ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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14章

閑話【会合】

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ミヅキが寝静まった夜…ゾロゾロと動く影が家の中を移動していた…

【ここでいいかな】

ミヅキが寝る部屋の外に出ると扉の前にシルバが座り込む、するとそのまわりにシンク、プルシア、コハク、ムー、レムと円になるように座った。

【ここならミヅキの様子もすぐに確認できるし、寝るのも邪魔しないだろう】

シルバがみんなをみると

【そうだね、この前はすぐ側でやったらミヅキが起きそうになっちゃったしね】

シンクも納得するように頷く。

【では、第…何回だったかな?】

プルシアがレムを見ると

【今回で第123回です。私達は途中から参加ですが…】

レムが答えると

【もうそんなになるから…だが必要な事だからな】

シルバがしみじみとしていると

【じゃあ改めて、第123回目ミヅキを守る従魔会の会合を始める】

【【【【はい!】】】】

【各々報告はあるか?】

シルバが聞くと

【あっ!じゃあ僕から、この前さーホットドッグ屋に新しい店員が入ったでしょ?】

【ああ、なんかひょろっと弱々しいやつだろ?】

シルバがあいつかと頷く。

【シルバおじちゃんからみたらみんなひょろひょろだよ~】

コハクがクスクスと笑っていると

【話が脱線したぞ?それでシンク続きは?】

プルシアが聞くと

【うん、あの男がさなんかミヅキをチラチラと見てるんだよね~】

シンクの瞳がメラッと輝く…

【何…それは気が付かなかったな…】

シルバの牙が疼き出す…

【まぁ手を出して来そうな気配は無いけどね、隙あらば話しかけようとしてる感じかな】

【ミヅキに話しかけるなど100年早いわ!】

【シルバ、そしたら人間なら死ぬぞ。まぁそうだなまぁ半分の50年くらいかな】

プルシアがシルバを落ち着かせる。

【じゃあホットドッグのにいちゃんはちゅういだね!でもぼくあのおじさんすき~おいしいホットドッグくれるから】

【まぁ…そうだな。あの親父は俺達が行けばすぐにホットドッグ用意してくれるからな…ミヅキとも仲がいいからあれは許そう…だがあのガキは駄目だ!あんなナヨナヨではミヅキを守れんからな!】

【シルバさんの意見に同意の方は?】

レムが皆を見回すと全員が手をあげる…ムーもピョンピョンと同意のジャンプをしていた。

【では、ホットドッグ屋の男は注意と…あと何か気がついた事は?】

【なら、私が…】

プルシアが少しまえに出ると

【この前町に入った冒険者を知っているか?】

【ああ、なんか感じが悪いとベイカー達が話していたヤツらか?】

【そうです、あいつらこの前ミヅキを建物の影から見ていた】

【なんだと…】

【ベイカー達も気がついたようだが、手を出し来るわけじゃないからな…どうも手を出せずにいるようだ…】

【そうか…】

シルバがスクッと立ち上がると…

【ちょっとシルバ…】

シンクが落ち着きなよとシルバの頭に止まる。

【何かあってからでは遅いからな、プルシア今すぐにそこの男の所に案内しろ】

【駄目です】

プルシアが断ると

【何故だ!】

シルバがグルルル…とプルシアを睨みつける。

【おじちゃんメッだよ!ミヅキおきちゃうよ!】

コハクがシルバを止めると、ミヅキと聞いてシルバが一度落ち着く。

【ならどうする…ミヅキに何かあってからでは遅いぞ!】

【わかってる。だがな俺達がどうにかするのは簡単だがな、何かあった時に迷惑をかけるのはミヅキなんだからな、気に入らなくても、納得いかなくても…ここは人間のルールに従わなくてはならん】

【それは…】

シルバが顔を背けると

【じゃあどうするの?】

コハクとムーが首を傾げてプルシアを見ると

【つまりは向こうが手を出して来たらこっちが何しても正当防衛になるんだよ】

シンクがニヤリと笑う。

【せーとーぼーえ?】

【うん、それにはコハクの力が必要かな】

シンクがニコッとわけがわからずに首を傾げているコハクを見つめた。


ある日ミヅキは一人人気の無い道を家へと急いでいた。

シルバ達は用がありこの日はベイカーさんも誰もいない、しかし慣れた帰り道に見知った風景…ミヅキは警戒すること無く歩いていた…後ろから伺うように着いてくる人影に気が付かずに…


男達はずっと狙っていた子供が一人で歩いているのをみつける!

「おい、」

仲間の人が気がついてリーダーの男に肘で合図する。

「あれってあの子じゃないか?」

「本当だ…なんで一人で…」

いつでも誰かしらがそばにいて隙のない子供だったが今は誰もいない…

「罠か?」

警戒するが周りに気配もない…

「どうする?」

男が聞くとリーダーはニヤリと笑ってあとをつけた。

子供はどこが目的地があるのかスタスタと歩くと人気のない森の方へと行く…男達とすれば好都合…目配せをすると四方に別れた。

リーダーはすぐ後ろに行くと、子供に声をかける。

「こんなところでどうしたんだい?」

優しく笑いながら声をかけると子供は振り返ってニコッと微笑む…その可愛らしい笑顔にリーダーの男は当たりだとほくそ笑む。

この容姿なら色々と使えそうだ…しかも噂では料理も出来て戦いにも使えるとここの町の冒険者達が話しているのを聞いた…

しかし詳しく聞こうとするとみんな頑なに口を閉ざす…きっとこの子には何か秘密があるはず。

男はそう踏んでいた。

「こんなところに一人でいると危ないよ、良かったら家まで送ろうか?」

極力脅かさないように話しかけると

「だいじょぶ、みんながこの先で待ってるから」

子供は笑ってそう答える。

あの保護者ヅラの男達と合流されると不味い…

「ああ、そういえば赤髪の人が君の事を探していたけど…」

「赤髪…ベイカー?」

子供は首を傾げた、俺はそうだと頷くとこっちだよと仲間達が散らばった方へと誘導する。

森の奥へと連れていくと…

「あれ?間違えちゃったかな…」

キョロキョロと周りを確認するが仲間達はあらわれない…ここで合流する予定なのに、まぁいい、こんな子供は一人でなんとでもなるか。

男は収納から大きな麻袋を取り出すと…

「おじさん、それどうするの?」

「おじ…まぁいいや…これはね、ちょっと荷物入れようとね」

「にもつ?」

「そう、君って言うね」

ガバッ!と麻袋を子供に被せると…

「「「ぎゃぁぁー!」」」

仲間達の叫び声が響いた!

「な、なんだ!?」

どうにか捕まえた子供の入った麻袋をしっかりと掴むと周りを警戒する…すると森の奥から何か光る物が近づいてくる…

「なんだ…」

袋を後ろに隠しているとそこには仲間達を口に咥えて唸りながら近づいてくる大きな獣が目を光らせていた…

「あ、あれは子供のそばにいた従魔…」

ガサッ…

違うところから物音がすると…赤く燃えている鳥と、青い身体のドラゴンも同じように仲間をぶら下げてあらわれた…

「ひぃぃ…」

男は腰を抜かすと麻袋を落としてしまう…すると麻袋から子供が飛び出してきた。

「ぷぅー、くるしかった」

子供はブルブルと体を揺らすと…

「えっ?」

こがね色の狐の姿に変わる。

【よくやったコハク】

シルバは咥えていた男をブンッ!と放り投げると木にぶつける…投げられた男からは骨が折れる音が響いた…シンクとプルシアも同じように投げると木の下に男達が山積みになる。

「す、すみません!もうしません!」

リーダーの男は腰を抜かしたまま後退りするがノシノシとフェンリルが近づいてくる…

【これは正当防衛だ…手を出したのはお前ら、何をされても文句は言えまい】

【まぁ文句言える口がなくなるけどね~】

シンクがパタパタと男の上を優雅に飛ぶと男の上に火の粉が舞う…

【そうだな、ここに来た事は誰も知らない…ここで行方不明になっても一生見つかることはないだろう】

プルシアが笑うと牙がキラっと見える。

【邪な考えをおこした自分を呪え…】

シルバ達はゆっくりと男を取り囲んだ…


「うーん!」

ミヅキは朝になって目を覚ますと…

【おはよう~】

シルバ達にいつも通り挨拶をして毛ざわりを確認する。

【んーもふもふ…】

満足そうにシルバ達の毛に顔を埋めるとヌルッと何か濡れた感触がある。

何かと思って見ると…

「血、血だ!」

赤黒い血がシルバの毛についていた!

【シルバ!怪我してる!】

【ん?あー…大丈夫昨日倒した魔物の血だ】

シルバがなんでもないと首を振る。

【本当に?どこも怪我してないの?】

ミヅキは確認するようにシルバを撫でると

【ああ、昨日の拭き忘れた。ムー綺麗にしてくれ】

シルバがムーに声をかけるとムーがペタッとシルバにくっ付いて血を拭き取る。

【なんでもないならいいけど…ん?昨日魔物なんて討伐したっけ?】

ミヅキがあれ?と考えると

【ああ、ミヅキが寝た後に少しな…どうも運動不足でなシンクとプルシアとコハクで行ってきたんだよ】

【そうなんだ、今度は私も誘ってよ!シルバ達が行くなら私も行きたい】

ミヅキがお願いすると

【もちろんだ…なぁみんな】

シルバがシンク達を見ると

【もちろん!今度は一緒に行こうね】

【ああ、でも夜は危ないからな昼間にみんなで行こう】

プルシアが言うとシルバも頷く。

【ミヅキと一緒ならいつでもどこでも…俺達が守るからな】

シルバ達の微笑みにミヅキは嬉しそうに頷いた。
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