文字の大きさ
大
中
小
423 / 639
14章
573.行き先
「あっ…こ、これは…」
ミヅキはギュッとネックレスを握ると
「すごく素敵ですね」
ニコッと笑う。
「さすがにそれは私の店でも取り扱いはできませんので見つからないように大切にしてください」
マルコさんの言葉にミヅキは目を見開く。
「えっ?マルコさんこれ何かわかるの?」
「さすがに全てはわかりませんが…私の経験から手を出してはいけない物…という事は分かります」
「へぇ!すげぇな」
ベイカーさんが感心すると
「ちなみに俺もつけてるぜ」
チラッと見せると
「なんでしょうか…見てるだけで冷や汗が出るんですよ…色からしてその石はプルシアさんの鱗ですか?」
「ご名答~!」
ミヅキが拍手する。
「シルバ達の毛とかで作ったんだ」
「それはまた…凄いものを…」
「まぁ作ったというか貰ったんだけどね」
ミヅキが嬉しそうにネックレスを指先で転がしている。
「それは嬉しかったでしょうね。肌身離さず大切になさってください」
「うん!」
「ベイカーさんたちの私が作ったんだ」
「まぁ呪いみたいなもんだけどな、マルコさん触ってみるか?」
「いいんですか?」
マルコさんが手をだすと
「両手で持てよ、すごく重いから気をつけろ」
「またそんなご冗談を、ミヅキさんが持てるのに」
マルコさんが笑って受け取ると
ズンッ!
ネックレスが重みでマルコさんの手から落ちるとテーブルの上にゴロンと転がる。
「な、なんですか!今の!?」
あまりの見た目との重量の違いにマルコさんの手が震える。
「これね、私とシルバ達が認めた人しか付けられないの、それ以外の人がつけると…」
ズシッ…
持ち上げようとして触るがあまりの重さに驚く。
「俺はこれを鍛錬としてつけてるんだよ。効くぜ~!」
ベイカーさんはネックレスを受け取るとまた首にかけた。
「よくそれを付けて動けますね…」
マルコさんが苦笑してベイカーさんを見つめる。
「まぁだからこれはあんまり作れないし需要はないと思うんだ。あんまり作るとシルバ達の毛が無くなっちゃうもんね」
ミヅキがそれだけは嫌だと顔をしかめる。
「そうですね、それはさすがに無理ですよ…そのネックレス値段をつけられませんから」
マルコさんが正直に言うと
「値段かつかない?そんなに悪いもんじゃ無いけど…」
ミヅキがネックレスを見つめると
「いえ、逆ですよ。高価すぎて値段がつきません。国宝級…いやそれ以上かもしれませんね、なんせ四聖獣達の身体の一部を使っているのですよね」
マルコさんが苦笑する。
「魔力の高い方や目利きの方は何か感じ取るかもしれませんから注意してくださいね…まぁあまりにもすごくてスルーする方の方がほとんどだと思いますが」
「わかりました、人には見せないようにします!」
ミヅキはしっかりとネックレスを服の中に隠した。
マルコさんとの話も済んでミヅキ達は今度こそ王宮に向かおうとすると何やら王宮の中が騒がしい。
門番のお兄さんに話を聞くと…
「すみません、今からアルフノーヴァさんがまた王宮を発つらしく少し立て込んでいます」
「アルフノーヴァさんが?なんだろね?」
ミヅキとベイカーとコジローが首を傾げる。
「ですので今は謁見は難しいかと…」
申し訳なさそうにすると
「ああ、いいですいいです!来たよ~って事だけ伝えて置いて貰えれば、あとこれをジェフさんに…」
ミヅキはレシピの書かれた紙を門番のお兄さんに渡す。
「隊長達にもよろしく言っておいてください、またリバーシ大会の時に来るって」
「わかりました。確かにお預かりします」
門番さんが受け取ると封書に入れる。
「そんなに厳重にしなくても大丈夫ですよ」
ミヅキが笑うと
「いや!ミヅキちゃんのレシピを無くしたなんて料理長達にバレたら…俺一ヶ月は飯抜きにされちゃいますからね!これはそれだけ大事なものだから!」
封書を胸にしまい込む。
「何人かで警護しながら届けてきます。ミヅキちゃん達もこれからは帰るんでしょ?気をつけてね」
「はい!じゃあみなさんもお元気で!」
ミヅキはお兄さん達に手を振って王宮を後にした。
城門を抜けて王都の外に出ると…
【シルバ~!みんなー!何処にいる?】
シルバ達に話しかけると
【もうすぐそこまで来てるぞ】
シルバ達の声にミヅキ達は動かずに待っていると遠くからシルバ達が走ってきた。
【待たせた、もう用事はすんだのか?】
【うん、だいたい挨拶してきたよ。シルバ達は何してたの?】
【うん…まぁいつも通りだな…】
シルバは言葉を濁すと
【そういえばアルフノーヴァを見かけたよ、なんか急いでたみたいだけど】
【えっ?そうなの?私達がすぐに別れた後だよね?】
【向こうの方を目指してました】
レムが私達の町とは反対方向を指さすと
「ベイカーさん、アルフノーヴァさんが向こうに行ったんだって、向こうって何があるの?」
「えっ?あっちは…南の方だから、獣人の国の方だな」
「獣人!!」
ミヅキの目が輝く!
「そういえば、王子達が行ってるんだよね~アルフノーヴァさんお迎えに行ったのかな?」
「ああ、そうかもなアルフノーヴァさん王子の教育係だって言ってたからな」
「ねーベイカーさん…」
ミヅキが伺うようにベイカーを見つめると…
「駄目だ」
ベイカーさんが間髪入れずに却下する。
「ま、まだ何も言ってないよ!」
ミヅキが焦ると
「どうせ獣人の国に行きたいとかだろ?駄目だ。セバスさんやアランさんが帰りを待ってるぞ」
「えーちょっと!ちょっと寄るだけ!あわよくば子供の獣人の子を撫でるだけ!」
「どこがちょっとだけだ!思いっきり楽しむ気だろ!」
ベイカーはほら帰るぞとミヅキの手を引くと
「ちょっとくらい行ってくれたっていいのにさ…ベイカーさんは意地悪だ…」
ブツブツ文句を言いながらも大人しく手を引かれる。
「私がもふもふ好きなの知ってるくせに…やっと少し時間が出来たのさ!好きな事もできないんだ…」
「……」
「それにさ獣人の国に美味しい食材もあるかもしれないのに!いや!きっとあるね!獣人って言うくらいだもん、肉だね絶対!」
ベイカーさんはずっとブツブツ言っているミヅキの愚痴を聞いて足を止める。
「わかった、わかったよ!その代わりちょっとみて、ちょっと触ったらおしまいにするんだぞ!」
「うん!」
ミヅキが嬉しそうに頷く!
「ベイカーさん…いいんですか?」
コジローがヒソっと声をかけてくる。
「これで連れていかなかったらずっと言われるぞ…それともコジロー諦めさせてくれるのか?」
「えっ…」
コジローは嬉しそうにシルバ達に行き先を伝えているミヅキを見ると
「でも…絶対行かない方がいいですよね」
「そりゃそうだよ。セバスには怒られるだろうし…そこはミヅキに言い訳させるけどな、それが一番怒られずにすむだろ」
「でも…ミヅキが怒られるくらいなら…」
コジローが覚悟を決めてミヅキの方に行くと…
「ミヅキ…」
コジローさんに呼ばれてミヅキは満面の笑みで振り返る。
「なぁにコジローさん!」
ミヅキの笑顔にコジローがたじろぐが、グッと踏みとどまって声をかける。
「じゅ、獣人の国だが…」
「私獣人の国ってシリウスさん達から聞いた時から行ってみたかったんだ~すごい楽しみに!コジローさんも一緒に行ってくれる?」
ミヅキが首を傾げて聞くと
「ああ」
コジローは二つ返事で頷いた。
ミヅキはギュッとネックレスを握ると
「すごく素敵ですね」
ニコッと笑う。
「さすがにそれは私の店でも取り扱いはできませんので見つからないように大切にしてください」
マルコさんの言葉にミヅキは目を見開く。
「えっ?マルコさんこれ何かわかるの?」
「さすがに全てはわかりませんが…私の経験から手を出してはいけない物…という事は分かります」
「へぇ!すげぇな」
ベイカーさんが感心すると
「ちなみに俺もつけてるぜ」
チラッと見せると
「なんでしょうか…見てるだけで冷や汗が出るんですよ…色からしてその石はプルシアさんの鱗ですか?」
「ご名答~!」
ミヅキが拍手する。
「シルバ達の毛とかで作ったんだ」
「それはまた…凄いものを…」
「まぁ作ったというか貰ったんだけどね」
ミヅキが嬉しそうにネックレスを指先で転がしている。
「それは嬉しかったでしょうね。肌身離さず大切になさってください」
「うん!」
「ベイカーさんたちの私が作ったんだ」
「まぁ呪いみたいなもんだけどな、マルコさん触ってみるか?」
「いいんですか?」
マルコさんが手をだすと
「両手で持てよ、すごく重いから気をつけろ」
「またそんなご冗談を、ミヅキさんが持てるのに」
マルコさんが笑って受け取ると
ズンッ!
ネックレスが重みでマルコさんの手から落ちるとテーブルの上にゴロンと転がる。
「な、なんですか!今の!?」
あまりの見た目との重量の違いにマルコさんの手が震える。
「これね、私とシルバ達が認めた人しか付けられないの、それ以外の人がつけると…」
ズシッ…
持ち上げようとして触るがあまりの重さに驚く。
「俺はこれを鍛錬としてつけてるんだよ。効くぜ~!」
ベイカーさんはネックレスを受け取るとまた首にかけた。
「よくそれを付けて動けますね…」
マルコさんが苦笑してベイカーさんを見つめる。
「まぁだからこれはあんまり作れないし需要はないと思うんだ。あんまり作るとシルバ達の毛が無くなっちゃうもんね」
ミヅキがそれだけは嫌だと顔をしかめる。
「そうですね、それはさすがに無理ですよ…そのネックレス値段をつけられませんから」
マルコさんが正直に言うと
「値段かつかない?そんなに悪いもんじゃ無いけど…」
ミヅキがネックレスを見つめると
「いえ、逆ですよ。高価すぎて値段がつきません。国宝級…いやそれ以上かもしれませんね、なんせ四聖獣達の身体の一部を使っているのですよね」
マルコさんが苦笑する。
「魔力の高い方や目利きの方は何か感じ取るかもしれませんから注意してくださいね…まぁあまりにもすごくてスルーする方の方がほとんどだと思いますが」
「わかりました、人には見せないようにします!」
ミヅキはしっかりとネックレスを服の中に隠した。
マルコさんとの話も済んでミヅキ達は今度こそ王宮に向かおうとすると何やら王宮の中が騒がしい。
門番のお兄さんに話を聞くと…
「すみません、今からアルフノーヴァさんがまた王宮を発つらしく少し立て込んでいます」
「アルフノーヴァさんが?なんだろね?」
ミヅキとベイカーとコジローが首を傾げる。
「ですので今は謁見は難しいかと…」
申し訳なさそうにすると
「ああ、いいですいいです!来たよ~って事だけ伝えて置いて貰えれば、あとこれをジェフさんに…」
ミヅキはレシピの書かれた紙を門番のお兄さんに渡す。
「隊長達にもよろしく言っておいてください、またリバーシ大会の時に来るって」
「わかりました。確かにお預かりします」
門番さんが受け取ると封書に入れる。
「そんなに厳重にしなくても大丈夫ですよ」
ミヅキが笑うと
「いや!ミヅキちゃんのレシピを無くしたなんて料理長達にバレたら…俺一ヶ月は飯抜きにされちゃいますからね!これはそれだけ大事なものだから!」
封書を胸にしまい込む。
「何人かで警護しながら届けてきます。ミヅキちゃん達もこれからは帰るんでしょ?気をつけてね」
「はい!じゃあみなさんもお元気で!」
ミヅキはお兄さん達に手を振って王宮を後にした。
城門を抜けて王都の外に出ると…
【シルバ~!みんなー!何処にいる?】
シルバ達に話しかけると
【もうすぐそこまで来てるぞ】
シルバ達の声にミヅキ達は動かずに待っていると遠くからシルバ達が走ってきた。
【待たせた、もう用事はすんだのか?】
【うん、だいたい挨拶してきたよ。シルバ達は何してたの?】
【うん…まぁいつも通りだな…】
シルバは言葉を濁すと
【そういえばアルフノーヴァを見かけたよ、なんか急いでたみたいだけど】
【えっ?そうなの?私達がすぐに別れた後だよね?】
【向こうの方を目指してました】
レムが私達の町とは反対方向を指さすと
「ベイカーさん、アルフノーヴァさんが向こうに行ったんだって、向こうって何があるの?」
「えっ?あっちは…南の方だから、獣人の国の方だな」
「獣人!!」
ミヅキの目が輝く!
「そういえば、王子達が行ってるんだよね~アルフノーヴァさんお迎えに行ったのかな?」
「ああ、そうかもなアルフノーヴァさん王子の教育係だって言ってたからな」
「ねーベイカーさん…」
ミヅキが伺うようにベイカーを見つめると…
「駄目だ」
ベイカーさんが間髪入れずに却下する。
「ま、まだ何も言ってないよ!」
ミヅキが焦ると
「どうせ獣人の国に行きたいとかだろ?駄目だ。セバスさんやアランさんが帰りを待ってるぞ」
「えーちょっと!ちょっと寄るだけ!あわよくば子供の獣人の子を撫でるだけ!」
「どこがちょっとだけだ!思いっきり楽しむ気だろ!」
ベイカーはほら帰るぞとミヅキの手を引くと
「ちょっとくらい行ってくれたっていいのにさ…ベイカーさんは意地悪だ…」
ブツブツ文句を言いながらも大人しく手を引かれる。
「私がもふもふ好きなの知ってるくせに…やっと少し時間が出来たのさ!好きな事もできないんだ…」
「……」
「それにさ獣人の国に美味しい食材もあるかもしれないのに!いや!きっとあるね!獣人って言うくらいだもん、肉だね絶対!」
ベイカーさんはずっとブツブツ言っているミヅキの愚痴を聞いて足を止める。
「わかった、わかったよ!その代わりちょっとみて、ちょっと触ったらおしまいにするんだぞ!」
「うん!」
ミヅキが嬉しそうに頷く!
「ベイカーさん…いいんですか?」
コジローがヒソっと声をかけてくる。
「これで連れていかなかったらずっと言われるぞ…それともコジロー諦めさせてくれるのか?」
「えっ…」
コジローは嬉しそうにシルバ達に行き先を伝えているミヅキを見ると
「でも…絶対行かない方がいいですよね」
「そりゃそうだよ。セバスには怒られるだろうし…そこはミヅキに言い訳させるけどな、それが一番怒られずにすむだろ」
「でも…ミヅキが怒られるくらいなら…」
コジローが覚悟を決めてミヅキの方に行くと…
「ミヅキ…」
コジローさんに呼ばれてミヅキは満面の笑みで振り返る。
「なぁにコジローさん!」
ミヅキの笑顔にコジローがたじろぐが、グッと踏みとどまって声をかける。
「じゅ、獣人の国だが…」
「私獣人の国ってシリウスさん達から聞いた時から行ってみたかったんだ~すごい楽しみに!コジローさんも一緒に行ってくれる?」
ミヅキが首を傾げて聞くと
「ああ」
コジローは二つ返事で頷いた。
感想 6,830
あなたにおすすめの小説
過保護すぎる家族に囲まれて育ったら、外の世界が危険すぎました 〜冷酷公爵の父と最強兄たちに溺愛される日々〜
由香過保護な父と兄たちに囲まれて育った少女。
初めての外は危険だらけ——のはずが、全部“秒で解決”。
溺愛×コメディ×ほんのり成長の、ほっこり家族物語。
一夜の過ちで懐妊したら、幼なじみの冷酷皇帝に溺愛されました
由香没落貴族の娘・柳月鈴は、宮廷で医官見習いとして働いていた。
ある夜、皇帝即位の宴で酒に酔い、幼なじみだった皇帝・李景珩と再会する。
遠い存在になったはずの彼。
けれど、その夜をきっかけに月鈴の運命は大きく動き出す。
冷酷と恐れられる皇帝が、なぜか彼女だけには甘すぎて――。
私の作るおにぎりが、騎士団の士気を異常に上げています(犯人は副団長)
星乃和花おにぎりを配っただけで、騎士団の士気が異常値になりました。
団長は警戒、監察部は呪術検査、国まで動きかけるのに――副団長だけが平然と断言。
副団長「彼女のご飯は軍事物資です」
私「えっ重い」
胃袋で落ちた策略家副団長の“最適化溺愛”に巻き込まれ、気づけば専属補給係(=婚約)寸前!?
ほのぼの爆笑&甘々の騎士団ラブコメです。
(完結済ー本編16話+後日談6話)
【完結】悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
本編完結済です。
もっちもっち感謝祭で、リクエストいただいたお話を更新しています。
皆さまの応援のおかげで『もふもふ獣人に転生したら、最愛の推しに溺愛されています』書籍化、心から、ありがとうございます!
皆の動画をつくりました!
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
表紙や動画にAIを使っていますが、小説にはAIを使っておりません
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
一妻多夫の獣人世界でマッチングアプリします♡
具なっしー前世の記憶を持つソフィアは、綿菓子のような虹色の髪を持つオコジョ獣人の令嬢。
この世界では男女比が極端に偏っており、女性が複数の夫を持つ「一妻多夫制」が当たり前。でも、前世日本人だったソフィアには、一人の人を愛する感覚しかなくて……。
そんな私に、20人の父様たちは「施設(強制繁殖システム)送り」を避けるため、マッチングアプリを始めさせた。
最初は戸惑いながらも、出会った男性たちはみんな魅力的で、優しくて、一途で――。
■ 大人の余裕とちょっと意地悪な研究者
■ 不器用だけど一途な騎士
■ ぶっきらぼうだけど優しい元義賊
■ 完璧主義だけど私にだけ甘えん坊な商人
■ 超ピュアなジムインストラクター
■ コミュ力高めで超甘々なパティシエ
■ 私に一生懸命な天才年下魔法学者
気づけば7人全員と婚約していた!?
「私達はきっと良い家族になれます!」
これは、一人の少女と七人(…)の婚約者たちが、愛と絆を育んでいく、ちょっと甘くて笑える逆ハーレム・ラブコメディ。
という異世界×獣人×一妻多夫×マッチングアプリの、設定盛りだくさんな話。超ご都合主義なので苦手な人は注意!
※表紙はAIです
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。