ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

文字サイズ
特大
428 / 656
14章

567.変装

ミヅキはシルバやプルシア達にご飯をあげると…

【みんな悪いんだけど…一度王都を出ててくれる?】

【えー?なんで?】

シンクが嫌そうにミヅキの肩に乗ると

【うん、みんなといると帰ってきたってバレバレみたいで…普通にみんなにあったらすぐに帰るからね】

ミヅキが眉毛を下げて済まなそうにすると…

【外で魔物捕まえててもいいよ】

【行くか!】

その言葉にシルバが反応する!

【いいですね、そろそろ体が鈍りそうになってました】

【なら僕も行くよ!】

シンクも嬉しそうにシルバの頭に乗ると

【あんまり遠くに行かないでね】

ミヅキがみんなの体を一人一人撫でていくと

【怪我もしないようにね】

【分かってる、それよりもミヅキこそベイカー達から離れるなよ】

【はーい】

プルシアは元の大きさになるとシルバ達を乗せて王都を後にした。

「これで私達帰ったって思われてるよね」

「まぁプルシアは目立つからな…」

「コジローさんもいいの?付き合ってくれて?」

ミヅキはずっと着いてきてくれるコジローさんに伺うように声をかけると

「ああ、シルバさんからしっかりと見ておくように言われたからね。ついでにマルコさんのところにも行くんだろ?」

「うん!」

「なら問題ないよ」

コジローさんが優しく微笑むと

「じゃあ三人できっちり変装しようね!」

ミヅキは二人を見てニッコリと笑った。

「えっ…俺も」

コジローは目を見開くと…

「当たり前だよ!コジローさんだって目立つからね!」

「まぁそうだな、その服かなり目立つぞ」

「そ、そうですか?」

コジローが自分の服を見回す。

「よし!とりあえず服屋にレッツ、ゴー!」

ミヅキはベイカーさんとコジローさんの手を取るとお店へと走り出した。

「このお店はどうかな?」

入った事のない店の前に立ってベイカーさんとコジローさんを見ると

「ミヅキの好きにしろ…」

あきらめモードのベイカーさんはどこでもいいと頷くので、早速店へと入った。

「じゃあまずはコジローさんの衣装を決めよう!各々良さそうな物を見つけて十分後にここに集合ね!」

「良さそうな物ってなんだよ!」

「コジローさんてバレないような服だよ」

「自分の服も選ぶのか…」

コジローさんが唖然とする。

「俺…服を選んだことがないんだが…」

「えー!コジローさん服どうしてるの?」

「これと同じ服を頼んで作ってもらっている」

「あー!かっこいいもんねその服…私そんな感じのがいいなぁ~」

「ミヅキなら何着ても似合いそうだ」

コジローさんが想像したのかミヅキを見てニッコリと笑う。

「そんな感じで自分のも選んで見てね!じゃあ解散!」

ミヅキはそう言うと服の並ぶ店内に走っていってしまった。

「ベイカーさん…」

コジローが助けを求めるようにベイカーを見ると…

「無理だ!俺もわからん。そこらの服適当に取って持ってこようぜ」

ベイカーさんはそう言うとすぐそこに置いてあった服を掴んだ。

十分後…

「ふー、沢山あって迷っちゃったよ」

ミヅキは小さい体に服をだき抱えて戻ってきた。

「ベイカーさん達は決まった?」

服の脇から顔を覗かせると

「ああ、ほら」

ベイカーさんが服を見せる。

「お、俺も…」

コジローさんも持っていた服をミヅキに見せると…

「わぁ、かっこいい!コジローさん早速着てみてください!」

「えっ?あっ…そうか自分が着るんだったな…」

コジローはもう少し地味なものにすればよかったと後悔した…

ミヅキが店員さんを呼ぶとみんなで試着室へと移動する。

コジローさんが気配を消しながら試着を始めると…

「どうですか~」

ミヅキが外から声をかけた。

「一応着てみた…けどすごい違和感が…」

小さな声の返答が返ってきた。

「じゃあ開けますよー」

ミヅキが試着室のカーテンを開くと、そこには貴族のような装いを身にまとったコジローさんがいた!

「かっこいいです!」

ミヅキが顔を輝かせると

「しかし…街を歩くのには向かないよな。しかも値段が…」

適当に選んだ為に値段まで見ていなかった。

「えーすごく似合うのに…」

ミヅキが残念そうにすると

「つ、次はベイカーさんの選んだやつですね!」

コジローさんはそそくさと中に戻って行った…

「ベイカーさんはどんなの選んだの?」

「え?あー…なんかそこらにあったやつだ」

「何それ!ちゃんと選んでよ!」

「コジローなら着こなせる!大丈夫だ」

ベイカーさんが頷くと

「うん…確かに、コジローさんなら何着ても似合いそうだね」

ミヅキはワクワクしながら待つまでいると…コジローさんがカーテンを開いた。

「似合うけど…なんかどこにでも居そうな感じだね」

ミヅキはじっくりとコジローさんを舐めまわすように見つめる。

「結構気に入ってる…コレでいいんじゃないか?」

コジローさんが言うと

「だめ!次は私のやつだよ!これとこれは必ずつけてね!」

コジローさんに持ってきた服を渡すと

「わかった…」

コジローさんは再び着替えに向かった。

「何を渡したんだ?」

「ふふふ…変装道具だよ!すごくいいのがあったの~」

こぼれる笑いを必死に手を当てて抑えていると

「こ、これを…」

コジローさんから声が漏れる…

「出来ましたか?」

ミヅキが声をかけると…

「一応…」

コジローさんがそっと出てくると…

「かっこいい!」

ミヅキが興奮して頬を染める!

「とてもお似合いです、今王都で流行っているデザインなんですよ」

見ていた店員さんも思わず声をかけてくる。

「これは…」

コジローさんが傷がある目を触る…そこにはミヅキが渡した眼帯をつけていた。

「それは眼帯だよ!コジローさん髪の毛で隠してるけどそういうので隠すのもかっこいいよ」

ニコニコと笑ってコジローさんを上から下まで見つめる。

ミヅキが選んだのはセバスさんのようなキチッとした格好の白シャツに黒パンツで明るい色のベストを持ってきた。

「なんかセバスさんみたいだな」

「コジローさんぽくないでしょ?」

「確かにパッと見わからんな」

ベイカーが頷くと

「それで…コジローさんどの服にする?」

「え…っと…」

ミヅキの期待に満ちた瞳にコジローはベイカーさんの選んだ服が一番地味でいいとはとても言えなかった…
感想 6,830

あなたにおすすめの小説

【完結】私の出産日に初恋の人を選んだ夫、あなたを彼女に返品します 表紙

【完結】私の出産日に初恋の人を選んだ夫、あなたを彼女に返品します

「子供っぽい嫉妬はやめろ」私が命懸けで出産した日、夫のヴィンセント侯爵は初恋の人の所へ行ってしまった。理由を説明して欲しいと言うと、子供っぽい嫉妬をやめろと厳しい声で言われてしまう。しかも初恋の相手がいきなりやってきて「侯爵様は昔から私を命懸けで助けてくれるんです」と悪びれもせずに言い放った。妻よりも初恋相手を優先する夫は必要ないので私は夫を初恋相手へ返品した。すると生まれてから一度も人に頭を下げたことのないヴィンセントが、ボロボロになって私に頭を下げてきて⋯⋯。
恋愛 連載中 長編
文字数:94,149
過保護すぎる家族に囲まれて育ったら、外の世界が危険すぎました 〜冷酷公爵の父と最強兄たちに溺愛される日々〜 表紙

過保護すぎる家族に囲まれて育ったら、外の世界が危険すぎました 〜冷酷公爵の父と最強兄たちに溺愛される日々〜

過保護な父と兄たちに囲まれて育った少女。 初めての外は危険だらけ——のはずが、全部“秒で解決”。 溺愛×コメディ×ほんのり成長の、ほっこり家族物語。
恋愛 完結 短編
文字数:20,369
転生先で冒険者専門のお弁当屋さん始めます〜助けてくれた冒険者兄弟にお礼をしたかっただけなのに、大繁盛してしまいました〜 表紙

転生先で冒険者専門のお弁当屋さん始めます〜助けてくれた冒険者兄弟にお礼をしたかっただけなのに、大繁盛してしまいました〜

保育士として働いていた莉子は、ある日の仕事中に暴走してくる車から子どもたちを守り、死んでしまう。 しかし、目が覚めるとそこは深い森の中。 ここはどこだろうと彷徨い歩いているうちに狼のような獣に襲われかけたものの、間一髪のところで冒険者の兄弟、ベクターとゼノに助けてもらった。 家族が宿屋をやっているから、と行くあてもない莉子を拾ってくれた二人。 やってきたのは、リーベル王国の国境付近にある街、ベルン伯爵領。 そこにある人気の宿屋に身を置くことになった莉子は、様々な事情を知りながら身を寄せることへのお礼のため、ベクターとゼノにお弁当を作ろうと決意して──?
ファンタジー 連載中 長編
文字数:124,638
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか? 表紙

異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?

ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。 そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった! 亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。 「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」 「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」 おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。 現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。 お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、 美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
ファンタジー 完結 長編
文字数:148,101
『死ぬほど愛されたい』と願ったら、最強の公爵家に転生して家族の愛が重すぎます!〜赤ちゃん令嬢は『慈愛の眼』で今日もデレを解析中〜 表紙

『死ぬほど愛されたい』と願ったら、最強の公爵家に転生して家族の愛が重すぎます!〜赤ちゃん令嬢は『慈愛の眼』で今日もデレを解析中〜

元・社畜SE、今世は国宝級の赤ん坊!? 最強の父様とお兄様が過保護すぎて、一歩歩くだけで国が揺れちゃいます!
ファンタジー 完結 長編
文字数:187,096
捨てられた三歳の聖女ですが、辺境伯家に拾われたら家族全員が過保護でした 表紙

捨てられた三歳の聖女ですが、辺境伯家に拾われたら家族全員が過保護でした

神殿で無能と決めつけられ、三歳で捨てられた少女リリア。 辺境伯家に保護された彼女は、厳つい辺境伯やお兄様たち、領民にまで溺愛されながら幸せな日々を送ることに。 けれど実はリリアは、数百年に一人現れる伝説級の聖女だった。 これは捨てられた幼女聖女が、たくさんの愛に包まれながら成長していく物語。
ファンタジー 完結 短編
文字数:36,970
悪役令嬢ですが、兄たちが過保護すぎて恋ができません 表紙

悪役令嬢ですが、兄たちが過保護すぎて恋ができません

乙女ゲームの悪役令嬢・セレフィーナに転生した私。 破滅回避のため、目立たず静かに生きる――はずだった。 しかし現実は、三人の兄による全力溺愛&完全監視生活。 外出には護衛、交友関係は管理制、笑顔すら規制対象!? さらに兄の親友である最強騎士・カインが護衛として加わり、 静かで誠実な優しさに、次第に心が揺れていく。 「恋をすると破滅する」 そう信じて避けてきた想いの先で待っていたのは、 断罪も修羅場もない、安心で騒がしい未来だった――。
恋愛 完結 短編
文字数:14,447
初夜のあとに愛する人がいると言われたので祝福で身体の時間を一日戻しました 表紙

初夜のあとに愛する人がいると言われたので祝福で身体の時間を一日戻しました

夫婦となって初めて迎えた夜、セレンティアは夫リオールから「俺には、愛する人がいる」と告げられる。 彼が初夜を済ませた理由は、三年後に白い結婚として婚姻無効を申し立てられないようにするためだった。 けれどリオールは知らなかった。セレンティアの祝福《一日回帰》が、自分自身の身体にも使えることを。 セレンティアは自分の身体の時間を一日前へ戻し、三年間、侯爵家の妻として務めを果たすことを決める。 夫に愛されるためではない。三年後、白い結婚としてこの家を出ていくために。
恋愛 完結 短編
文字数:12,593