ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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14章

568.衣装決め

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「コジローさんの服も決まったから次はベイカーさんね!コジローさんの着てた服は私がしまっておくからそのまま着ててね」

「わかった…」

コジローさんはミヅキが選んだ服を着ているとソワソワして落ち着かない様子だった。

「次は俺か…俺はさっきのでいいよ」

ベイカーさんがコジローに選んだ服を掴むと

「だめ!それじゃあベイカーさんそのままじゃん!すぐにバレちゃうよ」

「そうか?」

「そうですよ!ベイカーさんももっときっちりとした格好がいいと思いますよ!」

「そうだね…ベイカーさんはちょっと軽い感じがするから…髪も整えて帽子とか被せてみようか?」

ミヅキがコジローさんに聞くと

「いいな、どうせなら俺よりも真面目なきっちりとした格好がいいと思う」

「おい、コジロー…」

ベイカーがコジローを睨むと

「俺だけこんな格好嫌ですよ…ベイカーさんもお願いしますよ」

コソッと話しかけると

「そうか…ならベイカーさんはさらにスーツみたいな執事風にしようかな!」

「いいと思う」

コジローさんがコクっと頷いた。

「お客様!でしたらこちらのコーナーですよ」

店員さんもノリノリで案内してくれる。

「おお!いいね!コジローさんは黒だから…ベイカーさんは灰色にしようかな」

ミヅキが良さそうなスーツ風の服を指さすと…

「お客様の体型なら…このサイズで大丈夫そうですね」

店員さんが服を取るとベイカーさんには合わせてみる。

「うん!似合う~」

「そ、そうか?」

ミヅキの嬉しそうな顔にベイカーはニコッと顔を綻ばせると

「じゃあ着てみるか」

服を受け取って試着室へと向かった。


「ほらどうだ?」

ベイカーさんはシャッ!とカーテンを開いて出てくると…

「た、大変…お似合いです…」

店員のお姉さんがポーっとベイカーさんを見つめる。

ベイカーさんはビシッとスーツを着こなして気だるげに出てきた…

「ミヅキ合ってるか?」

ベイカーさんがミヅキを見ながらニヤッと笑うと

「う、うん、かっこいい…」

ミヅキも頬を染める。

なんだかいつものベイカーさんじゃない感じにミヅキは思わず照れると

「ちょっと首元とか腕とか動きにくいな…」

くるくると首を回して動作を確認している。

「そうですね、何か来た時に…武器は何処に隠しましょうか?」

コジローさんもベイカーさんと同じように動きを確認しながら武器を懐にしまっている。

「やっぱりもう少し動ける方がいいかな…」

ベイカーさんが違う服を見ようとすると…

「大丈夫!かっこいいもん!それでいいよ」

慌てて止める!

「そうか?まぁミヅキが選んでくれたしな…だけどこれだとミヅキの執事みたいだな…」

ちらっとミヅキを見ると…

「お嬢様…お手をどうぞ」

ベイカーさんが笑ってミヅキに手を差し出す。

「べ、ベイカーさん…」

ミヅキが驚いて目をまん丸に開いてベイカーさんを見つめる。

「何驚いてるんだよ、冗談だろ?」

ヘラっといつものように笑うと…

「だめ!その格好の時はビシッとしてて!ベイカーさんは執事でコジローさんは従者みたいだね…なら私は…」

ミヅキは自分の服を探しに行くと…コジローとベイカーもミヅキの服は真剣に選びに向かった。

各々見つけてきた服をミヅキに渡す。

「俺はこれを…ミヅキにはお嬢様の格好がいいかと…」

コジローさんは貴族の娘が着るようなドレスを持ってきた。

「えー!ドレス?」

驚いて受け取ると

「似合う」

コジローさんが嬉しそうに微笑んで頷いている。

「俺はこれだ!」

ベイカーさんはメイドの服を持ってきた。

「これで御屋敷に勤める一行風の出来上がりだ」

「うーん、可愛いけどなんか目立ちそうだよね…」

ミヅキが受け取ると

「ほら、一応着てみろよ」

ベイカーさんがミヅキを試着室へと押し込んだ。

「じゃあまずはコジローさんのね」

頑張って一人で着ようと思ったが…着方がよく分からない…店員さんにお願いして着せて貰うと…

「大変可愛らしいお嬢様ですね」

店員さんが笑顔でカーテンを開くと、貴族のお嬢様のようなミヅキが恥ずかしそうに出てきた。

ベイカーさんと、コジローさんが真顔で頷く。

「いや、間違いないな」

「本当ですね」

納得する二人に…

「いや!目立つでしょ!」

ミヅキは駄目だと引っ込むと、今度はメイド服に着替える。

また店員さんが着せてくれると…

「髪も少し変えておきますね」

何故か全身コーディネートされる…

「はい、どうぞ」

カーテンを開くと、可愛いメイドさんがちょこんと立っていた。

「これも捨てがたい」

「うーん…ドレス…いや、メイド服…」

コジローさんが頭を抱えだした。

「いや…子供がメイド服って…これも目立つよね…目立たない服を着るんでしょ!」

はいダメと戻ると自分で用意した服に着替える。

「はい!どうかな?」

ミヅキは自信満々で飛び出すと…

「えっ?」

「まさかそれ?」

ベイカーさんとコジローさんは思わぬ姿に顔を見合わせた…

ミヅキが選んだのはそこら辺に居そうな男の子の服だった…

短いズボンをサスペンダーで止めて白い簡素な上衣に髪を隠すように帽子を被っている。

「いや、可愛いよ…可愛いけど…」

先程来たドレスとメイド服を名残惜しそうにチラッと見る。

「あれは目立つから駄目!」

「なら俺達の服はどうなんだよ!」

「え?だって執事に従者なんてたくさんいるよね?私は二人のお手伝いの使用人ってところかな」

どう?とくるっと回ってみせると

「可愛いと思う」

コジローさんが頷く。

「お前はミヅキが着るならなんでもいいんだろ」

ベイカーさんが呆れると

「でも可愛いじゃないですか?」

真面目に言われてベイカーは頷くしかなかった…

ミヅキ達は買った服をそのまま着て店を出る。

「ベイカーさん達が先に歩いてね、私は二人の後ろをついて行くから」

「え…危なくないか?ベイカーさんが一人先で俺とミヅキが後ろからがいいと思うぞ」

「まぁ…そうなるかな。それで?どこに向かうんだ?」

「うーん…まずは学校見に行ってみようか?」

「わかった…」

ベイカーがスタスタと歩き出すと…女性達の視線がベイカーに集まる。

それを後ろからコジローさんと見ていると

「ベイカーさん凄いな、女性の視線を片っ端から無視してる…」

話しかけようとしてくる女性を尽く交わしてどんどん先へと進んで行く。

「ベイカーさんってちゃんとした格好するとかっこいいもんね…私はいつもの格好も好きだけどなぁ…」

なんだかモテてるベイカーさんにモヤモヤしながら着いて行った。

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