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14章
572.リングス商会
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「失礼…マルコさんはいますかね?」
男が声をかけると従業員は目の前の執事をサッと見て微笑む。
「はい、お約束がありますでしょか?」
身なりから上客そうに見えるが一応確認の為に質問すると
「あっすみません、近くをよったものですから顔を出そうと…」
困った様に笑うと
「そうですか…申し訳ありませんがお約束がないと…」
申し訳無さそうに頭を下げる。
「もし、良ければお名前をお聞かせ頂けますか?」
「そうですか…ではディアナと…」
「えっ?」
従業員がマジマジと目の前の男性を見つめていると…
「こんにちは!」
ちょこっと後ろから可愛い男の子が顔を出す。
その顔を交互に見るとハッと顔を強ばらせた。
「あっ!す、すみません!すぐに呼んで来ますね!」
従業員はペコッと頭を下げると小走りで裏へと向かった!
言葉通り少しもしないうちにマルコさんが慌ててかけてきた!
「お、お待たせ致しました!」
笑って待っている三人を見ると…
「これは…お久しぶりですね。こちらにどうぞ」
にっこり笑って個室へと案内した。
部屋に入るなり…
「どうしたんですか!?その格好!しかも来たと思ったらもう飛び立ったって聞きましたよ!なんでいるんですか!」
店での落ち着いた態度は消えて質問を投げかけてくる。
「ごめんなさい、なんか目立つから変装してました!さっきこの格好で学校の見学に行ってきましたよ。いい感じになってましたね!リュカ達が頑張ってくれてるみたい」
ミヅキが帽子を取って笑うとマルコさんは苦笑して一緒に席に座ると
「そうですね、人もどんどん増えて来ています。講師になりたいと言われる方も多くて…あっそういえばデボットさんとレアルさんは今日は?」
「あの二人はお留守番です!マルコさんによろしくって言ってました」
「そうですか…あの二人がいてくれると面接とか楽になるんですけどね…」
マルコさんが残念そうにため息をつく。
「今は面接は誰が?」
「私達だけでは大変なので、ギースさん達にお願いしています。リバーシの方は最初に入った従業員達の優秀な者を昇格致しまして任せています」
「へー?誰だろ?」
ミヅキが誰がいたかなと首を傾げると
「責任者はファングさんです」
マルコさんがにっこりと笑うと
「ファングさん…あー!あの手が優しい人か!いいですね!」
グッと親指を立てる。
「ええ、一時病気で老けて見えましたが今は若々しくなりしっかりと職務を全うしていますよ」
「そっか~なら安心ですね!」
「子供達も第一期の子供達はほぼ独立しておりますし、今はミトくんやラバくん達が下の子の面倒も見ていますよ」
「ミト達が!はぁ…子供の成長は早いですね…」
ミヅキがしみじみと言うと、ベイカーさん達が呆れてミヅキを見つめる。
「お前…自分だってそう歳の変わらない子供だろうが…」
「あはっ!そうだったね」
ミヅキは頭に手を当てて笑って誤魔化した。
「ま、まぁそういう事ですので王都の方は順調ですよ!」
「よかった…」
ミヅキがほっと胸を撫で下ろすと
「マルコさんにおまかせしておいてよかったです!ありがとうございました」
「いえ、お礼を言うのはこちらですよ…」
マルコさんが微笑むと…
「それはそうと王子の噂は聞きましたか?」
マルコさんが話題を変える。
「えっ?王子?レオンハルトの事?」
ミヅキが首を傾げると
「あっそうだ!確か獣人の国に言ってるんだよね?」
「そうですね…」
「さっき王宮にも寄ったけど国王には会ってないんだよね~なんか先に街を見て来いって…」
マルコさんはじっと何かを考えていると
「マルコさん?」
様子のおかしなマルコさんに話しかける。
「あっ…いえなんでもありません。王子も自分で出来ることを頑張っていると聞きましたよ」
「へー!じゃあ会ったら楽しみだな!」
ミヅキが笑っているのをマルコさんは複雑な思いで見つめていた…すると扉をノックする音が聞こえた。
「はい」
マルコさんが立ち上がって扉を開くと…そこにはムサシさんが立っていた。
「ムサシさん!」
「兄さん!」
ミヅキとコジローが立ち上がって声をかけると
「ああ、客ってのはコジロー達か」
笑って部屋に入ってくる。
「なんかムサシさん…オドオドした感じが無くなったね?」
しっかりと上を向いて目と目を合わせて話している様子にミヅキがじっと見ると
「ここに連れてきてもらったおかげかな、ここにいると自分が至極普通に感じるからな」
「兄さんは元からずっと普通だよ」
コジローが嬉しそうに答える。
「そうだな、ここで一番普通じゃないのはこいつだもんな」
ベイカーが笑ってミヅキの頭を掴むと
「えー!?私?」
ミヅキが驚いてみんなを見回す。
するとみんなが納得するように頷いていた…ミヅキは一人納得出来ずに頬を膨らませていた!
その後コジローさんとムサシさんは二人で兄弟で話があると席を外し、ミヅキはマルコさんと他の料理や商品の話をする。
「ほぉ…エルフの国ですか…聞いた事はありましたがそんな近くにあったんですね」
「まぁでもかなり魔力高くないと行けないから普通の人は行けませんね。それにあんまり広めるとエルフの人達にも迷惑かけちゃうから」
「なるほど…ではこの事はここだけの話に…しかし…」
マルコさんがじっとミヅキを見つめると
「その豆腐の唐揚げと蜂蜜を使ったレシピは是非とも教えて下さいね!あと可能ならエルフ産の蜂蜜も卸したいですね…」
「は、はい…あっあとこの皮入りますか?」
ミヅキはベイカーさん達と討伐したデットサルコスクスの皮を取り出すと
「ちょっと硬くて加工しにくいかもしれないけど…鰐皮って人気ありそうですよね?」
「こ、これは…」
マルコさんが皮を受け取ると
「大きさといい硬さといい最高ですね…しかしよく切れましたね」
「それはこれを使ってね!」
ミヅキは神木のナイフを見せる。
「これは…大変希少価値が出るかも知れません…そうだ!これを使った商品をリバーシ大会の賞品にしてもよろしいでしょうか!?」
「あー…別に私はなんでも…それマルコさんのお土産ですけど商品にしちゃっていいんですか?」
「もちろんです!切れ端はきっちりと使わせてもらいます」
ニヤリと笑う。
「それともしかしたら、ジンとユウくんって言う子が学校に来るかもしれないんですよ…いつ来るかわからないけど結構しっかりした子達でもし来たら面倒見てあげてください」
「わかりました。ミヅキさんに目を付けられるなんて幸せな子達ですね。王都に来た際は連絡致しますね」
「お願いします!」
ミヅキはとりあえず伝えるべき事を伝えて力を抜くと…
「それで…ミヅキさんその首から下げてるネックレスですけど」
マルコさんの目がキランと光った。
男が声をかけると従業員は目の前の執事をサッと見て微笑む。
「はい、お約束がありますでしょか?」
身なりから上客そうに見えるが一応確認の為に質問すると
「あっすみません、近くをよったものですから顔を出そうと…」
困った様に笑うと
「そうですか…申し訳ありませんがお約束がないと…」
申し訳無さそうに頭を下げる。
「もし、良ければお名前をお聞かせ頂けますか?」
「そうですか…ではディアナと…」
「えっ?」
従業員がマジマジと目の前の男性を見つめていると…
「こんにちは!」
ちょこっと後ろから可愛い男の子が顔を出す。
その顔を交互に見るとハッと顔を強ばらせた。
「あっ!す、すみません!すぐに呼んで来ますね!」
従業員はペコッと頭を下げると小走りで裏へと向かった!
言葉通り少しもしないうちにマルコさんが慌ててかけてきた!
「お、お待たせ致しました!」
笑って待っている三人を見ると…
「これは…お久しぶりですね。こちらにどうぞ」
にっこり笑って個室へと案内した。
部屋に入るなり…
「どうしたんですか!?その格好!しかも来たと思ったらもう飛び立ったって聞きましたよ!なんでいるんですか!」
店での落ち着いた態度は消えて質問を投げかけてくる。
「ごめんなさい、なんか目立つから変装してました!さっきこの格好で学校の見学に行ってきましたよ。いい感じになってましたね!リュカ達が頑張ってくれてるみたい」
ミヅキが帽子を取って笑うとマルコさんは苦笑して一緒に席に座ると
「そうですね、人もどんどん増えて来ています。講師になりたいと言われる方も多くて…あっそういえばデボットさんとレアルさんは今日は?」
「あの二人はお留守番です!マルコさんによろしくって言ってました」
「そうですか…あの二人がいてくれると面接とか楽になるんですけどね…」
マルコさんが残念そうにため息をつく。
「今は面接は誰が?」
「私達だけでは大変なので、ギースさん達にお願いしています。リバーシの方は最初に入った従業員達の優秀な者を昇格致しまして任せています」
「へー?誰だろ?」
ミヅキが誰がいたかなと首を傾げると
「責任者はファングさんです」
マルコさんがにっこりと笑うと
「ファングさん…あー!あの手が優しい人か!いいですね!」
グッと親指を立てる。
「ええ、一時病気で老けて見えましたが今は若々しくなりしっかりと職務を全うしていますよ」
「そっか~なら安心ですね!」
「子供達も第一期の子供達はほぼ独立しておりますし、今はミトくんやラバくん達が下の子の面倒も見ていますよ」
「ミト達が!はぁ…子供の成長は早いですね…」
ミヅキがしみじみと言うと、ベイカーさん達が呆れてミヅキを見つめる。
「お前…自分だってそう歳の変わらない子供だろうが…」
「あはっ!そうだったね」
ミヅキは頭に手を当てて笑って誤魔化した。
「ま、まぁそういう事ですので王都の方は順調ですよ!」
「よかった…」
ミヅキがほっと胸を撫で下ろすと
「マルコさんにおまかせしておいてよかったです!ありがとうございました」
「いえ、お礼を言うのはこちらですよ…」
マルコさんが微笑むと…
「それはそうと王子の噂は聞きましたか?」
マルコさんが話題を変える。
「えっ?王子?レオンハルトの事?」
ミヅキが首を傾げると
「あっそうだ!確か獣人の国に言ってるんだよね?」
「そうですね…」
「さっき王宮にも寄ったけど国王には会ってないんだよね~なんか先に街を見て来いって…」
マルコさんはじっと何かを考えていると
「マルコさん?」
様子のおかしなマルコさんに話しかける。
「あっ…いえなんでもありません。王子も自分で出来ることを頑張っていると聞きましたよ」
「へー!じゃあ会ったら楽しみだな!」
ミヅキが笑っているのをマルコさんは複雑な思いで見つめていた…すると扉をノックする音が聞こえた。
「はい」
マルコさんが立ち上がって扉を開くと…そこにはムサシさんが立っていた。
「ムサシさん!」
「兄さん!」
ミヅキとコジローが立ち上がって声をかけると
「ああ、客ってのはコジロー達か」
笑って部屋に入ってくる。
「なんかムサシさん…オドオドした感じが無くなったね?」
しっかりと上を向いて目と目を合わせて話している様子にミヅキがじっと見ると
「ここに連れてきてもらったおかげかな、ここにいると自分が至極普通に感じるからな」
「兄さんは元からずっと普通だよ」
コジローが嬉しそうに答える。
「そうだな、ここで一番普通じゃないのはこいつだもんな」
ベイカーが笑ってミヅキの頭を掴むと
「えー!?私?」
ミヅキが驚いてみんなを見回す。
するとみんなが納得するように頷いていた…ミヅキは一人納得出来ずに頬を膨らませていた!
その後コジローさんとムサシさんは二人で兄弟で話があると席を外し、ミヅキはマルコさんと他の料理や商品の話をする。
「ほぉ…エルフの国ですか…聞いた事はありましたがそんな近くにあったんですね」
「まぁでもかなり魔力高くないと行けないから普通の人は行けませんね。それにあんまり広めるとエルフの人達にも迷惑かけちゃうから」
「なるほど…ではこの事はここだけの話に…しかし…」
マルコさんがじっとミヅキを見つめると
「その豆腐の唐揚げと蜂蜜を使ったレシピは是非とも教えて下さいね!あと可能ならエルフ産の蜂蜜も卸したいですね…」
「は、はい…あっあとこの皮入りますか?」
ミヅキはベイカーさん達と討伐したデットサルコスクスの皮を取り出すと
「ちょっと硬くて加工しにくいかもしれないけど…鰐皮って人気ありそうですよね?」
「こ、これは…」
マルコさんが皮を受け取ると
「大きさといい硬さといい最高ですね…しかしよく切れましたね」
「それはこれを使ってね!」
ミヅキは神木のナイフを見せる。
「これは…大変希少価値が出るかも知れません…そうだ!これを使った商品をリバーシ大会の賞品にしてもよろしいでしょうか!?」
「あー…別に私はなんでも…それマルコさんのお土産ですけど商品にしちゃっていいんですか?」
「もちろんです!切れ端はきっちりと使わせてもらいます」
ニヤリと笑う。
「それともしかしたら、ジンとユウくんって言う子が学校に来るかもしれないんですよ…いつ来るかわからないけど結構しっかりした子達でもし来たら面倒見てあげてください」
「わかりました。ミヅキさんに目を付けられるなんて幸せな子達ですね。王都に来た際は連絡致しますね」
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