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14章
608.日常
「おい行くぞ」
ベイカーはミヅキ達に声をかけると、バタバタと冒険者達が駆けつけてきた。
「あれが副ギルをやったっていう冒険者か?」
「一人…じゃないな後ろにいるのが仲間か?」
ベイカー達に気がついて囲い込む。
「一体どういうつもりですか?冒険者がギルドに逆らっていいと思ってるのか?」
冒険者の一人が聞くと
「俺だって冒険者の一人だ、ギルドには世話になってるし恩もある、だからこそこんな間違った事をしてるギルドは許せん!」
「間違った事?」
「ああ、ランク詐称に獣人達に対する不平等な扱い…今は獣人を差別する事は禁止されているはずだぞ。それにここの副ギルはギルドを私物化してる節がある…この事はギルマスはどう考えているのか聞きたいな」
「ギルマスに?それに…ランク詐欺とか…どういう事だ…」
冒険者達の顔が曇る。
「ベイカーさん、ギルドのみんなが全て関わってる訳じゃないのかもよ」
ミヅキが声をかけた。
「そのようだな…どうも戸惑ってる奴もいるようだ」
ベイカーがどうしたもんかと迷っていると…
「ここに文句がある奴はどいつだ!」
ベディに連れられてガタイのいいおじさんがあらわれた。
ミヅキはそのおじさんの頭に注目する。
「あっまたハゲてる」
口を押さえてクスクスと笑っていると…
「おいチビちゃん何笑ってるんだ」
ギルマスのおじさんが笑っているミヅキに声をかけた。
「べ、別に!」
ミヅキはブンブンと首を振ると
「そのハゲがおかしいんだと」
ベイカーが笑った。
「くっ…いつかお前達もこうなるんだぞ!」
ギルマスのおじさんが悔しそうに呟く…
なんか面白そうな人…悪い事するような人には見えなかった…
「それで?なんの騒ぎなんだ!久しぶりにギルドに戻ってきてみれば…」
大きな声のギルマスが冒険者達を見ると
「いや…この人達がこのギルドは不正をしてると…」
睨まれた冒険者達が説明すると
「なぁに~うちのギルドでそんなことをするやつなど居ない!もしいたら俺が直々にぶっ殺してやる!」
ダンッ!と床を踏みつけると建物が揺れた…
「コジローさん…あの人強そうだね…」
ミヅキはコソッと話しかけると
「ああ…さっきに副ギルとは違うようだ…」
コジローさんもロバートさんもギルマスが現れてから緊張してなのかピリピリしていた。
「ギ、ギルマス…あの人達はある事無いこと難癖つけて副ギル達を倒してしまったんです…」
ベティがギルマスに耳打ちすると…
「何…」
ギルマスがジロっとベイカーを睨んだ。
「お前か?うちの副ギルをやったのは?」
「ああそうだ」
「この大変な時に…騒ぎを起こしやがって…」
ギルマスはボキボキと指を鳴らすとベイカーさんに近づく。
「少しおしおきが必要か?」
「まずい…」
ギルマスの雰囲気にコジローさんとロバートさんがサッと後ろに下がった。
「な、何?どうしたの?」
「あのギルマスかなり強い…俺では敵わない」
「ああ、こっちまで殺気が飛んできた…」
二人の様子にベイカーさんが心配になる。
「ベイカーさん…」
「小僧!泣いて謝るなら尻たたきで許してやるぞ!」
「絶対にごめんだね!お前らこそ謝罪しやがれ!」
ギルマスは道具は使わずに素手でベイカーさんに襲いかかってきた。
ベイカーさんも剣をしまうとギルマスの手を掴んだ!
二人睨み合いながら力比べのように手を組み合う!
「なんだ…剣を使わんのか?」
ギルマスがベイカーに聞くと
「じじいが素手なんだ…若くて優しい俺がそれに合わせてやるよ!」
「ふん!わしは元よりずっと素手なんだよ!」
そう言うとギルマスがベイカーさんを押しはじめた。
「こんの…怪力じじいが!」
ベイカーさんも抵抗するがギルマスの方がパワーがある様で徐々に壁に近づいていく!
「ベイカーさん!」
ミヅキが叫ぶと
「しん…ぱいすんな…」
ミヅキの声にベイカーの勢いが戻った!押し返されるのをピタリと止める。
「ほう…」
ギルマスが感心すると
「お前…名前とランクは?」
「今かよ!ベイカー、A級だ!」
「ベイカー…ベイカー…何処かで聞いたな…」
ギルマスの意識が逸れると
「おりゃ!」
その隙にベイカーがギルマスを押し返した!
一旦離れるとギルマスがちょっと待てと、ベイカーさんを停止させる。
「ベイカー…もしかしてディムロスのじじいのお気に入りの赤髪のベイカーか?」
「あ?うちのギルマスのじじいを知ってんのか?」
ベイカーが逆に聞くと
「知ってるも何も俺の永遠のライバルだ!」
ギルマスが言うと
「「ライバル?」」
ベイカーとミヅキが首を傾げた…
その頃…プルシアは…ミヅキ達が住む町のギルドに近づいていた…
【さてどうするか…とりあえず目立てば人が集まるだろう】
上空を回って雄叫びをあげると何事かと人が集まってきた。
そしてミヅキに仕えるドラゴンだと町のみんなが気がつくとギルマスとセバス達を呼びに行った!
「大変です!ミヅキのドラゴンが一匹で帰ってきました!」
「何!」
「どういうことです!?ミヅキは?」
「ミヅキちゃんの姿はありません」
みんなは様子を見に外に飛び出すと…
「おい、じじい!」
騒ぎにアランも駆けつけた!
「ミヅキが帰ってきたのか?」
アランが聞くと
「いや…どうやらプルシアさんだけのようですね…何か探しているようです…」
上からキョロキョロと下を確認しているように見えた。
そしてこちらに気がつくと急降下してきた…
「えっ?」
「はっ?」
プルシアはギルマス目掛けて足を伸ばすと…飛びながらギルマスを足で掴んだ!
「うお!」
「じじい!」
すぐ隣にいたアランが手を伸ばすと…
「ふんっ!」
ギルマスはアランの服を掴んだ!
「えっ?…ぎゃあああー!」
ギルマスはそのままプルシアに攫われ…そのギルマスはアランを掴んだまま飛び立った。
「は、離せー!」
アランがディムロスに叫ぶと
「誰が離すか!お前も付き合え!」
がっしりとその手に力を入れた。
「狙いはじじいだろうが!俺を巻き込むな!」
「息子なら親の危機を心配しろ!」
「何が親の危機だ!じじいは殺しても死なん!」
ぎゃあぎゃあと空中で騒ぐ親子にプルシアは空を旋回すると…
【なんか余計な物もくっ付いたな…まぁいいか】
とりあえずギルマスがいればいいだろうと飛行状態になるとまた獣人の国を目指して飛び立った。
プルシアが見えなくなると…残された町の人は唖然とする。
「なんだったんだ…」
「ギルマスがドラゴンに攫われた…」
「しかもアランさんまで」
皆は今の出来事に理解が及ばない…助けを求めるようにセバスさんを見ると…
「まぁ大丈夫でしょう、あの二人なら…さぁ皆さん仕事に戻りましょう」
手を叩いてお開きだと帰らせる。
「セバスさん…いいんですか?」
「きっとミヅキさんが何かの用事で呼んだのでしょう、プルシアさんでしたし問題ありません。それにあの二人です自分達でどうにかするでしょう」
そのうち帰ってくるから大丈夫だと笑っている。
「それもそうか…」
二人を知る町の人達は問題ないと結論づけていつも通りの日常に戻って行った。
ベイカーはミヅキ達に声をかけると、バタバタと冒険者達が駆けつけてきた。
「あれが副ギルをやったっていう冒険者か?」
「一人…じゃないな後ろにいるのが仲間か?」
ベイカー達に気がついて囲い込む。
「一体どういうつもりですか?冒険者がギルドに逆らっていいと思ってるのか?」
冒険者の一人が聞くと
「俺だって冒険者の一人だ、ギルドには世話になってるし恩もある、だからこそこんな間違った事をしてるギルドは許せん!」
「間違った事?」
「ああ、ランク詐称に獣人達に対する不平等な扱い…今は獣人を差別する事は禁止されているはずだぞ。それにここの副ギルはギルドを私物化してる節がある…この事はギルマスはどう考えているのか聞きたいな」
「ギルマスに?それに…ランク詐欺とか…どういう事だ…」
冒険者達の顔が曇る。
「ベイカーさん、ギルドのみんなが全て関わってる訳じゃないのかもよ」
ミヅキが声をかけた。
「そのようだな…どうも戸惑ってる奴もいるようだ」
ベイカーがどうしたもんかと迷っていると…
「ここに文句がある奴はどいつだ!」
ベディに連れられてガタイのいいおじさんがあらわれた。
ミヅキはそのおじさんの頭に注目する。
「あっまたハゲてる」
口を押さえてクスクスと笑っていると…
「おいチビちゃん何笑ってるんだ」
ギルマスのおじさんが笑っているミヅキに声をかけた。
「べ、別に!」
ミヅキはブンブンと首を振ると
「そのハゲがおかしいんだと」
ベイカーが笑った。
「くっ…いつかお前達もこうなるんだぞ!」
ギルマスのおじさんが悔しそうに呟く…
なんか面白そうな人…悪い事するような人には見えなかった…
「それで?なんの騒ぎなんだ!久しぶりにギルドに戻ってきてみれば…」
大きな声のギルマスが冒険者達を見ると
「いや…この人達がこのギルドは不正をしてると…」
睨まれた冒険者達が説明すると
「なぁに~うちのギルドでそんなことをするやつなど居ない!もしいたら俺が直々にぶっ殺してやる!」
ダンッ!と床を踏みつけると建物が揺れた…
「コジローさん…あの人強そうだね…」
ミヅキはコソッと話しかけると
「ああ…さっきに副ギルとは違うようだ…」
コジローさんもロバートさんもギルマスが現れてから緊張してなのかピリピリしていた。
「ギ、ギルマス…あの人達はある事無いこと難癖つけて副ギル達を倒してしまったんです…」
ベティがギルマスに耳打ちすると…
「何…」
ギルマスがジロっとベイカーを睨んだ。
「お前か?うちの副ギルをやったのは?」
「ああそうだ」
「この大変な時に…騒ぎを起こしやがって…」
ギルマスはボキボキと指を鳴らすとベイカーさんに近づく。
「少しおしおきが必要か?」
「まずい…」
ギルマスの雰囲気にコジローさんとロバートさんがサッと後ろに下がった。
「な、何?どうしたの?」
「あのギルマスかなり強い…俺では敵わない」
「ああ、こっちまで殺気が飛んできた…」
二人の様子にベイカーさんが心配になる。
「ベイカーさん…」
「小僧!泣いて謝るなら尻たたきで許してやるぞ!」
「絶対にごめんだね!お前らこそ謝罪しやがれ!」
ギルマスは道具は使わずに素手でベイカーさんに襲いかかってきた。
ベイカーさんも剣をしまうとギルマスの手を掴んだ!
二人睨み合いながら力比べのように手を組み合う!
「なんだ…剣を使わんのか?」
ギルマスがベイカーに聞くと
「じじいが素手なんだ…若くて優しい俺がそれに合わせてやるよ!」
「ふん!わしは元よりずっと素手なんだよ!」
そう言うとギルマスがベイカーさんを押しはじめた。
「こんの…怪力じじいが!」
ベイカーさんも抵抗するがギルマスの方がパワーがある様で徐々に壁に近づいていく!
「ベイカーさん!」
ミヅキが叫ぶと
「しん…ぱいすんな…」
ミヅキの声にベイカーの勢いが戻った!押し返されるのをピタリと止める。
「ほう…」
ギルマスが感心すると
「お前…名前とランクは?」
「今かよ!ベイカー、A級だ!」
「ベイカー…ベイカー…何処かで聞いたな…」
ギルマスの意識が逸れると
「おりゃ!」
その隙にベイカーがギルマスを押し返した!
一旦離れるとギルマスがちょっと待てと、ベイカーさんを停止させる。
「ベイカー…もしかしてディムロスのじじいのお気に入りの赤髪のベイカーか?」
「あ?うちのギルマスのじじいを知ってんのか?」
ベイカーが逆に聞くと
「知ってるも何も俺の永遠のライバルだ!」
ギルマスが言うと
「「ライバル?」」
ベイカーとミヅキが首を傾げた…
その頃…プルシアは…ミヅキ達が住む町のギルドに近づいていた…
【さてどうするか…とりあえず目立てば人が集まるだろう】
上空を回って雄叫びをあげると何事かと人が集まってきた。
そしてミヅキに仕えるドラゴンだと町のみんなが気がつくとギルマスとセバス達を呼びに行った!
「大変です!ミヅキのドラゴンが一匹で帰ってきました!」
「何!」
「どういうことです!?ミヅキは?」
「ミヅキちゃんの姿はありません」
みんなは様子を見に外に飛び出すと…
「おい、じじい!」
騒ぎにアランも駆けつけた!
「ミヅキが帰ってきたのか?」
アランが聞くと
「いや…どうやらプルシアさんだけのようですね…何か探しているようです…」
上からキョロキョロと下を確認しているように見えた。
そしてこちらに気がつくと急降下してきた…
「えっ?」
「はっ?」
プルシアはギルマス目掛けて足を伸ばすと…飛びながらギルマスを足で掴んだ!
「うお!」
「じじい!」
すぐ隣にいたアランが手を伸ばすと…
「ふんっ!」
ギルマスはアランの服を掴んだ!
「えっ?…ぎゃあああー!」
ギルマスはそのままプルシアに攫われ…そのギルマスはアランを掴んだまま飛び立った。
「は、離せー!」
アランがディムロスに叫ぶと
「誰が離すか!お前も付き合え!」
がっしりとその手に力を入れた。
「狙いはじじいだろうが!俺を巻き込むな!」
「息子なら親の危機を心配しろ!」
「何が親の危機だ!じじいは殺しても死なん!」
ぎゃあぎゃあと空中で騒ぐ親子にプルシアは空を旋回すると…
【なんか余計な物もくっ付いたな…まぁいいか】
とりあえずギルマスがいればいいだろうと飛行状態になるとまた獣人の国を目指して飛び立った。
プルシアが見えなくなると…残された町の人は唖然とする。
「なんだったんだ…」
「ギルマスがドラゴンに攫われた…」
「しかもアランさんまで」
皆は今の出来事に理解が及ばない…助けを求めるようにセバスさんを見ると…
「まぁ大丈夫でしょう、あの二人なら…さぁ皆さん仕事に戻りましょう」
手を叩いてお開きだと帰らせる。
「セバスさん…いいんですか?」
「きっとミヅキさんが何かの用事で呼んだのでしょう、プルシアさんでしたし問題ありません。それにあの二人です自分達でどうにかするでしょう」
そのうち帰ってくるから大丈夫だと笑っている。
「それもそうか…」
二人を知る町の人達は問題ないと結論づけていつも通りの日常に戻って行った。
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