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14章
600.新しい約束
「なんでだ?獣人を誘拐して売ろうとしてたんだぞ!本人達も認めてるのになぜなんのお咎めもなしなんだ!」
ベイカーが怒鳴ると
「獣人は人を裁けないからな…」
ギルマスが悔しそう商人達を睨みつける。
「人を裁くのは人がやるそうだ…しかし獣人を裁くのは人なのにな…」
やるせない思いで拳を握りしめると
「ほ、ほら見てみろ…俺たちはすぐ釈放されるって言っただろうが!」
話を聞いていた商人達がほっとして強気に出ると
「調子に乗るなよ…」
ベイカーが殺気を放って商人達を黙らせた。
「何それ!納得いかない!もうこうなったら違うギルドに行こう!そこでちゃんと捕まえてもらおうよ!」
ミヅキがベイカーさんに声をかけると
「そうだな…俺も冒険者として納得出来ん!」
「だよね!なんなら嫌だけどレオンに直談判してもいいよ!」
ミヅキが言うと
「それは…最終手段にしとこうな…」
ベイカーが苦笑する。
「じゃあ面倒かけたな、こいつらは他のギルドに連れていくよ。そこできっちりと裁いて貰うから安心しな」
ベイカーは商人達をつれて獣人のギルドを離れると
「すまなかったな…」
ギルマスが謝る。
「いや、あんたのせいじゃないだろ…それに近い内にもっと住みよくなると思うからな…頑張ってくれや」
ベイカーはじゃあなと手を振ると
「あっ!そうだ、ジュウト達もここらで別れとこうぜ。人のギルドに行くのに獣人の子達は嫌だろうからな」
「大丈夫だ!俺が責任もって案内するよ!」
ジュウトが着いて来ようとすると
「お前は早くみんなを元の場所に返してやれよ。ここまでくりゃどうにかなるしな」
「そうだね!みんな帰りたかったんでしょ?早く無事な姿を見せてあげなよ」
ミヅキも笑いかけると
「ここまで助かった、また会えたらな」
コジローさんもジュウトに頑張ったと頭を撫でる。
「あっ!そうだジュウトあれ出してよ」
ミヅキがゴソゴソと紙を取り出すと
「契約書か…」
ジュウトも懐から契約書を出す。
「この契約書も破棄でいいね、お互い守ったもんね」
ミヅキが契約書をやぶこうとすると…
「あっ!」
ジュウトが待ってと声をあげる。
「これって…取っといたら駄目なのか?ほ、ほら!この紙高級そうだからさ…」
「うーん…契約書はなるべく破棄した方がいいよ。悪用されちゃうかもしれないし、それに欲しいなら違う紙あげるよ」
ミヅキがメモ帳を取り出すがジュウトはなんだか渋い顔をしている。
「どうしたの?なんか違った?」
ミヅキがジュウトの顔を見上げると、ジュウトはきまり悪そうな顔をしている。
「どうしたジュウト、そんな糞詰まりみたいな顔して?トイレなら行ってこいよ」
ベイカーがジュウトに話しかけると
「ち、違うやい!」
ジュウトが顔を真っ赤にする。
「いや、その顔は我慢してるんだろ?」
ベイカーが顔が赤いジュウトの肩を叩くと
「ベイカーさん…やめてあげて下さい…」
コジローが可哀想になってベイカーを止めた。
「えっ?」
ベイカーがキョロキョロとコジローとジュウトを見つめた。
「ジュウトはあれだろ?なんかそういう契約があったってのを残したいんだろ?」
コジローが苦笑して聞くと、ジュウトが下を向きながらコクンと頷く。
「まぁ契約書は残せないから…ミヅキとジュウトの違う約束を書いた紙を変わりに取っておくのはどうかな?」
コジローが優しく聞くとジュウトが顔をあげた。
「そんなのでいいの?じゃあ…」
ミヅキはメモ帳にサラサラっと何か書くとジュウトに渡す。
「このメモ帳ごとあげるね!後で名前書いておいてね!」
ジュウトはメモ帳を受け取ると変わりに契約書をミヅキに返した。
ミヅキは自分の契約書とジュウトの契約書を合わせると
【シンク、燃やしてくれる?】
シンクは頷くとミヅキの手の上で契約書を燃やした。
複雑な顔で戸惑うジュウトを置いてミヅキ達は獣人の子供達と別れた。
ミヅキ達が見えなくなるとルークがメモ帳を覗き込む。
「いいなぁ~ジュウトのにいちゃん…僕もそれ欲しかったなぁ~」
「だ、だめだ!」
ジュウトがメモ帳を隠すがルークがピョンと後ろに回り込みメモ帳を取った!
「ミヅキ、なんて書いたのかな?」
ルークがペラっと見ると、顔を顰める。
「こら!返せ!」
ジュウトが慌てて奪うとルークの顔色を見て…不安になる。
「えっ…なんて書いてあったんだ…」
心配そうにメモ帳を開いた。
「僕…字わからなかった~」
ルークが笑うと同時にミヅキが書いた文字が目に入る。
『次はミヅキに耳と尻尾を好きなだけ触らせます』
「な、なんだよ…これ」
メモ帳を見つめるジュウトにミーナが近づくと
「そんなにいい事が書いてあったの?」
なんだろ?とメモを覗き込もうとすると、バッとメモを胸で隠した。
「べ、別に…なんでそう思うんだよ…」
ジュウトが聞くと
「なんでって…メモ帳見ながら嬉しそうに笑ってたよ?」
ミーナが笑うと
「ジュウトにいちゃん尻尾が痛いよ!」
ジュウトの尻尾が勢いよく振られてルークとナギの体に当たっている。
「よっぽどいい事が書いてあったのね~気になるわ…」
ミーナがじっとメモ帳を見つめた。
「ち、違うんだよ!さぁそれより早く家に帰ろうぜ。行くぞチビ共」
ジュウトは誤魔化すように獣人の子供達を誘導する。
疑われながらも歩き出すミーナ達から少し離れるとジュウトは、もう一度メモ帳を眺めた…
ミーナ達が前を見ているのを確認すると…
サラサラ…
ジュウトはメモ帳に自分の名前を記入した。
ミヅキ達は商人達をつれてギルドを目指していた。
「すみません~ギルドって何処にありますか?」
ミヅキは歩いている獣人に声をかけると…獣人達はじろりと睨むと…チラッと後ろに目を向けてベイカーやコジロー、そして引きずる商人達を乗せた荷車を見ると
「知りません…」
関わりたくないと言葉少なく離れていく。
「まさかこんなにも嫌われてるとは…こりゃジュウトに案内してもらった方が良かったな」
ベイカーが頭を顔をかくと
「はぁ…獣人さん達がこんなにいるのに手も出せないなんて…」
ミヅキがため息をつく。
【ミヅキを無視するなんてこいつらいい度胸してんな…】
シルバが獣人達の態度にイラつき始めると
【シルバ!どうどう…大丈夫だよ。答えてくれるだけでも親切じゃん!嫌いな人間なのにさ】
ミヅキは笑ってシルバを撫でるとシルバも落ち着きを取り戻す。
【ミヅキは獣人に甘すぎるな、そんなに耳と尻尾が好きなのか?そんなの俺にとあるのに…】
シルバが少しヤキモチを焼く…
【そりゃシルバ達のもふもふが一番に決まってるでしょ?そんな当たり前の事を聞かないでよ】
ミヅキが苦笑すると
【それもそうだな…】
シルバは自分達が特別とご機嫌に頷いた。
ベイカーが怒鳴ると
「獣人は人を裁けないからな…」
ギルマスが悔しそう商人達を睨みつける。
「人を裁くのは人がやるそうだ…しかし獣人を裁くのは人なのにな…」
やるせない思いで拳を握りしめると
「ほ、ほら見てみろ…俺たちはすぐ釈放されるって言っただろうが!」
話を聞いていた商人達がほっとして強気に出ると
「調子に乗るなよ…」
ベイカーが殺気を放って商人達を黙らせた。
「何それ!納得いかない!もうこうなったら違うギルドに行こう!そこでちゃんと捕まえてもらおうよ!」
ミヅキがベイカーさんに声をかけると
「そうだな…俺も冒険者として納得出来ん!」
「だよね!なんなら嫌だけどレオンに直談判してもいいよ!」
ミヅキが言うと
「それは…最終手段にしとこうな…」
ベイカーが苦笑する。
「じゃあ面倒かけたな、こいつらは他のギルドに連れていくよ。そこできっちりと裁いて貰うから安心しな」
ベイカーは商人達をつれて獣人のギルドを離れると
「すまなかったな…」
ギルマスが謝る。
「いや、あんたのせいじゃないだろ…それに近い内にもっと住みよくなると思うからな…頑張ってくれや」
ベイカーはじゃあなと手を振ると
「あっ!そうだ、ジュウト達もここらで別れとこうぜ。人のギルドに行くのに獣人の子達は嫌だろうからな」
「大丈夫だ!俺が責任もって案内するよ!」
ジュウトが着いて来ようとすると
「お前は早くみんなを元の場所に返してやれよ。ここまでくりゃどうにかなるしな」
「そうだね!みんな帰りたかったんでしょ?早く無事な姿を見せてあげなよ」
ミヅキも笑いかけると
「ここまで助かった、また会えたらな」
コジローさんもジュウトに頑張ったと頭を撫でる。
「あっ!そうだジュウトあれ出してよ」
ミヅキがゴソゴソと紙を取り出すと
「契約書か…」
ジュウトも懐から契約書を出す。
「この契約書も破棄でいいね、お互い守ったもんね」
ミヅキが契約書をやぶこうとすると…
「あっ!」
ジュウトが待ってと声をあげる。
「これって…取っといたら駄目なのか?ほ、ほら!この紙高級そうだからさ…」
「うーん…契約書はなるべく破棄した方がいいよ。悪用されちゃうかもしれないし、それに欲しいなら違う紙あげるよ」
ミヅキがメモ帳を取り出すがジュウトはなんだか渋い顔をしている。
「どうしたの?なんか違った?」
ミヅキがジュウトの顔を見上げると、ジュウトはきまり悪そうな顔をしている。
「どうしたジュウト、そんな糞詰まりみたいな顔して?トイレなら行ってこいよ」
ベイカーがジュウトに話しかけると
「ち、違うやい!」
ジュウトが顔を真っ赤にする。
「いや、その顔は我慢してるんだろ?」
ベイカーが顔が赤いジュウトの肩を叩くと
「ベイカーさん…やめてあげて下さい…」
コジローが可哀想になってベイカーを止めた。
「えっ?」
ベイカーがキョロキョロとコジローとジュウトを見つめた。
「ジュウトはあれだろ?なんかそういう契約があったってのを残したいんだろ?」
コジローが苦笑して聞くと、ジュウトが下を向きながらコクンと頷く。
「まぁ契約書は残せないから…ミヅキとジュウトの違う約束を書いた紙を変わりに取っておくのはどうかな?」
コジローが優しく聞くとジュウトが顔をあげた。
「そんなのでいいの?じゃあ…」
ミヅキはメモ帳にサラサラっと何か書くとジュウトに渡す。
「このメモ帳ごとあげるね!後で名前書いておいてね!」
ジュウトはメモ帳を受け取ると変わりに契約書をミヅキに返した。
ミヅキは自分の契約書とジュウトの契約書を合わせると
【シンク、燃やしてくれる?】
シンクは頷くとミヅキの手の上で契約書を燃やした。
複雑な顔で戸惑うジュウトを置いてミヅキ達は獣人の子供達と別れた。
ミヅキ達が見えなくなるとルークがメモ帳を覗き込む。
「いいなぁ~ジュウトのにいちゃん…僕もそれ欲しかったなぁ~」
「だ、だめだ!」
ジュウトがメモ帳を隠すがルークがピョンと後ろに回り込みメモ帳を取った!
「ミヅキ、なんて書いたのかな?」
ルークがペラっと見ると、顔を顰める。
「こら!返せ!」
ジュウトが慌てて奪うとルークの顔色を見て…不安になる。
「えっ…なんて書いてあったんだ…」
心配そうにメモ帳を開いた。
「僕…字わからなかった~」
ルークが笑うと同時にミヅキが書いた文字が目に入る。
『次はミヅキに耳と尻尾を好きなだけ触らせます』
「な、なんだよ…これ」
メモ帳を見つめるジュウトにミーナが近づくと
「そんなにいい事が書いてあったの?」
なんだろ?とメモを覗き込もうとすると、バッとメモを胸で隠した。
「べ、別に…なんでそう思うんだよ…」
ジュウトが聞くと
「なんでって…メモ帳見ながら嬉しそうに笑ってたよ?」
ミーナが笑うと
「ジュウトにいちゃん尻尾が痛いよ!」
ジュウトの尻尾が勢いよく振られてルークとナギの体に当たっている。
「よっぽどいい事が書いてあったのね~気になるわ…」
ミーナがじっとメモ帳を見つめた。
「ち、違うんだよ!さぁそれより早く家に帰ろうぜ。行くぞチビ共」
ジュウトは誤魔化すように獣人の子供達を誘導する。
疑われながらも歩き出すミーナ達から少し離れるとジュウトは、もう一度メモ帳を眺めた…
ミーナ達が前を見ているのを確認すると…
サラサラ…
ジュウトはメモ帳に自分の名前を記入した。
ミヅキ達は商人達をつれてギルドを目指していた。
「すみません~ギルドって何処にありますか?」
ミヅキは歩いている獣人に声をかけると…獣人達はじろりと睨むと…チラッと後ろに目を向けてベイカーやコジロー、そして引きずる商人達を乗せた荷車を見ると
「知りません…」
関わりたくないと言葉少なく離れていく。
「まさかこんなにも嫌われてるとは…こりゃジュウトに案内してもらった方が良かったな」
ベイカーが頭を顔をかくと
「はぁ…獣人さん達がこんなにいるのに手も出せないなんて…」
ミヅキがため息をつく。
【ミヅキを無視するなんてこいつらいい度胸してんな…】
シルバが獣人達の態度にイラつき始めると
【シルバ!どうどう…大丈夫だよ。答えてくれるだけでも親切じゃん!嫌いな人間なのにさ】
ミヅキは笑ってシルバを撫でるとシルバも落ち着きを取り戻す。
【ミヅキは獣人に甘すぎるな、そんなに耳と尻尾が好きなのか?そんなの俺にとあるのに…】
シルバが少しヤキモチを焼く…
【そりゃシルバ達のもふもふが一番に決まってるでしょ?そんな当たり前の事を聞かないでよ】
ミヅキが苦笑すると
【それもそうだな…】
シルバは自分達が特別とご機嫌に頷いた。
感想 6,830
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