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14章
583.ミヅキのパンケーキ
「そうだなぁ~人数もいるし簡単なパンケーキにしようか?」
ミヅキが聞くとベイカーとシルバ以外は素直に頷く。
「パンケーキか…美味いけど食べた気はしないな…美味いけど甘いんだよなぁ…肉じゃないんだよなぁ…」
ベイカーさんがブツブツ文句を言いながらもフライパンの用意をし始める。
【そうなんだよな…あれなら百枚は食べないと腹にたまらん。でもミヅキの作るパンケーキはふわふわだからなぁ…うんたまにはいいな】
シルバは結局ミヅキの作るものならなんでも良さそうだった…
ミヅキは大きな容器に小麦粉に卵、砂糖に牛乳とバターを混ぜて生地を作るとフライパンで大きく一枚一枚焼いていく。
隣のフライパンではコジローさんが…その隣ではベイカーさんと、ムーに乗ったレムがフライパンを握っていた。
【レム大丈夫?】
ミヅキが心配になって声をかけると
【問題ありません、温度が上がって表面にボツボツが出来たらひっくり返します】
【うん、それで大丈夫!よろしくね~】
頼りになる従魔に任せてミヅキもたくさんパンケーキを焼いた。
焼けたパンケーキをお皿に乗せると今度はベーコンを薄く切って焼いていく。
ベーコンの香ばしい香りにシルバの鼻がピクピクと反応しだした。
【ん?なんか肉の匂いがする…】
シルバはミヅキの肩から顔を覗かせる…見るとミヅキがフライパンでベーコンを焼いていた!
【ミヅキ!それは?】
シルバが興奮すると
【シルバとベイカーさんが肉、肉言うからベーコンエッグのパンケーキにしたよ。パンケーキは甘さ控えめにしたからベーコンの塩気と合うと思うよ】
【さすがミヅキだ!】
シルバはペロペロとミヅキを舐めて称えた!
シルバの興奮した様子にベイカーも気になり様子を伺いに来ると…
「あっ!なんだそれ!」
ベイカーもベーコンの存在に気がついた!
「もう…ベイカーさんもシルバも落ち着いてよ。とりあえず獣人の子達に食べさせてからゆっくりとね!みんなを起こして来てくれる?シルバはテーブル作って欲しいな」
「わかった!」
【任せておけ!】
ベイカーは急いで馬車に向かうと、シルバはあっという間に獣人達が座れるテーブルと椅子を土魔法で作った!
コジローさんと二人の様子に笑いながらパンケーキをテーブルに並べていると
「連れてきたぞー」
ベイカーさんが暴れるジュウトを担いでこちらに向かってきた。
「なんでジュウトを担いでるの?」
ミヅキは不思議に思って聞くと
「こいつ飯を食いたくないって布団かぶって出てこなかったんだ、だから面倒で担いできた。この料理見りゃ食欲もわくだろ?」
ベイカーさんがジュウトを椅子に座らせると一人一人お皿が用意されパンケーキが二枚目ずつ乗っていた。
「すごい…お店みたい」
子供達が顔を輝かせると
「シルバがテーブル作ってくれたんだよ、これはパンケーキね!甘いジャムを付けてもいいし、こっちのベーコンと卵でおかず風に食べても美味しいよ、どっちがいいかな?」
子供達はどっちも美味しそうだとキョロキョロと目移りして悩んでいる。
その様子におかしくなると…
「ふふ…パンケーキは二枚あるから一枚はベーコンエッグで二枚目は甘いので食べてみれば?」
「いいの?」
子供が驚いてミヅキを見ると
「もちろん」
可愛くてつい笑ってしまった。
「やったー!僕この赤いの付ける」
「私はこの紫色が気になったの!ねぇちょっとあげるからそっちのも少しくれない?」
「いいね!」
女の子達は甘い方が気になるのか色々な味のジャムを試していた。
「ジュウトはどうする?」
何故か不貞腐れているジュウトに話しかけると…
「お前…なんにも覚えてないのな…」
ジュウトが悔しそうに睨みつけてきた。
「覚えて…?って何かしたっけ?」
ミヅキはうーんと腕を組んで昨日のことを考える…
「あっ!もしかしてお風呂を覗いた事?大丈夫だよー尻尾が少し見えただけだよ。全部は見てないから」
「そ、それじゃねぇ!…ってか尻尾見たのか…?」
ジュウトが恐る恐る聞いてくる。
「尻尾はいつも見えてるじゃん?」
「そういうことじゃなくて…」
顔を赤くするジュウトにベイカーはポンッと背中を叩くと
「諦めろ…こいつに何言っても無駄だ。お前の常識なんざ通用しないんだよ」
ふるふると首を振る。
「お前の子供だろ…ちゃんと教育しておけよ…」
ジュウトがガックリしていると
「ほらーそこの二人みんなにパンケーキ食べられちゃうよ~いいの?」
ミヅキはベイカーさんとジュウトに声をかけた。
「いやな事は美味いもん食って忘れろ!ほら食え!」
ベイカーはジュウトを抱き上げて椅子にキチンと座らせた。
ムスッとしているジュウトに構わずにミヅキはパンケーキを渡すと
「ジュウトはベーコンがいいよね」
ジュウトの答えも聞かずにベーコンと卵を乗せる。
「あっ…まだなんにも言ってないだろ!」
ジュウトが顔を顰めると
「なら甘いのでいいの?このベーコン、オークのバラ肉で作った特製だよ?脂がのってて塩気が最高でパンケーキにも相性バッチリだけど本当にいいの?」
ゴクリ…
ジュウトの喉がなると…
「ベーコンで…」
悔しそうにフォークを掴んだ。
ミヅキのパンケーキを獣人の子供達は気に入ったようで何枚もおかわりをした…その様子にジュウトはハラハラしながら様子を伺っている。
「お、お前らそのくらいにしておけよ…どうすんだ後できつい手伝いを強要されたら…」
ミヅキに聞こえないようにコソッと囁くと
「だ、だっへ…モゴモゴ…こへ…ゴクッ!すごく美味しい!止まらない!」
「わ、わかるけど…これは契約なんだぞ…食べたらその分手伝わないと行けないんだからな…」
「はーい!」
笑って気楽に返事を返す子供達にジュウトはため息をつく…
ジュウトの心配は子供達には届かなかった。
「あれ?ジュウトは二枚でいいの?」
ミヅキは空になったジュウトのお皿を見つめると
「ああ…なんか…こいつらの食べっぷり見てたら…腹いっぱいだ」
ジュウトは腹を撫でた…本当はあと十枚くらいは食べられそうだったがこれ以上ミヅキに頼む事が出来なかった。
「あーあ、よく食うなこいつら。俺の分あるよな?」
食べ終えた子供らを退かすとベイカーさんとコジローさんシルバ達がテーブルについた。
「大丈夫!生地を作ればまだまだ焼けるよ。ベイカーさんは何枚?」
「そうだなぁ…とりあえず五枚で!」
「俺は一枚でいいよ、ミヅキ手伝おう」
コジローさんがフライパンを用意してくれると
「ありがとう!これ重いから大変なんだ」
ミヅキが笑うと話を盗み聞きしていたジュウトがおかしいとチラッと様子を伺う。
あのベイカーと言う冒険者は俺よりはるかに食う…それが五枚で満足だと?
しかしその考えはフライパンを見て納得した…
「じゃあ焼くよー!」
ミヅキは半径30センチ程の巨大なフライパンにパンケーキの生地を垂らした。
【シンク!弱火でまんべんなくお願いね!】
フライパンと同じ大きさの蓋をすると鳥の魔獣がフライパン全体に火を纏った。
すると香ばしい甘い匂いがしてくる…思わず腹がなってしまった。
その音に目ざとくミヅキが振り向くとジュウトはバッチリと目が合ってしまった。
ミヅキが聞くとベイカーとシルバ以外は素直に頷く。
「パンケーキか…美味いけど食べた気はしないな…美味いけど甘いんだよなぁ…肉じゃないんだよなぁ…」
ベイカーさんがブツブツ文句を言いながらもフライパンの用意をし始める。
【そうなんだよな…あれなら百枚は食べないと腹にたまらん。でもミヅキの作るパンケーキはふわふわだからなぁ…うんたまにはいいな】
シルバは結局ミヅキの作るものならなんでも良さそうだった…
ミヅキは大きな容器に小麦粉に卵、砂糖に牛乳とバターを混ぜて生地を作るとフライパンで大きく一枚一枚焼いていく。
隣のフライパンではコジローさんが…その隣ではベイカーさんと、ムーに乗ったレムがフライパンを握っていた。
【レム大丈夫?】
ミヅキが心配になって声をかけると
【問題ありません、温度が上がって表面にボツボツが出来たらひっくり返します】
【うん、それで大丈夫!よろしくね~】
頼りになる従魔に任せてミヅキもたくさんパンケーキを焼いた。
焼けたパンケーキをお皿に乗せると今度はベーコンを薄く切って焼いていく。
ベーコンの香ばしい香りにシルバの鼻がピクピクと反応しだした。
【ん?なんか肉の匂いがする…】
シルバはミヅキの肩から顔を覗かせる…見るとミヅキがフライパンでベーコンを焼いていた!
【ミヅキ!それは?】
シルバが興奮すると
【シルバとベイカーさんが肉、肉言うからベーコンエッグのパンケーキにしたよ。パンケーキは甘さ控えめにしたからベーコンの塩気と合うと思うよ】
【さすがミヅキだ!】
シルバはペロペロとミヅキを舐めて称えた!
シルバの興奮した様子にベイカーも気になり様子を伺いに来ると…
「あっ!なんだそれ!」
ベイカーもベーコンの存在に気がついた!
「もう…ベイカーさんもシルバも落ち着いてよ。とりあえず獣人の子達に食べさせてからゆっくりとね!みんなを起こして来てくれる?シルバはテーブル作って欲しいな」
「わかった!」
【任せておけ!】
ベイカーは急いで馬車に向かうと、シルバはあっという間に獣人達が座れるテーブルと椅子を土魔法で作った!
コジローさんと二人の様子に笑いながらパンケーキをテーブルに並べていると
「連れてきたぞー」
ベイカーさんが暴れるジュウトを担いでこちらに向かってきた。
「なんでジュウトを担いでるの?」
ミヅキは不思議に思って聞くと
「こいつ飯を食いたくないって布団かぶって出てこなかったんだ、だから面倒で担いできた。この料理見りゃ食欲もわくだろ?」
ベイカーさんがジュウトを椅子に座らせると一人一人お皿が用意されパンケーキが二枚目ずつ乗っていた。
「すごい…お店みたい」
子供達が顔を輝かせると
「シルバがテーブル作ってくれたんだよ、これはパンケーキね!甘いジャムを付けてもいいし、こっちのベーコンと卵でおかず風に食べても美味しいよ、どっちがいいかな?」
子供達はどっちも美味しそうだとキョロキョロと目移りして悩んでいる。
その様子におかしくなると…
「ふふ…パンケーキは二枚あるから一枚はベーコンエッグで二枚目は甘いので食べてみれば?」
「いいの?」
子供が驚いてミヅキを見ると
「もちろん」
可愛くてつい笑ってしまった。
「やったー!僕この赤いの付ける」
「私はこの紫色が気になったの!ねぇちょっとあげるからそっちのも少しくれない?」
「いいね!」
女の子達は甘い方が気になるのか色々な味のジャムを試していた。
「ジュウトはどうする?」
何故か不貞腐れているジュウトに話しかけると…
「お前…なんにも覚えてないのな…」
ジュウトが悔しそうに睨みつけてきた。
「覚えて…?って何かしたっけ?」
ミヅキはうーんと腕を組んで昨日のことを考える…
「あっ!もしかしてお風呂を覗いた事?大丈夫だよー尻尾が少し見えただけだよ。全部は見てないから」
「そ、それじゃねぇ!…ってか尻尾見たのか…?」
ジュウトが恐る恐る聞いてくる。
「尻尾はいつも見えてるじゃん?」
「そういうことじゃなくて…」
顔を赤くするジュウトにベイカーはポンッと背中を叩くと
「諦めろ…こいつに何言っても無駄だ。お前の常識なんざ通用しないんだよ」
ふるふると首を振る。
「お前の子供だろ…ちゃんと教育しておけよ…」
ジュウトがガックリしていると
「ほらーそこの二人みんなにパンケーキ食べられちゃうよ~いいの?」
ミヅキはベイカーさんとジュウトに声をかけた。
「いやな事は美味いもん食って忘れろ!ほら食え!」
ベイカーはジュウトを抱き上げて椅子にキチンと座らせた。
ムスッとしているジュウトに構わずにミヅキはパンケーキを渡すと
「ジュウトはベーコンがいいよね」
ジュウトの答えも聞かずにベーコンと卵を乗せる。
「あっ…まだなんにも言ってないだろ!」
ジュウトが顔を顰めると
「なら甘いのでいいの?このベーコン、オークのバラ肉で作った特製だよ?脂がのってて塩気が最高でパンケーキにも相性バッチリだけど本当にいいの?」
ゴクリ…
ジュウトの喉がなると…
「ベーコンで…」
悔しそうにフォークを掴んだ。
ミヅキのパンケーキを獣人の子供達は気に入ったようで何枚もおかわりをした…その様子にジュウトはハラハラしながら様子を伺っている。
「お、お前らそのくらいにしておけよ…どうすんだ後できつい手伝いを強要されたら…」
ミヅキに聞こえないようにコソッと囁くと
「だ、だっへ…モゴモゴ…こへ…ゴクッ!すごく美味しい!止まらない!」
「わ、わかるけど…これは契約なんだぞ…食べたらその分手伝わないと行けないんだからな…」
「はーい!」
笑って気楽に返事を返す子供達にジュウトはため息をつく…
ジュウトの心配は子供達には届かなかった。
「あれ?ジュウトは二枚でいいの?」
ミヅキは空になったジュウトのお皿を見つめると
「ああ…なんか…こいつらの食べっぷり見てたら…腹いっぱいだ」
ジュウトは腹を撫でた…本当はあと十枚くらいは食べられそうだったがこれ以上ミヅキに頼む事が出来なかった。
「あーあ、よく食うなこいつら。俺の分あるよな?」
食べ終えた子供らを退かすとベイカーさんとコジローさんシルバ達がテーブルについた。
「大丈夫!生地を作ればまだまだ焼けるよ。ベイカーさんは何枚?」
「そうだなぁ…とりあえず五枚で!」
「俺は一枚でいいよ、ミヅキ手伝おう」
コジローさんがフライパンを用意してくれると
「ありがとう!これ重いから大変なんだ」
ミヅキが笑うと話を盗み聞きしていたジュウトがおかしいとチラッと様子を伺う。
あのベイカーと言う冒険者は俺よりはるかに食う…それが五枚で満足だと?
しかしその考えはフライパンを見て納得した…
「じゃあ焼くよー!」
ミヅキは半径30センチ程の巨大なフライパンにパンケーキの生地を垂らした。
【シンク!弱火でまんべんなくお願いね!】
フライパンと同じ大きさの蓋をすると鳥の魔獣がフライパン全体に火を纏った。
すると香ばしい甘い匂いがしてくる…思わず腹がなってしまった。
その音に目ざとくミヅキが振り向くとジュウトはバッチリと目が合ってしまった。
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