ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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14章

606.ギルド

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「まじも何もそう言う規則ですから…そんなのも知らなかったのですか?」

男は怪しむようにベイカーを見つめた。

「最近多いのですよ…人間を捕まえて悪さをしたから捕らえろだの、罪を償わせろだの…獣人が我々を騙しに来るんです」

困った様に顔を曇らせた。

「あなたも騙された口じゃないんですか?」

男がロバートを見ながら心配そうにすると…

「よろしければ中で話を聞きますよ…」

そっとベイカーさんを中へと誘導する。

「何処で話そうと俺の意見は変わらん」

ベイカーさんはそれを拒否すると

!獣人達に騙されたのであればそれなりの慰謝料をお支払い出来ますよ…」

男はニヤリと笑っとベイカーさんとコジローさんを見つめる。

「子供の前ではあれですから…ほら中に…」

どうぞどうぞと中に誘導すると

「お茶でも出しますから入って下さい…」

お姉さんがベイカーさんに近づいてその腕を絡めた。

お姉さんの体がベイカーさんに密着すると…

「なっ!」

ミヅキは我慢していた声が漏れる!

ミヅキが何か言う前にベイカーは女の手を振り払った。

「触らないでくれるか?うちの子が焼くんでね」

ベイカーはそう言うと不快感から顔を歪める。

「べ、別に焼いてないよ!ただ連れてかれちゃうのが心配だったんだから」

ミヅキは慌てて繕うと

「な、なんですか!?副ギル、これって違反行為では?」

お姉さんは拒否された事に怒りおじさんを見つめた。

あのおじさん副ギルなんだ…

ミヅキはおじさんを見つめるとその頭をじっと見た。

セバスさんと全然違うなぁ…

副ギルはミヅキの視線が自分の薄くなった頭に来ていることに気がつくと

「何か?」

ニコッとミヅキを見て視線の理由を尋ねると

「禿げてますねー」

あっ!しまった

口を押さえる。

つい思った事を口走ってしまった!

「こ、このガキ!」

副ギルはわなわなと震えると顔を真っ赤にする、どうやら気にしていたらしい。

「ぶっふっぅぅぅ!」

後ろでは極上の毛を頭に持つロバートさんが息が出来ないほど笑っていた。

「お、お前!最高だな!」

ミヅキに向かって笑いかけると

「お前ら…侮辱罪だぞ!この俺に向かって!そんな小汚いなりじゃがってこの国のギルドで仕事出来ないようにしてやろうか!」

ベイカーさんやミヅキに向かって喚き散らす。

「そこの獣人!お前…人間様に向かって笑うなど…その顔…猿風情が…」

「猿じゃありませんゴリラです」

ミヅキが口を出すと

「同じだ!」

副ギルが怒鳴った!

「もういい!ベティ中の奴らを呼んでこい!こいつらを捕まえて調べるぞ!」

お姉さんは急いで建物の中へと入った。

「えー!私達何もしてないのに!」

「人をおちょくりやがって子供の分際で生意気だ!」

「子供ですけど私だって冒険者でーす」

ミヅキはタコみたいに真っ赤な副ギルを更に煽る様に言うと

「貴様…今なんて言った?」

「は?耳も遠いんですか?私も冒険者です」

「ふん!どうせ最低ランクのE級だろうが!その程度なら冒険者なんて言えん!」

「えーなら何ランクなら冒険者なんですか?」

「最低でもCだ!これ以下でギルドに逆らうなどもってのほかだ!」

「へー知らなかった…」

ミヅキはベイカーさんとコジローさんを見ると

「そんな訳ないだろ、この男の言うことはめちゃくちゃだ…ミヅキ信じるなよ」

「だよね!だと思ったよ」

ミヅキが笑っていると…

「副ギル!皆さんを連れてきましたよ!」

お姉さんが戻ってくると中からゾロゾロと人を引き連れてきた。

「おいおい、どうしたんだよ」

「これも報酬貰えんだろうな?」

冒険者と言うよりは盗賊の様に柄の悪そうな人達が副ギルの周りに集まる。

「あれ?あの籠みたいな中にいるのって…タルロス達じゃねぇの?」

「あっ本当だ…あいつらドジったな」

馬鹿な奴だと笑っている。

「た、助けてくれ…」

闇商人の人達が籠の中から手を伸ばすと

「こいつらが無実の罪でタルロス達を捕まえた様だ!しかも私やベティを侮辱したんだ!あの子供に至ってはギルドランクを詐称している可能性がある!」

「あの子供も冒険者なのか?まぁ…子供でも冒険者にはなれるからなぁ…」

冒険者らしき人達がミヅキを見つめた。

「まぁさっさと捕まえてタルロス達を解放してやるか」

冒険者達がベイカーさんやコジローさんを囲んだ。

「ベイカーさん…どうしますか?まさかここまでギルドが腐っていたとは…」

コジローさんが不愉快そうに尋ねると

「これは同じ冒険者として見過ごせないな…何処まで腐敗が進んでいるんだが…副ギルがこんな具合ならギルマスも期待は出来んな…」

ベイカーはため息をつくと

「ここで一番ランクの高い奴は誰だ?」

ベイカーさんは囲まれていても動揺する事なく普通に話しかける。

「こいつら舐めた態度を…ここにいるのはみんなA級だ!後悔するなよ…」

「はぁ?巫山戯んな!お前らの何処がA級なんだ!誰だそんな評価をした奴は!」

ベイカーが憤怒すると

「私だが?何か問題でも?」

副ギルが笑う。

「己に見合ってないランクを与えるのは重罪だぞ…」

「べ、ベイカーさん?」

なんだかいつもより怒っているベイカーにミヅキは声をかけると

「お前ら冒険者としての誇りはないのか…」

「はぁ?あるからこうして冒険者としてお前らを捕まえるんだろ?ランクを偽ってるのはどっちだ?俺達A級に勝てると思ってるのか?」

ニヤニヤと笑っていると

「はぁ…駄目だなここは、もうこれじゃ闇ギルドと変わらん…」

「闇ギルドだと!」

「ちゃんと報告書は出しているのか?偽っているのならバレたらお前ら全員奴隷落ちは覚悟しろよ…」

「ふん、その前にお前を捕まえてやるわ!」

「本当に最低!ベイカーさんやっちゃえ!」

ミヅキも副ギルの言葉が許せなかった、しっかりとギルドの仕事を誇りを持ってやっている人達全て侮辱する事だと思った!

「じいちゃんやセバスさんが見たら絶対に許さないよ!」

「誰だそれ?」

副ギルが鼻で笑う。

「セバス…?」

なんか聞き覚えがある名前に数人の冒険者達が反応した。

「もういい、ミヅキ話すな教育上よくない」

ベイカーはコジローをチラッと見ると

コクリ…コジローさんが頷くと下がって私のそばにくる。

【ギルド内のトラブルですのでここはベイカーさんに任せましょう、何かあっても一番ランクの高いベイカーさんが有利ですから】

コジローはミヅキとシルバに説明すると

【僕が軽くあのタコ焼いてあげてもいいよ?】

シンクが可愛く首を傾げてとんでもない事を言う…

【大丈夫だよ!ベイカーさんに任せよう、あんな人達に負けるわけないもん】

コジローはミヅキ達が動かないことを確認するとほっと息を吐く。

「ロバートさんも手を出さないでくださいね、何か会った時に変な罪を擦り付けられるかも知れませんから」

「しかし!」

ロバートが取り囲まれるベイカーを見ると

「大丈夫です。本当のA級冒険者がどういう者なのか安心して見ててください」

コジローは安心して笑っていた。
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