ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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14章

581.ラッキースケベ

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ジュウト達がついて行った先には信じられない光景があった…

そこには先程は何もなかった場所に大きな建物が出来ていた。

「これはなんだ…」

ジュウトは警戒すると

「何ってお風呂だよ、お風呂に入れるって言ったよね?もう忘れたの?」

カチン!

ジュウトはイラッとすると

「そんな事を言ってるんじゃない!こんな建物はさっきはなかったよな!って言いたいんだ」

「ふふ…わかってるよ。これは魔法で作った壁だよ。やっぱりお風呂に入ってる時に見られたくないでしょ?」

「魔法…」

「うん、そう。じゃああとはよろしくね、必要な物は中に揃えてあるから適当に使ってね。あっ!そうだ重要な事忘れてた!」

ミヅキが思い出して振り返ると

「もし洗い残しや洗い忘れがあったらもう一回お風呂に入ってもらうからね!だからしっかりと洗ってね」

ミヅキの言葉にサッと出ようと思ってたジュウトはガックリと肩を落とした。

ミヅキが居なくなるとジュウトは先頭で中へと警戒しながら入っていく…

扉を開くと湯気が顔をおおって視界を妨げた。

目がなれると水に青い何かが浸かっている…

よく見るとミヅキのそばにいた小さいドラゴンだった。

「ドラゴンさんが先には入ってる…」

ルークが覗き込むと

「あれも入れと言われたのかもしれないな…よし、じゃあ自分で洗えるやつはよく洗うんだ。終わったら洗えない奴を手伝ってあげてくれ」

ジュウトが声をかけると各々湯船に近づいて恐る恐る水に触れる。

「あれ?冷たくないね」

ルークは水が温かい事に気がついた。

「何言ってるんだ、風呂だぞ?冷たいに決まってるだろ?」

ジュウトが確かめる様に触ると、ルークの言った通り温かかった。

「これならかけても寒くないね!」

ルークが嬉しそうにぴょんぴょん跳ねると

「あ、ごめん!忘れ物しちゃった!ちょっと入るね~」

外からミヅキの声がすると扉が開かれる。

「ちょ、ちょっと待て!」

ジュウトは隠れるところもなく思わず湯船に飛び込んだ!

ザッボン!

お風呂のお湯が大量に外に流れると…その様子にミヅキは呆れる。

「ジュウト…お風呂が楽しいのはわかるけど飛び込んだら危ないよ、小さい子が真似しちゃうから気をつけてよ」

ジトッとミヅキに睨まれると

「誰のせいだと…」

ジュウトはぶくぶくと湯船に隠れた。

ミヅキはジュウトを無視してルークのところに行くと

「ルーク、これ耳当て作ってみたんだけどどうかな?」

帽子を改造して耳にお湯がかからないようにカバーを作った。

ルークの頭に被せると

「これなら耳にお湯が入らないと思うから頭も洗いやすいんじゃないかな?」

ルークは耳を触ると

「すごい!耳にお湯がかからないならぼくお風呂平気だよ!そういえばここのお風呂なんで温かいの?水じゃないの?」

ルークが聞くと

「えっ…獣人さん達のお風呂って水風呂なの?」

「うん、冷たいの…だから苦手…」

ルークが顔をしかめると

「そうなんだ…人の国のお風呂はお湯なんだよ、湯船に浸かってみてね。気持ちいいし疲れが取れるよ。あっでもその前によく身体を洗ってね」

ミヅキは他の子達の耳当ても用意しておくと

「ジュウト、コレも使いたい子に渡してね」

ミヅキは今だ湯船に隠れているジュウトに耳当てを置くと出て行った。

ミヅキは外に出ると

【プルシア湯加減はどう?】

中にいたプルシアに声をかける。

【ああ、ミヅキいい感じだぞ。ぬるくなったら魔法で温度をあげておく】

【ありがとう、よろしくね!なんかお風呂が苦手な子が多いみたいだから気をつけて見ててあげて】

ミヅキが頼むと

【まぁ、あの狼の子が大変そうならな】

プルシアはジュウトを見つめると、慌ただしそうに小さい子の体を洗っていた…

ジュウトは一通り小さい子達の体を洗うと

「よし…風呂に一人で入れるやつは入れ。無理な奴は体を流したら出て体を拭くんだぞ!そのくらいできるよな?」

水が苦手な子達は頷くとさっさと体を洗い流して外に飛び出した!

「あっ…まぁいっか…」

ジュウトはため息をつくとミヅキとの契約通りに湯船に浸かる。

本当はあまり得意ではないが先程浸かって見たところ嫌な感じはしなかった。

「風呂って結構いいもんだな…」

ゆったりとした気分になりながら目を瞑った…

ジュウトは気持ちいい温度と疲れていた事もあり湯船でウトウトしてしまうとそのまま座りながら寝てしまった。

「あれ?ジュウト兄ちゃん寝ちゃった…」

ルークが気がつくと、先に入っていたドラゴンが湯船から出た。

そしてコイコイと手招きする。

ルーク達湯船に入っていた子達はドラゴンの後をついて行った…

ジュウトはハッ!と気がつくと湯船にドボンと落ちた。

「プハッ!」

慌てて起き上がると…はぁはぁと息をして周りを見るとルークや一緒に浸かっていた子供達がいない!

「ルーク!お前ら!」

やばい…目を離した隙に、まさか!

嫌な予感にジュウトは飛び出すと…

「あっ兄ちゃん起きたんだ?」

外では体を拭いて綺麗な服を着ているルークがのんびりと声をかけてきた。

「ル、ルーク?みんな…大丈夫か?」

確認するがみんないるようだ…

「大丈夫だよ?このドラゴンさんが体を乾かしてくれたの!フーって口で風を出してくれてすぐに乾いたんだよ!」

興奮した様子ですルークが説明してくれる。

「そ、そうなのか?悪かったな…」

ジュウトがドラゴンにお礼を言うと

プイッとドラゴンが横を向く…

なんなんだ…こいつら俺にだけ当たりが強くないか?

ジュウトはドラゴンが乾かしてくれるわけもなく自分で体を拭いていた。

そして脱いだ自分の服を掴むと…

「なんでこんなに綺麗に…」

自分の服が新品の様に綺麗になっている。

「みて!僕達のも綺麗だよ!」

ジュウトが見ると確かにみんな綺麗になっていた。

ジュウト達は風呂から出ると…ミヅキを探す。

近くにはあの犬になれる男がいた…ジュウトは話しかけると…

「すみません…風呂入ってきました。あの…なんか服が綺麗になってたんですけど」

ジュウト達が服を見せると

「ああ、それはあそこのムーが服の汚れを洗っててくれたんぞ、まぁミヅキの指示だろうけどな」

そう言ってプルプルと揺れてる変な色のスライムを指さす。

またあのミヅキだ…

ジュウトは堪らずに聞く

「あの子なんで俺達の世話をしてくれるんですか?何が目的なんです?俺達…何も持ってなんかないんですよ…」

やはりあの契約が引っかかる…何か裏がある気がして…

ジュウトは耳を下げていると

「何が目的…ミヅキの目的は…まぁ君達と仲良くなる事じゃないかな?本当に獣人の国に行くのを楽しみにしてたからね」

「俺達の国に?」

「ああ、あの子はそういう子だって思うしかないと思うぞ…まぁそれは自分の目で確かめればいいさ、どうせ俺の言葉だって全部信じてるわけじゃ無いだろ?」

コジローはそう言うとミヅキを呼びに行ってしまった。

コジローに声をかけられたミヅキがこちらに気がついて近づいてくるのをジュウトは複雑な気持ちで見つめていた…
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