ!」
アランが噛み付くと
「あなた向こうでエヴァさんに失礼な事をしたの忘れましたか?」
セバスさんがギロッと睨むと
「あと、お二人共よくもまぁ人の事を散々と化け物だとか何とかと言ってくれてましたよね?」
「覚えてたんだ…はは…あれはじょ、冗談だよ~」
アランが笑って誤魔化そうとすると
「帰りを走って帰るだけで許してあげようと思っているのです…それとも飯抜きにされたいですか?」
セバスが聞くと
「「走ります!」」
二人は食い気味に答えると
「さぁ行こうぜベイカー!」
「そうだなアランさん!いい鍛錬になりそうだ!」
二人はセバスさんの機嫌が変わらないうちにさっさと走り出した!
「さて、暑苦しい人達は行きましたから我々はゆっくりと帰りましょうか?」
「は、はーい!」
私は素直に籠を取り出すと
「これに乗るの!?」
オリビアが不安そうに籠を見つめる。
「プルシアが運んでくれるんだよ」
「快適な空の旅ですね!」
アルフさんが嬉しそうに乗り込むと、オリビアも怖々と続く。
慣れた様子でコジローさんやセバスさんが入ると
【じゃあプルシアお願いします!】
【ああ】
プルシアが羽ばたくと空の上へと上がっていく!
「すごいです…私青龍様に運んでもらってます…」
オリビアが興味津々で下を見たり上のプルシアを見たりと忙しそうにしていると
「私はプルシアさんの背中にも乗せてもらったんだよ」
アルフさんが嬉しそうに自慢しだした。
「さすがアルフノーヴァ兄様です!聖獣に乗せてもらったエルフなど数えるしかいませんね!」
「そうなんだ?じゃあ今度はオリビアもプルシアに乗せてもらう?」
嬉しそうなオリビアを見て私が聞くと
「い、いえ!私にはまだ恐れ多いです…」
オリビアが無理だと必死にプルプルと首を振ると
「そう?じゃあ乗りたくなったら言ってね!プルシアは優しいからいつでも乗せてくれるよね!」
プルシアに話しかけると
【お姫様の仰せのままに】
プルシアがふっと笑いながら私を見下ろし目を細めた。
【あー…しかもかっこいいんだよね…本当に困っちゃう】
困り顔を見せながらも嬉しくて笑い返すと
【ミヅキかおあか~い!】
コハクがなんでなんでと私の周りを走り出した。
【うるさいよ、この!】
コハクを捕まえるとうりうりと頭を撫でる。
【はは!ミヅキ照れてるねぇ~】
シンクまで笑うと
【ミヅキてれてるの?なんで?】
コハクがキョトンと腕の間から可愛い顔で見つめてくる。
【お姫様って言われたからかなぁ】
シンクが言うと
【じゃあミヅキはきょうからおひめさまね!】
【それいいね!お姫様…隣いいですか?】
シンクが声を低くして肩に止まるとボソッと呟く。
【あわわわ!シンク!】
耳元で言われてゾクッとする!
シンクとコハクにからかわれて頬を膨らませていると
【全くお前らミヅキをからかうのはそれぐらいにしておけ、嫌われるぞ】
シルバが私のそばに来ると庇うように自分に引き寄せ頬を擦り寄らせる。
【ミヅキが可愛いからあいつらもからかってるんだ、気にするな】
【え!ミヅキごめんね!きらいにならないで】
【ふふ…ミヅキの反応が楽しくてついやりすぎちゃった…ごめんね】
コハクは慌てて耳と尻尾を下げて擦り寄ってくると、シンクは可愛らしくコテンと首を傾げて謝ってきた。
可愛い二人につい顔が綻ぶと…
【もう、しょうがないなぁ~いっぱいモフらせてくれたら許してあげる!】
【喜んで】
【ミヅキやさしいー!】
コハクがぴょんと耳を立てるとぺろぺろと顔を舐めてくる。
可愛いもふもふ達に囲まれて幸せな空の旅を楽しんだ。
その頃下を走る二人は…
「なぁベイカー、ちょっと寄り道して帰らないか?」
ベイカーの後ろをついて走っていたアランが声をかけると
「寄り道?何処にだよ」
チラッと後ろを振り返ると
「エルフの国飯も美味かったけどなんか物足りなくなかったか?」
「まぁ…な」
ベイカーが腹を擦りながら頷く。確かに豆腐の唐揚げは美味しかったが腹にはたまらなかった。
「てことで肉でも狩ってちょっと腹ごしらえしてから帰らないか?」
アランの提案にベイカーは腹と相談して乗ることにした。
【!!】
ミヅキの横で横になっていたシルバがピクッと顔をあげて動き出した…
【どうしたの?】
寄りかかっていた私がシルバの反応に気がつくと
【なんか…胸騒ぎが…】
【えっ!大丈夫?】
シルバが胸騒ぎなんてあまりないので心配になると
【まぁ…気のせいかな】
私の不安そうな顔をペロッと舐めると…ニコッといつものように笑った。
「あれ?ハイドラさん達は?」
チラッと覗き込もうとするが体で隠されて確認できない。
「ああ、あいつらならよろしくと。まぁ人の国にもし来たらまたゆっくりと挨拶すりゃいいよ…ゆっくりとな…」
ニコッと笑うベイカーさんにそう言われては…何故が逆らえない雰囲気にわかったと頷いておく。
確かにこれから交流が増えればまた会う機会もあるだろう…
するとエルフの王子達が早く馬車に乗ってくれと焦った顔で促して来るので私達はエルフのみんなに手を振っていよいよ人の国に戻る事になった。
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「ここから入ってきたのですね」
王子達が洞窟を覗き込んで確認をすると、アルフノーヴァさんが頷いた。
「では魔力を込めますね」
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「今度来る時はまっすぐ城に来てくださいね!あと来る前に知らせをいただけると助かります!本当にどうかお願いします!」
王子達が頭を下げる、その目は笑っておらず真剣そのものだった。
「は、はい…わかりました」
やっぱり急な来客は迷惑なのかな?
若干引き気味にもし来る時は連絡してからにしようと心に留めておくことにした。
「じゃあオリビア、そちらに迷惑をかけないように頑張れよ」
王子達はミヅキ達に挨拶をすると隣にいる妹に優しく声をかけた。
「お前ならちゃんとやれば出来る!しっかりな」
アッシュもオリビアに頑張れよとエールを送っていた。
「アッシュ…」
「アッシュだってオリビアの事を心配していたんだね」
アルフノーヴァがオリビアの頭を撫でると優しくほほ笑みかける。
「皆さんオリビアさんの事を心配なさってるようですよ」
王子達が一人一人オリビアに心配そうに声をかけている。
「私…邪魔者扱いじゃ無くて、本当にみんなに大切にされてたんですね」
オリビアは窓から顔を出すと
「行ってきます!兄様達も成長した私を見に来てくださいね!向こうでお待ちしてます」
オリビアの元気そうな顔と声に王子達もほっと胸を撫で下ろした。
エルフ達の馬車を借りて向こうまで付くと湖から大きな馬車が顔を出す。
岸まで上がるとミヅキ達を降ろしてエルフの国へと戻って行った。
「なんかあっという間だったね、でも面白かった!」
満足そうに笑うと
「では、我々の町まで帰りましょう」
「じゃあプルシア籠で運んでくれる」
プルシアをみると快く頷いてくれる。
「プルシアならすぐに町に帰れるな」
ベイカーがやれやれと首を回すと…
「ベイカーさんとアランさんは走って帰ってください」
セバスさんがニコッと二人に笑いかける。
「えっ!」
「な、なんでだよ!今回は疲れたから俺は乗るぞ!」
アランが噛み付くと
「あなた向こうでエヴァさんに失礼な事をしたの忘れましたか?」
セバスさんがギロッと睨むと
「あと、お二人共よくもまぁ人の事を散々と化け物だとか何とかと言ってくれてましたよね?」
「覚えてたんだ…はは…あれはじょ、冗談だよ~」
アランが笑って誤魔化そうとすると
「帰りを走って帰るだけで許してあげようと思っているのです…それとも飯抜きにされたいですか?」
セバスが聞くと
「「走ります!」」
二人は食い気味に答えると
「さぁ行こうぜベイカー!」
「そうだなアランさん!いい鍛錬になりそうだ!」
二人はセバスさんの機嫌が変わらないうちにさっさと走り出した!
「さて、暑苦しい人達は行きましたから我々はゆっくりと帰りましょうか?」
「は、はーい!」
私は素直に籠を取り出すと
「これに乗るの!?」
オリビアが不安そうに籠を見つめる。
「プルシアが運んでくれるんだよ」
「快適な空の旅ですね!」
アルフさんが嬉しそうに乗り込むと、オリビアも怖々と続く。
慣れた様子でコジローさんやセバスさんが入ると
【じゃあプルシアお願いします!】
【ああ】
プルシアが羽ばたくと空の上へと上がっていく!
「すごいです…私青龍様に運んでもらってます…」
オリビアが興味津々で下を見たり上のプルシアを見たりと忙しそうにしていると
「私はプルシアさんの背中にも乗せてもらったんだよ」
アルフさんが嬉しそうに自慢しだした。
「さすがアルフノーヴァ兄様です!聖獣に乗せてもらったエルフなど数えるしかいませんね!」
「そうなんだ?じゃあ今度はオリビアもプルシアに乗せてもらう?」
嬉しそうなオリビアを見て私が聞くと
「い、いえ!私にはまだ恐れ多いです…」
オリビアが無理だと必死にプルプルと首を振ると
「そう?じゃあ乗りたくなったら言ってね!プルシアは優しいからいつでも乗せてくれるよね!」
プルシアに話しかけると
【お姫様の仰せのままに】
プルシアがふっと笑いながら私を見下ろし目を細めた。
【あー…しかもかっこいいんだよね…本当に困っちゃう】
困り顔を見せながらも嬉しくて笑い返すと
【ミヅキかおあか~い!】
コハクがなんでなんでと私の周りを走り出した。
【うるさいよ、この!】
コハクを捕まえるとうりうりと頭を撫でる。
【はは!ミヅキ照れてるねぇ~】
シンクまで笑うと
【ミヅキてれてるの?なんで?】
コハクがキョトンと腕の間から可愛い顔で見つめてくる。
【お姫様って言われたからかなぁ】
シンクが言うと
【じゃあミヅキはきょうからおひめさまね!】
【それいいね!お姫様…隣いいですか?】
シンクが声を低くして肩に止まるとボソッと呟く。
【あわわわ!シンク!】
耳元で言われてゾクッとする!
シンクとコハクにからかわれて頬を膨らませていると
【全くお前らミヅキをからかうのはそれぐらいにしておけ、嫌われるぞ】
シルバが私のそばに来ると庇うように自分に引き寄せ頬を擦り寄らせる。
【ミヅキが可愛いからあいつらもからかってるんだ、気にするな】
【え!ミヅキごめんね!きらいにならないで】
【ふふ…ミヅキの反応が楽しくてついやりすぎちゃった…ごめんね】
コハクは慌てて耳と尻尾を下げて擦り寄ってくると、シンクは可愛らしくコテンと首を傾げて謝ってきた。
可愛い二人につい顔が綻ぶと…
【もう、しょうがないなぁ~いっぱいモフらせてくれたら許してあげる!】
【喜んで】
【ミヅキやさしいー!】
コハクがぴょんと耳を立てるとぺろぺろと顔を舐めてくる。
可愛いもふもふ達に囲まれて幸せな空の旅を楽しんだ。
その頃下を走る二人は…
「なぁベイカー、ちょっと寄り道して帰らないか?」
ベイカーの後ろをついて走っていたアランが声をかけると
「寄り道?何処にだよ」
チラッと後ろを振り返ると
「エルフの国飯も美味かったけどなんか物足りなくなかったか?」
「まぁ…な」
ベイカーが腹を擦りながら頷く。確かに豆腐の唐揚げは美味しかったが腹にはたまらなかった。
「てことで肉でも狩ってちょっと腹ごしらえしてから帰らないか?」
アランの提案にベイカーは腹と相談して乗ることにした。
【!!】
ミヅキの横で横になっていたシルバがピクッと顔をあげて動き出した…
【どうしたの?】
寄りかかっていた私がシルバの反応に気がつくと
【なんか…胸騒ぎが…】
【えっ!大丈夫?】
シルバが胸騒ぎなんてあまりないので心配になると
【まぁ…気のせいかな】
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